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「切彦ss (一部凌辱的内容あり)」(2010/01/19 (火) 19:57:25) の最新版変更点
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**切彦ss
-作者 "ai"
-投下スレ "3スレ"
-備考 一部凌辱的内容あり
深夜の底冷えするような冷気に真九郎は身震いした。
現在時刻は午前零時を回りそのまま半周くらいしてるかもしれない。あまりの眠気に時計をつけてくるのを忘れてしまったのだ。
ヒュー、と真冬の風が駆け抜ける。
「うー、寒っ」
手袋をはめた手をポケットに突っ込んで、真九郎は街灯の光の下、ゆっくりと歩いていた。
なぜこんな丑三つ時近くなって、真九郎が歩いているのかというと、単純明快というかなんというかで――ともかく、原因はあのエロ大学生にあった。
それは真九郎が寒い部屋で温かい布団という名のオアシスに埋もれ、眠っているときだった。
「しんくろーくーん! 起きてー」
そんな声がして、真九郎がゆっくりと瞼を開けると、そこにはうっすら赤みがかかった酒臭い環の顔があったのだった。
「……なんですか……こんな夜中に……」
環は、「お。起きた」などととぼけたように行った後、いきなり本題に入る。
「あのさー、お醤油ない!?」
「……は?」
場が固まったはず。ただでさえ寒くて凍りついてるような空気が、だ。なんだかもう突っ込みを入れるのも、怒るのも面倒くさくなってきた。うん、もう寝よう。寝てしまおう。真九郎は再び布団にもぐり、心地よい暗闇に落ち――。
その瞬間、真九郎の体が外気に包まれる。
「寝るなー!」
……布団を剥がされた。
真九郎は身を震わせる。これには目を覚まさずにはいられない。しょうがない、と環が早く帰ってくれることを祈りつつ、布団から身を起こす。
「わかりましたよ……」
で、と続けた。
「お醤油がなんですって?」
「…………」
目を擦っていた手を離すと、環の顔が見える。
「環さん?」
「――! いやー、ごめん。寝起きの真九郎君かわいいなーって……」
「……寝ていいですか?」
「え? お姉さんと寝たいって? もうしょうがないなー真九郎く……」
「あと十秒以内に本題に入らないと寝ますよ?」
「あー! ごめんごめん! えー、で、本題……えっと、お醤油貸して!」
またかよ。何時になったら環の部屋に醤油が入荷されるのだろうか。いいかげん自分で買っといてほしい。
「……えーと、そこの棚にありませんか?」
真九郎は冷蔵庫の横にのっそりと立っている棚を指差した。
環がゆっくりと立ち上がり、のそのそと真九郎の指差す台所へ向かうその足は――やはり飲んでいるらしく、おぼつかなかなかった。
「そこのガラス戸開けたとこです」
環は少しガタガタやって、ほどなく赤い蓋のビンを高く掲げた。
「あったー……」
しかし語尾に三点リーダ。
「……どうしたんですか?」
環はいやにかなしそうな眼でこちらを振り返り、醤油のビンを向けた。
「中身入ってない……」
その後、ひと悶着あり、まとめると――「買ってきてよー」「なんでこんな夜中に……」「じゃあ明日かってきてね?」「いいですよ……明日の朝いt……」『ボーン、ボーン』そこで柱時計が鳴った。針は長いハリと短いハリが上を向いて重なっている。「じゃ、いってきてね♪」「ちょ……環さん!?」「問答無用っ!」――とこんな感じだ。
不運……いや、環の計画的な作戦にしか見えないそんなこんながあって、真九郎はいま真冬の夜道をひたすら五月雨荘から徒歩三十分くらいのところにある二十四時間営業のスーパーへ向かっているのだ。
