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森国人+医師+名医+マッドサイエンティスト

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kurogirihankoku

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L:森国人+医師+名医+マッドサイエンティスト={
t:名称=森国人+医師+名医+マッドサイエンティスト(職業)
t:要点=片眼鏡,マント
t:周辺環境=美人秘書
t:評価=体格0,筋力-3,耐久力-2,外見2,敏捷0,器用13,感覚2,知識7,幸運-3,HQ(器用+1)
t:特殊={
*森国人は一人につきターン開始時に生物資源1万tが増加する代わりに食料1万tを消費する。
*森国人は一般行為判定を伴うイベントに出るたびに食料1万tを消費する。
*医師は治療行為ができ、この時、治療判定((器用+知識)÷2)を評価+3補正することを選択できる。補正を選択した場合燃料2万tを消費する。
*名医は治療行為ができ、この時、治療判定((器用+知識)÷2)を評価+3補正することを選択できる。補正を選択した場合は燃料1万tを消費する。
*名医は治療で幸運判定が求められたら幸運評価を評価+2にして補正できる。(燃料は消費しない)
*マッドサイエンティストは整備行為ができ、この時、整備判定((器用+知識)÷2)に評価+4を補正することを選択出来る。補正を選択した場合燃料1万tを消費する。
*マッドサイエンティストは美人秘書を指定でき、相手の職業4をサイボーグと出来る。指定が続くまでこの効果は続く。
*マッドサイエンティストは破壊された全ての乗り物を整備判定((器用+知識)÷2)の成功で修復出来る。通常の整備から難易×5.06(評価4)すること
*マッドサイエンティストは任意の整備した一機のI=Dの一つの能力に評価+4するかわりにそのパイロットを戦闘終了時に死亡させる。
*マッドサイエンティストが整備した機体は最初の幸運判定時、幸運に評価+3される。
*HQにより、上記の器用評価に評価修正+1を加算する。
t:次のアイドレス=アンドロイド製作者(職業),善なるマッダー(職業),世界破滅協会(職業)
※森国人・医師・名医の要点、周辺環境、派生は省略




玄霧藩国における医療・整備技術者は、度重なる戦乱を経ることでその技術をより高めつつある。
科学の発展には戦争が必要だ、という一部学者の説を取り上げるまでもなく、
事実のみを並べ立てて見れば、情報がそれを物語っていたのだからどうにもならない。
そして、例えそれが悲しい事であるのだとしても、生まれた技術に罪はなく、結果として救える命が増える事も、また事実なのだ。


玄霧藩国にいる医療・整備技術者はどれも優秀だが、全員が同じ研究をしているわけでは勿論ない。
個々の才能や適正を考えた研究をそれぞれが進め、得られた成果を全体で共有する事で技術の総合的な上昇を図っているのである。
所謂学会であり、基本的にはこれに属している方が有利な環境を得られるとされている。

だが。
その枠からはずれ、独自の理論だけで他の追随を許さない域に到達してしまう者も、稀に存在する。
彼らは学会への参加を良しとせず、それぞれの信条にのみ従って行動する。
その振る舞いはある種狂人にようでもあるため、彼らの事を、俗にマッドサイエンティストと呼ぶことが多い。

マッドサイエンティスト達には一人一人に強烈な個性があり、故に彼らをひと括りにして語るのは難しい。
(共通している事といったら、どいつもこいつも協調性とか社会性に欠けているという事だろうか)
よってここでは、ある一人のマッドサイエンティストについてのみ、語ることにする。


”彼”の自伝より

「そう、この世界は狂気と幻想に満ちている」


始めに。コレは我輩の半生を募った自伝である。
人は過ちを犯すものである。我輩の天才的頭脳に掛かれば同じ過ちなど起こさないが、いざというときの為に書き記すこととする。それに、我々の世界はそろそろ時間が無い。
前置きはさておき、まずは最初の出来事から描こう。
そう、全てはあの事件からであった・・・


