詠唱・中距離戦闘行為


作戦

主行動目的:2~3人で1チームを作り、中距離対応の暗器を使って敵の動きを制しながら、詠唱戦による打撃を与える。

----
【装備】
  • 持ち込む機材には、歩兵サイズで重量負担にならない程度に高度なものを持っていく。
  • 事前に偵察や持込み装備品について、レクチャーを受けておく。
  • 荷物はザックに入れていく。ザックは容量よりもシンプルな形状であることを優先し、角に引っかかったりしないように注意すること。防水加工もしておく。
  • ザックへ荷物を詰める際は、上部に重いもの、底部に軽いものを詰めることで、疲労を軽減することが出来る。
  • 装備品が不要な音を立てないように、音を立てそうな部分はガムテープで固定しておく。金属同士の接触などにも注意。
  • しっかりとした滑り止めが付いた靴を履くことで、スリップしたり余計な音を立てたりしない事ができる。
  • 衣類には、防寒性に優れた生地を使っておく。雅戌や如月敦子、影法師などは雪山に挑んだ経験があるので、その時の経験談を聞いて、しっかりと対策を整えてから向かう。
  • 埃などを吸い込んで咳き込んだりしないように、口と鼻は布でカバーしておく。
  • 水分補給は出来るようにしておく。
  • 事前に糖分を摂取し、脳への血の巡りをよくしておく。
  • 出撃前に弁当を食べました。満腹にならず、栄養も足りている状態とし、偵察のためのベストコンディションを確保しています。
  • 状況にあわせ、服装に迷彩となりやすい色を用いる。白と黒を使い分ければ目立ちにくい。

【情報確保】
  • 瞑想通信などでデータをやり取りし、全員が情報を共有できるようにする。無線も使えるならば積極的に使っていく。
  • 事前の偵察情報を考慮して行動する。
  • 想定される敵の予測を数パターン用意し、また想定外の敵が出た場合のマニュアルも作成する。
  • 予想される敵は、巨人(ギガンテス)・橙オーマ・航空兵力・詠唱戦使い等。
  • 予想外の敵が現れた場合、その敵の形状や配置状況から能力を推察し、行動する。また、基本的に『こちら側の出来る事は相手もできる事』だと判断する。(隠蔽だけでなく、ジャミングや高速移動など)



----
【暗器を用いた中距離戦闘】
  • 全身に配置された暗器の位置を熟知し、どの武器がどのタイミングに適しているか把握しておく。
  • 周囲の風景に溶け込めるよう、服装の色などをあらかじめ調整しておく。
  • 今回の場合、雪原・市街地など、想定されるいくつもの地形に対応できる服をあらかじめ用意し、持って行くことで準備の手間を大きく省く事が出来る。
  • 距離が離れている時はスリング等の武器を優先。射程距離が短い武器は最初から使用しない。
  • 詠唱による行う前段階として攻撃を行うため、こちらの位置を察知されにくい暗器を用いる。ベアリングなどの弾をスリングで投擲するなど。
  • 理力線の視る事で、通常攻撃においてもその有効性を高める。
  • 攻撃は、相手の身構えていないタイミング、つまり別の行動を開始する瞬間を狙う。
  • 回避動作などにおいても、敵の動作初速はそれほど早くならない。回避に移るタイミングを把握しておけば、移動開始の時点で足止めできる。


【陣形】
  • チームごとに着弾観測を行い合って協力し、狙いを上手く定める。相手の弱点が見えた場合、それも指摘してもらう。
  • 優しい死神の隠蔽能力を積極的に駆使して敵に気づかれないまま攻撃することを狙い、幻影効果によって攻撃位置を特定されないまま一方的に畳み掛ける。
  • 暗殺者隊はどのチームも親しい者同士で構成されている。慣れ親しんだ仲間とコンビまたはトリオを形成し、息の合った連携によって詠唱を完成。仕掛ける。
  • 敵が密集しているならば、その中心点を狙う事で力のロスを減らす。
  • 詠唱する際の立ち位置を魔法陣状に配置し、相乗効果を狙う。
  • 雅戌が狙いをつける役回りを担う。攻撃前に要点を素早く説明し、統率を行う。

【体術】
  • より強力な詠唱攻撃が完成するまでの時間を、一人が牽制を行う事によって稼ぐ。
  • しっかりと深呼吸をし、発音を行う
  • 韻を踏みリズムを取ることで正確な詠唱を行いやすいようにする
  • 理力をぶつける相手をしっかり目視する
  • 敵の動きを止めたいときは魔法を分散させて当てる
  • 詠唱する紋の中に神々を讃える詩を混ぜ、加護を求める
  • 平時や移動時に、外套等で口を覆い保護する事により、戦闘時に発声できなくなる事態を防ぐ
  • 詠唱用の姿勢をしっかりと体に覚えさせておく。
  • 詠唱媒体として指輪を使い、より理力を集中させやすい状態を作っておく。

