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「いい天気…」

雲一つない青空、眩しい太陽。
風で葉がざわめく音や、小鳥のさえずりが聞こえる。
そんな快晴の空の下…私。神皇沙姫は一人、テラスでお茶を嗜んでいた。
この静けさの中、のんびりと紅茶を飲むのは最高の癒しね…話し相手がいないのが残念だけど。

ホントなら(ろむ君を引き摺ってでも)誘うのだけど、今日は教頭に呼び出されて断念。
私を混ぜずに密談だなんて…どうせ面白そうなことを話してるんでしょう…一枚噛ませてもらおうかしら。

なんて事を考えていると、

「あら…沙姫さん。今日は珍しく一人でお茶なのね」

いつの間にか目の前に月夜さんがいた。
ちなみに、彼女は私のお茶友だちだったりする。

「月夜さん、一緒にお茶でもどう?」

彼女は少し、なにかを思案するような仕草をした後、

「そうね…お言葉に甘えさせてもらおうかしら」

そう言って、彼女が席に着いた。
私はカップに紅茶を注ぎ、彼女の元に差し出す。

「この紅茶、美味しいわね。これは…シレットかしら?」

「ご明察、流石名探偵さんね」

※シレットとは
バングラデシュ東北東部でつくられる紅茶の総称。
色が明るく、タンニンの保有量が少なく、香りはそれほど強くはない。
紅茶特有の渋みが少なく、最大の特徴として独特の上品な甘さがある。

「名探偵だなんて、そんなものじゃないわ」

そう謙遜する彼女だが、実際推理力は高い。
例えるなら…某バーローに勝るとも劣らないほどの推理力ね。

「そういう沙姫さんも、十分名探偵だと思うのだけど」

「そう?私は自覚ないのだけど」

「・・・まぁ、あなたが自身をどう思うかは勝手よね」

軽く溜息を吐かれる。
あら、私なにかしたかしら?

「で、そんな名探偵さんに面白い話があるのだけど」

唐突に話題を切り替える。

「・・・期待していいのかしら?」

疑うような視線。
心外ね、これはなかなかに面白いと思うのだけど。

「・・・まぁ、いいわ。手短に話して頂戴」

どう返事をしても話すつもりだけどね。

「えぇ、最初からそのつもりよ。
実は…今晩、とある組織が小等部に忍び込む手筈になってるの」

「・・・最初っから胡散臭さが凄いのだけど」

あら、言い方が悪かった?

「組織といっても構成員は3人、いずれもこの学園に所属する人間よ」

「情報源が気になるけど…どうせ教えてくれないんでしょう?続けて頂戴」

「その通りよ…それで、構成員に村崎教諭が混ざっている、って情報を入手したの」

そう、これが面白い話。
まさか、あのロリコン教師が妄想だけに止まらず実行に移すだなんて面白すぎる。

「『小等部』って時点で大体予測がついたわ…」

あら、勘付いてたのね…流石月夜さんといったところかしら。

「と、いうことは…私があなたを呼び止めた理由も?」

「えぇ…『生徒会メンバーだけじゃ抑えきれなくなりそうだから、私に手伝ってほしい』ってとこでしょう?」

「察しが早くて助かるわ」

その通り。
生徒会メンバーは、私とろむ君の二人のみ。
対して相手は村崎教諭を含めた二人…些か荷が重い。
あのロリコン教師、あれでも意外と頭がまわるのよね…。
ただ、他のメンバーにも頭脳派がいるだろう…教諭が自ら首謀するとは考え難い。

そう考えると、こちらも臨時のメンバーが欲しいところ。
相手のなかなか強力なメンバーに対抗するには…月夜さんしかいない。
2vs3なら勝負の行方は分からなかったけど、3vs3なら問題ないわ。

