国家解体思想の正体

「国家解体思想の正体」の編集履歴(バックアップ)一覧はこちら

国家解体思想の正体」(2020/04/06 (月) 15:33:48) の最新版変更点

追加された行は緑色になります。

削除された行は赤色になります。

「日本列島は日本人だけの所有物ではない」「これからは国境に固執する時代ではなくなり『地球市民』の時代になる」(鳩山由紀夫・前首相)という発想は一体どこから来たのでしょうか? <目次> #contents *■1.[[国家解体思想?>http://kkmyo.blog70.fc2.com/blog-entry-609.html]] 先日、人気ブログ「中韓を知りすぎた男」様に、[[国家解体思想>http://kkmyo.blog70.fc2.com/blog-entry-609.html]]という記事が上がりました。 日本やアメリカといった既存の国家を解体して、世界統一政府を作り、みんなで地球市民になるんだ・・・という思想ですね。 本ページでは、この問題について少し突っ込んだ検討を行います。 *■2.「世界政府・地球市民」の思想的背景、歴史的経緯 **◆大陸合理論とイギリス経験論 中学や高校で、「啓蒙思想」が17世紀のイギリスや18世紀のフランスで起こり、それが1789年のフランス革命に繋がっていった、という事を学ぶと思います。 ホッブズ・ロック・ルソーらの唱えた「社会契約説」がその代表とされ、ほかにデカルトやモンテスキューなどの思想も少し習いますね。 大学の教養課程レベルだと、この啓蒙思想には実は |BGCOLOR(olive):COLOR(white):①|BGCOLOR(olive):COLOR(white):大陸合理論|BGCOLOR(#CCCC99):「コギト・エルゴ・スム(我思うゆえに我あり)」というデカルトの『方法序説』以来ドイツ・フランスなど欧州大陸で発展した理性を唯一の拠り所として世界を合理的に理解しようとする思想潮流で、理性からの演繹による思弁を絶対視するもの。| |BGCOLOR(olive):COLOR(white):②|BGCOLOR(olive):COLOR(white):イギリス経験論|BGCOLOR(#CCCC99):人間の理性は不完全であり、所詮は人間は失敗と成功という試行錯誤を繰り返しながら経験に学ぶしかない、という理性に対する懐疑を唱え、演繹ではなく帰納の大切さを強調するもので、主に18世紀のスコットランド出身者(ヒューム、アダム・スミスら)およびアイルランド出身者(エドマンド・バーク)らが①大陸合理論に対抗して唱えた。| の二つがある、ということを学ぶと思います。 もちろん西洋思想の主流は、デカルト以来の、①大陸合理論のほうで、この思想が結局フランス革命を引き起こし、さらにやがてカント・ヘーゲルらのドイツ観念論を生み、ヘーゲル左派からはマルクス主義が生まれ、ロシア革命へと繋がり、またヘーゲル右派からはナチズムが生まれたのです。なおフランスではフーリエ、サン・シモンらの(空想的)社会主義が生まれています。 **◆設計主義的合理主義と批判的合理主義 日本の学者は明治以来、①ドイツ・フランス系の大陸合理論ばかりを輸入しましたし、今の社会科教育で教えられる思想家も、やはり①大陸合理論の思想家ばかりです。 しかし、実はイギリス・アメリカでは、②イギリス経験論の伝統が強くて、フランス革命の時にはエドマンド・バークが出、また第二次世界大戦の最中にはオーストリア出身で故国がドイツに併合された際にイギリスに帰化していたF.A.ハイエクと、K.R.ポパー、さらにはラトビア出身で、やはり故国がソ連に併合された際にイギリスに帰化していたI.バーリンらが出て、フランスの革命思想や、ヘーゲルやマルクスの思想、ナチズム(国家社会主義)を含む社会主義を全体主義思想として排撃し、そうした思想が発生した根源としてデカルト以来の①大陸合理論の持つ重大な誤謬を強く批判しました。 簡単に言うと、①大陸合理論、②イギリス経験論というネーミング自体が実は、①は合理的で②は非合理的だ、という①大陸合理論の論者の側のプロパガンダであり、実際には以下の分類が相応しい、という批判です。 |BGCOLOR(olive):COLOR(white):①|BGCOLOR(olive):COLOR(white):設計主義的合理主義|BGCOLOR(yellow):(F.A.ハイエクの造語で、いわゆる大陸合理論)|BGCOLOR(#CCCC99):デカルト以来の「自らの理性のみの力で世界を解明し、人類にとって理想的な世界を再設計できる」とするリセット主義。社会主義の暴力革命論も修正社会主義といわれる議会制内での社会改革も含めて、国家や社会を改造しようとする思想で、世界統一政府や地球市民という理念もここからの帰結である。| |BGCOLOR(olive):COLOR(white):②|BGCOLOR(olive):COLOR(white):批判的合理主義|BGCOLOR(yellow):(K.R.