異世界編 第2話


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2話
ガウリイ(以下ガウ)「・・・しかしリナよ、なんで話を聞く気になんぞなったんだ?」
リナ「金になるって話だからよ。…ま、理由はそれだけじゃないけどね。どっちにしたって当てにしてた金貨は稼げなかったから仕事の話はありがたいわよ。それともガウリイはまた盗賊狩りした方がよかった?」
ガウ「良くは無いさ。・・・けど、なんかお前さんと一緒に旅なんぞしてたら、なんか長生きできんような気がするなぁ・・・オレ・・・。」
リナ「あたしもそう思う。」
ガウ「ところで腕利きのボディーガードを探してるって言ってたけど、そのスポンサーのタリムさんは何かヤバイ奴にでも狙われてるのか?」
傭兵「いや、俺ももう1週間ほど雇われてるが屋敷の警護ばっかりでヤバイ奴どころか襲撃すら1回も無いな。俺はスポンサーから詳しい話は聞かされてないが、こんなにおいしい仕事は無ぇよ。今回も腕利きを探して来いとは言われたが、よっぽど警戒心の強い人なのかね?」
リナ「…そうでも無いみたいよ。誰か、…見ているわね。あたし達を。」
ガウ「なんだ、お前も感じたか。」
傭兵「…!? ど、どこだ? 敵か!?」
リナ「出てきなさい。わざとあたし達に気づかれたんでしょう?」
???&??「・・・・・・・・・。」
リナ「あれは…。」
ガウ「魔族…か。」
???「タリムの客か。この仕事、受ける気でいるのか? …やめておけ、長生きしたいのであればな。」
??「我らが言葉に耳を傾けるもよし、逆らうもまたよし。何となれば、そは汝らの選んだ生き方なれば。」
リナ「何言ってんのよ! あなた達にどうこう言われる筋合いは無いわ! さっきの城でのデーモン騒ぎ、あれはあんた達の仕業なの?」
???「・・・・・・・・・・・・。」
リナ「なんとか言いなさいよ。あんな下級デーモンなんかであたし達をどうこう出来るとでも思ってたのかも知れないけど、とんだ見当違いだったわね。そんな奴に長生きしたかったらやめろなんて言われても説得力無いわよ。」
??「…どうします、セイグラム様。あのように言われていますが…。」
セイグラム(以下セイ)「構うな、ギオ。我等に与えられた任は警告を与えることのみ。それを果たせばそれでよい。」
ギオ「わかりました。…ともかく、この件からは手を引け。わかったな。」
セイ「確かに伝えたぞ。」
リナ「ほほー、このリナ様にケンカを売るとは、いい度胸してるじゃない。」
ガウ「ホントお前さんといると長生き出来る気がしないよ…。で、話を聞くもう一つの理由ってのはこれか。」
リナ「ええそうよ。お城の件だけなら話を蹴ってもよかったけど、直々にケンカ売りに来たんだもの。ここで退いたら、魔族にびびって逃げたことになるもん。受けましょう、この仕事。」
傭兵「ほ、本気か? お前ら…。魔族なんか出てきて無事に済むはずが無いだろ! 話が違うぜ!」
リナ「あら、怖気づいたんなら今のうちに仕事降りたら? それも利口だと思うわよ。」

