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今回の御題は各藩国における下着についての考察、とのことである。 下着を考察するについて、まずその国で主流である着衣に注目せねばならない。 我らの属する玄霧藩国はすべてが森国人であり、高位森国人はいない。 となると、普段着は革製品となる。 では、何故革製品の服を基本とするか。それには国のあり方を考える必要がある。 森国人はその名の通り、森に生きる人種である。そして、玄霧藩国では領土の70%以上が木々に覆われている。 この国で過ごす上で、木綿のような素材の服だと木々の間を抜ける際に痛みやすい。 そのため、総量は少ないものの、丈夫で使い勝手の良い動物の革を衣服として使うこととなる。 但し、玄霧藩国では狩猟を生業とするものは(基本的に国に住むものは皆兄弟であり、家族であるという考えから)非常に少ないため、衣服にするために動物を狩猟することがない。 時折凶暴化してしまった同胞をやむなくしとめた際や、自然死したもの肉を皆で食し、その革や毛皮をなめして衣服にしてきた。 しかし、近年無名騎士藩国などと国交を密にするにいたり、藩国の市場へ食料などに混じって他国の衣服が輸入されることもあり、一部の人間は普段着として合成繊維などで作られた衣服を持つものもいる。 ※余談ではあるが、玄霧藩国の山岳部ではヤクやラマ(リャマ)。森林部では狐や狸、鼬なども確認されており、共に生きる同胞として扱われている。 これらは飼育されているわけではないが、足や角などに区別用の印やタグをつけ、数の把握などに努めている。 その際には幻影使いと名医が「安全かつ、同胞に無駄なストレスを与えない」ということで重宝されている。 さて、下着であるが、上記の理由を考えると下着も革製品なのだろうか。 答えは、NOである。革では下着の役割を果たさない。 下着とは、着用することでその上の服を汗などの体の汚れから守り、快適さや衛生を維持するためのものである。 そのため、動物の革は(種類にもよるが)通気性保温性はあるものの、快適さ・衛生度を考慮すると下着には不向きである。 では、どうするか。答えは簡単で、別の素材を用意すればよいのである。 藩国の技術レベルを考慮するに、整備士や医師に始まり、その高位職業などが国の主流であるため、糸を紡ぐ技術や糸から布を作る技術が無いとは考えられない。 布から服にする技術は、なめし皮を服にする技術があれば十分である。 糸を作る基となるものは、木綿が適しているだろう。森の中といえど、河川の近くなどの地域では木綿栽培に適している土壌もあるため、生産していても可笑しくは無い。 これにより、藩国の国民の着用する下着は主に木綿(コットン)製のものであることが説明できる。 主なスタイルは、上半身は七部袖のシャツに太ももまでのボクサーパンツの組み合わせである。ブラジャーのような「女性用の下着」と言う概念はなく、男女共有である。これは、仕様の違いを無くすことで数をそろえやすくするためである。 &ref(sitagi01-b.jpg) ※因みに、スカートもあるが、その場合は革のスパッツ(のような短いズボンのようなもの)をはいた上で長めのスカートを着用することになる。 そのほか、通常の衣服の肩・肘・膝などの関節部分には裏側から幾重かに布が当てられている。コレにより、革による皮膚の擦れを防ぎ、汚れの蓄積を防ぐ。 このほか、一部の有力層は直接注文することで独自の下着を持つものもいる。 有力層とは、糸を紡ぎ布を織り、衣服を作るものに直接頼める類の人間を言い、藩国の運営等に関わる人間やその側近、あるいは部下。面白いところでは衣類を作る人間やその親類縁者もそこに入る。 そして、主なスタイルは木綿であるが、ごく少数のみ蚕からとれる生糸を使った絹製品もある。 殆どは礼服や宮廷服などの特別な衣服の素材として使われるが、時折下着として使用しているものごくごく少数であるが、いる。 コレも近年国交が増えるにつき、絹を仕入れることが出来るようになった恩恵とも言える。 &ref(sitagi02-c.jpg) また、下着とは少し離れるが、山に生きる同胞の毛皮を刈り取り、防寒服などに使うことがあり、その派生として毛糸のパンツも存在する。 これは主に子供向けであり、木綿などで作られた下着の上に着用し、冷えより体を守るものである。一応大人用もあるが、イメージの問題からか、着用するものは少ない。 &ref(sitagi03.gif) 以上が玄霧藩国における下着の考察である。 ただ、この考察はあくまで一般の国民の考察であり、前出する無名騎士などと長く聯合関係(ひいては同盟関係)にある以上、衣服は別として、下着は他国の性能のよいものを多様する者も多いだろう。 藩国設定上、下着・衣服は国から無料である程度支給されるため、一生衣服を購入しないものもいるだろう。 だが、下着というものは衣服に次ぐ身近なファッションでもあるため、(もちろん値段にもよるが)自国で個人的に作られているものや、他国からの輸入品で身を固めるものも多いはずだ。特に女性は、専用の下着を欲すると思われる。 その部分を語ると非常に長くなるため、今回は此処で一旦筆を置こうと思う。 何時の日か国民全てに満足のいく下着を自国で用意したいものだ。 82408002 玄霧弦耶 記す (イラスト:イク&夜継景屠) ※なお、ここで登場する下着姿の面々はあくまでモデルであり、実際の人格・嗜好・人柄とはなんら関係ありません。たぶん。 [[玄霧藩国~下着のうんちく(おまけ)~]]                