ポパーの造語で、いわゆるイギリス経験論)|BGCOLOR(#CCCC99):人間が自らの理性を有効に活用できるのは自由な批判を通じて間違いを検出し改善して、より真実と思われるものに一歩でも近づく限りにおいて、である。社会を根底からリセットできる、とする①は致命的な思い上がりである。| もちろん、ハイエクやポパーが正しいとしたのは ②批判的合理主義であり、これこそが真の意味での「合理主義」であって、 ①設計主義的合理主義は、結局は人間を『隷従への道』へと導く誤った思想である、というのが彼らの結論です。 #CENTER{&youtube(http://www.youtube.com/watch?v=XyP1fdE1qxM){500}} #CENTER{[[漫画『隷従への道』(ハイエク著)要約>http://www.youtube.com/watch?v=XyP1fdE1qxM]]、詳しくは⇒[[ハイエクと自由主義]]へ} 1980年代のイギリス・サッチャー政権は、ハイエクの思想を政策理念の主軸に据えてサッチャー改革を断行しました。またアメリカのレーガン政権はハイエクの所属したシカゴ学派の経済政策を大々的に取り入れ、政治面ではソ連との対立政策を断行して、1989-91年にかけてソ連・東欧の社会主義体制を崩壊に導きました。 **◆「世界政府・地球市民」は、設計主義的合理主義(大陸合理論)からの帰結 このように現実の世界政治の舞台では、サッチャー・レーガン政権以来、ハイエクやポパーの思想が一応の勝利を収め、社会主義は大きく後退したのですが、学者達の思想の世界では、いまだに①設計主義的合理主義が大きく蔓延っていて、とくに日本においてはその傾向が強いのです。私達は、学校教育で、ホッブズ・ロック・ルソーの社会契約説やデカルトの思想は習いますが、ハイエクやポパーの思想は、ほとんど全く習いません。 従って高度な教育を受け、官僚や政治家や司法界に入るような、あるいはマスコミ界に入るような人材は、教育で植えつけられる思想のオカシサに自分で気づかない限り、デカルト以来のリセット主義(世界を理性の力で再設計できるとする思想)になってしまいます。 要するに問題なのは、西洋思想の主流そのものです。 鳩山由紀夫首相の「日本列島は日本人だけの所有物じゃない」発言も、その淵源を辿ればここからきているわけです。 |BGCOLOR(olive):COLOR(white):①|BGCOLOR(olive):COLOR(white):西洋思想の主流|BGCOLOR(yellow):設計主義的合理主義&br()(大陸合理論)|BGCOLOR(#CCCC99):プラトン|BGCOLOR(#CCCC99):⇒デカルト|BGCOLOR(#CCCC99):⇒社会契約説(ホッブズ、ロック、ルソー)|BGCOLOR(#CCCC99):⇒ドイツ観念論(カント、ヘーゲル)|BGCOLOR(#CCCC99):⇒ヘーゲル左派|BGCOLOR(#CCCC99):⇒マルクス主義(マルクスetc.)・&br()修正社会主義(フェビアン協会etc.)|BGCOLOR(#CCCC99):⇒国家解体思想(世界政府・地球市民)| |BGCOLOR(olive):COLOR(white):|BGCOLOR(olive):COLOR(white):|BGCOLOR(yellow):|BGCOLOR(#CCCC99): |BGCOLOR(#CCCC99): |BGCOLOR(#CCCC99):⇒フランス啓蒙思想(百科全書派・ヴォルテールetc.)|BGCOLOR(#CCCC99):|BGCOLOR(#CCCC99):⇒ヘーゲル右派|BGCOLOR(#CCCC99):⇒ナチズム(国家社会主義)|BGCOLOR(#CCCC99):| |BGCOLOR(olive):COLOR(white):②|BGCOLOR(olive):COLOR(white):西洋思想の傍流|BGCOLOR(yellow):批判的合理主義&br()(イギリス経験論)|BGCOLOR(#CCCC99):ソクラテス|BGCOLOR(#CCCC99):|BGCOLOR(#CCCC99):⇒スコットランド啓蒙派(ファーガソン、ヒューム、アダム・スミスetc.)|BGCOLOR(#CCCC99):⇒エドマンド・バーク|BGCOLOR(#CCCC99):⇒アクトン卿・トクヴィルetc.|BGCOLOR(#CCCC99):⇒ハイエク、ポパー|BGCOLOR(#CCCC99):⇒真正自由主義(歴史と伝統を重視)| *■3.いわゆる「陰謀論」について #region(ネットで一部の人が盛んに流布させている「ユダヤ陰謀論」といった類のデマ話を信じてしまう初心者向けの解説です。) ところで、以上説明したような「世界政府・地球市民」理念(=国家解体思想)が発生した背景・歴史的経緯を知らない人達の中には、ユダヤ系の陰謀組織が存在し、あらゆる謀略活動の糸を引いている・・・という類のデマ情報を信じ込んでしまう方々がいらっしゃるようです。 