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#center{ #image(Stabber02.jpg) |LEFT:L:森国人+理力使い+幻影使い+優しい死神={| |LEFT:t:名称=森国人+理力使い+幻影使い+優しい死神(職業)| |LEFT:t:要点=暗器,黒ずくめ| |LEFT:t:周辺環境=城| |LEFT:t:評価=体格0,筋力1,耐久力0,外見2,敏捷6,器用6,感覚7,知識4,幸運0,HQ(知識+1),継承(器用+1)| |LEFT:t:特殊={| |LEFT:*森国人は一人につきターン開始時に生物資源1万tが増加する代わりに食料1万tを消費する。| |LEFT:*森国人は一般行為判定を伴うイベントに出るたびに食料1万tを消費する。| |LEFT:*幻影使いは詠唱戦行為ができ、この時、詠唱戦((知識+器用)÷2)の攻撃判定は評価+2され、燃料は必ず-1万tされる。| |LEFT:*幻影使いは詠唱戦行為の対象1人の感覚力評価を-3することができる。この選択をした場合燃料は必ず-2万tされる。| |LEFT:*優しい死神は隠蔽に必ず成功でき、隠蔽を破ろうとする場合の判定難易に評価+4を与える。| |LEFT:*優しい死神はI=Dに乗っていない時、独自で近距離戦闘行為が可能である。&br()この時、燃料1万tを消費して攻撃判定に評価修正+3を得る事が出来る。| |LEFT:*暗殺者は隠蔽に必ず成功でき、隠蔽を破ろうとする場合の判定難易に評価+4を与える。| |LEFT:*暗殺者はI=Dに乗っていないとき、独自で中距離戦闘行為ができ、この時、中距離戦闘の攻撃判定は評価+3出来る。補正を選択した時は燃料1万tを必ず消費する。| |LEFT:*暗殺者は侵入判定時に評価+2される。| |LEFT:*HQにより、上記の知識評価に評価修正+1を加算。| |LEFT:*幻影使いのHQB継承(第二世代)により、上記の器用評価に評価修正+1を加算。| |LEFT:}| |LEFT:t:次のアイドレス=茨城雷蔵(ACE),秘密結社薔薇十字(職業)| |LEFT:}| } ※森国人・幻影使い・優しい死神の要点、周辺環境、派生は省略 **暗殺者。 玄霧藩国に所属する、『殺す者』である。 彼らは一般的には殆ど知られない陰の存在であり、戦闘時には戦術上重要な敵を排除するという役割を持つ。 少数ないし単独での任務が多いため性質が特殊で、部隊規模戦闘における有用性にはやや欠けるが、 彼らが玄霧藩国の兵員達の中から選ばれた選りすぐりの精鋭であることだけは間違いない。 精鋭の名は伊達ではなく、彼らの能力は総じて高い。 鍛え抜かれた身体能力を持つと同時に理力にも精通しており、特化した能力がない分、単独であらゆる状況に対応する事が出来るという長所を持つ。 他には、理力操作を幻影の作成に用いる者が多いのも特徴であろう。 また、他者に存在を悟らせずに行動する技術は郡を抜いており、彼らを知るものからは『死神』と例えられることもある。 ただ、それが『優しい死神』なのか、それとも『恐ろしい死神』なのかは、残念ながら現在の所確認する事ができていない。 総合的な訓練を受けたスペシャリストとして恐れられてもいる彼らではあるが、 隠蔽能力や幻影の作成能力などといった撹乱用技能ばかりが目立ち、実は戦闘能力があまり評価されない。 なぜかと言えば、勿論理由はある。 殺すのが役割だからだ。 人波で、暗がりで、そして突如立ち込めた霧の中で、彼らは標的を殺す。 戦うのではなく、殺すのだ。故に、彼らの攻撃は通常、一方的なものとなる。 #image(234966_1184183909.jpg,right) 攻撃手段は選ばない事が多い。 周囲に気づかれないのであれば微音拳銃も使うし、状況が許すならば詠唱戦による攻撃も行うだろう。 最も使用頻度多いのは服に隠している暗器の類だが、それにしたところで同じ得物ばかりを使う事はそうない。 あるときは鎖つきの分銅で頭蓋を潰し、あるときは投げナイフで喉を穿ち抜く。 袖口から覗く刃が正確に心臓を突く事もあれば、時にはコートの裾からサーベルを取り出して切り捨てる事すらあるだろう。 時、場所、そして状況。 期に合わせた最高の方法を用いることが暗殺の成功を支え、こだわりをなくす事が強さに繋がる。 暗殺者は戦士ではなく、騎士でもない。