そこまでして環が醤油を欲する理由を聞くと、なにやら飲み会のあまりもののブロックマグロ中トロとやらを無キズでもらってきたのだが、それが半額品だったらしく今日賞味期限で、だから今日中に(といってもさっき12時になったのだが)食べたいと豪語してらっしゃるのだ、あの大学生は。
「お、そろそろだな……」
そうこう考えるうちに、スーパーのネオンが見えてきた。暗い夜道になれた眼には少しまぶしい。光に集まる羽虫のように、真九郎はスーパーへと向かう――そのときだった。
バタン、と真九郎の背後でなにかが倒れた音がした。
「………?」
看板でも倒れたのか? 振り返って、近づいてみた。
――あ。
倒れたそれをみて、真九郎は思わず声を上げてしまった。
「き、切彦ちゃん!?」
そこには――忘れもしない西里総合病院での一件で合った悪宇商会の一員、《ギロチン》の二つ名をもつ二重人格の少女――斬島切彦が仰向けで地面に寝そべるように倒れていたのだった。
反応がなかったので、もう一度呼びかけてみると彼女は首だけ動かしてこちらを向く。
「……紅……さん?」
記憶してもらっていたことに少し喜びつつも、切彦を起こそうと近寄った。しかし手を差し出すも、全くつかもうとせず、「うーうー」と唸るだけだった。
事の進展がないため、真九郎はふにっとした肩をつかんで腕の上に転がした。そうするとさっきは良く見えなかった切彦が良く見える。眼を細めて、無気力に真九郎を覗き込む灰色の瞳。黒いリボンで束ねられた茶髪。流石に服装こそ違うものの、はじめてあったあのときから変わってはいなかった。
「だ、大丈夫!?」
「……大丈夫です」
「な、ならいいけど」
さっきから語頭がダブりっぱなしの真九郎は、とりあえず立たせようと彼女の肩を担ぎ、立ち上がった。
しかし切彦の体はふらついて抑えていないとすぐに倒れてしまう。
彼女ほどの猛者になにかあったというのか。そう考え、とりあえず一回下ろそう、と脱力しかけたところで、やっと異変に気がついた。
「切彦ちゃん! その足……!」
端的に言うと、赤。
彼女の右太ももの辺りにまっすぐ一文字に切られた跡があり、そこから下が鮮血で染まっていた。白い靴下であえも半分ほど赤い。かなりの出血だ。
「……不覚です」
そういう切彦の顔は痛がってる風でもなく、ただ無表情を貫いていた。
とりあえず応急処置を……。
真九郎は急いで彼女を寝かし、立ち上がらせる前の状態に戻すと、ポケットからポケットティッシュをとりだすと、血をふき、さらにハンカチを引っ張り出してそれを巻きつける。
とりあえず医者に……、とケータイを取り出して山浦医院の番号を押そうした、そこで背後の気配に気がつく。
五人……いや六人か。
多勢に無勢である。しかも重症患者を守りながら、の。
切彦もそれに気がついたのか表情を変えた。もちろん、曇り。そして小さくつぶやく。
「……わたしはいいから……にげてください……」
その声は自分がきいた数少ない切彦の言葉の中でも、一番弱々しく、そして雨季の雲のように濁っていた。
「逃げれるわけ……」
真九郎がそういいかけたところで、背後の気配が強まり、言葉を止めた。やがて、革靴が地面を叩く音がした。そしてだんだん、複数の気配が接近し――
首筋に電流が走った。
真九郎が気がつくと、あたりは暗く、ただ一点、天井から吊るされた裸電球がまばゆく、はかなげに光っていた。ゴウンゴウン、と壁の向こうで機械の唸る音がしていて、なんとなく過去のあの事件、真九郎と紅香を出会わせた、あの事件。アレを思い出させるような環境のなかに、真九郎はいた。
そこまでしてはっと気がついたのは、やはり睡眠不足のせいか。それともなにか睡眠薬でも飲まされたのか――あたりをキョロキョロと観察する。
