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-作者 伊南屋
-投下スレ 1スレ
-レス番 628-631
-備考 紅 クリスマスネタ
628 伊南屋 sage 2006/12/25(月) 14:05:01 ID:xc1rdrDU
「メリークリスマス。真九郎さん」
自室へと入った真九郎は、そう声を掛けられた。
灯りはついていなかった。全くの不意打ち。それでも声の主は夕乃だと、気付く事は出来た。
「夕乃さん?」
何故、部屋を暗くして待っていたのだろう。そう言えば今日はクリスマス。
なら灯りをつけると部屋がクリスマスパーティーの飾り付けをされているのだろうか。
淡い期待を膨らませ、灯りをつける。
「あ……」
絶句。
狼狽える真九郎に夕乃は言った。
「クリスマスプレゼントですよ。真九郎さん」
成る程、確かに真九郎の期待はある意味では的を射ていた。
しかし、飾り付けられていたのは部屋ではなく、夕乃だった。
一糸纏わぬ真っ白い肌に絡む赤いリボン。それが、乳首や秘部を見えるか見えないかのギリギリのラインで隠している。
いつもはまっすぐ垂らした黒髪は、幅の広い緑色のリボンでポニーテールにまとめられている。
白、赤、緑。見事なクリスマスカラー。
「サンタガールとどっちにするか迷ったんですよ?」
――いや、聞いちゃいねえよ。
うっかり、一瞬キャラが崩れる程の動揺。真九郎はこんな暴言キャラではない。
というか。
目の前の光景は何なのか。淫夢、妄想、現実。
一体、どれなのか。
「真九郎さん?」
す、と音もなく夕乃が距離をつめる。
いや、それ崩月の足捌きですよ夕乃さん。
「お願いがあるんです」
「な、何です……か?」
唇を真九郎の耳元に。熱い吐息が耳朶を掠める。そして、夕乃は少し切なげな声で。
「真九郎さんの真っ白いクリームで、私の事、――デコレーションしてください」
切れた。そりゃ切れる。真九郎だって健全な青少年で、それは性少年と揶揄されるようなお年頃で、処理しても処理しても溜まる一方で――。
「夕乃っすわぁーーん」
覚醒。ルパンダイブ。キャラが崩れた真九郎に不可能はない。
ふくよかな胸の膨らみにダイブをキメる。そのまま、お誂え向きに敷かれていた(恐らくは夕乃が用意していた)布団に押し倒す。
夕乃は軽く悲鳴を上げたが、顔は笑っていた。
「夕乃さん、夕乃さん」
馬鹿みたいに、阿呆みたいに、餓鬼みたいに、赤子みたいに。ひたすらにひたむきに乳房を貪りしゃぶる。
「あっ、真九郎さん……」
乱暴ながらも感じているのか、夕乃がきゅっ、と真九郎の頭を抱え、胸に押し付ける。
629 伊南屋 sage 2006/12/25(月) 14:06:28 ID:xc1rdrDU
稚拙な愛撫は、夕乃が感じる場所を見つけ、学習していく。短時間での成長、否、性長か。
確実に夕乃の“ツボ”を突く愛撫は、最早素人童貞のそれではなかった。
「あっ、あっ、あぁん! し、真九郎さん!」
背を逸らし、快感を訴える夕乃。それを見て真九郎は――。
笑っていた。
嗜虐的な笑みを浮かべていた。
調子に乗った真九郎の愛撫は肢体を撫でながら下へ下へ、下半身へ。
そこに、触れる。
くちゅ、と音がした。ひく、と蠢いた。驚く程に、熱かった。
「あぁっはぁ!」
身を震わせ夕乃が悶える。
真九郎は止まらない。中指を浅く沈める。入口付近を引っ掻き回す。更に、奥へ。
「くぅぅっん!」
ひくん、と身を痙攣させる。それ以上に膣中は激しく痙攣していた。
軽く、イったらしい。
深く挿し込んだまま指を止める。
「っはぁ、はっ、はふっ」
不規則な浅い呼吸を夕乃は続ける。
それが徐々に落ち着くにつれ、夕乃はもじもじとし始めた。
膣中で静止した指が違和感と疼きの塊となって夕乃を責め苛んでいるのだ。
「真九郎さん……」
艶を帯びた声はしかし、真九郎には響かないのか。ただ相変わらず嗜虐的な微笑を、真九郎は浮かべるだけだった。
耐えられず、夕乃は自ら腰を降りたてる。それは半ば以上無意識、無作為の事だった。
真九郎の指をディルドーに見立て、快感を欲するままに腰を振る。
それを見て真九郎は。
――やっべー! マジ? マジで? マジっすか!? ヤバいって夕乃さんエロ過ぎ。も、もう辛抱堪らんて!