今回の御題は各藩国における下着についての考察、とのことである。 下着を考察するについて、まずその国で主流である着衣に注目せねばならない。 我らの属する玄霧藩国はすべてが森国人であり、高位森国人はいない。 となると、普段着は革製品となる。 では、何故革製品の服を基本とするか。それには国のあり方を考える必要がある。 森国人はその名の通り、森に生きる人種である。そして、玄霧藩国では領土の70%以上が木々に覆われている。 この国で過ごす上で、木綿のような素材の服だと木々の間を抜ける際に痛みやすい。 そのため、総量は少ないものの、丈夫で使い勝手の良い動物の革を衣服として使うこととなる。 但し、玄霧藩国では狩猟を生業とするものは(基本的に国に住むものは皆兄弟であり、家族であるという考えから)非常に少ないため、衣服にするために動物を狩猟することがない。 時折凶暴化してしまった同胞をやむなくしとめた際や、自然死したもの肉を皆で食し、その革や毛皮をなめして衣服にしてきた。 しかし、近年無名騎士藩国などと国交を密にするにいたり、藩国の市場へ食料などに混じって他国の衣服が輸入されることもあり、一部の人間は普段着として合成繊維などで作られた衣服を持つものもいる。 ※余談ではあるが、玄霧藩国の山岳部ではヤクやラマ(リャマ)。森林部では狐や狸、鼬なども確認されており、共に生きる同胞として扱われている。 これらは飼育されているわけではないが、足や角などに区別用の印やタグをつけ、数の把握などに努めている。 その際には幻影使いと名医が「安全かつ、同胞に無駄なストレスを与えない」ということで重宝されている。 さて、下着であるが、上記の理由を考えると下着も革製品なのだろうか。 答えは、NOである。革では下着の役割を果たさない。 下着とは、着用することでその上の服を汗などの体の汚れから守り、快適さや衛生を維持するためのものである。 そのため、動物の革は(種類にもよるが)通気性保温性はあるものの、快適さ・衛生度を考慮すると下着には不向きである。 では、どうするか。答えは簡単で、別の素材を用意すればよいのである。 藩国の技術レベルを考慮するに、整備士や医師に始まり、その高位職業などが国の主流であるため、糸を紡ぐ技術や糸から布を作る技術が無いとは考えられない。 布から服にする技術は、なめし皮を服にする技術があれば十分である。 糸を作る基となるものは、木綿が適しているだろう。森の中といえど、河川の近くなどの地域では木綿栽培に適している土壌もあるため、生産していても可笑しくは無い。 これにより、藩国の国民の着用する下着は主に木綿(コットン)製のものであることが説明できる。 主なスタイルは、上半身は七部袖のシャツに太ももまでのボクサーパンツの組み合わせである。ブラジャーのような「女性用の下着」と言う概念はなく、男女共有である。これは、仕様の違いを無くすことで数をそろえやすくするためである。 &ref(sitagi01-b.jpg) ※因みに、スカートもあるが、その場合は革のスパッツ(のような短いズボンのようなもの)をはいた上で長めのスカートを着用することになる。 そのほか、通常の衣服の肩・肘・膝などの関節部分には裏側から幾重かに布が当てられている。コレにより、革による皮膚の擦れを防ぎ、汚れの蓄積を防ぐ。 このほか、一部の有力層は直接注文することで独自の下着を持つものもいる。 有力層とは、糸を紡ぎ布を織り、衣服を作るものに直接頼める類の人間を言い、藩国の運営等に関わる人間やその側近、あるいは部下。面白いところでは衣類を作る人間やその親類縁者もそこに入る。 そして、主なスタイルは木綿であるが、ごく少数のみ蚕からとれる生糸を使った絹製品もある。 殆どは礼服や宮廷服などの特別な衣服の素材として使われるが、時折下着として使用しているものごくごく少数であるが、いる。 コレも近年国交が増えるにつき、絹を仕入れることが出来るようになった恩恵とも言える。 &ref(sitagi02-c.jpg) また、下着とは少し離れるが、山に生きる同胞の毛皮を刈り取り、防寒服などに使うことがあり、その派生として毛糸のパンツも存在する。 これは主に子供向けであり、木綿などで作られた下着の上に着用し、冷えより体を守るものである。一応大人用もあるが、イメージの問題からか、着用するものは少ない。 &ref(sitagi03.gif) 以上が玄霧藩国における下着の考察である。 ただ、この考察はあくまで一般の国民の考察であり、前出する無名騎士などと長く聯合関係(ひいては同盟関係)にある以上、衣服は別として、下着は他国の性能のよいものを多様する者も多いだろう。 藩国設定上、下着・衣服は国から無料である程度支給されるため、一生衣服を購入しないものもいるだろう。 だが、下着というものは衣服に次ぐ身近なファッションでもあるため、(もちろん値段にもよるが)自国で個人的に作られているものや、他国からの輸入品で身を固めるものも多いはずだ。特に女性は、専用の下着を欲すると思われる。 その部分を語ると非常に長くなるため、今回は此処で一旦筆を置こうと思う。 何時の日か国民全てに満足のいく下着を自国で用意したいものだ。 82408002 玄霧弦耶 記す (イラスト:イク&夜継景屠) ※なお、ここで登場する下着姿の面々はあくまでモデルであり、実際の人格・嗜好・人柄とはなんら関係ありません。たぶん。 [[玄霧藩国~下着のうんちく(おまけ)~]]                

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