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山岳騎兵

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kurogirihankoku

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○山岳騎兵


○データ

L:山岳騎兵={
 t:名称=山岳騎兵(職業)
 t:要点=彼方,動物兵器,薄汚れた感じ
 t:周辺環境=山岳
 t:評価=体格2,筋力3,耐久力2,外見-1,敏捷3,器用3,感覚1,知識0,幸運0
※HQBにより、知識+1
 t:特殊={
  *山岳騎兵の職業カテゴリ = 派生職業アイドレスとして扱う。
  *山岳騎兵は白兵戦行為が出来、この時、攻撃判定は評価+1される。
  *山岳騎兵は射撃戦行為が出来、中距離、近距離を攻撃できる。この時、攻撃判定は評価+1される。
  *山岳騎兵は山岳、森林での全ての判定に評価+3される。
 }
 t:→次のアイドレス = 雷電(兵器),隼(兵器),山岳ゲリラ(職業),雷電の使い手(職業),善行忠孝GPO版(ACE)



○イラスト&設定文



「良いじゃないか!強くなれるんだよ!?」
「強くなるのは貴方で国じゃないんすよ」

                    01058002 政庁にて、藩王と摂政の会話



予定外のシーズン10が始まって数週間。
新しいルールに向けての調査や生産/消費の見通しをするため、藩王以下国政を行なうメンバーが政庁に篭る日々が続いていた。

「やっぱり生産力は重要だよなぁ」
「そうですねぇ。可及的速やかに生産力を強化しないとこの先やってけ無いでしょうね」

同盟国(既に聯合国を通り越してニコイチである)無名騎士藩国を有事に支援するためにも、玄霧藩国は生産力を強化し、完全にサポートルートに進むことを会議で決定した。
それからというもの、最も手っ取り早い方法で蓄えを増やすために消費を削り、生産施設を増やしていく方針を決めた。要するに国内での消費は色々ケチっていこうということである。勿論、国のための必須消費は支払うが。
つまるところ、「個人的趣向のために国のモノを使うのは控えましょう」ということである。

「で、玄霧さん。そのことで話があるんですが」
「なんだね雅戌くん。なんかミスでもあったかね?」

ついでに今までよりクロスチェックを密にし、罰則を極限まで減らそうそうしよう、と新規国民にもチェック作業を割り振り、積極的に参加していただく共に少し摂政の作業量を減らそうと心がけた矢先のことである。

「や、ミスはまだ今のところ見つかってないんですが。なんすかこの『玄霧強化計画』って。予算結構使うみたいですけど」
「うむ、読んで字の通り『俺強化計画』なのだ。取りあえず彼方を手に入れる」
「はぁ、で、メリットは?」

そして、冒頭のセリフに戻る。
この後、色々あったがその辺は省く。プライベートな会話というやつである。

「や、まぁ、分かりました。そんで、何するんですかこれで」
「うむ、とりあえずこんな感じを希望する」

※自分のイメージ図を指差す玄霧

「また微妙にメタなことを。しじまさんに書いてもらうとか貴方って人は!」
「や、だって、やってくれるっていうんだもの!」
「というか、個人の資産でやってください。給料でてるんですから」
「設定上の給料なんぞ使えるかー!」
「そのうち国から正式に給料出せるようになるんですから。それまで我慢してください」

既に駄々をこねる子供と諫める親である。
しかし、この子供は唯の子供ではなく、悲しいことに権力を持っていたのであった。

「まぁ落ち着け雅戌くん。俺が強くなればだな、その分メリットもだな。あと、バンバンジーも強く・・・」
「そりゃ確かに良いことですが、国の予算使うべきことじゃないんですよ。良い大人なんだから判ってください」
「だから落ち着け、雅戌くん」
「先ず貴方が落ち着いてください」