いない。彼女が、いない。
あのときと同じなのだったら、ここにいそうなものだが。逆にいえば、いたら、そういうことなのかもしれない。
真九郎は縛られた手をなんとか挙げる。上手く動かない――おそらくそういうクスリだろうか――のに苦戦しつつも、裸電球を揺らして、サーチライトの如く光をちりばめた。
切り取られた地面が真九郎の眼にうつった。その片隅に、
――いた。
茶色い髪が見えた。それを束ねているリボンも、だ。
そこには、斬島切彦が横たわっていた。
いそいで駆け寄ろうと、真九郎は足に力をこめる。
しかしそのとき――。
暗闇の中、ガチャという擬音が聞こえた。さらにギィと聞こえ、そしてバタンと閉鎖音。なにやらボタンを押すような音がして、二、三回光ったあと蛍光灯に継続した明かりが点った。
「ほう、早かったな……そっちの小娘はまだか」
しゃがれたような声が室内に響く。目が明かりになれてから、真九郎は声の主を睨みつけた。そこには白衣の上に、さらに白いマスク、そしてサングラスに白髪という、全身白い――声からして――男性がいたのだ。
警戒心を強める真九郎に、白服は一言。
「大丈夫、君には何もせんよ……」
蛍光灯に、サングラスがギラっと光る。
「君には、な」
「なっ……」
サングラスがパチンと指を鳴らすと、再び扉が開かれ、同じく白い服を着た男が数人部屋になだれ込んできた。
サングラスは、命令。
「……やれ」
入ってきた白服達がいっせいに切彦に走りより、四肢を持ち上げた。
「やめろ! その娘は……」
叫ぶ真九郎。しかし言葉が続かない。その娘は……真九郎にとってなんなのだろうか。友達、か。いや、こういう場合戦友とでもいうのだろうか。――違う。なにか引っかかる。違う。
白服達はその声を者ともせずに、彼女を担いで部屋の扉を開ける。
「待て!」
ムリヤリに足を動かす。しかし、真九郎が扉に到着したときにはすでに彼女と白服は扉の向こう。ドアノブをがちゃがちゃと回す――開かない。扉にタックルする――残るのは肩の痛みだけで、扉はビクともしない。
悪戦苦闘する真九郎。こうなったら……。
真九郎は右腕の肘に気を集中させた。そして力をこめる。
……?
しかしいつまで経っても、皮膚を裂く痛みも、高ぶる気の波も襲っては来なかった。
背後から声がする。
「この世にはいろんなクスリがあるんだ……わかるかい? 崩月の子鬼君」
ニヤリ、と笑ったようにマスクが持ち上がる。
「……知ってたんですか」
やっと吐き出した言葉がこれだった。
その答えは、ただマスクが持ち上がるだけ。
しばらく真九郎が再び扉にタックルを続けていると、しゃがれ声が聞こえた。
「ムリだよ……ダイナマイトでも吹っ飛ばない……カギは瞳孔認証だ……」
薄ら薄ら気がついていたようなことを付かれ、真九郎は一瞬ひるむも、再びガンガン、と一定のリズムで壁にぶち当たった。左肩の痛みなどより、なにも出来ない、なにもしない方が、ずっと痛かった。
しばらく続け、肩の感覚がなくなってきた頃、後ろでもう一度しゃがれ声。
「そろそろか……紅真九郎!」
真九郎は振り向く。見えたのは、コツコツと革靴をならしながら歩み寄る彼が。
「着いてこい……」
そういって、瞳孔認証ロックをはずし、右手は扉に手をかけて、左手でなにか四角いもののスイッチのようなところをカチカチと鳴らした。
青白い光が流れるそれは、スタンガンだった。
窮屈な通路を進むと、扉が見えてきた。
「入れ」とサングラスが光る。
真九郎はおそるおそる中に入る。
――絶句した。
壁一面には機械類が並んでおり、さらにその反対側には、今度は本がぎっしり。今入ってきた扉の上には窓があり、スモークガラスの様に真っ黒だった。だが、そんなものは全く気にならない。