『あの日』


その昔、我輩は国内で1・2を争う名医として有名であった。
我輩の…いや、当時は私、だな。私の傍らには常に「彼女」が居た。
「彼女」は志を同じくする友であり、腕を競い合うライバルであり、そして、恋人だった。
2人の時こそ名前で呼び合う仲でありながらも、人前では「教授」「ドク」と呼び合うのはそのためであった。
少し体が弱く、色々出来ないところを除けば「彼女」は公私含めて最高のパートナーであった。
そもそもにして別の国から流れ着いてきた私にとってはこの国の人間は皆どこか不健康に見えたものである。
人種の違いとは面白いものだな。とよく思ったものだ。
ふと気になった私はこの国にない技術を提供することを思いついた。
といっても完全なる善意ではなく、不健康そうな体つきで出歩く人々を見るのがイヤだったからだ。顔つきは兎も角、痩せ型の私よりも更にひょろひょろな人々ばかりなのは見るに耐えなかった。
残念ながら目に見えるほどの効果は無かったが、思わぬ副産物があった。
流れついた私が持ち込んだ技術によって、元から水準の高かったこの国の医療・整備能力は更に飛躍的に進歩したのである。
少ないコストで大きな成果を上げるようになり、薬品加工の水準や道具加工も進歩したことで一般国民の生活にも影響があった。ただ、それでも遺伝子レベルなのか体つきは早々変化はしなかったが。
コチラで覚えたことを祖国へ伝えることも考えはしたが、日々の生活に追われ、其の考えはいずれ小さくなり、みなの体系を見慣れる頃にはやがて其の思いも消えてしまった。
ソレほどまでに幸せだったのだろう。実際、祖国では味わえなかったほど日々が楽しく感じたのを良く覚えている。

『あの日』もいつもと変わらない回診をしに街へ向かっていた。
病院を出て空を見上げ、今日も変わらぬ日々を送れそうだと思ったのを今でも鮮明に覚えている。

8時に起こされて起床。5分ほど朝日を浴びて脳と体機能を活性化させてから朝食。
8時半に朝食終了。食後の休憩と準備をし、9時に午前の回診へ向かう。
11時半に午前の回診を終了。13時までを休憩とし、昼食をゆっくりとる。
13時より午後の回診を開始。世間話などを交え、17時に終了。
そして、午前5時に寝るまでは研究などの自由時間。
回診の時には効率化の為に別だが、それ以外では常に傍らには「彼女」が居る。
……まぁ、彼女の睡眠は早かったが。
私はそんな毎日に幸せと安らぎ。そして少しの退屈を感じていた。

『あの日』はどこでこの歯車が狂ったのだったか。
珍しく私が8時前に起き、まだ眠ったままだった「彼女」を起こしたところか?
「彼女」が朝食の味付けを失敗したと言っていたところか?
食事の間「彼女」の口数がいつもより少なかったところか?
急いで食べた朝食の後、「彼女」の顔色がいつもより少し悪かったところか?
回診に出る前の何か言いたそうな「彼女」をさえぎって急いでしまったところか?

……今思えば全てが原因だったのではないだろうか。
其の日の午後の回診で、「彼女」は倒れた。

私に伝達が来るまでに見た医者が言うには死病らしい。
コレまで同じような症状になったものはどのような治療もことごとく失敗し、いずれ死に到ったと言う。
「彼女」も初診では大神殿で祈りを捧げ、回復を願うしかないと判断された。奇跡的に回復するものが過去に数人居たらしい。
私は「彼女」を引き取った。誰もが最後の時を共に過ごしたいのだろうと思ったのだろう。反対するものは居なかった。
私は名医だった。そのように、思いあがっていた。

病状を先天性の染色体の欠損。所謂白血病の一種と判断した私は治療を開始した。
祖国で似たような症例を完全寛解したこともあり、成功すると思っていた。
そう、此処は祖国ではなかったのだ。
化学療法を取るにも必要な分が揃わず、開発の時間は無い。
骨髄移植をするにしても文化の違いからか提供者が居ない。
説明をし、協力を求めるにしても試したことの無い治療法を即座に受け入れてまで提供するものは居なかった。
「彼女」に親族が居ればまだわからなかったが、天涯孤独の身であったのが災いした。
治療法を纏めたものを国の医師たちに託すも、事実上の手詰まり。其の間にも過ぎてゆく時間。
大神殿での祈りで回復した例を調査し、祖国には無かった理力の転用を思いつくが絶望的に時間が足りなかった。
最初から大神殿へ運び、理力の使用を開始していればまだ違ったかも知れないが、最早末期だった。
一縷の望みを賭けて切開してみるも、「彼女」の衰弱振りから推測するに「完全寛解させるには原因である血液・骨髄全てを一度体から抜き、原因部分の除去をして再度戻すといった一連の作業を「彼女」の体がこれ以上衰弱しない間にする」と言うまさしく神のような所業が必要になるという結論に達したとき。