己の強さや技を誇る必要はない。 己の果たすべき目的を成し遂げる事が出来るなら、どんな武器を使おうがそれでいいのだ。 彼らがその役目を完遂した事は、必ず何かの助けになっているはずなのだから。 だから彼らは、卑怯と罵られることがあろうとも(彼らの姿を見るもの自体が少ないが)あらゆる手を駆使して戦う事を恥じない。 だが、それでいいのだ。 『ある誓約』を心から忘れる事なく、守り続けることができるのならば。 #clear #center{ **それは例えば、愛である。 } 人が争いを止めない限り、戦争がこの世から消える事はない。 戦争がこの世から消えない限り、人が悲しまない世界は訪れない。 人と人が争う事は止める事が出来ないし、戦争は一度始まってしまうと止める事すら難しい。 そして、悲しみに包まれた人はまた、同じく悲しみに包まれた人と争いを始めてしまう。 果て無き悲しみの連鎖である。 有史以来人類が辿ってきた歴史であり、ここNWにおいても、大筋においてそれは変わらない。 差があるとするならば、精々敵が内にいるか外にいるか程度のものだろう。 用いられる技術や戦術がいくら変わろうとも、歴史はそう易々と動くものではなかった。 ましてや、今発生している戦争の名は『第二次黄金戦争』である。 はるか遠い昔に発生し、ただ再会されたオーマ同士の争い。完全なる一を目指しての潰し合い。 目的が自己の存在理由と直結している戦い。 故に、融和を説いたところで易々とは収束できず、 更に戦いの規模も壮大となれば、物理的に止める事も難しい。 状況は、暗い。 だがそれでも、譲れない目的があった。 大切な誰かを護る為には世界を一つ救わなければならない。 大切な誰かは、人命が失われればいたく悲しむ。 大切な誰かが、泣いている。 それならば戦うだろう。世界を救うための手立てを探し、それに全力を注ぎ込むだろう。 それならば走るだろう。命が失われることのないよう、失われる前に手を伸ばして守るだろう。 ならばこそ、立ち上がるだろう。大切な誰かが涙を流さなければならない理由の尽くを殺しつくすために、何を擲ってでも動き出すだろう。 例え、その代償として暗がりに足を踏み入れるとしても。                   #center(){/*/} 戦場には要所がある。 攻勢に出るにも守勢に回るにも、部隊を統括する存在は必ずおり、 大軍ともなればその傾向は更に加速する。数が多ければ多いほど、その運用のために人材は使われる事になるのである。 司令部がなければ軍は戦えない。指揮官が指示を出さなければ部隊は動かない。リーダーが中心とならなければ、数はまとまらないのだ。 故に、リーダーは要所である。戦場には要所が存在する。 そして、リーダーが死ねば指揮系統は乱れる。全軍のサポートを行う部隊がいるなら、そこを叩けば全軍に影響が出る。 兵站を叩けば兵は戦えなくなる。結果として、全面戦争を行うよりも戦いは素早く終わる。 ましてや、現在ニューワールドが関わっている戦争は黄金戦争であり、各色オーマの偵察部隊は特に、少数のオーマに統率を頼っている傾向が強い。 敵オーマ=指揮官の排除は、それがそっくりそのまま、勝利へと結びつく事が多いのだ。 ならば、その敵の要点・リーダーである敵オーマを排除する事が出来るのならば、それは積極的に狙うべき事ではないか。 仮に相打ちとなってしまった場合でも、それで敵の指揮官が潰せるのならば損害は両者にとってイコールとならない。 ならば、例え確実に死亡する任務であろうとも、暗殺者を送り込む事に価値はある。 だから彼らには、こう伝えられるのだ。 「奴を上手く排除する事が出来れば、犠牲が極限できるはずなのだ」 「そして、この方法ならなんとか」 「あの人を助ける事ができる」 暗殺者は殺す。それゆえに殺す。 己が手の汚れに涙しても。悲しみに心が押しつぶされそうになっても。 戦場において、冷酷に命を刈る死神でなければならない。 零れ落ちる涙の一滴を掬う為ならば、一つの命を刈り取る事を躊躇わない。 それが誓約。一つきりの願い。それゆえに。 >**藩国の古城と謎の影 玄霧藩国にも実は、城がある。 城と言っても王城ではない。玄霧藩国には政務用の施設はあるが王宮はなく、王も摂政も官舎で暮らしている。 城は城でもこれは古城で、行政府の施設として使うのも難しかった。 