嗜虐的な笑みは仮面。根でヘタレであることは変わらない。見せつけられ痴態だけで既に射精寸前だった。
「う、うおぉお!」
限界なんてとうに過ぎている。最後の理性と余裕。その全てをかなぐり捨て、ルパンダイブ・トライアゲイン。
掴むのは双つの柔肉。いや、そんな表現は意味を成さない。
それは乳だ。男の果てぬ夢と希望が詰まったおっぱいだ。
掴んだそれの谷間に自らを挿し込む。
即ちパイズリマウントポジション。そうして、真九郎は自分で腰を動かし、双乳で扱きたてる。
ここで再び確認しよう。真九郎は、夕乃の痴態だけで既に射精寸前だったのだ。
つまりは。
「うっ!」
盛大に射精。夕乃の願い通り、その美貌が白濁した男ミルクでデコレーションされる。
それを夕乃は恍惚の表情で受け入れていた。
630 伊南屋 sage 2006/12/25(月) 14:08:14 ID:xc1rdrDU
それだけでなく、先端を精液で濡らした真九郎の陰茎に舌を這わせる。
「ちゅ、んふっ、はふっ、ちゅぅぅう……」
尿道に残った精液まで吸い出す。それら一連の動きは、真九郎の肉幹を再び上向かせるには十分過ぎる。
「あはっ、おっきくなりました」
もはや意識など獣の本能に支配された真九郎は躊躇わない。一瞬で体勢を整えると、自身の切っ先を夕乃の膣口にあてがう。
「来て……下さい」
言われずがなとも。真九郎は一息に深く突き立てる。
何かが弾けるような、破れるような感触も一瞬。容赦なく腰を降りたてる。
「あ、あ、あ。真九郎さ……ゆっくり、あぐっ!」
痛みを訴えようが構わない。ただ、貪る。
絶頂は再び、短時間で訪れた。
早漏と言う無かれ。極限の興奮状態、それは詮無き事だ。
代わりに、復活も早い。射精する肉棒は萎えず、夕乃を貫き続ける。
そして、今回の射精はプラスに働いた。
精液が潤滑油の役割を果たし、夕乃の痛みを和らげる。
それから、夕乃が快楽の嬌声を上げるまでそう掛からなかった。
「やっ……はあ、んんっ! 真九郎さ……っん。あぁん!」
しがみつくように腕を回し、深く繋がることを求める。膣中も、誘うように蠢き、互いの性感を高める。
抱き締め合う温もりは心を満たし、繋がり合う熱さは体を満たす。
「真九郎さ……わたし、もうっ!」
「夕乃さんっ!」
拠度の絶頂は同時。夕乃が甘く切なく真九郎を締め付け、二人は同時に昇り詰めた。
真九郎は自らを引き抜き、精液を夕乃の全身に振り掛ける。三度目とは到底思えない大量の精液が、真っ白から薄桃色に紅潮していた夕乃の肢体を白く染め直す。
「熱……い。真九郎さんの……精液」
そう呟いた夕乃は、性交の疲労と、絶頂による倦怠感で微睡みに沈む。
それは真九郎も同様。幾分理性がもどり、冷えた思考でこれからどうするかを考え、結論を出す前に睡魔に屈した。
631 伊南屋 sage 2006/12/25(月) 14:09:10 ID:xc1rdrDU
翌朝。
真九郎はおしぼりで夕乃の体を拭いていた。
風呂のない五月雨荘ではこれが限度。ある程度拭ったら銭湯に行くことにしている。
「あ……」
不意に、夕乃が声を漏らした。
「真九郎さん?」
若干怒りの含まれた声音。
「今、えっちな触り方しましたね?」
「いや、そんな事は……」
それは事実。真九郎は意識していない。
「いいえ触りました。」
言って、夕乃は身を寄せる。
「だから真九郎さんのせいで、“スイッチ”入っちゃいました」
――そういうことかい。
内心で苦笑。もっとも嫌なはずもない。
「分かりました」
夕乃を抱き寄せ、口付ける。
熱い粘膜を繋ぐ、深い口付け。
――全く、銭湯に行くのはもっと後になりそうだ。
了