私は、この世に生を受けて初めて、『絶望』を味わった。


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手術台の上でだんだん反応が弱くなっていく彼女を見てから暫くの間の記憶は残っていない。
気が付いたときには手術室の中は荒れており、私の顔には深い傷が入り、左目の視界がぼやけていた。
どうやら誰かが暴れたのだろう。彼女に傷が無かったのが唯一の救いだが、色々な薬品が駄目になってしまった。
兎も角、そのとき私に出来ることは彼女を仮死状態にし、半永久的に病状の進行をストップさせるだけだった。
たとえ安全な治療法が可能になったとしても、衰弱した彼女の体力で仮死状態からの蘇生が出来るかは絶望的であろう。
それでも「彼女をこれ以上苦しめるくらいなら」と言う考えが勝り、私はいつもより細くなった彼女の腕に針を刺した。
私は活動を停止する彼女を見届け、保存するための用意を始めた。

其の時、一冊の本が眼に止まった。どうやら手術室が荒れたときにどこからか紛れ込んだのだろう。
表紙や装丁に見覚えがあった。確か、理力の体系を理解しようと国の書庫より持ってきたもののまるで非科学的で理解するに到らなかった俗に言う『魔術書』のようなものだった。
私は何故かあの時、この瞬間なら理解できるような気がした。
ページをめくる。以前ではわけのわからない言い回しだった文章が何故か読める。
更にページをめくる。脳髄に直接入り込むような感覚がする。
読み終える頃には一つの方法が脳内に浮かんでいた。

そう。理力を科学的に運用し、彼女の肉体の状態を保存したまま血液・骨髄の総入れ替えを行うのだ。

一度方法を思いつけば後は早かった。
素質が無い私が理力を使うために必要な回路を収束し、顔の傷と眼球の上に焼き付けた。
そのため低くなった左の視力の分を補うために片眼鏡を用意した。左に直接しないのは回路に支障をきたすからである。
理力の運用は想像以上の効果を発揮し、結果としては治療は成功した。
そう、治療は成功したのだ。間違いなく。
白血病のような病は完治を見極めるのが難しいが、原因部分を全て除去した以上完治以外は有り得ないのだ。
患者の容態変化も理力技術を使い対処している。問題は無かったはずだ。

だが、彼女の感情だけが戻らなかった。

この治療法の副作用とでも言うのだろうか。
彼女の記憶、知識、生活習慣、身体能力や技術はまったく変化無かった。
むしろ治療により健康になった分、身体能力は上がったともいえる。
ただ、感情表現といったことだけが出来なくなっていた。
あたかも神の所業を模したことの罰のように、感情だけは蘇生できなかった。


国の皆は「彼女の治療は奇跡的に成功したものの、生死の淵をさまよった反動で無表情になってしまった」と考えたらしい。
皆は私を褒め称えた。初の快挙だと国を挙げた祝宴が開かれた。
だが、私にとっては完全に成功したとは言えない。
私は知識を求めた。更なる知識を、そして其れを礎に更なる知識を。
彼女の治療が成功したことで以前の私の提案した治療法も使用され始め、更に名声が上がった私への依頼は増大した。
寝る時間も削って書庫を漁り、毎日書物に埋もれ、たまにはいる治療の依頼もこなしていると、私は限界を感じ始めた。
そもそもにして、このとき既に私の価値観は「彼女>他の人」となっており、正直な所回診や治療は邪魔になっていた。
私は、私と彼女(研究をする以上で彼女のデータも必要となり、また、常時彼女の傍にいたかったからでもある)の回診や治療の一時休止を宣言し、一日の全てを研究に費やした。
周囲の人間からは非難も上がったが、私にはまったく興味がなかった。
騒ぎの対策ついでに一般的な治療法の資料を国へ謙譲し、死病の対策との取引により国家所有の書庫にまで脚を伸ばした。
そうして半ば人々から忘れられ、国に点在するあらゆる書物を読みきった頃、一つの結論に到った。

