iTunesのエンコーダについて
iTunesのエンコード形式は全部で5種類あります。
各エンコーダの説明
5つのエンコーダについて細かく説明していきます。
AAC エンコーダ
iTunes標準のエンコーダ設定。
初期設定では『高音質 (128 kbps)』に設定されていますが、128 kbpsではほとんどの方がCD音源との違いがわかってしまうと思います。
おすすめの設定は『iTunes Plus(256 kbps VBR)』です。
また、カスタム設定で『256 kbps CBR』、『320 kbps CBR』でも良いでしょう。
自分はカスタム『320 kbps CBR』に設定しています。
AAC エンコーダでは256 kbpsもあればCDとの音質の違いはほぼ判らないでしょう。
また、AACは圧縮効率が高い上、最近ではほとんどのプレーヤーがAAC対応ですので、容量を抑えつつ、高音質で聞きたいなら、AAC エンコーダをおすすめします。
ビットレートはプレーヤーの容量に合わせて選択してください。
自分で違いがわからない範囲で設定するようにするのが良いでしょう。
AIFF エンコーダ
非圧縮。
理論上はCDと同じ音質。
ビットレートはCDと同じ、1411.2 kbpsなので、容量は1曲5分とした場合、1曲50MB程度使用するでしょう。
CD音質で聞きたい方にはおすすめですが、ポータブルオーディオに転送して聞く場合などはファイルサイズが大きくなってしまうので、おすすめできません。
PCでしか聞かない方はPC側のHDDの容量が足りていれば、大丈夫だと思います。
Apple Lossless エンコーダ
Appleが開発した、可逆圧縮エンコーダ。
圧縮はしているが、無圧縮状態に戻すことができ、高音質かつ、容量も非圧縮より抑えられる。
曲調によって、ビットレートが変化するので、1曲の容量は推測できないが、だいたい1曲30MB程度だと思われる。
iPod classicなど大容量のポータブルオーディオに転送する場合はよほど曲数が多くない限り、足りると思う。
MP3 エンコーダ
最も普及しているエンコーダ。
ほとんどのプレーヤーで使用できるが、圧縮効率が悪い。
特にiTunesのMP3エンコーダは性能が悪いため、iTunesでMP3など考えられない話だろう。
iTunesを使う場合はAAC エンコーダの方が確実に良い。どうしてもMP3が使いたいなら、Lame MP3 エンコーダを使うといいだろう。
WAV エンコーダ
AIFFと同じく、非圧縮。
理論上はCD音源。
非圧縮ではAIFFとWAVがあるが、普及率はWAVの方が高いだろう。
iTunesで非圧縮を使用する場合はAIFFがおすすめ。
WAV エンコーダではアートワークの設定ができないのだ。
こんな感じだろうか。
各エンコーダに音質評価をつけてみよう。
エンコーダ |
ビットレート |
音質 |
AIFF |
1411.2 kbps |
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ |
WAV |
1411.2 kbps |
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ |
Apple Lossless |
1000 kbps程度 |
☆☆☆☆☆☆☆☆☆ |
AAC |
320 kbps |
☆☆☆☆☆☆☆ |
MP3 |
320 kbps |
☆☆☆☆☆ |
AAC |
128 kbps |
☆☆☆ |
MP3 |
128 kbps |
☆ |
容量、音質共にパフォーマンスが良いのは、AACの256 kbpsだと考えた。
最終更新:2010年04月18日 20:22