ユダヤの金融資本家が「イルミナティ」という陰謀組織を結成しており、実は共産主義国家と裏で手を組んでいて「全人類奴隷化計画」を進行中だとか、2001年9月に起きた911連続テロ事件はイルミナティに乗っ取られたアメリカ政府の自作自演だ・・・などと言う人までいらっしゃいます。あるいは、全てはフリーメーソンの陰謀だ、という話もあるようです(特に一神教のアメリカ・ヨーロッパでは昔からこうしたユダヤ金融資本家の陰謀という話が広く流布されており、ナチスがユダヤ人を迫害した原因ともなりました)。 しかし、そのような安直な陰謀論に飛びつくのは、 &bold(){国家解体思想が発生した思想的背景・歴史的経緯を知っている人からは、馬鹿にされるだけですし、&br()そうでなくとも常識のある一般の人からは、思いっきり引かれるだけです。} **◆でも、なぜ「陰謀論」が発生したのだろう? デカルト以来の①大陸合理論は「理性によって世界を唯一の正しい姿にリセットできる」という一元論・決定論でした。 当然その直系である社会主義思想も「歴史の方向性は決まっており、世界は共産主義社会に向かって進歩する」という決定論です。 これをそっくりそのまま裏返すと、「イルミナティ」という陰謀組織が存在し、彼らが世界の統一を目指してあらゆる陰謀の糸を引いている、というような話になります。 つまり一元論・決定論はそのままなのです。 (※ ①唯一絶対的な神の存在 → ②理性による唯一合理的な世界の設計 → ③世界統一を目指す唯一の陰謀組織の存在 ) このような安直な考え方が、一神教の精神文化を持つ欧米諸国で発生し広まってしまったのは、仕方がない側面があるのかも知れません。 しかし、そもそも寛容な多神教的精神文化を持つ我が国の普通の人ならば、ハイエクやポパーの小難しい批判を知らなくとも、直感的にこのような話はおかしい、と気づいてもよさそうです。 **◆トンデモ陰謀論・デマ話に効く書籍 |&ref(http://www35.atwiki.jp/kolia?cmd=upload&act=open&pageid=1203&file=b1.jpg)|[[トンデモ予言者大集合>http://www.amazon.co.jp/dp/4584183589]]&br()ご存知『トンデモ本の世界』シリーズの、マネッコ本。しかしパチモンの癖に実に出来がいい!その為本家「と学会」から公認を貰ったと言う。冗談じゃなくマジで出来がいい!必読!| |&ref(http://www35.atwiki.jp/kolia?cmd=upload&act=open&pageid=1203&file=b4.jpg)|[[この人を見よ>http://www.amazon.co.jp/dp/4150104441/ref=sr_1_3?ie=UTF8&s=books&qid=1274712456&sr=1-3]]&br()現代社会が生んだ病める神秘主義者カール・グロガウアーはキリストの生涯に異常とも言える執着を持っていた。彼は、市井の科学者の手になる未完成のタイム・マシンを入手するやキリストの最後を見届けるべく、過去へと旅立った・・・。&br()神秘思想に取り付かれた人物の内面描写がすごい!有る意味最も厳しい本。| |&ref(http://www35.atwiki.jp/kolia?cmd=upload&act=open&pageid=1203&file=b3.jpg)|[[立花隆先生、かなりヘンですよ>http://www.amazon.co.jp/dp/4896915801/ref=sr_1_1?ie=UTF8&s=books&qid=1274712326&sr=1-1]]&br()タイトル通り立花隆氏を批判している本。だが後半で、返す刀で立花隆がハマッテいる「ニューエイジ」「ニューサイエンス」などを批判している。それが又非常に的確。&br()オカルト(「ニューエイジ」「ニューサイエンス」等)にハマッテいる人にはぜひ1度読んで欲しいが、タイトルのせいで立花隆に興味のない人は見向きもしない。惜しい。| **◆陰謀論こそ保守派を混乱させる陰謀である こうしたユダヤ金融機関の陰謀といった類の話は元々は左翼ブログの定番テーマだったのですが、昨年の総選挙の前後からマトモな言論ではとても保守派に敵わない左翼ブロガーの一部が、保守あるいは右翼に方向転換した振りをして(あるいは本当に転向したのかも知れませんが)こうしたデマを宣伝し始めたらしく、それを信じ込み自分も宣伝に廻っている人が何人も発生している様子です。(詳しくは[[反日ブログリスト]]、[[「「愛国詐欺」詐欺」に注意]]を参照下さい。) いずれにせよ、こうしたデマ話は相手をするだけ時間の無駄ですし、第一に論理的な辻褄も全然合っておらず、全く知的好奇心をそそるものでもありませんが、中にはどうしてもこうした類の話を本気にしてしまい、あちこちで迷惑な宣伝活動までする幼稚な?あるいはひねくれた?人が発生している様子なので、当サイトではそうした被害の防止のため注意を呼びかけています。下らない馬鹿話なんか取り上げないで欲しい…と不快に思われた方は、以上の事情をご了承願います。 #endregion() *■4.まとめ 「世界政府・地球市民」という理念は、ひとつの思想ですから、それだけで一概に悪いとは言いません。 しかし、このような思想が発生した背景、また、この手の思想を信奉する人達が自分たちの理想とは裏腹に、これまで世界にどのような惨禍をもたらしてきたのか、といった歴史的経緯を確り知っておくことは非常に大切です。 また、そのような思想的背景・歴史的経緯を知ることで、いわゆる「ユダヤ陰謀論」「911自作自演説」といった集団ヒステリーのようなトンデモ話に引っかからないで済むようになるはずです。 そして、寛容な多神教文化を持つ我が国のことを有難く感じ、大切に思って、この国を守りたいと強く思えるようになることでしょう。 *■5.参考図書 |&ref(http://www35.atwiki.jp/kolia?cmd=upload&act=open&pageid=1203&file=nakagawahachiyou.jpg)|[[『正統の哲学 異端の思想―「人権」「平等」「民主」の禍毒 (単行本) 』(中川八洋:著)>http://www.amazon.co.jp/dp/4198606196/]]&br()西欧哲学の正統保守主義(真正自由主義)の系譜と、それに対立する邪悪な全体主義思想(自由を圧搾する偽りの思想)の系譜を峻別して分かり易く解説。&br()正統の思想・邪悪な異端の思想の各々の思想家と代表的著作の一覧表が大変参考になります。&br()<目次>&br()第1部 総論 真正自由主義離脱の代償&br()・ 第一章 近代がうんだ「反・近代」―全体主義の源流フランス革命&br()・ 第二章 「進歩」という狂信&br()・ 第三章 真正自由主義―伝統主義、保守主義)&br() 第2部 各論 隷従の政治か、自由の政治か&br()・ 第四章 「平等教」の教祖ルソー―全体主義と大量殺戮の起源&br()・ 第五章 フランス革命―人類の「負の遺産」&br()・ 第六章 「大衆」―全体主義の母胎&br()・ 第七章 「人権」という狂信―全体主義への媚薬&br()・ 第八章 迷信の「国民主権」、反・人民の「人民主権」&br()・ 第九章 「進歩」の宗教、「進化」の神話&br()・ 第十章 平等主義―自由抑圧の擬似宗教&br()・ 終章 伝統・権威と自由の原理―保守する精神&br()文献リスト―「悪書」の過剰と「良書」の欠乏| |&ref(http://www35.atwiki.jp/kolia?cmd=upload&act=open&pageid=1203&file=%E7%9F%A5%E3%81%AE%E6%AD%B4%E5%8F%B2.jpg)|[[『知の歴史―ビジュアル版哲学入門 (大型本)』(ブライアン・マギー:著)>http://www.amazon.co.jp/dp/4892387207/ref=sr_1_1?ie=UTF8&s=books&qid=1273262832&sr=1-1]]&br()イギリスの標準的な哲学・思想解説本。左翼の強い日本では意図的に紹介されない英国保守思想の大家エドマンド・バークにも確り数ページが割かれています。&br()著者ブライアン・マギーは、ハイエクの盟友カール・R・ポパーと深い交流のあったイギリスの代表的な哲学解説者で、イギリス左翼の代表的思想家バートランド・ラッセルとも交流のあった人物。&BR()この本で特に興味深いのは、デカルト以来の大陸合理論が、ガリレオ・ガリレイからケプラーを経てニュートンによって完成した古典力学の決定論の大きな影響を受けていること、しかし20世紀に入ってアインシュタインの相対性理論・ハイゼンベルクの不確定性原理が発見され、絶対と思われたニュートン力学が否定され、それがハイエクやポパーの合理主義批判に影響を与えていること、がポパーの解説部分の前後に述べられている点である。| ---- 【関連】 [[政治の基礎知識]] [[デモクラシーの真実]] [[リベラリズムの真実]] ---- *■6.ご意見、情報提供 ---- &size(12){&color(green){↓これまでの全コメントを表示する場合はここをクリック}} #region(close) &include_cache(コメント/国家解体思想の正体) #endregion ---- &color(crimson){&bold(){&size(17){以下は最新コメント表示}}} #pcomment(reply,200,,size=300) &color(crimson){ラジオボタン(各コメントの前についている○)をクリックすることで、そのコメントにレスできます。} - まあ増え続けている人口を抑制するためには戦争かウイルスばらまくかしかないからね。 -- 名無しさん (2016-09-04 08:16:35) #comment &include_cache(政治理論・共通)