よって藩国首脳部はこれの管理を行う事を公式に発表こそしているものの、取り立てて使用することも一般公開することもしていない。 この城が発見されたのは、比較的最近になる。 多数色のオーマとの同時戦闘を迫られたニューワールド各国が、こぞって遺跡探索などによる戦力強化を図ったのがおよそ一月前。 玄霧藩国は詩歌藩国に眠る宝重を探索する権利を買い取ってはいたものの、探索隊として編成した部隊には名医が多く戦闘力のある兵員が少なかった。 そのほかに、実戦経験の少ない者も少数混ざっていたという事情もある。 藩国首脳部は彼らに模擬戦訓練を課し、玄霧藩国内遺跡の未踏破部分探索を命じることになった。 #image(234966_1184251905.jpg,left) 結論から言うと、[[探索は大成功>http://blogiri.at.webry.info/200706/article_2.html]]。 玄霧藩国探索隊は、訓練とはいえ遺跡の未踏破区域の突破に成功し、未知のフロアへと到達することになり、 そこで遺跡から一度外に出た事で、驚くべきものを発見する事になった。 遺跡の建造物群の外れに、森林に隠された古城が発見されたのである。 城内から宝重などは発見されなかったが、歴史的価値は高いものと判断されたため、 先述の通りこの城は一般公開なしの藩国管理施設とされた。 元々森林によって目立たない場所にあったこともある。 古城は立ち入り禁止区域として扱われ、国民の大部分からは忘れられている。 近寄る国民も滅多にいないのだが、偶然付近を通りがかった国民が『幽霊のような影』を見たという報告をしていることなどがあって、 最近にわかに心霊スポットとしての注目を集めている。 その『幽霊のような影』、黒いコートのような姿で立っていたかと思えば、次の瞬間に消えて見せたという。 この件について国側からの公式発表はなく、詳細は現在の所、不明とされている。 #clear **余談『その誓約』 #center{ 『たった一つきりの大事なもののために、生きろ』  } #right{ ――――――暗殺者を組織した男が残した、誓約の言葉。 } #center(){/*/} (イラスト:しじま 設定文:雅戌 レイアウト協力:ゆーね)
#center{ #image(Stabber02.jpg) |LEFT:L:森国人+幻影使い+優しい死神+暗殺者={| |LEFT:t:名称=森国人+幻影使い+優しい死神+暗殺者(職業)| |LEFT:t:要点=暗器,黒ずくめ| |LEFT:t:周辺環境=城| |LEFT:t:評価=体格0,筋力1,耐久力0,外見2,敏捷6,器用6,感覚7,知識4,幸運0,HQ(知識+1),継承(器用+1)| |LEFT:t:特殊={| |LEFT:*森国人は一人につきターン開始時に生物資源1万tが増加する代わりに食料1万tを消費する。| |LEFT:*森国人は一般行為判定を伴うイベントに出るたびに食料1万tを消費する。| |LEFT:*幻影使いは詠唱戦行為ができ、この時、詠唱戦((知識+器用)÷2)の攻撃判定は評価+2され、燃料は必ず-1万tされる。| |LEFT:*幻影使いは詠唱戦行為の対象1人の感覚力評価を-3することができる。この選択をした場合燃料は必ず-2万tされる。| |LEFT:*優しい死神は隠蔽に必ず成功でき、隠蔽を破ろうとする場合の判定難易に評価+4を与える。| |LEFT:*優しい死神はI=Dに乗っていない時、独自で近距離戦闘行為が可能である。&br()この時、燃料1万tを消費して攻撃判定に評価修正+3を得る事が出来る。| |LEFT:*暗殺者は隠蔽に必ず成功でき、隠蔽を破ろうとする場合の判定難易に評価+4を与える。| |LEFT:*暗殺者はI=Dに乗っていないとき、独自で中距離戦闘行為ができ、この時、中距離戦闘の攻撃判定は評価+3出来る。補正を選択した時は燃料1万tを必ず消費する。| |LEFT:*暗殺者は侵入判定時に評価+2される。| |LEFT:*HQにより、上記の知識評価に評価修正+1を加算。| |LEFT:*幻影使いのHQB継承(第二世代)により、上記の器用評価に評価修正+1を加算。| |LEFT:}| |LEFT:t:次のアイドレス=茨城雷蔵(ACE),秘密結社薔薇十字(職業)| |LEFT:}| } ※森国人・幻影使い・優しい死神の要点、周辺環境、派生は省略 **暗殺者。 玄霧藩国に所属する、『殺す者』である。 