失った感情は再度強く感じることで徐々に復活する、と。

事実、彼女は意識を取り戻したときに酷く落ち込んだ(様に、私には見えた)。
それから今まで生活する中で、彼女が担当していた患者が亡くなった時、表情は変わらなかったが彼女は涙を流していた。
つまり、既に限定的ながらも復活は始まっているのである。
感情の基本である喜怒哀楽の哀はいい。問題はそれ以外だ。
私は人を怒らせるのは出来ても笑わせることは出来ない。だが、他人にこのようなことは頼めない。
自分の失敗は自らで取り戻す。其れが彼女に対する私のけじめだ。

其の日から私は道化の仮面を被った。
これからは忙しくなる。何せ今までやったことの無いことばかりだ。
しかし、何とでもなるだろう。
そう、この世界は狂気と幻想に満ちている。まったくもって道化を演じるにはもってこいの環境ではないか。
まずはそうだな。自分のことを私ではなく、我輩とでも呼んでみるか。



え、私……じゃなかった、我輩でなくて彼女をじっくりと見たいと?
それもそう……違う。失敬な!!

さあ、我輩の英知に驚嘆せよ!
(”彼女”単体イラストは↑にあるリンクへどうぞ)


~特別付録!コレがマッド7つ道具だ!!~





「皆様ごきげんよう。我輩マッドサイエンティストの教授である」
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「どうも、秘書をやっています。ドクと呼んでください」



「今回は我輩の自伝を読んでいただき真に結構」
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「その自伝ですが。急にフランクになりましたね」



「やっぱほら。本に付録とか付いてるとうれしいだろう?」
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「それはまぁ、確かに。種類にもよりますが」



「……どうでもいいが、もう少しこう、愛想をよくできんかね?」
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「精一杯努力しているつもりですが。何か問題が?」



「……や、いいのである」


○凄いぞ!マッドサイエンティストの超技術!


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「ともかく、特別付録を収録してしまいましょう」
スペース削減のため
絵抜き教授(以下教授)

「うむ。これが!天才的頭脳とちょっぴりの夢と希望とわずかばかりの努力、そして潤沢な資金をつぎ込んで作られた最新ツールだっ!!」
スペース削減のため
絵抜き秘書子さん=ドク
(以下ドク)

「はい、それは凄いですね教授。ところで、潤沢な資金とやらはドコからでたのですか?」

予断であるが、国から研究費として400万にゃんにゃんが支給されたいたが、全て彼の目に掛かっている片眼鏡の改良に使われたらしい。
検索・分析・評価機能が付いており、「入力したデータに限り」全てのデータが一瞬で表示されるという優れものらしい。
ただ、入力していないデータは一切出ないため、初見の相手や入力の暇が無い状況ではもちろん意味が無い。

閑話休題。

教授 「フハハ、なにをいうか。もちろんポケットマネェに決まっているではないか」
ドク 「はぁ、なるほど。ところで結局御幾らだったので?」
教授 「聞いて驚け……?な、なんと!」
ドク 「はい」
教授 「我輩の!」
ドク 「はい」



「3か月分もの収入なのだっ!…………とまではいかんが、かなり膨大な金額だ」
ドク 「はい、其れは判っています。で、おいくらだったのですか?」
教授 「うむ、ざっとみつもって3000にゃんにゃんにもなる……(ものすごい神妙な顔で)」
ドク 「……はい、それは、大金ですね」
教授 「そうだろうそうだろう。政庁の使わない備品や廃品をコツコツ回収したものの、こんなにも掛かってしまったっ……!(男泣き)」
ドク 「……(それをながめる)」
教授 「我々は大きな損害をこうむったのか……!? 否!!それは断じて否!! そんな大きな山を乗り越えて我々はまた一つ進歩した!これぞ科学の勝利!ふひゃーはひゃひゃひゃー!!」
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「(頭を抱える)」


○図解!超技術!