|BGCOLOR(#A4FFE9):改行ズレ/画像ヌケ等で読み辛い場合は、[[ミラーWIKI>http://w.atwiki.jp/sakura398/pages/203.html]]または[[図解WIKI>http://w.atwiki.jp/kbt16s/pages/66.html]]をご利用ください| 「日本列島は日本人だけの所有物ではない」「これからは国境に固執する時代ではなくなり『地球市民』の時代になる」(鳩山由紀夫・前首相)という発想は一体どこから来たのでしょうか? <目次> #contents ---- *■1.[[国家解体思想って何?>http://kkmyo.blog70.fc2.com/blog-entry-609.html]] ---- 先日、人気ブログ「中韓を知りすぎた男」様に、[[国家解体思想>http://kkmyo.blog70.fc2.com/blog-entry-609.html]]という記事が上がりました。 日本やアメリカといった既存の国家を解体して、世界統一政府を作り、みんなで地球市民になるんだ・・・という思想ですね。 本ページでは、この問題について少し突っ込んだ検討を行います。 ---- *■2.「世界政府・地球市民」の思想的背景、歴史的経緯 ---- **◆大陸合理論とイギリス経験論 ---- 中学や高校で、「啓蒙思想」が17世紀のイギリスや18世紀のフランスで起こり、それが1789年のフランス革命に繋がっていった、という事を学ぶと思います。 ホッブズ・ロック・ルソーらの唱えた「社会契約説」がその代表とされ、ほかにデカルトやモンテスキューなどの思想も少し習いますね。 大学の教養課程レベルだと、この啓蒙思想には実は |BGCOLOR(olive):COLOR(white):①|BGCOLOR(olive):COLOR(white):大陸合理論|BGCOLOR(#CCCC99):「コギト・エルゴ・スム(我思うゆえに我あり)」というデカルトの『方法序説』以来ドイツ・フランスなど欧州大陸で発展した理性を唯一の拠り所として世界を合理的に理解しようとする思想潮流で、理性からの演繹による思弁を絶対視するもの。| |BGCOLOR(olive):COLOR(white):②|BGCOLOR(olive):COLOR(white):イギリス経験論|BGCOLOR(#CCCC99):人間の理性は不完全であり、所詮は人間は失敗と成功という試行錯誤を繰り返しながら経験に学ぶしかない、という理性に対する懐疑を唱え、演繹ではなく帰納の大切さを強調するもので、主に18世紀のスコットランド出身者(ヒューム、アダム・スミスら)およびアイルランド出身者(エドマンド・バーク)らが①大陸合理論に対抗して唱えた。| の二つがある、ということを学ぶと思います。 もちろん西洋思想の主流は、デカルト以来の、①大陸合理論のほうで、この思想が結局フランス革命を引き起こし、さらにやがてカント・ヘーゲルらのドイツ観念論を生み、ヘーゲル左派からはマルクス主義が生まれ、ロシア革命へと繋がり、またヘーゲル右派からはナチズムが生まれたのです。なおフランスではフーリエ、サン・シモンらの(空想的)社会主義が生まれています。 **◆設計主義的合理主義と批判的合理主義 ---- 日本の学者は明治以来、①ドイツ・フランス系の大陸合理論ばかりを輸入しましたし、今の社会科教育で教えられる思想家も、やはり①大陸合理論の思想家ばかりです。 しかし、実はイギリス・アメリカでは、②イギリス経験論の伝統が強くて、フランス革命の時にはエドマンド・バークが出、また第二次世界大戦の最中にはオーストリア出身で故国がドイツに併合された際にイギリスに帰化していたF.A.ハイエクと、K.R.ポパー、さらにはラトビア出身で、やはり故国がソ連に併合された際にイギリスに帰化していたI.バーリンらが出て、フランスの革命思想や、ヘーゲルやマルクスの思想、ナチズム(国家社会主義)を含む社会主義を全体主義思想として排撃し、そうした思想が発生した根源としてデカルト以来の①大陸合理論の持つ重大な誤謬を強く批判しました。 簡単に言うと、①大陸合理論、②イギリス経験論というネーミング自体が実は、①は合理的で②は非合理的だ、という①大陸合理論の論者の側のプロパガンダであり、実際には以下の分類が相応しい、という批判です。 |BGCOLOR(olive):COLOR(white):①|BGCOLOR(olive):COLOR(white):設計主義的合理主義|BGCOLOR(yellow):(F.A.ハイエクの造語で、いわゆる大陸合理論)|BGCOLOR(#CCCC99):デカルト以来の「自らの理性のみの力で世界を解明し、人類にとって理想的な世界を再設計できる」とするリセット主義。社会主義の暴力革命論も修正社会主義といわれる議会制内での社会改革も含めて、国家や社会を改造しようとする思想で、世界統一政府や地球市民という理念もここからの帰結である。| |BGCOLOR(olive):COLOR(white):②|BGCOLOR(olive):COLOR(white):批判的合理主義|BGCOLOR(yellow):(K.R.