彼らは一般的には殆ど知られない陰の存在であり、戦闘時には戦術上重要な敵を排除するという役割を持つ。 少数ないし単独での任務が多いため性質が特殊で、部隊規模戦闘における有用性にはやや欠けるが、 彼らが玄霧藩国の兵員達の中から選ばれた選りすぐりの精鋭であることだけは間違いない。 精鋭の名は伊達ではなく、彼らの能力は総じて高い。 鍛え抜かれた身体能力を持つと同時に理力にも精通しており、特化した能力がない分、単独であらゆる状況に対応する事が出来るという長所を持つ。 他には、理力操作を幻影の作成に用いる者が多いのも特徴であろう。 また、他者に存在を悟らせずに行動する技術は郡を抜いており、彼らを知るものからは『死神』と例えられることもある。 ただ、それが『優しい死神』なのか、それとも『恐ろしい死神』なのかは、残念ながら現在の所確認する事ができていない。 総合的な訓練を受けたスペシャリストとして恐れられてもいる彼らではあるが、 隠蔽能力や幻影の作成能力などといった撹乱用技能ばかりが目立ち、実は戦闘能力があまり評価されない。 なぜかと言えば、勿論理由はある。 殺すのが役割だからだ。 人波で、暗がりで、そして突如立ち込めた霧の中で、彼らは標的を殺す。 戦うのではなく、殺すのだ。故に、彼らの攻撃は通常、一方的なものとなる。 #image(234966_1184183909.jpg,right) 攻撃手段は選ばない事が多い。 周囲に気づかれないのであれば微音拳銃も使うし、状況が許すならば詠唱戦による攻撃も行うだろう。 最も使用頻度多いのは服に隠している暗器の類だが、それにしたところで同じ得物ばかりを使う事はそうない。 あるときは鎖つきの分銅で頭蓋を潰し、あるときは投げナイフで喉を穿ち抜く。 袖口から覗く刃が正確に心臓を突く事もあれば、時にはコートの裾からサーベルを取り出して切り捨てる事すらあるだろう。 時、場所、そして状況。 期に合わせた最高の方法を用いることが暗殺の成功を支え、こだわりをなくす事が強さに繋がる。 暗殺者は戦士ではなく、騎士でもない。己の強さや技を誇る必要はない。 己の果たすべき目的を成し遂げる事が出来るなら、どんな武器を使おうがそれでいいのだ。 彼らがその役目を完遂した事は、必ず何かの助けになっているはずなのだから。 だから彼らは、卑怯と罵られることがあろうとも(彼らの姿を見るもの自体が少ないが)あらゆる手を駆使して戦う事を恥じない。 だが、それでいいのだ。 『ある誓約』を心から忘れる事なく、守り続けることができるのならば。 #clear #center{ **それは例えば、愛である。 } 人が争いを止めない限り、戦争がこの世から消える事はない。 戦争がこの世から消えない限り、人が悲しまない世界は訪れない。 人と人が争う事は止める事が出来ないし、戦争は一度始まってしまうと止める事すら難しい。 そして、悲しみに包まれた人はまた、同じく悲しみに包まれた人と争いを始めてしまう。 果て無き悲しみの連鎖である。 有史以来人類が辿ってきた歴史であり、ここNWにおいても、大筋においてそれは変わらない。 差があるとするならば、精々敵が内にいるか外にいるか程度のものだろう。 用いられる技術や戦術がいくら変わろうとも、歴史はそう易々と動くものではなかった。 ましてや、今発生している戦争の名は『第二次黄金戦争』である。 はるか遠い昔に発生し、ただ再会されたオーマ同士の争い。完全なる一を目指しての潰し合い。 目的が自己の存在理由と直結している戦い。 故に、融和を説いたところで易々とは収束できず、 更に戦いの規模も壮大となれば、物理的に止める事も難しい。 状況は、暗い。 だがそれでも、譲れない目的があった。 大切な誰かを護る為には世界を一つ救わなければならない。 大切な誰かは、人命が失われればいたく悲しむ。 大切な誰かが、泣いている。 それならば戦うだろう。世界を救うための手立てを探し、それに全力を注ぎ込むだろう。 それならば走るだろう。命が失われることのないよう、失われる前に手を伸ばして守るだろう。 ならばこそ、立ち上がるだろう。大切な誰かが涙を流さなければならない理由の尽くを殺しつくすために、何を擲ってでも動き出すだろう。 例え、その代償として暗がりに足を踏み入れるとしても。                   #center(){/*/} 戦場には要所がある。 