「【ホワイト・ガジェット】でとどめ!」
生徒A 1000→0
「うぅ…負けちまったが、いいデュエルだったな」
「あぁ、なかなかいい勝負だった」
天海さんと相手の生徒が握手をする。
僕も目の前の生徒と握手をした。
イベント開始から1時間、いまのところ僕と天海さんは3戦3勝、好成績だ。
「いいスタートですね」
「この調子で頑張ろう、東君」
そんな会話をしながら次の対戦相手を探す。
そんなとき、
「ろむく~ん」
女の人の声が聞こえた。
気のせいか、天海さんの顔が引きつったように見えた。
気のせいか、天海さんの顔が引きつったように見えた。
「ろむく~ん、聞こえてる~?」
その声が近づいてくる。
天海さんの額に汗が浮かんでくる。
天海さんの額に汗が浮かんでくる。
「ろむくんってば~」
その女の人が目の前にまで来た。
長身に青紫髪の、大人の女性って感じの人だった。
「その『ろむくん』はやめてくれ、『ROM君』だと『放置君』みたいに聞こえるじゃないか」
「え~、でも響きは可愛いじゃない」
「普通に会長って言ってくれ…」
「怪鳥~」
「オレは〇ャンクックじゃない!」
「え、でもカワイイですよ、イャン〇ック」
「いや、まぁ、分からないでもないが…」
「一部では先生と呼ばれてるし」
「それとオレのあだ名は関係は!?」
「そんなの、弄り易さがDFFのCPのエ〇スデス並だからに決まってるじゃない」
「そんな一部のFFファンにしか分からないネタを使うな!」
なんか、面白いやり取りが行なわれてる。
「天海さん、この女の人…どなたですか?」
とりあえず率直な疑問を聞いてみる。
あぁ、と天海さん。
いま思い出したんだろうか。
いま思い出したんだろうか。
「彼女は神皇沙姫(じんおうさき)さん。
ホワイト2年で、生徒会の副会長をやってるんだ」
ホワイト2年で、生徒会の副会長をやってるんだ」
「神皇よ、庶務と会計も請け負ってるの。
ヨロシクね、えーと…」
ヨロシクね、えーと…」
「あ、東です」
「東くん…なんか普通に呼んだらつまらないわね…」
なんか、初対面でいきなりつまらないとか言われてる。
ふと、視線を下ろして腕を見ると、『副会長』『庶務』『会計』の三つの腕章があった。
そういえば、天海さんも『生徒会長』の腕章付けている。
ふと、視線を下ろして腕を見ると、『副会長』『庶務』『会計』の三つの腕章があった。
そういえば、天海さんも『生徒会長』の腕章付けている。
「あずま…そうだっ」
なにか思いついたのか、神皇さんがこちらを振り向く。
「アズマックスなんてどうかしら?」
「そんなア〇マックスみたいなの止めてくださいっ」
「〇つける場所悪いから、アズマックスと同じに見えるんだけど…」
「どうでもいいですよっ」
あの某アニメチャンネルみたいな名前で呼ばれたくない。
「じゃあ…カズキックスなんてどう?」
「シ〇キックスみたいな名前はやめてくださいっ」
「話変わるけど、東くんの手が太陽の手だってホントかしら?」
「僕は焼きたて〇ャぱんの主人公じゃないです!」
天海さんが顔を引きつらせた理由が分かる。
この人、すごい勢いでいじってくる。
「まぁ、それは置いといて」
「置いておかないで、せめてその誤解を解かせて!」
お願いだから置いておかないでほしい。
「会長」
無視された!?
「なんだ?」
無視されることが、こんなにも辛いだなんて…w
「実は・・・かくがくしかじかで…」
「その説明で分かるヤツはいないよ…」
「実は…」
なにやら、神皇さんが耳打ちを始めた。
内容は聞き取れないが、大事な話らしい。
内容は聞き取れないが、大事な話らしい。
「そうか…」
天海さんが肩を落としたように見える。
「悪いが東君、僕はちょっと用事ができた。
すまないが…イベント終了までに終わりそうにない」
すまないが…イベント終了までに終わりそうにない」
「あ、大丈夫ですよ。
天海さんとでデュエルできて楽しかったですし」
天海さんとでデュエルできて楽しかったですし」
素直な感想を述べる。
実際天海さんのデッキは見ていて面白かった。
実際天海さんのデッキは見ていて面白かった。
「そうか…なら、いいんだが。
本当は神皇さんに代わってもらいたいんだが、彼女も用事があってね…」
本当は神皇さんに代わってもらいたいんだが、彼女も用事があってね…」
「悪いわね、東くん」
それなのに、あんなにいじってたのか。
「悪いね、東君。
この埋め合わせはいつかするよ」
この埋め合わせはいつかするよ」
「いやいや、そんな」
「じゃあ、さよなら東くん」
二人は走って人ごみに消えていった。
さて、一人になった。
今日はもう疲れたし、寮に帰ろう…
公園の前を通ったとき、女の子の声が聞こえた。
「まってよ~、りんごちゃ~ん」
「さなえちゃーん、はやくおいでよ~」
ふと声の聞こえる方向を見ると、女の子が二人で遊んでいた。
「りんごちゃんってば…って、ほわぁ!!」
さなえと呼ばれた幼女が石に足を取られ、倒れそうになる。
「!あぶないっ」
もう一人の幼女が、助けようと手を伸ばす。
僕も助けようと足を前に…ってこけてしまった!!
予測される光景に、思わず目をそらす。
しかし、いつまで経っても、泣き声や啜り声が聞こえない。
どうなったのか目を開けると
「だいじょうぶ、さなえちゃん?」
「ほわぁ・・・ありがとう、りんごちゃん!」
さなえと呼ばれた幼女を守るために、りんごと呼ばれた幼女が突っ込み、結果…
二人の幼女が…抱き合っていた。
グサーーーーッ!!
な、なんだこの感覚は!?
む、胸になにか、とてつもなく鋭利な何かが刺さったような感覚だ!!
それに、なんだか少し顔が熱い…。
「いや、そんなのおともだちだから、とーぜん、だよっ」
「うん、さなえとりんごちゃん、おともだちー!」
更にギュっと抱きしめ合う。
グサグサーーーッ!!
ま、また鋭利な何かが刺さったような感覚だ。
それに、なんだか胸が熱い…。
よく分からないけど、ここここのままじゃ体が持ちそうにない。
寮に帰って休もう・・・。
何故か名残惜しさを感じながら、僕は公園を後にした。
結局、その日は公園での出来事が頭から離れず、眠れなかった。
神皇「で、なんなのかしら、これ」
旅「えぇ、もうなんとでも言っちゃってください」
神「私がデュエルしてないじゃない」
旅「それについては、次回かその次辺りに…」
神「後半の一樹君の下りはなに?
なにかの性癖に目覚めたのかしら?」
なにかの性癖に目覚めたのかしら?」
旅「まぁ、その辺は、察していただけると…w」
一「べ、べつに百合なんて、興味ないんだからねっ」
旅&神(うわぁ…なんか気持ち悪い…)
- これはなんというギャグ回www -- adaman (2011-02-05 22:56:37)
- どういうことなの・・・ -- Slime (2011-02-05 23:48:17)