―タリム邸―
傭兵「ミスター、腕利きを連れてきました。では、私は失礼します・・・。」
リナ(あーあ、今更逃げられるか!とか強がっちゃって)
タリム「ようこそお二人とも、ワシがこのコーダイで魔道士協会の副評議長をやっておるタリムじゃ。」
リナ「はじめまして、ミスター・タリム。リナ=インバースです。」
ガウ「俺はこいつの一応保護者をやってる流れの傭兵のガウリイ=ガブリエフです。」
タリム「よろしく頼む。早速仕事の話で悪いがの、2人にはワシのボデーガードと調査を頼みたいんじゃ。」
リナ「調査…ですか?」
タリム「うむ。お嬢ちゃん達の腕を見込んで頼むんじゃが、調査してもらいたいのはこの街の魔道士協会の評議長『白のハルシフォム』と、もう一人の副評議長『青のデイミア』じゃ。」
リナ「この街の魔道士協会トップ2人を調べろだなんて、穏やかな話じゃないわね。」
タリム「うむ。お嬢ちゃんも魔道士なら分かると思うが、あの2人の魔道士としての研究テーマが『生命』での。まぁデイミアの奴は厳密には違うんじゃが、似た様な研究をしておって評議長に重宝されておったんじゃ。」
リナ「『生命』ってこういった話を振られる時点でキナ臭いわね。」
タリム「鋭いの、その通りじゃ。他の傭兵の者には言ってないんじゃが連中『生命の探求』なんぞをしておっての、まぁ老化を防ぐ健康法魔法見たいなもんの開発やらならワシも警戒しなかったがの。実際にそういった魔法も開発しておったしな。ほれ、バーニングフィンガーアタック!」
ガウ「おお~、体が温かくなってきて肩こりに効くー。」
リナ「名前と効果のギャップが酷いわね。」
タリム「それもデイミアの奴のセンスじゃよ。あやつはの、ちいとおかしいんじゃよ、ここがな。」
リナ「はあ。」
タリム「あやつは魔道士の本分のはずの何かの探究を、遊びか何かのように考えておる。…と、話がそれたの。そして大っぴらには言えんが連中恐らくは『不死の探究』もしておった。…特に評議長の方がの。」
リナ「それって…!」
ガウ「よく悪い奴とかがやりたがる不老不死ってやつか?」
タリム「歯に衣着せぬ言い方をすればそうじゃ。デイミアも似たような研究をしておったから利用しておったんじゃろ。ワシがそのことに気づいのはこの街で妙な失踪事件が連続していての…。もしやとは思ったんじゃが…。ワシが気づくのが遅くて、研究が完成に近づいて実験段階に入ったのかもしれん。魔道士協会の評議長ともなればコーダイ王への発言権も強い事を利用して好き放題やりおって…。」
リナ「………。ここの屋敷に来る途中、2匹の魔族にこの仕事を降りるように警告されました。あの魔族は恐らく…。」
タリム「評議長の手の者か。永遠の命の探究の一端で呼び出したのかもしれん。だが、2体というのが気になるの。もしや、1体は…。」
リナ「デイミアの僕ですか。」
タリム「可能性は高いじゃろう。…危ない橋になってきたがこの話、受けてはもらえんだろうかの?無論報酬は弾む。」
リナ「あたし達も望むところです。報酬がいいのも勿論ですけど、ここまで話を聞いちゃった上に何より売られたケンカを買わなきゃリナ=インバースの名に傷がつくってもんよ!」
ガウ「…まーたお前は俺の意見も聞かずに。」
リナ「何よガウリイ、じゃああなたこのまま街の人達がどれだけ不死の実験で誘拐されちゃってもいいとか思ってるわけ?」
ガウ「誰も受けないとは言ってないだろ? 俺もここまで聞いちゃ黙っていられないぜ。」
タリム「契約成立じゃな。では、さっそくで悪いがデイミアの屋敷の調査に行っては貰えんかの?」
リナ「ええ、任せておいてください。ガウリイ! 行くわよ。」
ガウ「おう!」

ニケ「あ~もうすっかり夜じゃんかよ。あのオッサンは意味分かんないし。勇者初仕事も楽じゃないなー。」
ククリ「♪~♪~勇者様とはっつしっごとー~♪」
ニケ「…あのなあククリ、いきなり『あのひきがえるめ! 評議長の研究が完成したから取り入ろうとして私を殺すつもりに違いない! …そうとも、…そうとも! ひははっ! 私にははじめからわかっていたんだ!』とか叫びだしてマジで怖かったんだけどお前何も思わなかったの?」
ククリ「たしかにあたしもあのおじさんこわかったけど、勇者様と一緒なら平気!」
ニケ「あーはいはいそうでしたね。…まぁ俺もこれだけお金もらったから文句はないけどさ。いきなり『早くタリムのところに行ってあのひきがえるをやっつけてきてくれ! 勇者なんだろ!』だもんなぁ…。」
ククリ「あ! ねぇ勇者様、あれじゃない? でっかいお屋敷って。」
ニケ「そうみたいだけど、…なんか様子が変じゃないか? それになんか生臭い臭いがする。」
ククリ「見て! 勇者様! 人がたおれてる!」
ニケ「お、おい! だいじょうぶですか!?」
傭兵「あ…、なんでこんなところに子供が…ガフッ! はやく…逃げなさい……、もうこの屋敷に生きている…、人間は…。ミスタ・タリムも…連れていかれた……。白い半分の仮面をつけた…手の長い、黒い塊が…!」
ニケ「しゃべらないでください! 人を呼んできます!…ククリ、人に知らせたらすぐに俺たちも戻るぞ。やな予感がする。」
ククリ「はい、勇者様! ごめんなさい、あたし怪我を治す魔法とか使えなくて…。」
ニケ「ククリ、急ぐぞ!(俺達、こんなシリアスやるようなキャラじゃないんだけどなぁ…)」