「別に構わないけど…見返りは期待していいのかしら?」

相変わらず現金なこと…まぁ、

「そうね…月夜さんには村崎教諭の相手を頼もうかしら」

「夜は任せなさい」

かなり簡単に釣れるのだけどね。
彼女、ああ見えて実はデュエル脳なのよね…。
なんでも、強い相手と戦うのが好きとかなんとか…。

「じゃ、宜しく頼むわ。時間と場所は後でメールをするから」

「了解したわ」

フフッ…今晩が楽しみね…。










「さて、その組織とやらの決行時間が近づいてきたが…」

私が話すのが面倒なことを、親切にもろむ君が話してくれる。
でも、この内容は読者にはツマらないだけだし、省略するわ。

「とりあえず…月夜さんは教諭の寮へ、神皇さんは
小等部校舎内へ、オレは焼却炉側の扉の場所へ行こう」

「了解よ」

「了解したわ」

「よし。じゃあ解散だ」

ろむ君の合図で私達は解散する。








一応指示通り、校舎へ向かう。
さて、まずはどこを探そうかしら――



「ターゲット捕捉…と」

驚くほどあっさり見つけた。
本人は隠れているつもりなんでしょうけど、傍から見るとものすごい目立っている。

なにより…付近に変装用のマスクを落としている。

間抜けすぎるわ…流石よ、東くん!
と、いうことで早速作戦開始ね…。

「そこでなにやってるの?」

「ッ!?」

声に気付きこちらを振り返り、同時に自分がマスクを落としていることに気付く。

「あ、こ、こんばんわ神皇さん…き、奇遇ですねぇ、こんな場所で」

「えぇ、ホント奇遇ね。東くんはここになにを取りにきたのかしら?」

笑顔で『なにをとりにきたのか』を聞く私。

「な、ななななんのことですか?」

お、面白いぐらいの反応ね…。
でも、これは仕事・・・単刀直入に行くとするわ…。

「東くん…別にあなたの性癖を否定するつもりは無いけど、これはやりすぎよ」

「ち、ちがっ…ぼ、ぼぼぼ僕はそんなことし、してませんっ!」

その反応がすべてを物語っていることに気付いてほしい。

ここまで露骨な嘘は、今までの人生で初めて見たわ。
でも、まぁ…普通は認めないわよね。
仕方が無いので、妥協案を出すことにする。

「そうね…世界の意志(と言う名の作者都合)に従って、デュエルで決めましょうか」

「いいい、いいですよ…ま、負けませんよっ!?」

明らかに裏返る彼の声。
明らかに()内は突っ込むべきポイントなのに突っ込まないとは…そんなに焦ってるのかしら。

私はそんな彼に…こう言ってあげた。

家族への遺書は書いた?神様にお祈りは?教室のスミでガタガタふるえて命ごいをする心の準備はOK?

彼が身震いするのが分かる。

さぁ…狩りの時間よ…。





東 一樹
『マジカ・ルギア』

vs

神皇沙姫
『極天煌帝』





「僕のターン、ドロー!」

先攻は譲る、せめてものハンデってとこね。
そういえば、東くんとデュエルするのは初めてね…。
まぁ、まさか・・・こんな形でとは思わなかったけれど。

「《魔法少女SAYAKA》を召喚!」


《魔法少女SAYAKA》
効果モンスター
星4/光属性/魔法使い族/攻1600/守1300
このカードが攻撃する場合、ダメージステップの間
このカードの攻撃力は400ポイントアップする。


「カードを1枚伏せて、ターンエンドです」

魔法少女…ホントにSAYAKAが好きなのね、いっすぃ君は。
どうでもいいけど、作者的には漫画のHOMURAの作画が好きらしいわ。

「私のターンね、ドロー」

悪いけど…一気に決めにいっちゃおうかしら。

「《極星天ヴァルキュリア》を召喚よ」


《極星天ヴァルキュリア》
チューナー(効果モンスター)
星2/光属性/天使族/攻 400/守 800
このカードが召喚に成功した時、相手フィールド上にモンスターが存在し、
自分フィールド上にこのカード以外のカードが存在しない場合、
手札の「極星」と名のついたモンスター2体をゲームから除外して発動する事ができる。
自分フィールド上に「エインヘリアル・トークン」
(戦士族・地・星4・攻/守1000)2体を守備表示で特殊召喚する。



「私の場にヴァルキュリア以外のカードが存在せず、相手の場にモンスターが存在するとき、ヴァルキュリアの効果を発動。
手札の『極星獣タングニョースト』と『極星霊デックアールヴ』を除外し、『エインヘリアル・トークン』二体を守備表示で特殊召喚するわね」

「チューナーにレベル4のトークンが2体・・・この展開は!?」

あ、そういえば彼は私と蒼炎寺くんのデュエルを見ていたわね。

「残念だけど、お仕事だからあんまり手を抜けないの。
レベル4、エインヘリアル・トークン二体に、レベル2、極星天ヴァルキュリアをチューニング。
北辰の空にありて、全知全能を司る王よ!今こそ、星界の神々を束ね、その威光を示しなさい!シンクロ召喚!天地神明を統べよ、最高神、極神聖帝オーディン!


《極神聖帝オーディン》
シンクロ・効果モンスター
星10/光属性/天使族/攻4000/守3500
「極星天」と名のついたチューナー+チューナー以外のモンスター2体以上
1ターンに1度、自分のメインフェイズ時に発動する事ができる。
このカードはエンドフェイズ時まで魔法・罠カードの効果を受けない。
また、フィールド上に表側表示で存在するこのカードが
相手によって破壊され墓地へ送られた場合、
そのターンのエンドフェイズ時に自分の墓地に存在する
「極星天」と名のついたチューナー1体をゲームから除外する事で、
このカードを墓地から特殊召喚する。
この効果で特殊召喚に成功した時、
自分のデッキからカードを1枚ドローする事ができる。


「い、いきなり攻撃力4000のモンスターぁ!?」

ま、普通はそうよね。でも、これだけじゃないのよ…。

「さらに、魔法カード《極天の宝札》を発動するわね」


《極天の宝札》
通常魔法
自分フィールド上に「極神」と名の付くモンスターが存在する場合のみ、発動できる。
自分のデッキからカードを2枚ドローする。
「極天の宝札」は1ターンに1度しか、発動できない。


「極神が存在するため、カードを2枚ドロー」

これで私の手札は4枚、加えてエースモンスターのオーディン…なかなかね。

「オーディンの効果を発動するわ。このターン、オーディンは魔法・罠カードの効果を受けない」

「・・・・・・」

あら、東くんの顔が可哀想なぐらいに歪んできたわね…。
あぁ、その表情…その「後攻1ターン目でダスト・シュートとマインド・クラッシュを
発動され、デッキのキーカードをハンデスされた」ようなその表情がたまらないわ…!

「バトルフェイズ、オーディンで魔法少女SAYAKAを攻撃、ヘヴンズ・ジャッジメント!」


極神聖帝オーディン ATK4000 vs 魔法少女SAYAKA ATK1600

魔法少女SAYAKAを粉砕!一樹に2400のダメージ!

一樹 4000→1600


「あぁ、僕のSAYAKAが!?」

僕の、って…危険思想にも聞こえるんだけど?

「カードを1枚伏せ、ターンエンドよ」

「ぼ、ぼぼぼ僕のターン…ド、ドロー!」

声が上擦っていて緊張しているのが一目で分かる。
Sの私にはたまらないわね…新しい玩具としていいかもしれないわ。

「えええ永続魔法《未来融合-フューチャー・フュージョン》をは、発動します!」


《未来融合-フューチャー・フュージョン》
永続魔法(制限カード)
自分のエクストラデッキに存在する融合モンスター1体をお互いに確認し、
決められた融合素材モンスターを自分のデッキから墓地へ送る。
発動後2回目の自分のスタンバイフェイズ時に、確認した融合モンスター1体を
融合召喚扱いとしてエクストラデッキから特殊召喚する。
このカードがフィールド上に存在しなくなった時、そのモンスターを破壊する。
そのモンスターが破壊された時このカードを破壊する。


「『トライギア・ガジェット』を選択して、デッキからこの、このこのカードを墓地にお、おくります!」


《トライギア・ガジェット》
融合・効果モンスター
星9/地属性/機械族/攻2500/守2500
「パープル・ガジェット」+それぞれ異なる『ガジェット』と名の付くモンスター2体
このカードは融合召喚でしか特殊召喚できない。
このカードの攻撃力は、墓地の『ガジェット』と名の付くモンスター
1枚につき、攻撃力が200ポイントアップする。
このカードは速攻魔法の効果を受けない。

パープル・ガジェット→墓地へ
ブルー・ガジェット→墓地へ
ホワイト・ガジェット→墓地へ


最近はろむ君も私の口撃に耐性ができたのかしら、前みたいに突っ込んで反応して
くれなくなって、やっぱりお姉さんとしてはイマイチ物足りないのよね…。

「そ、そして魔法カード《魔法融合-マジカル・フュージョン-》を発動します!」


《魔法融合-マジカル・フュージョン-》
通常魔法
自分のフィールド上または墓地から、融合モンスターカードによって
決められたモンスターをゲームから除外し、「魔法武装」という
名のついた融合モンスター1体を融合デッキから特殊召喚する。
(この特殊召喚は融合召喚扱いとする)


「僕は墓地の『ホワイト・ガジェット』と『魔法少女SAYAKA』を除外して――
いけ、新たな力を得たさやかの勇士を見ろ!融合召喚!頑張れ!魔法武装女SAYAKA!」


《魔法武装女SAYAKA》
融合モンスター(効果モンスター)
星6/光属性/魔法使い族/攻2000/守2000
「魔法少女SAYAKA」+光属性の機械族モンスター
このカードが攻撃する場合、ダメージステップの間
このカードの攻撃力は900ポイントアップする。
このカードが攻撃対象になったとき、このカードの
守備力は800ポイントアップする。
相手モンスターの攻撃宣言時、攻撃表示のこのカードの
表示形式を、守備表示に変更することができる。
このカードが破壊され、墓地へ送られたとき、自分フィールド
上のカード1枚を破壊しなければならない。


なにかしら、マンネリなのかしら。
新しい渾名を発明する必要があるのかしら…割とネタ切れなのだけど。

「そして装備魔法、《巨大化》をSAYAKAに装備!」


《巨大化》
装備魔法(準制限カード)
自分のライフポイントが相手より下の場合、
装備モンスターの攻撃力は元々の攻撃力を倍にした数値になる。
自分のライフポイントが相手より上の場合、
装備モンスターの攻撃力は元々の攻撃力を半分にした数値になる。


「僕のほうがライフが少ないので、SAYAKAの攻撃力は倍になります!」

魔法武装女SAYAKA ATK2000→ATK4000

最近だと、ろむくん、ROMくん、放置くん、怪鳥、イャン〇ック、アカちゃん…これぐらいかしら。
ちなみに、一番右の呼び方をしたら『オレはどこぞのお子様生徒会長じゃねーよ!』と突っ込まれた。
意外と守備範囲広いのね、ろむくん…。

「バトルフェイズ、SAYAKAでオーディンを攻撃です!
SAYAKAは攻撃するとき、ダメージステップに攻撃力が900ポイントアップ!」


魔法武装女SAYAKA ATK4900 vs 極神聖帝オーディン ATK4000

極神聖帝オーディンを撃破!神皇に900のダメージ!

神皇 4000→3100


でも、今は正直ネタ切れなのよね…。
新しい渾名を考え付くまで、東くんをいじって満足しようかしら…。

「カードを1枚伏せ、僕はターンを終了します!」

そうね…東くんにはろむくんほどの(いじられる)逸材じゃないけど…って、あら?
私が試行錯誤している内に、いつの間にかエンドフェイズみたいね…オーディンも墓地へ行ってるし。

「オーディンの効果を発動、墓地の『極星天ヴァルキュリア』を除外し、墓地から復活させるわ」

さて、改めて状況を確認…。

①東くんのモンスターは攻撃力4000の『魔法武装女SAYAKA』が1体
②そして、魔法・罠ゾーンのカードは『巨大化』と伏せカードが2枚
③私の場にはオーディンが1体とカードが1枚

うん…全く問題ないわね。

「私のターンね、ドロー。
魔法カード《極天の宝札》を発動、カードを2枚ドロー。
続いて、私は《カードガンナー》を召喚よ」


《カードガンナー》
効果モンスター(準制限カード)
星3/地属性/機械族/攻 400/守 400
1ターンに1度、自分のデッキの上からカードを3枚まで墓地へ送って発動する。
このカードの攻撃力はエンドフェイズ時まで、
墓地へ送ったカードの枚数×500ポイントアップする。
また、自分フィールド上に存在するこのカードが破壊され墓地へ送られた時、
自分のデッキからカードを1枚ドローする。


「カードガンナーの効果を発動、デッキから3枚を墓地へ送り、攻撃力を1500ポイントアップ」

レベル・スティーラー→墓地へ
極星獣タングリスニ→墓地へ
神々の黄昏→墓地へ

カードガンナー ATK400 → ATK1900

レベル・スティーラーが墓地へ…いい感じね。

「オーディンのレベルを1下げ、墓地の《レベル・スティーラー》を特殊召喚」


《レベル・スティーラー》
効果モンスター
星1/闇属性/昆虫族/攻 600/守 0
このカードが墓地に存在する場合、自分フィールド上に表側表示で存在する
レベル5以上のモンスター1体を選択して発動する。
選択したモンスターのレベルを1つ下げ、このカードを墓地から特殊召喚する。
このカードはアドバンス召喚以外のためにはリリースできない。


極神聖帝オーディン レベル10→レベル9

「レベル・スティーラー…でも、そんなモンスターじゃ、SAYAKAを倒すことはできませんよ」

確かに、オーディンの攻撃力だと守備表示になるSAYAKAを倒せないわね…でも、

「私は召喚魔法《いにしえの召喚術》を発動」


《いにしえの召喚術》
召喚魔法
召喚獣の降臨に必要。
召喚する召喚獣と同じレベルになるように、自分フィールド上に表側表示で
存在するモンスターを、2体以上墓地に送らなければならない。


「し、しょしょしょ召喚魔法!?」

そ、そこまで驚かなくても…やっぱり彼にはある種の才能があるみたいね…。

「私は極神聖帝オーディンとレベル・スティーラーを墓地へ送り――
磨羯の座を司る魔人よ、数多の魔物共を従え、この世界に裁きの雷を下せ!降臨せよ、憤怒の霊帝アドラメレク!


《憤怒の霊帝アドラメレク》
召喚獣・効果モンスター
星10/闇属性/召喚獣/攻3000/守3000
このカードは召喚魔法でのみ、特殊召喚できる。
相手モンスターはこのカードを攻撃対象にする事はできない。
このカードが守備表示モンスターを攻撃した時、このカードの攻撃力が
守備表示モンスターの守備力を超えていれば、その数値だけ相手ライフに戦闘ダメージを与える。
このカードが攻撃する場合、ダメージステップ終了時まで相手の魔法・罠・モンスターの効果を無効にする。
また、自分ターンに1度、手札の魔法カード1枚をゲームから除外する事で、フィールド上に表側表示で存在する
このカードをゲームから除外する。次のスタンバイフェイズ時、この効果で除外したこのカードを特殊召喚する。


「凄い…威圧感…!」

あら、東くんの足が生まれたての子鹿みたいに震えてるわ。
直接召喚獣を目の当たりにするのは初めてだものね…なんだかかわいい♪

「バトルフェイズ、アドラメレクで魔法武装女SAYAKAを攻撃、ライトニング・キャノン!」

「攻撃!?で、でもアドラメレクの攻撃力は3000、SAYAKAの攻撃力は巨大化で4000に――」

「残念、アドラメレクは攻撃宣言時、相手の魔法・罠・モンスター効果を無効にするの」

アドラメレクは雷を操る異形――その雷は、敵の能力を封じる効果を持っている。

「よって、巨大化及びSAYAKAの効果は無効…これなら戦闘破壊も可能よね」


憤怒の霊帝アドラメレク ATK3000 vs 魔法武装女SAYAKA ATK2000

魔法武装女SAYAKAを撃破!一樹に1000のダメージ!

一樹 1600→600


「とどめよ、カードガンナーでダイレクトアタック」

「よし、罠カード《聖なるバリア-ミラーフォース-》を発動です!」


《聖なるバリア-ミラーフォース-》
通常罠(制限カード)
相手モンスターの攻撃宣言時に発動する事ができる。
相手フィールド上に存在する攻撃表示モンスターを全て破壊する。


「アドラメレクの効果が適用されるのは自身の攻撃時のみ、他のモンスターの
攻撃宣言時には適用されない…よって、ミラーフォースで破壊することができます!」

なるほど…少しだけ考えたのかしら。

「でも残念、アドラメレクの効果を発動よ。手札の『極星宝ドラウプニル』
を除外し、次のスタンバイフェイズまでアドラメレクは除外されるわ」

「そんな効果もあったなんて…」

上に効果説明あったでしょう。
ちゃんと見なさい、ある意味展開のネタバレだけど。

「カードガンナーは破壊されるけど、効果によりカードを1枚ドロー」

あら…今日はラッキーね。

「魔法カード《死者蘇生》を発動よ」


《死者蘇生》
通常魔法(制限カード)
自分または相手の墓地に存在するモンスター1体を選択して発動する。
選択したモンスターを自分フィールド上に特殊召喚する。


「当然、蘇生するのは極神聖帝オーディン」

再び私の場にオーディンが蘇る。
これで…彼のスタンバイフェイズにはオーディンとアドラメレクの2体が並ぶことになるわね。

「ま、またオーディンが…」

「カードを2枚伏せ、ターンエンド」

「ぼ、僕のターン」

「スタンバイフェイズ、除外したアドラメレクがフィールドに舞い戻る」

ここでこのカードを使うと…どうなるのかしら?

「ここで極神聖帝オーディンを選択し、永続罠《オーディンの眼》を発動よ」


《オーディンの眼》
永続罠
1ターンに1度、お互いのスタンバイフェイズ時に
自分フィールド上に表側表示で存在する「極神」と名のついた
モンスター1体を選択して発動する事ができる。
選択したモンスターの効果をエンドフェイズ時まで無効にし、
相手の手札及び相手フィールド上にセットされたカードを全て確認する。
この効果の発動に対して、相手は魔法・罠・効果モンスターの効果を発動する事はできない。


「この効果により、手札・フィールドのカードを公開してもらうわ」

「そ、そんな…」

手札

ブルー・ガジェット
ライトニング・ボルテックス

フィールド

万能地雷グレイモヤ


なるほど、ライトニング・ボルテックスをドローしたのね。


《ライトニング・ボルテックス》
通常魔法
手札を1枚捨てて発動する。
相手フィールド上に表側表示で存在するモンスターを全て破壊する。


それでオーディンとアドラメレクを破壊するつもり…かしら。

「で、でもこれでオーディンの効果は無効!
ぼ、僕は《ブルー・ガジェット》を召喚します!」


《ブルー・ガジェット》
/水/機械族/攻1200/守600
このカードの召喚に成功した時、デッキから『ホワイト・ガジェット』
1枚を手札に加えることができる。
このカードがリバースした時、フィールド上のモンスター1体を手札に戻す。


「『ブルー・ガジェット』の効果で、デッキから『ホワイト・ガジェット』を
手札に加え、それをコストに魔法カード《ライトニング・ボルテックス》を発動します!」

「それにチェーンして、速攻魔法《最後の進軍》を発動するわね」


《最後の進軍》
速攻魔法
自分フィールド上に表側表示で存在する
「極神」と名のついたモンスター1体を選択して発動する。
このターンのエンドフェイズ時まで、
選択したモンスターの効果は無効化され、
このカード以外の魔法・罠カードの効果を受けない。


「このターン、オーディンは『最後の進軍』以外の魔法・罠の効果を受けないわ。
まぁ…このターン、オーディンの効果は、すでに眼の効果で無効化されてるのだけどね」

「で、でもアドラメレクは耐性持たない、破壊させてもらいます!」

アドラメレクの効果は自分ターンでのみ発動することが出来る。
だから、確かにアドラメレクは破壊される…けど、

「だからどうしたというの?もうキミには手は残されていないわ」

伏せは『万能地雷グレイモヤ』のカードのみ。


《万能地雷グレイモヤ》
通常罠
相手モンスターの攻撃宣言時に発動する事ができる。
相手フィールド上に表側攻撃表示で存在する
攻撃力が一番高いモンスター1体を破壊する。


オーディンには魔法・罠を受けない効果がある。
もう、彼には打つ手はない、完全な敗北よ。
さぁ、諦めてサレンダーを――

「・・・ターンエンドです」

…あら。

「・・・サレンダーはしないのね、負けるのは確実なのに」

「・・・・・・」

東くんは少し考える仕草をした後、

「サレンダーって、負けを認める行為じゃないですか」

「えぇ、そうね。自らの敗北を認める…無条件降伏のようなものかしら」

「なんていうか…最後まで、戦ってみたいっていうか…。例え、負けるって分かってても」

「・・・・・・」

少し、驚いた。
この子に、そんな考えがあるだなんて思いもしなかったから。

「そう…なら、引導を渡してあげる。私のターン、ドロー。
オーディンの効果を発動、このターン、オーディンは魔法・罠カードの効果を受けない。
バトルフェイズ、極神聖帝オーディンでダイレクトアタック、ヘヴンズ・ジャッジメント!」


一樹 600→0



            DUEL END
           WINNER 神皇沙姫





「・・・完敗です。煮るなり焼くなり、好きにしてください」

なんだか東くんがとても魅力的なことを言ってるけど…それはおいといて。

「そうね…完遂できなかったとはいえ、あなたたちがやろうとしたことは悪いことね」

「・・・・・・」

「仮にも私は生徒会の一員だし、あなたたちを指導する義務があるわ」

「・・・・・・」

項垂れる東くん、

「だから」

少しもったいぶって、

「今回は、その心得に免じて見逃してあげる」

「・・・え?」

予想外の言葉に驚く東くん。
ま、今の流れでそう来るとは誰も予測できないわよね。

そんな彼を残し、私は立ち去った。

「――――――――――」

去り際に東くんがなにか言ってたような気がしたけど、きっと私には関係ないだろう。

たまにはこんな日も悪くない、そう思う一日だったわ。



ちなみに、三人とも相手と遭遇したみたいだけど、捕獲者はなし。
二人とも勝ったみたいだけど、ろむ君(これを書いてるときも怒られたわ…)
は相手に逃げられたみたい。
月夜さんは…逃した、というより見逃したって感じね。
ま、彼女らしいといえば、そうなのだけど。


ということで、本日の生徒会、成果なし。
正直、この日誌書くの面倒なのよねぇ…。




見ての通り、副会長視点の話ですね。
設定としては、「生徒会の二人がこの日誌を書いている」という感じですかね。

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