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「……ところで、その最新ツールとやらはどちらに?」



「フッフッフ……ここだぁーっ!」



教授 「えーと、ちょっとまってね。今そこの手術台に並べるから」
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「…………」



「では、一つ一つ説明していくのである。耳ぃかっぽじって良く聞けなのである!」

中略:リンクから解説へ飛べます。少し長いですのでご注意を)


教授 「ぜはーっ、ぜはーっ、ど、どうだ、ものすごいだろう!」
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「はい、たしかに」
教授 「これならば医療修正+5も夢ではないぞ!」
ドク 「またそんなメタなことを。取り合えず呼吸を整えてください」
教授 「う、うむ……」
ドク 「で、この道具の数々がその腰のソレ(ポーチ)に全て入るわけですね」
教授 「そうだ。抗菌加工もバッチリで素材も厳選したから宇宙でもれむうりあとか言う場所でもキット大丈夫だ!」
ドク 「何か根拠でも?」
教授 「そんな気がするっ!(ものすごく誇らしげに)」
ドク 「……それなら大丈夫ですね。きっと」



「はぁ~っはっはっはぁっ!!」
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「(呆れて眉根を寄せつつ首を振る)」


                               /*/



『それから』及び閑話『病院、その姿』


それからのことも描いておこう。
我輩たちは新しく建てた病院前に居る。玄関の前でゴキゲンな我輩をドク(秘書のことである)が見ている。

教授 「ふふん、何時見てもスバラシイ建築だ。このフォルムっ!この質感っ!そしてこの色使いっ!!」
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「はぁ、フォルムや色使いはまあいいとして。質感は関係あるのでしょうか」
教授 「おおいにあるっ!何故なら~」
ドク 「はい、わかりました。ところで何しに表に出たんですか?」



「おお!そうであった!」

懐から赤いペンキとハケを取り出す我輩。
勿論、ドコにしまっていたかは誰も知らない知っちゃいけないのである。
せっかくだから説明を最後までしたかったが、たいむいずまねーである。

教授 「このままでもスバラシィィが。ヤハリ看板は必須だとは思わないか!」
ドク 「確かに、何も無いよりはよいでしょうが。……何故に赤一色なので?」
教授 「赤は良く映えるからな!」

我輩の超絶的な理論にドクも感動したらしい。
いつもの我輩を褒め称えるポーズ(ため息をつきつつ頭を2・3度振る)を取っている。
何?其れは呆れているだと?
バカを言うな。我輩の行動を褒め称えないヤツはおらんのですよ。
よってアレも我輩を褒め称えるポーズである。以上証明終わり。

ドク 「で、何故私も外に居るのでしょうか」
教授 「勿論、手伝ってもらうためにき…」
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「遠慮します。コレでも忙しいんです教授。書類の整理も溜まってるんです。適度に満足したら戻って確認してくださいね」

我輩の言葉をさえぎり、冷たく言い放つドク。
そのまま病院の中に入っていってしまった。
毎度毎度思うのだが、あの冷たさは愛情の裏返しなのだろうか。
うむ、きっとそうだ。何故なら我輩も愛情を限りなく注いでいる故。
……うむ、うむ。悲しくなるのでこのあたりにしよう。

教授 「仕方ない……一人でやるとしよう」

一人でやるのは少々寂しいが、まぁよしとするのである。
えーと、まずは入・院・歓・迎…っと。
うむうむ、ハケのノリがよいのである。
よーし、次は千・客・万・来……ウヒャハハハ。これはよいぞ!
俺最高!俺カッコイイ!ウヒハー!
さあ見よ!!