リナ「ガウリイ! 急いで! ミスター・タリムが心配だわ。」
ガウ「おう!」
リナ「まさかデイミアがあんなことになっているなんて! …ってあの子達は。」
ニケ「あ、あれ? あなた達はお城で会った…」
リナ「リナよ、あなた達どうしてこんなところに?」
ニケ「それが、あのあとこの街の副評議長とかいうデイミアってへんなおっさんに雇われたんです。で、タリムが自分を殺しに来るはずだからやっつけに行ってくれって…。」
リナ「あたし達と同じだけどあなた達はデイミアに雇われていたのね。あたし達はタリム側だけど、ってことはあなた達今タリム邸から来たのよね?何が起きていたの?」
ニケ「…俺達がついたころには全滅していました。息のある人もいたので周りの人に知らせて引き返していたところです。タリムさんも長い腕の白仮面を付けた黒い塊に連れ去られたそうです。」
リナ「こっちと同じね。私たちも今デイミアの屋敷に行っていた所よ。あなた達もう、あそこへは戻らない方がいいわ。こっちはセイグラムとかいう魔族が出てきてデイミアを…」
ニケ「そうですか…。」
リナ(この子達にあんな闇の呪法『屍肉呪法』をかけられたデイミアはとても見せられないわ。かつて英断王として名高かったガリア国のディルス2世がかけられたとされる伝説の呪術。
まさかこの目で見ることになるとは思わなかったわ。…もう2度と見たくは無いけど。)
ガウ「それにしても話が食い違ってないか? どっちも相手は評議長と繋がってるはずだって…。」
リナ「ええ、それにこうして両陣営が潰された以上、答えは自然に出てくるわね。2匹の魔族の飼い主で黒幕は…。」
??「そう、白のハルシフォムだ。」
リナ「あんたは?」
カヤ「カヤという城の神官じゃ。コーダイ王の密命により魔道士協会のトップを調査していたものだ。」
ククリ「このおじさん顔が怖いよー勇者様―!」
ニケ「だー! 今はそう言う場面じゃないから我慢しろー!」
カヤ「ゴ、ゴホン。そう察しのと通りこの事件の黒幕はハルシフォムじゃ。それに知っての通り2匹の魔族を連れておりワシでは全く歯が立たん。見たところお前たちは城のデーモンを退治した猛者と勇者。奴の屋敷まで案内するからワシの代わりに倒してくれはせんか?」
リナ「そうね、ここまで来た以上あとには引けないわ。ニケ君とククリちゃん、また共同戦線と行きましょうか。」
ニケ「はい!」
ククリ「勇者様と一緒にあんなことした悪い奴をやっつけるのね? ククリも頑張る!」
ガウ「いざとなったら俺がまとめて守ってやるから安心しな。」
リナ「決まりね。じゃあカヤさん、ハルシフォムの屋敷まで案内して頂戴。」
カヤ「ああ、ついてきなさい。」(ニヤリ)

カヤ「この裏口からなら気付かれることなく侵入することができるだろう。」
ガウ「サンキュー! 怖い顔の神官さん。」
カヤ「では、私はここまでだ。お前達が評議長の陰謀を止めてくれることを願っているぞ。」
ニケ「ここからは俺達だけですね。…やっぱ俺達帰ってもいいですか?」
ククリ「ダメよ、勇者様。ククリだって怖いけど悪い人をやっつけるの勇者様のお仕事よ。」
ニケ「お前本当にわかってんのか? 魔族がいるって話じゃんか。俺そんなのと戦えないよ…」
リナ「確かに、魔族はこの前のデーモン達と違って精神が本体だから剣みたいな物理攻撃じゃまったく効果がないわ。もし、出会ったら私とその子の魔法が主軸になるからガウリイは私、ニケ君は無理せずその子をを守ってあげてね。ガウリイ、頼んだわよ。いくらあなたが凄腕の剣士だからと言っても剣が効かないんじゃどうしようもないんだからね。」
ガウ「まかせておけ、これでも一応お前の保護者だからな。」
リナ「じゃあ中に入るわよ。」