ポパーの造語で、いわゆるイギリス経験論)|BGCOLOR(#CCCC99):人間が自らの理性を有効に活用できるのは自由な批判を通じて間違いを検出し改善して、より真実と思われるものに一歩でも近づく限りにおいて、である。社会を根底からリセットできる、とする①は致命的な思い上がりである。| もちろん、ハイエクやポパーが正しいとしたのは ②批判的合理主義であり、これこそが真の意味での「合理主義」であって、 ①設計主義的合理主義は、結局は人間を『隷従への道』へと導く誤った思想である、というのが彼らの結論です。 #CENTER{&youtube(http://www.youtube.com/watch?v=XyP1fdE1qxM){500}} #CENTER{[[漫画『隷従への道』(ハイエク著)要約>http://www.youtube.com/watch?v=XyP1fdE1qxM]]、詳しくは⇒[[ハイエクと自由主義]]へ} 1980年代のイギリス・サッチャー政権は、ハイエクの思想を政策理念の主軸に据えてサッチャー改革を断行しました。またアメリカのレーガン政権はハイエクの所属したシカゴ学派の経済政策を大々的に取り入れ、政治面ではソ連との対立政策を断行して、1989-91年にかけてソ連・東欧の社会主義体制を崩壊に導きました。 **◆「世界政府・地球市民」は、設計主義的合理主義(大陸合理論)からの帰結 ---- このように現実の世界政治の舞台では、サッチャー・レーガン政権以来、ハイエクやポパーの思想が一応の勝利を収め、社会主義は大きく後退したのですが、学者達の思想の世界では、いまだに①設計主義的合理主義が大きく蔓延っていて、とくに日本においてはその傾向が強いのです。私達は、学校教育で、ホッブズ・ロック・ルソーの社会契約説やデカルトの思想は習いますが、ハイエクやポパーの思想は、ほとんど全く習いません。 従って高度な教育を受け、官僚や政治家や司法界に入るような、あるいはマスコミ界に入るような人材は、教育で植えつけられる思想のオカシサに自分で気づかない限り、デカルト以来のリセット主義(世界を理性の力で再設計できるとする思想)になってしまいます。 要するに問題なのは、西洋思想の主流そのものです。 鳩山由紀夫首相の「日本列島は日本人だけの所有物じゃない」発言も、その淵源を辿ればここからきているわけです。 |BGCOLOR(olive):COLOR(white):①|BGCOLOR(olive):COLOR(white):西洋思想の主流|BGCOLOR(yellow):設計主義的合理主義&br()(大陸合理論)|BGCOLOR(#CCCC99):プラトン|BGCOLOR(#CCCC99):⇒デカルト|BGCOLOR(#CCCC99):⇒社会契約説(ホッブズ、ロック、ルソー)|BGCOLOR(#CCCC99):⇒ドイツ観念論(カント、ヘーゲル)|BGCOLOR(#CCCC99):⇒ヘーゲル左派|BGCOLOR(#CCCC99):⇒マルクス主義(マルクスetc.)・&br()修正社会主義(フェビアン協会etc.)|BGCOLOR(#CCCC99):⇒国家解体思想(世界政府・地球市民)| |BGCOLOR(olive):COLOR(white):|BGCOLOR(olive):COLOR(white):|BGCOLOR(yellow):|BGCOLOR(#CCCC99): |BGCOLOR(#CCCC99): |BGCOLOR(#CCCC99):⇒フランス啓蒙思想(百科全書派・ヴォルテールetc.)|BGCOLOR(#CCCC99):|BGCOLOR(#CCCC99):⇒ヘーゲル右派|BGCOLOR(#CCCC99):⇒ナチズム(国家社会主義)|BGCOLOR(#CCCC99):| |BGCOLOR(olive):COLOR(white):②|BGCOLOR(olive):COLOR(white):西洋思想の傍流|BGCOLOR(yellow):批判的合理主義&br()(イギリス経験論)|BGCOLOR(#CCCC99):ソクラテス|BGCOLOR(#CCCC99):|BGCOLOR(#CCCC99):⇒スコットランド啓蒙派(ファーガソン、ヒューム、アダム・スミスetc.)|BGCOLOR(#CCCC99):⇒エドマンド・バーク|BGCOLOR(#CCCC99):⇒アクトン卿・トクヴィルetc.|BGCOLOR(#CCCC99):⇒ハイエク、ポパー|BGCOLOR(#CCCC99):⇒真正自由主義(歴史と伝統を重視)| ---- *■3.いわゆる「陰謀論」について ---- #region(ネットで一部の人が盛んに流布させている「ユダヤ陰謀論」といった類のデマ話を信じてしまう初心者向けの解説です。) ところで、以上説明したような「世界政府・地球市民」理念(=国家解体思想)が発生した背景・歴史的経緯を知らない人達の中には、ユダヤ系の陰謀組織が存在し、あらゆる謀略活動の糸を引いている・・・という類のデマ情報を信じ込んでしまう方々がいらっしゃるようです。 