もはやグダグダだった。
因みに、この会話は山岳騎兵では無いがバンバンジーのことで同じような会話をしたことは口が裂けても言えないのであった。

「ええいしかたない。自力で何とかしたら良いのだろう!」
「はい、がんばってください。影ながら応援だけはします」

既にこの国の実権の殆どは摂政が持っているようであった。


/*/


「くそう・・・何とかするといっても何からすべきか」

山岳騎兵の要点は「動物兵器・彼方・薄汚れた」、周辺環境は「山岳」である。

「山岳は国に文字通り山ほどあるしな・・・薄汚れるのは直ぐとして、彼方と動物兵器か・・・」

難題である。
そもそも彼方も動物兵器もこの時点でイグドラシルツリーに一切出ていない。ACEは除く。
彼方は裏マーケットに靴下をつめば手に入れることが出来るとして、動物兵器をどうするかだ。

「まぁ、先ずは彼方から行くか。裏マーケットまだ開いてるかな・・・」


/*/


次の日。玄霧は彼方を着用して山にいた。

「いやー、良い取引だった。何せ俺の腹がまったく痛くないのが最高だな。うん」

取引材料はどうやら他の人物の靴下だったらしい。
余談ではあるが、摂政の靴下が何者かに盗まれるという事件が時を同じくして起こった。まったくけしからん事件である。
玄霧藩国では靴下をはく習慣は基本的にない。が、幸か不幸か摂政は昨今無名騎士によく出向くため、向こうで購入していたらしい。
残念な事件である。

「まぁ、可愛そうなのでなんか代わりを用意するとして。さーて・・・」

残るは動物兵器である。
コレばかりは手に入れる当てが無いので、一先ず山にきてみたらしい。

「山にきたからと言って何が変わるってもんじゃないんだけどな」

そんなことを呟きつつ山を歩く。
彼方の調子は上々で、今のところ誤作動も無い。一人でつけたにしては上手く装着出来ているようだ。
そうして、1時間、2時間。刻々と時間はすぎていく。もちろん、収穫は無い。
思わず座り込む。流石に森林浴気分としても、少し休憩が欲しくなる頃合だった。


/*/


一瞬の静寂の後、木々の揺れる音が聞こえる。
飛び上がって周囲を確認すると、舞い落ちる羽と大きな影。
逆光でよく見えないが、アレは・・・




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目を覚ますと、既にあたりは暗闇に包まれていた。
どうやら、休憩したまま眠っていたようだ。

「ぬ・・・鐘軌を見つけたと思ったが・・・」

力なくうなだれる。ぬか喜びほど苦しいものは無いのであった。
暫く色々考えた後、仕事もあるので帰る事にした。実はサボっていたのである。

「何か見つけたら理由になるんだがなぁ・・・ん?」

そのとき、手元に握り締めているものに気付く。
鳥の羽だった。国では見たことの無いタイプの羽である。何より、大きかった。
彼方のスペックを限界まで使い、玄霧は政庁へ走った。


政庁の扉が勢いよく開かれる。

「雅戌くん!見つけた!見つけたぞ!」
「良いから仕事してください。ただでさえ忙しいんですから」
「や、だから、動物兵器見つけた!国にいたんだって!」
「良いからよく考えてみてください。あれは自然に発生するようなものじゃないでしょう?」

言われて見れば、そうである。
動物「兵器」であって、自然の動物ではないのだ。自然に生まれること自体がありえない。

「あ、や、そうだが・・・だが、これはどう説明する!?」

と、握り締めた羽を突き出す。
彼方の力で握り締めたせいか、ややくたびれていたが、どう考えても大きい。
逆算するに、3m以上の大きさはありそうである。

「うーん・・・確かにこんなものは見たことが無いですが・・・」
「な!?いるんだって!盛り上がってきたぞー!」
「はい、確かに凄いことですね。それはそうと、見つけるためにも仕事しましょう」
「おーし、俺滅茶苦茶頑張るよ!」


そこはかとない疑問をを覚えながらも仕事する玄霧と、それを見張る雅戌。
遠くの木々の上から、数匹の隼やミミズクのようなものが眺めている。
己が主たるかどうかを見極めるかのごとく・・・


文章:玄霧弦耶  イラスト:しじま

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