■ フェイクスマイル -新垣里沙X亀井絵里- ■


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■ フェイクスマイル -新垣里沙X亀井絵里- ■

「それでカメってわけ…」
「はい。」

ティーポットを水平に、くるくると回す。

「要は、誰にも邪魔されず、新垣さんと、お話がしたかった。」

二つのカップ、交互に注いでいく。

「その為の一番の障害が…」

新垣自身の【能力】

「ですから、強力な【精神干渉】を無力化する…
新垣さんが絶対に無茶ができない環境下に、
お話しする場を設ける必要がありました。」

カップの一つを新垣の前に。

「絶対に、とは言っても…そう、最初に申しあげておくべきでしたね。
これは、亀井さんも同意の上での作戦です。」
「…でしょうね」

亀井絵里は『強い』
意に沿わぬものであれば、これほどの干渉を許すはずがない。

「すごい…もう大体のことはわかっちゃってるんですね。流石です。」
「いいからそうゆうの」


ほのかな香りが漂う。

「んふふ…、新垣さんの目線で見れば、これは亀井さんがあなたを…
リゾナントのみなさんを裏切った、そうともとれますね。
ですので裏切り者に遠慮することは無い、無理やりにでも、
亀井さんの心を破壊してでも、この場を脱出する…
新垣さんほどのパワーなら、それは可能だと思います。」

その選択肢は、ない。
新垣には、亀井を壊すことなどできない。
壊そうと思えば、壊せる…だが、絶対に壊せない。

たしかに、新垣は、完全に無力化されていた。

(ほーんとにムカつくわーカメぇ…)

”亀井の姿をしたもの”が、角砂糖とレモンの小皿を促す。
新垣は軽く手を上げ、それを断る。

「それで、これ。『どこまでが』カメで『どこまでが』アンタなの?
こんなところに『これだけのものを』作って、本当にカメは大丈夫なの?」

テーブル越し、下に向けて指をさす。
そのままくるりと指を回し、上を差す。

「すごい…もう大体のことはわかっちゃってるんですね。流石です。」
「だからいいってそういうの」


肘をつく。
頬杖。
だが、その視線は、真っ直ぐ”亀井の姿をしたもの”を、射抜く。

「それと、これ最初にも聞いたことだけど、
アンタ、だれ?…や、というより、アンタ…『何』?」

『何』と新垣は尋ねる。

「すごい…もう大体のことはわかっちゃってるんですね。流石です。」
「べつにすごかないよ、『そうゆうとこ』とかで、さ。」

『だれ』ではなく『何』と…

「お察しの通りです。」

”亀井の姿をしたもの”が、んふふ…と微笑む。

「私は今、この場には居ません。」

偽物の顔、偽物の微笑…

「亀井さんの安全、それから、ここへ新垣さんをお連れした目的。
この二つを誤解無く理解していただくためにも…」

偽物の声が、紡ぎだす言葉は…

「まずは、私の【能力】について、『正直に』お話しします。」



                               【index】





投稿日:2014/12/13(土) 21:34:13.44 0