ユダヤの金融資本家が「イルミナティ」という陰謀組織を結成しており、実は共産主義国家と裏で手を組んでいて「全人類奴隷化計画」を進行中だとか、2001年9月に起きた911連続テロ事件はイルミナティに乗っ取られたアメリカ政府の自作自演だ・・・などと言う人までいらっしゃいます。あるいは、全てはフリーメーソンの陰謀だ、という話もあるようです(特に一神教のアメリカ・ヨーロッパでは昔からこうしたユダヤ金融資本家の陰謀という話が広く流布されており、ナチスがユダヤ人を迫害した原因ともなりました)。 しかし、そのような安直な陰謀論に飛びつくのは、 &bold(){国家解体思想が発生した思想的背景・歴史的経緯を知っている人からは、馬鹿にされるだけですし、&br()そうでなくとも常識のある一般の人からは、思いっきり引かれるだけです。} **◆でも、なぜ「陰謀論」が発生したのだろう? ---- デカルト以来の①大陸合理論は「理性によって世界を唯一の正しい姿にリセットできる」という一元論・決定論でした。 当然その直系である社会主義思想も「歴史の方向性は決まっており、世界は共産主義社会に向かって進歩する」という決定論です。 これをそっくりそのまま裏返すと、「イルミナティ」という陰謀組織が存在し、彼らが世界の統一を目指してあらゆる陰謀の糸を引いている、というような話になります。 つまり一元論・決定論はそのままなのです。 (※ ①唯一絶対的な神の存在 → ②理性による唯一合理的な世界の設計 → ③世界統一を目指す唯一の陰謀組織の存在 ) このような安直な考え方が、一神教の精神文化を持つ欧米諸国で発生し広まってしまったのは、仕方がない側面があるのかも知れません。 しかし、そもそも寛容な多神教的精神文化を持つ我が国の普通の人ならば、ハイエクやポパーの小難しい批判を知らなくとも、直感的にこのような話はおかしい、と気づいてもよさそうです。 **◆トンデモ陰謀論・デマ話に効く書籍 ---- |&random_img(https://img.atwikiimg.com/www65.atwiki.jp/kbt16s/attach/66/143/b1.jpg)|[[トンデモ予言者大集合>http://www.amazon.co.jp/dp/4584183589]]&br()ご存知『トンデモ本の世界』シリーズの、マネッコ本。しかしパチモンの癖に実に出来がいい!その為本家「と学会」から公認を貰ったと言う。冗談じゃなくマジで出来がいい!必読!| |&random_img(https://img.atwikiimg.com/www65.atwiki.jp/kbt16s/attach/66/145/b4.jpg)|[[この人を見よ>http://www.amazon.co.jp/dp/4150104441/ref=sr_1_3?ie=UTF8&s=books&qid=1274712456&sr=1-3]]&br()現代社会が生んだ病める神秘主義者カール・グロガウアーはキリストの生涯に異常とも言える執着を持っていた。彼は、市井の科学者の手になる未完成のタイム・マシンを入手するやキリストの最後を見届けるべく、過去へと旅立った・・・。&br()神秘思想に取り付かれた人物の内面描写がすごい!有る意味最も厳しい本。| |&random_img(https://img.atwikiimg.com/www65.atwiki.jp/kbt16s/attach/66/144/b3.jpg)|[[立花隆先生、かなりヘンですよ>http://www.amazon.co.jp/dp/4896915801/ref=sr_1_1?ie=UTF8&s=books&qid=1274712326&sr=1-1]]&br()タイトル通り立花隆氏を批判している本。だが後半で、返す刀で立花隆がハマッテいる「ニューエイジ」「ニューサイエンス」などを批判している。それが又非常に的確。&br()オカルト(「ニューエイジ」「ニューサイエンス」等)にハマッテいる人にはぜひ1度読んで欲しいが、タイトルのせいで立花隆に興味のない人は見向きもしない。惜しい。| **◆陰謀論こそ保守派を混乱させる陰謀である ---- こうしたユダヤ金融機関の陰謀といった類の話は元々は左翼ブログの定番テーマだったのですが、昨年の総選挙の前後からマトモな言論ではとても保守派に敵わない左翼ブロガーの一部が、保守あるいは右翼に方向転換した振りをして(あるいは本当に転向したのかも知れませんが)こうしたデマを宣伝し始めたらしく、それを信じ込み自分も宣伝に廻っている人が何人も発生している様子です。(詳しくは[[反日ブログリスト]]、[[「「愛国詐欺」詐欺」に注意]]を参照下さい。) いずれにせよ、こうしたデマ話は相手をするだけ時間の無駄ですし、第一に論理的な辻褄も全然合っておらず、全く知的好奇心をそそるものでもありませんが、中にはどうしてもこうした類の話を本気にしてしまい、あちこちで迷惑な宣伝活動までする幼稚な?あるいはひねくれた?人が発生している様子なので、当サイトではそうした被害の防止のため注意を呼びかけています。