※以下、たまたま通りがかった国民によるコメント

国民A「そうですね……血が、血が飛び散っていました。いや、きっとペンキだとは思うんですが……」
国民B「こう、ペンキをブチマケながら、ええと、凄く笑ってました」
国民C「あれは、何かの儀式でしょうか?よく、わかりません……」





「ウヒャヒャヒャヒャ……っと、ペンキが切れたな。というか、どうでもいいところにブチマケすぎか」

見た感じ既に病院と言うか殺人現場である。
赤ペンキが飛び散って正直悲惨な感じにも見えるがコレはコレで。
なお、自然に優しいリサイクルペンキなので環境にも安全である。コレマッドの常識。

教授 「おーい、ドクー!ペンキとってくれーい」
ドク 「(声だけで)今忙しいので自力で何とかして下さい。何か赤いものでも出すとかで」
教授 「ヒ、ヒドス!ふん、いいもん。ひっとりっででっきるっからー!」(涙目)

フ、フフフ。いつものことである。悲しくなんか無いもんね。そう、いつものこと……
おっと、いかんいかん。少しブルーになっていたのである。
さてと、自力でナントカできなくもないが、きっと痛かったりするので赤ペンキを取りに行かねば。
と、其の前に。少しドクを脅かしてやるのである。
我輩に冷たく当たりすぎると後悔することを教えてやるのである。
……こ、こわくなんかないのである。我輩は正義である。

ドク 「……(鏡の前に立っている)」
教授 「(こっそり、こっそり)」
ドク 「何か変ですね……(何か弄っている)」
教授 「(こっそり、こっそり)」

そのとき、我輩が見たものは。



教授 「はっ!?はうあはぁぁあ!!?」

なんであるかあれは反則ではないかあれはも、も、萌え!?これが萌えと言うやつなのか!?
鏡の前で笑顔の練習!しかも我輩に気づかないくらいに真剣に!!
この感動!あぁ!適うことなら永遠に残したい!アレか!今すぐ記憶を保存すればよいのか!?
イベント前のセーブであるか!?ええい!今はイベントが起きた後であるっ!!
今すぐなら間に合【ゴロゴロゴロドガシャーン】

目撃→驚愕→退避行動(廊下を転がる)→脱出(階段から堕ちる)

このコンボを華麗に決めた我輩。勿論計算づくである。
頭から何か暖かいものが流れているがキット気のせいである。きっとペンキである。
ペンキを被ったのはミスであるが、我輩は完璧である。たぶん。

教授 「と、ともかくセーブを……」
ドク 「またメタなことを。一体何をやってるんですか教授」
教授 「うむ、頭とか体が痛いのである」
ドク 「……頭が居たいのはコッチです。この惨状を片付けるのは誰だと思ってるのですか」

思わず口ごもる我輩。
階段から転げ落ちたときにペンキの山に突っ込んだお陰で廊下は真っ赤である。
どうでもいいが我輩も真っ赤である。チョット顔を合わせ辛い。
くそぅ、なんだこのラブコメ臭。あと周りを飛んでるホワホワしたのは。ええい、あっちいけである

教授 「あ、あとは任せたのである。我輩まだ看板が完成してないのである!」
ドク 「……やれやれですね。いつものことと言えばいつものことですが」

危なかったのである。あと10秒あの場に居たらきっと危険なことになっていたである。
例えば青少年に見せられなかったりとか、違う意味で見せられなくなったりとか。ヒントは赤。

教授 「ええい、静まるのであるマイハート。ビークール。ビィークゥールである!」
ドク 「(其れを遠目で見つつ)……まったく。何をしてるんでしょうか。あの人は」

                               /*/




「彼女が微笑みの練習をする必要が無い事に気づくのは、また、別の話……」

うむ、今回はこの辺で筆を置くのである。
気づけば既に朝。新しい一日を小鳥が告げているのである。
お、我輩っては詩人?詩人?

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「教授、朝ですよ。朝食の準備が出来ました。速く食べてしまってください」

むむ、ドクも気が早い。まだ8時ではないか
我輩時間では8時は早朝なのであるよ。世間一般では知らんが。
ともかく、待たせると怖いので急ぐのである




「おお、すまんなドク。今行くぞー、…っと」

いかんいかん。後一行で完成だからして。ソコだけ書いてしまおう。


其の話を記すのはまた今度としよう。我々にはまだ、少しばかりの時間が残されているのだから。


                               /*/


そして


玄霧藩国のマッドサイエンティスト達は、それぞれ独自すぎる道を征きながらも人を助けている。
願わくば、彼らと彼らの周りの人々に、幸あれ。


(イラスト・設定文章:猫野和錆・アポロ・玄霧・雅戌)
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