もう一つの、扉の正面の壁。そこに、切彦がいた。
大の字に縛られ、壁に固定。そして衣服は――下着だけだった。
「切彦ちゃん!」
あわてて真九郎は駆け寄ろうとする。しかし首筋にゴリっとした感触があり、踏みとどまる。スタンガンが当てられているのだった。
気を失ってしまっては、元も子もない。そう思い、なんとか意思をコントロールする。
サングラスはそれを鼻で笑い、さっきのように指を鳴らした。
すると直立不動だった白服の一人が切彦に駆け寄り、その首筋に手を這わせ、グイと指圧。
その瞬間、意識が覚醒した切彦が薄い目を開ける。そして数秒してから自分の置かれている状況を理解したらしく、真九郎と同じように絶句した。
「斬島切彦!」
しゃがれた声を、サングラスが右手にもった黒い無線機のようなものに響かせる。
それはどうやら切彦の耳につながっているらしく、彼女の体がビクっと跳ねた。
「お前この顔に見覚えはないか?」
サングラスが白服に視線――とはいってもそちらを向いただけだが――を向けると、白い人垣の向こうから黒いアタッシュケースを持って現れた白服が切彦に見えるような位置で、そのケースを開く。ここからでは中身が全く見えない。が、話の内容から言うに、写真が入ってるのだろう。
「……あるよな……なにせ――」
サングラスが妖しく光った。
「自分が殺したやつなんだから、な?」
依然として貼り付けられたままの切彦の目が、かつて見たこともないほど開かれた。
そうれもそうである。悪宇商会の仕事は、完全なる極秘任務。情報屋でさえもつかむのは難しい。特にそういう仕事は。
そんな切彦を鼻で笑うと、
「まあそんなやつはどうでもいいんだ……大事なのはこいつの持っていた、鞄だ」
サングラスはおどけたように言った後、急に言葉を強める。
「単刀直入に訊く。……それを何処へやった?」
「………」
無言でうつむいたように下を向く切彦。
そんな切彦を助けられない自分の情けなさに嫌気が指す真九郎。
二人を一瞥し、サングラスはフンと鼻を鳴らし、そいて、片手を挙げた。
「……やれ」
「はっ!」
そう返事をした白服達の一人が切彦に駆け寄って、彼女の股のすぐ下あたりの壁に、U字型の金属を打ち込んだ。カンカン、と金槌の音が響く。
その間に、もう一人がそれに麻縄らしき縄を頭上に向かって束ごと投擲。どうやらこの部屋は吹き抜けで、二回のギャラリーのようなところで白い服がそれを受け取った。
そこまで呆然と真九郎は見つめていて、はっと我に返る。止めないと。
「や、やめ……」
「何か?」
ごりっと、音が出るほど強くスタンガンが当てられた。
ダメだ。抑えろ。ここで気を失ったら……。
そうしている間にも、作業は進む。なにやらカラカラと音がしてから、縄が下に落とされる。すばやくそれを拾った白服が、U字金属に通す。
「ぁ……」
切彦が驚いたような声を上げた。
みると、麻縄が彼女の股間、純白の下着に麻縄が食い込んでいた。
飛び出しそうになるのをこらえる真九郎。
白服が麻縄を軽くひっぱった。
「くっ……」
切彦の苦鳴のような声が響いた。
白服は上のやつに手で支持を送り――上のやつは滑車のようなものを少し移動させた――U字金属を通したものとの両端をきつく縛った。
すると準備を終えたらしく、白服達がまた兵隊のように整列し、二回から降りてきた比呂服はなにやらリモコンのようなものをサングラスに渡す。
「もう一度訊こう、斬島切彦。……それをどこへ隠した?」
結果はさきほどと同じ、無言。機会の音がやたら大きく聞こえた。そんなことを思っていると、カチカチとサングラスがリモコンを捜査する。