下らない馬鹿話なんか取り上げないで欲しい…と不快に思われた方は、以上の事情をご了承願います。 #endregion() ---- *■4.まとめ ---- 「世界政府・地球市民」という理念は、ひとつの思想ですから、それだけで一概に悪いとは言いません。 しかし、このような思想が発生した背景、また、この手の思想を信奉する人達が自分たちの理想とは裏腹に、これまで世界にどのような惨禍をもたらしてきたのか、といった歴史的経緯を確り知っておくことは非常に大切です。 また、そのような思想的背景・歴史的経緯を知ることで、いわゆる「ユダヤ陰謀論」「911自作自演説」といった集団ヒステリーのようなトンデモ話に引っかからないで済むようになるはずです。 そして、寛容な多神教文化を持つ我が国のことを有難く感じ、大切に思って、この国を守りたいと強く思えるようになることでしょう。 ---- *■5.参考図書 ---- |&random_img(https://img.atwikiimg.com/www65.atwiki.jp/kbt16s/attach/66/141/nakagawahachiyou.jpg)|[[『正統の哲学 異端の思想―「人権」「平等」「民主」の禍毒 (単行本) 』(中川八洋:著)>http://www.amazon.co.jp/dp/4198606196/]]&br()西欧哲学の正統保守主義(真正自由主義)の系譜と、それに対立する邪悪な全体主義思想(自由を圧搾する偽りの思想)の系譜を峻別して分かり易く解説。&br()正統の思想・邪悪な異端の思想の各々の思想家と代表的著作の一覧表が大変参考になります。&br()<目次>&br()第1部 総論 真正自由主義離脱の代償&br()・ 第一章 近代がうんだ「反・近代」―全体主義の源流フランス革命&br()・ 第二章 「進歩」という狂信&br()・ 第三章 真正自由主義―伝統主義、保守主義)&br() 第2部 各論 隷従の政治か、自由の政治か&br()・ 第四章 「平等教」の教祖ルソー―全体主義と大量殺戮の起源&br()・ 第五章 フランス革命―人類の「負の遺産」&br()・ 第六章 「大衆」―全体主義の母胎&br()・ 第七章 「人権」という狂信―全体主義への媚薬&br()・ 第八章 迷信の「国民主権」、反・人民の「人民主権」&br()・ 第九章 「進歩」の宗教、「進化」の神話&br()・ 第十章 平等主義―自由抑圧の擬似宗教&br()・ 終章 伝統・権威と自由の原理―保守する精神&br()文献リスト―「悪書」の過剰と「良書」の欠乏| |&random_img(https://img.atwikiimg.com/www65.atwiki.jp/kbt16s/attach/66/142/%E7%9F%A5%E3%81%AE%E6%AD%B4%E5%8F%B2.jpg)|[[『知の歴史―ビジュアル版哲学入門 (大型本)』(ブライアン・マギー:著)>http://www.amazon.co.jp/dp/4892387207/ref=sr_1_1?ie=UTF8&s=books&qid=1273262832&sr=1-1]]&br()イギリスの標準的な哲学・思想解説本。左翼の強い日本では意図的に紹介されない英国保守思想の大家エドマンド・バークにも確り数ページが割かれています。&br()著者ブライアン・マギーは、ハイエクの盟友カール・R・ポパーと深い交流のあったイギリスの代表的な哲学解説者で、イギリス左翼の代表的思想家バートランド・ラッセルとも交流のあった人物。&BR()この本で特に興味深いのは、デカルト以来の大陸合理論が、ガリレオ・ガリレイからケプラーを経てニュートンによって完成した古典力学の決定論の大きな影響を受けていること、しかし20世紀に入ってアインシュタインの相対性理論・ハイゼンベルクの不確定性原理が発見され、絶対と思われたニュートン力学が否定され、それがハイエクやポパーの合理主義批判に影響を与えていること、がポパーの解説部分の前後に述べられている点である。| ---- 【関連】 [[政治の基礎知識]] [[デモクラシーの真実>デモクラシーと衆愚制 ~ 「民主主義」信仰を打ち破る]] [[リベラリズムの真実>リベラリズムと自由主義 ~ 自由の理論の二つの異なった系譜]] ---- *■6.ご意見、情報提供 ---- &size(12){&color(green){↓これまでの全コメントを表示する場合はここをクリック}} #region(close) &include_cache(コメント/国家解体思想の正体) #endregion ---- &color(crimson){&bold(){&size(17){以下は最新コメント表示}}} #pcomment(reply,200,,size=300) &color(crimson){ラジオボタン(各コメントの前についている○)をクリックすることで、そのコメントにレスできます。} &include_cache(政治理論・共通)

表示オプション

横に並べて表示:
変化行の前後のみ表示: