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夕日が学園を照らす頃、授業の終了を告げる鐘が鳴る。

帰途につく生徒、部活に励む生徒、恋人とデートをする生徒さまざまな生徒が見える。


「あぁ…どうしようか」

そんな中、オレ…天海旅陸は生徒会室で考え事をしていた。

悩んでいるのはそう…先日の闇磯野(ミスターT)とやらのことだ。
突如オレの目の前に現われ、一方的にデュエルを挑んできた謎の男。
ダークシンクロモンスターを操り、一方的にオレを追い詰めてきた。
もし松戸教頭の研究の手伝いをしていなければ、間違いなく敗北していただろう。
そう思うと、教頭には感謝しないといけないな。

が、本題はそんなことじゃない。
あいつは去り際にこう言い残した。

『だが、次はこうはいかない…楽しみにしてるといい、フハハハッ…』

つまり、コイツは近いうちにまたやってくる、ということだ。
何が目的かは結局分からなかったが、学園のことなのは間違いない。
あんな未確認生命体かどうかすら分からない輩に、この学園を好きにさせるわけにはいかない。
だからこうして一人対策を考えてるのだが…良いアイデアが浮かばない。

「何をそんなに悩んでるのかしら、ろむ君?」

楽しそうな顔で聞いてくる副会長。
これは間違いなく"面白そうな獲物"を見つけて喜んでる顔だ。

「タッグトーナメントのことでね…あとろむくんって呼ぶな」

無難に答えておく。
ホントは神皇さんの力を借りたいところだが、無闇に人を巻き込みたくない…。
というか、こんな荒唐無稽な話を信じてくれる人、いないと思う。
こんな話を信じてくれるのは同じ体験をした人だけ、だろうな…。

「・・・そう。でも、大概のことは決まってるんじゃないの?」

「いや、ライディングデュエルを組み込みたいんだけど、方法が浮かばなくて…」

「ふぅん…」

怪しむような目。
絶対に勘付いてるよ、この人。
大体推理力凄いし、直感が良過ぎるもの。
でも、流石にまだ嘘を吐いていることはバレては―――

「ま、いいわ。無理に聞こうとは思わないし」

余裕でバレていた!
神皇沙姫・・・恐ろしい子…!

「さて、私は用事があるから先に帰ろうかしら」

そう言って出口へと向かう…気を遣ってくれてるんだろうか。

ドアに手をかけ、

「また明日ね、怪鳥さん」

そう言って、部屋を後にした。

「どこの〇ャンクックだっての…」

いつまでも呼び名を改めない彼女に、小さく愚痴を零した。

しかし、ホントにどうすれば…誰か相談できる人でもいればな……ん?

「そうか、あの人がいたじゃないか…!」

そうだ…あの人なら可能性はある。
いや、むしろ絶対信じてくれる・・・そういう人だ。

「となると善は急げ、だ」

オレは走りたくなる衝動を抑え、生徒会室を出た。
仮にも生徒会長が廊下を走ったりなんてしたら、示しがつかないからな・・・w





「失礼します」

目の前を扉を開き、椅子に座る人物に声をかける。

「お、待っていたよ天海君。それで、話とはなにかね」

そこにいたのは、そこそこ高級そうなソファに座る松戸教頭だった。

オレが向かった先は教頭室。そう、"あの人"とは松戸教頭だ。
オタマロで実験してたり、ネクロバレーで写真撮影したり、よくわからない
カードを作ったり…とにかくそういったことに一番身近だし、
なにより好奇心と探究心、研究への情熱に燃える松戸教頭だ…可能性はある。

「えぇ。どうしても松戸教頭の耳に入れてもらいたい話が
あってですね…素っ頓狂な内容ですが、真剣なんで聞いてください」

できる限り真剣な顔でそう言う。
なるべく真剣さが伝わればいいが…。

「ふむ…了解した。どんな話でも、最後まで真剣に聞こう」

「感謝します」

さて、まず第一ステップクリアだ。
これから行なうのは第二ステップ、『教頭への説明』だ。
ただでさえおかしな話だ、"あの教頭"でも信じてもらうのは難しいかもしれない。
なるべく興味が湧くように説明して、なんとしてでも教頭に興味を持たせないと…。

「実は先日、旧生徒会室で作業中に、突如ミスターTとかいう怪しげな」

「よし分かった引き受けよう!」

「男がってうえぇぇぇぇぇぇぇ!?」

驚くほどあっさり喰いついた!?
しかも思い切り立ち上がって、目の前の椅子まで蹴飛ばした!?
なにこれ、もしかして怒ってるの!?

「ミスターT・・・実に面白そうだ!さぁ、早くその話を続けたまえ!」

違った、驚くほどノリノリだと!?
あ、あまりに予想外すぎて開いた口が塞がらないぜ!

「は、はい!つつつ続けますね!」

でも大成功だ、ここまで喰いつくとは思わなかったけどね!



―オレは教頭に詳しい内容を話した―



「なるほど…目的や理由は不明だが、闇磯野がこの学園を狙っているという訳か」

「簡単に言うとそうですね。それで少し協力してもらいたいんですが…」

時間の経過で、教頭のテンションは収まっていた。
というか、気付けば二人の会話でミスターTは闇磯野と呼ばれていた。
なんていうか、慣れって怖い。

「ところで、証拠はあるのかね?聞いた限りでは、君の目撃証言しか情報がないようだが」

うっ、そこを突かれると非常に痛い。
証拠なんて、なにもあるはずない…他に見た人がいれば話は別なんだが。
証拠も無しに、こんな話を信じてもらうのは厳しいか…。

「残念ですけど…ありませn」

「よし、早速いくぞ!退屈で億劫な予定などすぐにキャンセルだ!」

「なんで!?」

そういうのって、普通証拠がないから話が面倒になるんじゃないのか!?

「ハッ…君ともあろうものが何を言っているんだ」

教頭は目を爛々を輝かせながらオレの肩を掴む。
正直、痛い。

「証拠などあっては、私が突き止める意味がないではないか。
今のような疑い深い、まるで妄想のような話こそ!私が求めて止まないものだ!」

肩を掴まれながら力説される。
ていうか!肩痛いって!マジで痛いって!

「さぁ、現場へ直行だ!怪異は待ってはくれないぞ!」

「ちょ、ちょっと!待ってくださいってば!」

抵抗しようとするが、思ったより力が強い。
オレはなすすべもなく、教頭に引き摺られていった。

なんかよく分からないけど…作戦は成功、なのか?



ホントはデュエルシーンを書きたかったんですが、大会で時間を割かれ、
間に合いそうにないので、今回はデュエルシーンはありません。申し訳ない><
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