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自虐史観もうやめたい!―反日的日本人への告発状 谷沢永一 (著) 2005/06

内容
もう中国・韓国に謝るな! いかにも禍々しい日本罪悪論をはじめて言い出した発頭人は誰なのか。
日本の世論をミスリードしてきた「進歩的文化人」、日本罪悪論の火元12人を徹底批判。
<目次>
こんな国家に誰がした 今も続く、スターリンの呪縛
「日本は第二次大戦の主犯」と言う歴史の偽造家 戦後の学界、言論界の大ボス・大内兵衛への告発状
「ソ連はすべて善、日本はすべて悪」の煽動者 日本罪悪論の海外宣伝マン・鶴見俊輔への告発状
国民を冷酷に二分する差別意識の権化 戦後民主主義の理論的指導者・丸山眞男への告発状
栄達のため、法の精神を蹂躙した男 反日的日本人の第一号・横田喜三郎への告発状
金日成に無条件降伏の似非出版人 進歩的文化人の差配人・安江良介への告発状
恫喝が得意な権力意識の化身 「進歩的インテリ」を自称する道化・久野収への告発状
祖国をソ連に売り渡す“A級戦犯” 進歩的文化人の麻酔担当医・加藤周一への告発状
その正体は、北京政府の忠実な代理人 日本の伝統の徹底的な否定論者・竹内好への告発状
最も無責任な左翼・教条主義者 マスコミを左傾化させた放言家・向坂逸郎への告発状
日本を経済的侵略国家と断定する詭弁家 現代の魔女狩り裁判人・坂本義和への告発状
国家間の原理を弁えない謝罪補償論者 ユスリ、タカリの共犯者・大江健三郎への告発状
近代日本を全否定した国賊 進歩的文化人の原型・大塚久雄への告発状
★評価
書誌学者 故・谷沢永一氏による好著。青年時代に一時共産党員だった経歴を持つ著者だけに12人の国賊文化人たちへの批判が実に的確。目次だけでも読む価値あり。





物語日本史(上)  (中)  (下)  平泉澄(著) 講談社学術文庫

『物語日本史』の序文(抜粋)(全文は「人権擁護法案マガジン・ブログ版」物語日本史(平泉澄)を読む 第1回 第2回 第3回

(略)昭和二十七年四月、占領は解除せられ、日本は独立しました。長い間、口を封ぜられ、きびしく監視せられていた私も、ようやく追放解除になりました。一年たって昭和二十八年五月二日、先賢の八十年祭に福井へ参りましたところ、出て来たついでに成和中学校で講話を頼まれました。その中学校を私は知らず、中学生は私を知らず、知らぬ者と知らぬ者とが、予期せざる対面で、いわば遭遇戦でありました。講話は極めて短時間で、要旨は簡単明瞭でありました。「皆さん!皆さんはお気の毒に、長くアメリカの占領下に在って、事実を事実として教えられることが許されていなかった。今や占領は終わった。重要な史実は、正しくこれを知らねばならぬ。」と説き起して、二、三の重要なる歴史事実を説きました。その時の生徒の顔、感動に輝く瞳、それを私は永久に忘れないでしょう。生徒一千、瞳は二千、その二千の瞳は、私が壇上に在れば壇上の私に集中し、話し終って壇を下りれば壇下の私に集中しました。見るというようなものではなく、射るという感じでした。帰ろうとして外へ出た時、生徒は一斉に外へ出て私を取巻き、私がタクシーに乗れば、タクシーを取巻いて、タクシーの屋根の上へまで這い上って釆ました。彼らは黙って何一ついわず、何一つ乱暴はしない。ただ私を見つめ、私から離れまいとするようでした。ようやくにして別れて帰った私は、二、三日後、その生徒たちから、真情流露する手紙を、男の子からも、女の子からも、数通もらいました。私の一生を通じて、最も感動の深い講演でありました。

成和中学の感動の忘れがたさに、それより十数年後の昭和四十五年、時事通信社より一貫せる日本歴史を書くよう求められた時、純真なる少年に呼び掛ける形を取りました。当時すでに七十六歳の私は、余命計り知るべからず、これを児孫への最後の贈り物、つまり遺書として書こうとし、したがって学者らしく事実を羅列して博学を誇るがごとき形式を好まず、ただ歴史の精粋を抜いて、誠実に父祖の辛苦と功業とを子孫に伝え、子孫もまたこの精神を継承して進むことを期待しつつ、しみじみと誠実に語ろうとして筆を執ったのでありました。(中略)願わくはこの小さき贈り物を満載せる帆船の行手、風穏やかにして波静かなれ。

昭和五十三年十二月十日朝   白山寒林の中にて   平泉 澄

丸山眞男と平泉澄昭和期日本の政治主義  植村 和秀 (著)  柏書房 (2004/10)単行本
丸山眞男といえば、進学校の学生が全共闘世代の教師に「夏休み(冬休み)の課題に『日本の思想』(岩波新書) の中の一章を読んで感想を書け」と言われて、面白くも無いヘンテコで拗けた文書を読まされて難儀するのがオチの“戦後日本を代表する政治思想家”なのだが、そうした丸山の思想に半ば洗脳されていた著者(京産大法学部教授、ドイツ政治思想史専攻)が、京都の古本屋でたまたま、丸山眞男と思想的に対極にある平泉澄の戦前の著作を手に取り、その流麗な文体・精緻な論理構成に打たれて、可能な限りの事実検証・文献検証を重ねて両者の思想的対立の根源に迫った好著。
「筆者には丸山眞男も平泉澄も、その支持者の多くのように、無条件に支持することはできない。丸山には心情的には共感できるが、しかし論理的には納得できない。平泉に論理的には共感できるが、しかし心情的には納得できない。それにもかかわらず、丸山と平泉の思想史的な意義の重さと、人間的な偉大さとは、素直に承認したい。」(著者:植村氏)・・・丸山眞男的あるいは進歩派文化人的な「戦後民主主義」思想にドップリ漬かった人への解毒剤としてお勧め。
また昭和初年~昭和40年頃までの日本の思想状況の本当の所を知りたい人にもお勧めしたい。
「生きて皇室を守るべし。雑草を食っても生きよ」終戦前後の混乱期における平泉同学の知られざる奮起、まさに大日本帝国の殿(しんがり)としての貢献、阿南惟幾・下村定の陸軍最後の二人の陸相と平泉博士とのエピソードも興味深い。

昭和の思想  植村 和秀 (著) 講談社選書メチエ(2010/11)単行本

上記『丸山眞男と平泉澄昭和期日本の政治主義 』が内容的にハイレベルすぎて、初心者のみならず中級者でさえ中々に読みこなせないという難点に答えるかのように2010年秋に出版された簡潔な昭和期政治思想の概略本。

内容(「BOOK」データベースより)
「戦前=戦後」だけでなく、昭和はつねに「二つの貌」を持っていた。皇国史観から安保・学生運動まで、相反する気分が対立しつつ同居する昭和の奇妙な精神風土の本質を、丸山眞男・平泉澄・西田幾多郎・蓑田胸喜らの思想を元に解読する。
<目次>
第1章 日本思想は二つ以上ある
第2章 思想史からの靖国神社問題―松平永芳・平泉澄
第3章 思想史からの安保闘争・学生反乱―丸山眞男
第4章 思想史からの終戦と昭和天皇―阿南惟幾・平泉澄
第5章 思想史からの世界新秩序構想―西田幾多郎・京都学派
第6章 思想史からの言論迫害―蓑田胸喜
第7章 二〇世紀思想史としての昭和思想史

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最終更新:2019年12月22日 16:26