玄霧藩国 @ ウィキ

ドクトルデス

最終更新:

kurogirihankoku

- view
だれでも歓迎! 編集

L:ドクトルデス={
t:名称=ドクトルデス(ACE)
t:要点=岩田,メス
t:周辺環境=整備テント屋上
t:評価=全能力12
t:特殊={
*ドクトルデスのACEカテゴリ=藩国逗留ACEとして扱う。
*ドクトルデスの見なし職業=ヤガミ、名医、整備の神様と見なし、それらが持つ全ての特殊を使える。
t:次のアイドレス=サッカー場デート(イベント),デスの死(イベント)

ここ最近、聯合先の無名から整備人員の借り入れが多い。
そのたびに毎回無名まで出向くのは正直大変である。
かと言って行かないわけにはいかない。無名の戦力は我が藩国にも重要である。
向こうがこちらに来れば早いのだが、あいにく整備工場は森の中である。
しばし思案した後、誰かがのたもうた。

「あ、そうだ。んじゃあ街道近くに立てりゃいいじゃん。工場」

この突飛もない意見をそのまま採用した結果、藩国を横切る街道沿いに整備施設が出来た。
つまるところ、新しく工場を建てるような余裕は無いので整備施設を便利な街道の近くに立てたわけである。
この整備施設、作ると決めたはいいが問題は材質と形状である。
鉄材等はI=D整備に使う、木材は整備施設には不向き。かと言って石材は手に入れにくい。
それらを吟味した結果、最小限の鉄材で骨組みを組んだ後に皮や布で外郭を形成する。つまり、テントの形状に落ち着いた。

『整備テント』と呼ばれる事となったこの整備施設、組み上げてみたところやや殺風景である。

ソレを見た藩王が、
「よし、何かイラストか文字を入れよう。こう、いい感じなのを!」
と、言い出した。何がいい感じなのかは知らないが、国民たちも殺風景だと思っていたのかかなり乗り気であった。
イラストは設計者の負担が増大するという所から書き込むのは文字に決定したが、問題は何を書くか、である。
この辺は国民から公募するのが一番、ということで即座に国民が集められた。
あーでもないこーでもないという話し合いの様子が以下の通りである。

「やっぱさー、『整備最後の砦』だって! どこかの世界の整備施設にも書いてるらしいぞ?」
「藩王、ソレは多分間違ってるかと。私は『信義』『希望』『継承』といった簡単なものが・・・」
「『アラララブ』、『アラララブ』だって。もしくは『ソックス』!『靴下』でもいいぞ」
「ソレしかないのかキミは。ここはやはりウチの国らしく『イワッチ』とでかでかと・・・」
「『オイルは我々の血、装甲板は我々の肉、搭乗者は我々の骨』とか。ギャグに走るなら『この天幕の戸を潜る者、一切の希望(ようぼう)を捨てよ!』とか?」
「チョット長くない?『営業中』とかどうかなぁ」
「『本日休業』とか」
「ソレ休んでるから!いっそ・・・」

とまぁ、このような話し合いの最中。設計者のアポロが、
「あの・・・『営業中』が気に入ったんですけど・・・えと、だめ?」と言った瞬間に、皆声をそろえて、
「ソレで行きましょう。いいと思いますよ!」
と言うあたり、技族アポロは国民に愛されているようである。





閑話休題。
決定された『営業中』はテント前面と背面の双方に側面にでかでかと書き込まれることとなった。
その他、話し合いの結果集まった意見が多かったために『一人一文、自由に書き込んでよし』と御触れが出た。
聴いた瞬間に皆、整備が始まると邪魔になるので今のうちに!とこぞって書きにいく当たり自分の意見が惜しかったらしい。

さて、そのような経緯で完成された整備テントだが、完成後から奇妙な風景がたびたび見られることとなる。
我が藩国に逗留し、皆から「イワッチ」の愛称で呼ばれる彼が、テントの天井に良く登っていることがその一つである。
目撃情報によれば、


「えーと、メスを投げて受け止めて、で遊んでました!」
「何か燕とかがクルクル周りを回ってたなー」
「忘れ物取りにいったんだけど、なんだかゾクっとしました。イワッチがいたのかなぁ・・・?」
「あ、このあいだイワッチ落ちてきました。新作のギャグだったのかな」等々。
良く晴れた日などに政庁の上から整備テントを見ると確かに彼が佇んでいる。
時には一人で、時には沢山の動物たちと。時には小さな子供と一緒に。
また、整備工場には一切寄り付かなかった動物たちが妙に集まってくるということがある。
猫に始まり、燕に白鷺に鳶にこの辺で見ない白鳥、果ては兎までがテントの周りで良く見かけるという。
しかし、「整備の邪魔になるので近づかないようにしましょう」と言う国民はおらず、それどころか野良のはずの猫や兎が整備を手伝ってくれるという国民がいる。
結局のところ『邪魔にならないならいいじゃないか』で片付けられ、整備テントの近くは子供が集まって和気藹々としている。


そして今日も依頼は入る。
遠くに響く駆動音。微かに起こる地響き。無名騎士団御一行様だ。
無名騎士藩国の国民らしき猫が自信満々に話しかけてくる。
「お待たせしたにゃ。これが我が無名騎士藩国の切り札!アビシニアンにゃ!!!」
と、設計図と整備要綱を纏めたものを渡してきた。
「おー、コレが無名の最新鋭。大型I=Dの整備要綱か」
紫の髪の整備員が受け取り、目を通す。流石無名騎士。良い機体になりそうだ。
「ところで、今回は開発者が来るはずだが・・・そこの猫妖精、主任技師の冴月とやらはドコだ?」
先ほど設計図をよこした猫が自信満々に
「俺にゃ」と、答える。
「よしよし、冗談はいいからな。めざしやるからあっちで休憩でもしてろ。疲れただろう?」
「だから、お探しの主任技師は俺にゃ」
「はいはい、判った判った。おーい、誰かこいつにめざしやってくれー(首根っこを引っつかみつつ)」
「俺だっていってるにゃ!くぬぅ!このネームプレートが目に入らんか!!」
「バカめ!送られてきた写真はどうみても人間だったぞ!ちょっと目が怖かったが!」
「それはまた別の俺にゃ!!ちょっとした手違いにゃ!ええい、お前なんかじゃ話にならん!国王を出せニャーー!!」
「俺だが。」
「・・・またまた、冗談を言うにゃ。玄霧藩王は上半身裸のはずにゃ。  これ、ブロマイド。」
「ぬぉ、貴様。ちゃんと服を着ているほうを見ろ!何か俺が裸族見たいじゃないか。それは絵師たちの陰謀だ!」

以下繰り返し。
結局互いの誤解が解けたのは30分後に待ちかねた整備士の方々がテントから出てきてからでしたとさ。




<文章:玄霧、RP協力:冴月(無名藩国)&玄霧藩国民>


おまけ:くつろぐイワッチ

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

記事メニュー
目安箱バナー