体の底から声を出す。丹田に気力を込め、つま先で地面を握り締め、体を流れる力を効率よく循環させる。

体内に流れる力と体外に偏在する力、その融和を図る。

詠唱の媒体となる指輪や身に着けているもの、そして共に詠唱する仲間をも、己の一部だと認識する。自己の精神領域を拡大させ、力を繋いで練り合わせていく。

  • 仲間と共に詠唱し、心を一つにした一撃を完成させる。
  • 最初に、敵中心へ強力な一撃。次に足元へ体勢を崩す一撃を行い、その後に敵致命部位への攻撃を仕掛ける。後は数に頼った連続詠唱により、間断ない攻撃を加え続ける事で圧倒する。

【地形】
  • 身動きの取りにくい場所では、詠唱を補助する陣を描いたしたプレートを足元に敷く。



暗器による間接攻撃から、理力収束による攻撃。


暗殺者部隊は攻撃を開始する。
敵の背後、側面などは取れていないが、こちらの攻撃は今のところ察知されておらず、状況は悪くもない。

「これだけの距離があると、ナイフなんか牽制にしかならない。
本命は理力詠唱で行く。……いいね?」
暗殺者の一人が指示を出した。

「わかった。やります」

「了解です。任せて」

(瞑想通信で)意思確認を行っている。
機は熟した。攻撃が開始される。


「それ!」
まずは一人が攻撃を



「ふふん」
続いてもう一人も



「はっ!」
「そりゃ」
「せいや!」
そして、三人組の暗殺者が、それぞれ暗器を取り出し攻撃を開始する。
スリングと投げナイフが飛ぶ。
攻撃は最初の一撃だけ一点集中で行われ、その後は攻撃範囲を広げるように面制圧にかかった。




「はああっ!!」
多数のナイフを一度に投擲するしじま。
戦闘経験の浅い彼だが、ここ数度の激戦が、彼を一人前の暗殺者に鍛え上げている。



「続けて行く!」
「あいよ」
「了解!」
「任せて!」

さじ子の指揮により、彼らの周囲に理力が集まっていく。
詠唱戦による追撃を狙うようだ。

こと中距離において、多種多様な攻撃手段を持つのが彼らの特徴である。
鎖分銅を投げもするし、スリングを使いもするが、打撃力を稼げるのであれば詠唱戦だってする。
ありとあらゆる手持ちの手段を駆使して戦うのが、暗殺者という職業のバトルスタイルと言えた。



並び立ち、連携・協調して力を集めてゆく。
周囲が、青く輝き始めた。



「……締めは3番。全力収束のBクイックで」
「「「了解」」」
「じゃあ、まずは俺から!」

影法師の叫びと共に集められた光は、青く輝きながら、球状へと形を整えられていく。
そして、


「今日という日を慈しむのは」

「やがて未来がやってくるから」

「未来へ希望を持ち行けるのは」

「明日という日がここに来るから」




「めぐり来るいつかのために」

「今日という日を慈しもう」

「明日という日を迎えるために」

「今この時に輝こう」




「その願いと想いと希望を集め!」


「「完成せよ! 『明日昇る太陽(いつかきたるかがやき!)』!」



暗殺者たちの全力を込めて、放たれた。
そして更に。




「限界まで……収束する」
光球は光条へと、更に密度を上げていき、



周囲の光まで集めていくかのように、輝きを増していった。

光はまるでレーザーのように収束され、美しく輝きながら敵をめがけて突き進んでいく。
だが、敵はこちらに気付いた。
先ほどまでの暗器攻撃を耐え忍び、この砲撃さえ防げば勝ちだと言わんばかりに防御を固めている。
そして確かに、このままでは光条すらも防がれてしまうかもしれない。

……ただそれは、彼らが敵の反応を想定していなかったならば。の話なのだが。

「まだまだ!!」

暗殺者のうちの一人が叫んだ。
彼は、光を照射するもの、収束させるものとは別に、何かを操作しているように見える。

―――と。

突然、敵めがけて一直線に突き進んでいた光条が、急に角度を変えた。
一度、二度、そして三度。何度も何度も、向きを変えていく。



何か、鏡のようなものだろうか。それが、攻撃を偏光し、敵を撹乱している。
軌道変更。軌道偏向。軌道偏光。
まるで稲妻のように、変幻自在と動き回る光条。

そして、敵が隙を見せた一瞬をついたのだろう。遂にその輝きが、敵を捕らえた。

「10年早いのよっ!」
「こんなもんか(ぇ」
「ここで負けるわけには……」
「いかないからね!!」
「そうそう」
「己の行いを反省して……出直せ」



それぞれ別々の決めセリフとともに、全員敵に背を向ける。
同時に、背後で大爆発が起きた。

----