リナ「ここにある隠し扉が怪しいわね。ガウリイ、ちょっとこれ斬れない?」
ガウ「ちょっと狭いな。斬れんことはないと思うが…」
ニケ「ああ、それなら俺に任せてください。ここをちょちょいと。開きましたよ。」
リナ「あなた便利な特技持ってるわね。勇者より盗賊の素質の方があるかもしれないわよ?」
ニケ「あ、あははは…」
ククリ「なんかいっぱい並んでるけど暗くてよく見えないわ。」
リナ「…誰もいないみたいね。よし、ライティング! って、…なっ!」
ニケ「な、なんだよこれ!」
ククリ「勇者様―!」
リナ「…おそらく、実験で作った合成獣ね。命の強いもの同士をかけ合わせたりしたのね。」
???「おお、お嬢ちゃんじゃないか。よくここがわかったの。」
リナ「その声は…って、!!!」
ガウ「どうした? リ………」
???「まあ…驚くのも無理のないことじゃわな…。」
ニケ「うわ! ククリ、見るな! な、なんだよこれ…」
タリム「こんな姿ですまんの。だいぶ見栄えは変わってしまったが、間違いなくわしが紫のタリム本人じゃよ。」
ガウ「ず、ずいぶんと…変わっちゃいましたね…。」
タリム「うむ、実はお嬢ちゃん達が出たすぐ後にわしの屋敷に魔族がやってきての誘拐されて気づけばこの通りじゃ。恐らくデイミアの奴も似たような事になっておったじゃろう。」
リナ(こくこく。)
タリム「あの2匹の魔族は両方ともアレの僕じゃった。そしてもっと最悪なことに、アレはすでに仮初の不死を手に入れておった。」
リナ「そ、それって…」
タリム「うむ、魔族との契約じゃ。」
ガウ「じゃあもう評議長とやらを倒すことは出来ないってことか?」
タリム「いや、方法はある。竜破斬クラスの呪文で契約している魔族を倒すことも可能じゃが、この街中でそんなものは使えん。だが、魔族との契約の証しである『契約の石』を破壊すれば不死で失くすこともできる。」
リナ「契約の石か、マズイわね。石とは言うものの、決まった形はしていないと聞いたことがあるわ。」
タリム「さすがによく知っておるな。じゃが、わしには2つ心当たりがある。1つはこの先の廊下の両脇にあるガーゴイル像が加えている玉。評議長は以前わしにこれは大切な物だと見せびらかしておった。そして、もうひとつは当たっておれば正に盲点なんじゃが…、よけるんじゃ! お嬢ちゃん!」
ドガーーン!!
リナ「タリムさん! く、誰こんなことするのは!」
ハルシフォム(以下ハル)「いやー、外れてしまいましたね、はっはっは…その試験サンプルが余計な事を言わなければちゃんと当たっていたでしょうにね! そうそう初めまして、私がコーダイ魔道士協会評議長のハルシフォムと申します。ああ、あなた方のお名前は結構ですよ。すぐにお別れになりますので。」
リナ「あんたが黒幕ってわけね。いきなり不意打ちなんて不死って聞いた割にセコイ真似するのね。」
ハル「では試してみますか? どうぞ、攻撃してきて下さい。」
リナ「言われなくても! ガウリイ! 炎の矢よ!」
ガウ「はあっ!」
SE
ガウ「ちくしょう! 確かに斬ったのに本当に死なねえぞ、あいつ!」
ニケ「不味いですよ! ここは逃げましょう!」
リナ「そうね! 一旦引いて契約の石を探すわよ!」
ハル「させると思いますか?」
リナ「させてもらうわよ! 振動弾!×2」
SE
ククリ「すごい魔法…」
リナ「感心してる場合じゃないわよ! これで時間は稼げるはず!今のうちに逃げるわよ!」