ウィィン、と切彦の頭上で、滑車が回った。当然、麻縄も連動して――
「――! くぅ……あぁぁあああ!」
白い下着越しに、彼女の恥部が麻縄による攻撃を受けた。
真九郎は思わずさけんでしまう。
「やめ……」
ごりっ。
唇をかみ締めて、必死に精神を食い止める。
「くぅ……はァ……あぁ!」
滑車はリズムを不定期に強弱を入れ替え、まだ穢れのない切彦のそこを犯していった。
数分して、サングラスはリモコンを操作し、滑車を止めた。
「はぁ……はぁ……」彼女の荒い呼吸が室内にこだまする。
次いで、しゃがれ声。
「どうだ? 吐く気になったか?」
おどけるようにサングラスは訊く。尋問。
しかし切彦は何も言わない。ただ下を向いて瞳を伏し、唇をかみ締めて、屈辱に耐えていのだった。
返答がないのを確認したサングラスは愉快そうに笑った――マスクが持ちあがる。
「流石は《斬島》の名は伊達じゃないってか?」
切彦は動かない。
社則の情報吐露禁止とかそういうのではない。彼女の持つプライドだ、と真九郎は痛感した。そして、この少女を助けたいとも。なにか好機があれば……。
そんな真九郎を知ってか知らずか、サングラスは切彦に歩みおった。もちろん真九郎もスタンガンに諭され歩む。
彼女のところまで来ると、サングラスはリモコンを捨て、ポケットを探った。そしてそこから出てきたものに、
「なっ……」
真九郎は目を見開いた。
バタフライナイフがサングラスの手の中で愚鈍に光る。
まさか……と、暗い考えがよぎるが、それはないと自分で自分を諭した。
ここで切彦を殺すのならば、さっきからサングラスの言っていた鞄とやらの情報を得られなくなる。大丈夫だ……大丈夫。
そんなことを考えてるうちに、サングラスは麻縄を切断すると、今度は彼女の下着に手をかけて――
切り裂いた。
下半身に冷気を感じたのか、切彦は目を見開く。そして苦鳴をあげる。その間にもサングラスの手は止まらず、こんどは上の方の下着を切り取る。
見ちゃダメだ。
真九郎は目をそらす。しかし、
「ん? どうした紅真九郎」
しゃがれ声は見逃さない。
「それに……」
とサングラスが上を向く。
「どうした、斬島。顔が赤いぞ? まさかこの小僧に……」
「――!」
いっそう唇を噛む彼女に、サングラスはフッと笑った後、真九郎に悪魔のような一言を放った。
「小僧、舐めてやれ」
「「――!」」
絶句する二人。それを尻目に、サングラスは真九郎の首筋をつかむと、切彦の恥部にあてがった。
「うっ……」
切彦がうめく。真九郎の鼻に愛駅の独特なにおいが充満した。
「なにをしている? 焦らしか?」サングラスはおどけた後、「そんなものはいいからさっさと舌を出せ」
スタンガンの感触がして、真九郎はおずおずと舌を出した。そしてゆっくりとそこに這わせる。
触れた途端、切彦の体がびくっと震えた。切彦ちゃんごめん、と心の中で謝罪しつつ真九郎は、縦に割れたそこにあわせるように舌を這わせた。
「……ふぁ……んぅ!」
サングラスはそれ見て、犬にするように命令する。
「いいぞ、紅。……次、そこを広げろ」
やむなく真九郎は、親指と人指し指でそこを左右に割った。鮮やかなピンク色が真九郎の目に入った。膣のあたりが壁を埋め尽くす機械の光に蒼く光る。
切彦から声が漏れる。
「ぃゃ……」
その小さな声は今日はじめて聞く、拒否だった。真九郎の手が震え――そのわずかな動きにも、連動するように切彦も震える。
サングラスは先生のような口調で、
「――まずはその突起だ。クリトリス……聞いたことぐらいあるだろ? 童貞くん?」
そんな挑発まがいに命令を送った。
ゆっくりと伸ばした舌が、それに当たる。
「ひぁっ……」
動く。
「……っ!」
再び後ろからしゃがれ声。
「……上出来だ」