攻勢に出るにも守勢に回るにも、部隊を統括する存在は必ずおり、 大軍ともなればその傾向は更に加速する。数が多ければ多いほど、その運用のために人材は使われる事になるのである。 司令部がなければ軍は戦えない。指揮官が指示を出さなければ部隊は動かない。リーダーが中心とならなければ、数はまとまらないのだ。 故に、リーダーは要所である。戦場には要所が存在する。 そして、リーダーが死ねば指揮系統は乱れる。全軍のサポートを行う部隊がいるなら、そこを叩けば全軍に影響が出る。 兵站を叩けば兵は戦えなくなる。結果として、全面戦争を行うよりも戦いは素早く終わる。 ましてや、現在ニューワールドが関わっている戦争は黄金戦争であり、各色オーマの偵察部隊は特に、少数のオーマに統率を頼っている傾向が強い。 敵オーマ=指揮官の排除は、それがそっくりそのまま、勝利へと結びつく事が多いのだ。 ならば、その敵の要点・リーダーである敵オーマを排除する事が出来るのならば、それは積極的に狙うべき事ではないか。 仮に相打ちとなってしまった場合でも、それで敵の指揮官が潰せるのならば損害は両者にとってイコールとならない。 ならば、例え確実に死亡する任務であろうとも、暗殺者を送り込む事に価値はある。 だから彼らには、こう伝えられるのだ。 「奴を上手く排除する事が出来れば、犠牲が極限できるはずなのだ」 「そして、この方法ならなんとか」 「あの人を助ける事ができる」 暗殺者は殺す。それゆえに殺す。 己が手の汚れに涙しても。悲しみに心が押しつぶされそうになっても。 戦場において、冷酷に命を刈る死神でなければならない。 零れ落ちる涙の一滴を掬う為ならば、一つの命を刈り取る事を躊躇わない。 それが誓約。一つきりの願い。それゆえに。 >**藩国の古城と謎の影 玄霧藩国にも実は、城がある。 城と言っても王城ではない。玄霧藩国には政務用の施設はあるが王宮はなく、王も摂政も官舎で暮らしている。 城は城でもこれは古城で、行政府の施設として使うのも難しかった。 よって藩国首脳部はこれの管理を行う事を公式に発表こそしているものの、取り立てて使用することも一般公開することもしていない。 この城が発見されたのは、比較的最近になる。 多数色のオーマとの同時戦闘を迫られたニューワールド各国が、こぞって遺跡探索などによる戦力強化を図ったのがおよそ一月前。 玄霧藩国は詩歌藩国に眠る宝重を探索する権利を買い取ってはいたものの、探索隊として編成した部隊には名医が多く戦闘力のある兵員が少なかった。 そのほかに、実戦経験の少ない者も少数混ざっていたという事情もある。 藩国首脳部は彼らに模擬戦訓練を課し、玄霧藩国内遺跡の未踏破部分探索を命じることになった。 #image(234966_1184251905.jpg,left) 結論から言うと、[[探索は大成功>http://blogiri.at.webry.info/200706/article_2.html]]。 玄霧藩国探索隊は、訓練とはいえ遺跡の未踏破区域の突破に成功し、未知のフロアへと到達することになり、 そこで遺跡から一度外に出た事で、驚くべきものを発見する事になった。 遺跡の建造物群の外れに、森林に隠された古城が発見されたのである。 城内から宝重などは発見されなかったが、歴史的価値は高いものと判断されたため、 先述の通りこの城は一般公開なしの藩国管理施設とされた。 元々森林によって目立たない場所にあったこともある。 古城は立ち入り禁止区域として扱われ、国民の大部分からは忘れられている。 近寄る国民も滅多にいないのだが、偶然付近を通りがかった国民が『幽霊のような影』を見たという報告をしていることなどがあって、 最近にわかに心霊スポットとしての注目を集めている。 その『幽霊のような影』、黒いコートのような姿で立っていたかと思えば、次の瞬間に消えて見せたという。 この件について国側からの公式発表はなく、詳細は現在の所、不明とされている。 #clear **余談『その誓約』 #center{ 『たった一つきりの大事なもののために、生きろ』  } #right{ ――――――暗殺者を組織した男が残した、誓約の言葉。 } #center(){/*/} (イラスト:しじま 設定文:雅戌 レイアウト協力:ゆーね)

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