戦闘マップ
ガウ「廊下に出たぞ! リナ、もしかしてあれじゃないか? さっき言ってた像の加えてる玉って。」
リナ「恐らくこれね。よし、みんな! これ片っぱしからぶっ壊すわよ!」
ニケ「うわーーー! さっきの合成獣の群れが追ってきたー!」
リナ「ち、きっと戻ってあのカプセルの中の合成獣を放ってるのね。無理に戦う必要はないわ! 像を壊して!」
勝利条件 像の破壊   敗北条件 仲間の戦闘不能

2ターン経過ぐらい
ククリ「勇者様! なんか真っ黒くて手の長い人が追ってくるー!」
ギオ「どこへ行くのかな…血相変えて。」
リナ「足止め、ってやつね? ギオ=ガイアさん。」
ギオ「いいや、足止めではない、始末よ」
リナ「みんな! あれには構わないで! さっきも言ったけど剣じゃ攻撃が通らないわよ!」

ニケ、ギオへ攻撃時の攻撃後
ニケ「うわ、やっぱり効かねー!」
リナ「何してるの! 早く像を壊して!」

ガウリイ、ギオへ攻撃時の攻撃後
ギオ「無駄だ、我ら魔族に剣など通じぬ。」
ガウ「ああ、確認させてもらった。」(これはいよいよアレの出番かも知れんな…)

像全数破壊後
リナ「これでどう!? 契約の石は壊したわよ!」
ギオ「? 何を勘違いしているかは知らないがそれは契約の石などではないぞ。不死の研究の記録されたメモリーオーブだそうだ。まあ我は関せぬが…」
ニケ「そんな…、どうすればいいんだよ…」
ギオ「どうするもない。これでお前は死ぬのだからな!」
ククリ「勇者様危ない!」
ガウ「させるかよ! 光よぉ!」
??(ほう、これは珍しいものをもっておるな)
ギオ「ごわああああああ! 馬鹿な!? 光の剣だと!? 聞いておらんぞ! そんな話は!」
リナ「隙アリ! 烈閃槍!」
ギオ「がぅあぁぁぁっ!」
ハル「そこまでです。」
敵増援 ハルシフォム、セイグラム
リナ「ちぃ、ハルシフォムにセイグラム! 追いつかれたか…。」
ハル「光の剣…ですか、ですがそれでも不死の私を倒すことなどできはしない。」
リナ「ちょうどよかったわ。セイグラム、確かあなたを倒してもハルシフォムの不死はうしなわれるんだったわね。」
セイ「我を滅ぼすことができれば…な。」
ハル「セイグラム、お前はそこで見物でもしているがいい。」
セイ「御意に。」
リナ「やるしかないか…! ガウリイ!あなたそんな隠し玉持ってたんだから頼りにするわよ!」
ガウ「おう! まかせろ!」
リナ(とは言ったものの、何か手を打たなければ不味いわね。)
勝利条件 敵の全滅   敗北条件 味方の戦闘不能

1ターン経過後
ガウ「やっぱり光の剣でもダメか!」
ニケ「俺の短剣も入るけどちっとも効いてないよ…」
ガウ「リナ! どうにかならないのか!」
リナ(やっぱりセイグラムを何とかしないと駄目なんだろうけど、迂闊に手を出したら逃げられちゃう。そうしたら本当に倒す手がなくなっちゃう…)
ククリ「勇者様たちを助けなきゃ…、でもどうしたら…。…1回も成功したことないけど、あの魔法陣書いてみよう! ええーい!」
長い声のネコ「オアーーーーーーーーーーーー」
リナ「と、突然何!? ああー、なんか気が抜けるわー。」
ニケ「なんて間の抜けた声…、ククリこれってどんな魔法…。」
セイ&ギオ「ぐあああああああああああ!!」
ハル「どうした! セイグラム!」
リナ「なんか効いてるし…。どうもあの猫がいる間は魔法も出ないみたいだし…。なんか力が抜けて動けないわ…。もういいわ、あれしまって。」
ククリ「そんなことできないよ~っ。あっ勇者様! 勇者様は平気だ、普段から気が抜けてるから。」
ガウ「あのー、なんか俺も平気なんだけど…。」
リナ「脳みそクラゲにも効果は無いみたいね…。」
ニケ「行くぞ魔族! どうせ効かないならその仮面だけでも砕いてやる! はあ!」
SEパリーン!
長い声のネコ消滅
セイ「がああああああああ! 我が…、我が契約の石が…!」
リナ「えっ! あれが!? ラッキー! でかした勇者様!」
ハル「ば、馬鹿な! クッ、かくなる上は!」
ギオ「うっ、くっ、あのネコめ! む、ハルシフォム殿、何を…! ぐわあああああああ!」
リナ「う、嘘でしょ? 魔族を…喰ってる…!」
ハル「く、くふふふふ。まさか契約の石を砕かれるとは思わなかったぞ…。だが、これで不死とはいかんが近付いたはず…。セイグラム、倒せ! そいつらを!」
リナ「何言ってるのよ! 不死じゃなくなったんならもうこっちのモノよ!」
ガウ「おう!」
ニケ「あっちの人なら剣は効く、よし、俺も! ククリ! 俺達もやるぞ!」
ククリ「はい! 勇者様」
勝利条件 ハルシフォムの撃墜  敗北条件 味方の戦闘不能