その瞬間、後頭部に手の感触があった――
「ひっ……」
切彦の驚いたような声がして、そこで頭を前に押されたことに気がついた。真九郎の目のまえ数ミリのところに突起、そして鼻は膣の入り口に当たっており、愛液特有のにおいがする。
「わっ……――!」
後ろに押し返そうと首に力を入れても、ビクともしなかった。それどころか、一層秘部に押し込まれる。
「ひゃっ!」
今度は少し位置がずれて、唇が膣口に当たった。
「丁度良い。……吸ってやれ」
しゃがれ声、そして無機質な首筋の感触。
そしてさらに押し込まれ、真九郎の口をそこが密着した。ついでとばかりに鼻を摘まれる。
じゅる、と何かを飲む要領で吸引した。
「あぁっ!」
喘声が室内に響いて、どばっ、と膣から愛液がこぼれた。
サングラスは愉快そうに、
「お、また出てきた……わかってるな?」
笑う。
ちゅる……ちゅぱ。
吸い込んでいるうちにだんだん声に艶が増して……。
サングラスの手が真九郎の鼻先の突起――クリトリスの包皮を剥き、さらにそれが真九郎の鼻に当たり――吸い上げようと反動をつけていたため、盛大に擦れた。
「ふぁぁああっ……」
体を大きく痙攣させて、切彦は達した。愛液が泉のように湧き出てきて、直結している真九郎の口内を満たす。
なんとか舌で膣口をふさごうとするも、ほぼ無意味に近い。そんな状況下、自分の男が反応してしまわぬよう、真九郎はこの状況を打開する策を考えていた。でも、この状況じゃ、と落胆する。真九郎は思うように力が入らないし、切彦はこんな状態だ。第一ここが何処だかも……。とりあえずはこの部屋から彼女を連れて出ることに目標を絞り、なにか脱出口ないか、真九郎はさりげなくあたりを見回した。何か……そう、戦えるもの……ぶ…き――武器! 視界の隅。さっきは見落としていたアレ。
――見つけた。所要時間は……十秒あれば十分だ。あとは……。
ほどなくして、その好機が訪れた。
再開を強いられた真九郎は、さらに、
「五分以内にイかせなければ……」
と制限時間までつけられて、しかたなくクリトリスと膣の同時攻めを決行した。
コロコロ、と硬くなって包皮のムケた陰核を飴玉のようになめまわし、下唇で膣口を押す。
「あっ……ひぃっ……」
さらに今度は下を尖らせて膣に軽く入れ、出し入れ、その後陰核も巻きこんで吸引。
ぺちゃ、ぺちゃ、と水音が響き、それらをくり返すと――
「あ――はぅっ! ……はぁはぁ……」
体を痙攣させ、今一度切彦が達した。
それを見てか、鼻を鳴らす音がした後、
「紅」
しゃがれた声が後ろから聞こえた。と同時に頭を抑えていた手が取れ、真九郎は開放された。無論、首筋には固い感触があるが。
「お前そろそろ我慢できないんじゃないか?」
卑猥な声が続く。
「今まで良く耐えたな……お前も気持ちよくなっていいぞ」
は? こいつ何を――。
「………」
サングラスは沈黙する真九郎を見て、今一度鼻を鳴らし、つまりだな、と簡潔に纏めた。
「そいつを犯せ」
真九郎の中で、二つの感情が生まれた。
一つ目は、怒り。先ほどからあったのだが、今度は本気の。こいつは少女の純粋を奪えといった。笑って、だ。殴りたい衝動を抑えつつ、なんとか次へ目を向ける。
二つ目。それは――
「………」
無言で真九郎は立ち上がった。それを、欲望に負けたと見たのか、サングラスは素直に立ち上がらせてくれた。そして着ていた上着を脱ぐ――暑かったとでも思ったのか、ほんの一瞬。ほんの一瞬だけ、スタンガンが首から離れた。
今だ! 生まれたのは希望、惨事の終幕への道。
真九郎は――以下分岐
[[【A(happy-end)】上着を投げつけた。]]
[[【B(鬼畜-end)】サングラスの股間を蹴り上げた。]]