立憲主義・参考図書

『立憲主義と日本国憲法 第3版』 (高橋和之:著 (2013年刊))

高橋和之 は、故・芦部信喜(東大憲法学の最大の権威)門下の現代左翼を代表する憲法学者であり、芦部『憲法』の補訂者としても知られる。
民主党の小西参議院議員ら護憲派左翼の「立憲主義」論の元ネタはこの本と芦部『憲法 第五版』が全てなので、それらの内容と誤謬を確り押さえておきたい(芦部説についてはよくわかる現代左翼の憲法論Ⅰ(芦部信喜・撃墜編)も参照)。
憲法を守るのは誰か (青井未帆:著 (2013年刊))

典型的な「立憲主義」連呼の護憲派左翼プロパガンダ本(その1)。
読書案内のページにお勧めする憲法学のテキストとして上記の高橋和之『立憲主義と日本国憲法』が紹介されており、本書の主張内容は高橋の憲法論に依拠していることは明白である。
憲法問題 (伊藤真:著 (2013年刊))

典型的な「立憲主義」連呼の護憲派左翼プロパガンダ本(その2)。
強烈な護憲論者として知られる伊藤真弁護士による自民党改憲案への批判書。
『革命について』 (ハンナ・アレント:著 (1963年刊))

自由な立憲政体を建設したアメリカ独立革命と、暴虐のテロと全体主義に沈んだフランス革命・ロシア革命を鮮烈に対比した名著。ルソーの絶大な影響下に実行されたフランス革命への幻想を完全に打ち砕く名著。
憲法と平和を問いなおす (長谷部恭男:著 (2004年刊))

立憲主義の捉え方、そして立憲主義と無制限的な民主主義さらに絶対的平和主義との相克関係などを分かり易く説明する好著。
ただし長谷部氏は政治学者・丸山眞男の日本ファシズム論に未だに囚われているために残念ながら結論的には憲法9条護憲論者であることに注意が必要である(※参考ページ よくわかる現代左翼の憲法論Ⅱ(長谷部恭男・追討編)
憲法とは何か (長谷部恭男:著 (2006年刊))

上記の内容を補完する一冊。
『新・近代立憲主義を読み直す』 (阪本昌成:著 (2008年刊))

フランス型とアメリカ型の2つの立憲主義を峻別し解説する好著(amazonユーザーレヴュー欄も参照のこと)

※なお阪本氏の立憲主義論として下記も参考になる。

・阪本昌成『憲法理論Ⅰ 第三版』(1999年刊)
第一部 国家と憲法の基礎理論
第三章 憲法(典)の存在理由とその特性
第四章 立憲主義と法の支配
第五章 立憲主義の展開

・阪本昌成『憲法1 国制クラシック 全訂第三版』(2011年刊)
第一部 統治と憲法
第6章 立憲主義
第7章 法の支配
第二部 日本国憲法の基礎理論
第1章 日本国憲法における立憲主義

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最終更新:2019年12月22日 14:47