ハルシフォム撃墜
ハル「ぐわああああ! くそ!ならばその小娘だけでも…!」
ニケ「危ない! ククリ! よけ…!」
カヤ出現、ハルシフォムに攻撃
ハル「ぐわあああああああああああああああ!!!!!」
セイ「あ、あなたは!?」
カヤ「もう、お前らは用済みだ。お前も消えろ。」
カヤ、セイグラムに攻撃
セイ「ごあああああ! ぐ、いつか…必ず……!」
セイグラム撤退
カヤ「逃げられたか。まあいい。それよりも、」
ククリ「ひ、!」
カヤ「貴様ミグミグ族のグルグル使いだな?」
リナ「! …グルグル使い。」
ニケ「そんなことよりあんた何モンだ!? お城の神官じゃ無かったのかよ!」
カヤ「ふむ、面白いものを見せてもらった代わりに教えてやろう。ワシは神官は神官だが神に仕えている神官ではない。」
ガウ「…みんな気をつけろ、このジイサンさっきまでと違うぞ!」
カヤ「わしが仕えているのは赤眼の魔王シャブラニグドゥ様、そして私は冥神官カヤ。それがワシだ。」
ニケ「ま、魔王!? な、何言ってんだこいつ…! ……? リナさん?」
リナ「ありえないわ…。なんでそんな奴がここにいるのよ!」
カヤ「元々城の神官として潜り込んでいたんじゃがな、勇者募集を国王にさせ、まとめて葬ってやろうと思ってな。」
ガウ「城でデーモンを召喚したのはあんたか!」
カヤ「そうだ、だがそこで面白いものを見つけてな。そう、お前だグルグル使い。」
ククリ「そんなこと言われても…。」
カヤ「まさかまだ生き残りがいたとは思わなかったぞ、お前の一族には降魔戦争での借りがあるからな。」
リナ「この子には関係ないじゃないの!」
カヤ「これはわしのプライドの問題だ。グルグル使い、貴様とはいつか決着をつけてやる。だが、今とは言わん。もっと成長してワシを楽しませてくれる様になるまで今回はこれで退いてやろう。」
ガウ「偉そうに! 今ここで倒して…」
リナ「ガウリイダメ! 手を出さないで!」
ガウ「リナ…。」
カヤ「利口な相方がいて良かったな光の剣の末裔。では、また会おう。グルグル使い。」
カヤ撤退
リナ「………ふう。行ってくれたか。」

会話パートへ
街道
リナ「しかし、とんでもないことになっちゃったわね・・・。」
ガウ「あのじいさんが実は魔族だったことか? それともこの子らが勇者だったって事がか?」
リナ「両方ともよ。あのカヤとかいう魔族、自分のことを冥神官とか言ってたわ。魔王の5人の腹心である冥王の直属の魔族ってことね。あのセイグラムやギオを取り込んだハルシフォムをまるで自分の周りに集ってる羽虫ん様にあしらっていたわ。とてもじゃないけど、私達ぐらいでどうこうできる相手じゃないわ。」
ニケ「それもそうなんだけど、俺ってもしかしてあんな奴らと戦っていかなきゃならないの…?」
リナ「そうね。あのカヤみたいな奴はそうそう出くわさないでしょうけど、セイグラムやギオクラスの魔族とならやりあう確立は高いんじゃないかしら。」
ニケ「やりあう…たってあいつら剣が効かないんですけど…、頼みのククリのグルグルはいつ失敗するか分からないし…。」
ククリ「ごめんなさい勇者様…。(涙目)」
ニケ「いやいやいや、責めてないって!今回だってククリの魔法があったから勝てたわけだし。」
ガウ「おー、あのなんか間の抜けたネコだよな? 俺とニケはなんとも無かったけどリナ達や魔族の連中なんてえらい苦しんでたよな?」
リナ「あなた達みたいな普段から気の抜けた奴には効果無いみたいね。でも精神に作用する魔法なせいか魔族には絶大な効果だったわ。そしてそれが失われたと言われる伝説の魔法、グルグルだってんだから私も驚いたわ。」
ククリ「ククリはミグミグ族なんだ、っておばあちゃんが言ってた。ミグミグ族の生き残りっていう人が赤ちゃんのククリをおばあちゃんに預けていなくなっちゃったみたいだけど、ククリがミグミグ族でグルグルを使えるのは誰にも言っちゃいけないって言われてたの。」
リナ「ミグミグ族の生き残りがいるって話になったら大変なことになるでしょうからね。」
ククリ「ククリはちっちゃい頃からおばあちゃんに勇者様の事を聞かされてきたの。いつか勇者がククリを迎えに来てくれる、そうしたらククリは勇者様と一緒に村を出なさいって。」
ニケ「で、そこに俺が来たと…。」
ククリ「そうなの! だから勇者様は本当に勇者様なの!」
ニケ「ククリ、そうは言うけどな。俺なんて小さい頃から親父に勇者になれ~なんて鍛えられて村から出てきたただの人間だぜ? 特別な力なんて何にも無いし。」
ククリ「でも勇者様はお城でおっきな剣を引いて勇者様って認めてもらえたじゃない!」
ニケ「あー、あのピカピカ光った剣な。なんかちょっと胡散臭い気もするけど…。光の剣って言えば俺よりもガウリイさんの方が勇者っぽいような・・・。」
リナ「そうよガウリイ! なんであなたがあんなもの持ってたのよ!?」
ガウ「ああ、これはオレの家に代々伝わる大事な家宝の剣なんだ。」
リナ「その剣ちょーだいっ!」
ガウ「はぁっ!?」
リナ「ねーっ、お願いっ! タダでなんてあつかましいーことは言わないわ。五百! 五百でそれ売って!」
ガウ「あーのーなー! …全く、どこの世界に『光の剣』をそんな値段で売り渡すバカがいるってんだ…。」
リナ「ここの世界。」
ガウ「だめなものはだめ。値段の問題じゃないぜ。」
リナ「まあいいわ。あなたが光の剣を譲ってくれる気になるまで、あなたの追っかけをやらせてもらいますからね。」
ガウ「まぁ、俺としても一応お前の保護者をやってる身だし、お前さんがそれで無茶をやめてくれればいいんだけどな。お前さん達はどうするんだ?」
ニケ「…本当はあんなおっかない奴らが出てくるんじゃ帰りたいけど、そうもいかないでしょ。」
リナ「そうね、もし勇者としての使命を放棄して村に帰っても、今日の感じじゃまたあなた達の前に現れるでしょうね。」
ニケ「俺、自分の出来るところまでやってみます。あんな怖い顔のじいさんにずっと狙われてたんじゃ敵いませんし、なにより 勇 者 ですから!」
ククリ「さすが勇者様―! かっこいいー!」
リナ「あら、じゃあこのまま旅に出ていくのね。行先はわかっているの?」
ニケ「王様には、シュギ村を目指してからきりなしの塔のあるネコジタ谷に向かえって言われたのでとりあえずシュギ村に行こうと思います。」
ガウ「………んんーっ、こんな子供2人での旅なんて危なっかしくていけないなー。よし! 俺がお前たち2人の保護者になってやる。」
ニケ「え? それって…」
ガウ「なーに、こんなじゃじゃ馬の跳ねっ返りも面倒見てやってるんだ。なんてこたないよ。それでいいか?リナ?」
リナ「ま、あんたの追っかけやるっていった手前、しょうがないわね。それに、勇者様が魔王を倒す前にやられちゃっても困るしね? ニケ君。」
ニケ「じゃあ一緒に来てもらえるんですか!?」
ククリ「わーい! 勇者様のパーティー結成なのー!」
リナ「ま、あたしとしてもここまで噛んで後は知らんぷりってのも後味悪いわね。と、言うことで次の目的地のシュギ村へ出発しましょうか!」
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