「第拾夜 舞台裏の苦労人?」の編集履歴(バックアップ)一覧はこちら
「第拾夜 舞台裏の苦労人?」(2011/05/20 (金) 22:11:45) の最新版変更点
追加された行は緑色になります。
削除された行は赤色になります。
「こんなときにまで介入してくるとは、面倒なことになったな…」
ろむくん…もとい会長の呟きが聞こえる。
確かに面倒な事態になったと思う。
私も、久々に自由に羽が伸ばせると思っていた。
「とっとと終わらせて、イベントに戻りたいが・・・無理だろうな」
「えぇ、おそらく夜頃までは、かかるでしょうね」
「そうか…」
怪鳥…じゃなくて会長が溜息を漏らす。
発音が似てるから間違えちゃう、ややこしいわ。
さて、とりあえず突っついておく。
「会長は早く仕事を終わらせて、ひ〇らしのなく頃にが見たいんでしょう?」
「くっ…な、なにが悪いんだ、面白いぞ、ひぐ〇しは」
否定はしない。
…さて、なぜこんなことになっているのか―
元はといえば、私が会長に伝令を伝えたからだ。
内容はこう―
『例の不良集団がブルー寮周辺で暴れています』
最近活動が活発化してきた彼らが、イベントの日を狙って暴れだした。
なんか、もう…面倒な子たちね…灸をすえてあげようかしら。
もう近くの生徒には、避難の指示を出してある。
私たちは、走る。
side-旅陸-
見つけた。
予想通り、参加者(主に一年生)からカードを奪っていたようだ。
その戦利品を観賞している。
「へへっ、あのガキ、いいカード持ってやがったな」
「おっ、このカード・・・いいじゃねぇか」
「わるくねぇなあ・・・」
「お前ら、盗みはするな、と言った筈だよな?」
「「「そ、蒼炎寺さん!!」」」
「次やったらただじゃおかねぇからな」
「「「は、はいぃぃぃ!!」」」
説教をしているのが、親分格のようだ。
他の不良に比べ、プライドが高いように見える。
しかし人数は…4人、報告よりずいぶんと少ない。
隣の彼女を見ると…ふるふると首を横に振る。
彼女も詳しくは知らないようだ。
ともかく好機であることは間違いない、切り込むなら今だ。
「生徒会だ!お前ら、そこのカードはなんだ!!」
不良たちは少なからず動揺したようだが、一人がすぐに立ち直る。
「けっ、生徒会長様がなんのようだ、あぁん!?」
「そんなの決まっている、お前らを補導しにきた」
「下がってろ、お前ら」
親分格の男が出てくる。
「カードをとったのはコイツらの失敗だ。
返してやるから、今日は見逃せ」
「そうはいかないの。
一応、教頭から補導命令が出てるから、来てもらわないとね」
神皇さんが台詞を奪う…くそうw
「ケッ・・・じゃあ話は別だ」
何か起こしそうな不良どもを前に、神皇さんとアイコンタクトを行い、対応を検討する。
「じゃあ、私と怪鳥…もとい会長のチームと、あなたたち4人のチームで勝ち抜き戦なんてどうかしら?
あなたたちが勝ったら、今回は見逃してあげるわ」
イャン〇ックしつこい、しつこすぎるよ!!
「てめぇ・・・ふざけてんのか!?」
「ハンデね、あなたたちと私の」
オレは含まれていないのか….
てか絶対この人遊びたいだけだよ・・・オレの〇ぐらしどうでもいいって顔してるよ…。
「いいぜ・・・後悔すんなよ!!」
一戦目
神皇沙姫
『極天煌帝』
vs
不良A
『轟けオレの心意気』
「私のターンね、ドロー」
神皇さんの先攻で、デュエルが始まる。
「モンスターをセット、カードを一枚伏せてターンエンドよ」
「オレのターン、ドロー!
【サイボーグヤンキー】を召喚、効果でお前に400ダメージを与えるぜ!」
神皇 4000→3600
「更にサイボーグヤンキーで伏せカードを攻撃!」
ATK1600vsDEF800
伏せカード【極星獣タングリスニ】撃破!
「破壊された【極星獣タングリスニ】の効果を発動。
自分フィールド上に「極星獣トークン」2体を特殊召喚するわ」
「チッ・・・トークン生成モンスターだったか。
カードを一枚伏せて、ターンエンドだ」
「私のターン、ドロー」
「速攻魔法【威圧の視線】を発動だぁ!
ドローフェイズにしか使えねぇが・・・このターン、ヤンキーの攻撃力を1000あげるぜ!」
サイボーグヤンキー 1600→2600
「じゃあ、【極星獣グルファクシ】を召喚」
レベル4チューナーにレベル3トークン二体・・・速攻で終わらせる気だな、これは。
「チューナーモンスター・・・まさかテメェ!?」
「レベル3極星獣トークン二体に、レベル4極星獣グルファクシをチューニング!
星界の扉が開くとき、古の戦神がその魔鎚を振り上げん。大地を揺るがし轟く雷鳴とともに現れよ。シンクロ召喚!光臨せよ、【極神皇トール】!」
さっそく切り札級モンスターが現われる。
いつ見ても威圧感を感じるモンスターだ・・・。
「な、なんだぁ!?こ、こんなカード、みたことねぇ!!」
「あら、知らないのかしら?
それなりに有名なモンスターなのだけど・・・まぁいいわ
続いて、トールを選択して罠カード【Nordic Relic Megingjord】発動よ」
「・・・英語?んなもんよめねぇよ!」
「そう・・・じゃあ効果を教えてあげる
通常罠
自分フィールド上に表側表示で存在する
「極神」または「極星」と名のついたモンスター1体を選択して発動する。
選択したモンスターの攻撃力・守備力は、
エンドフェイズ時まで元々の攻撃力・守備力を倍にした数値になる。
選択したモンスターはこのターン、相手プレイヤーに直接攻撃をする事はできない
つまり、極神皇トールの攻撃力、守備力は二倍ね」
極神皇トール ATK3500→7000
DEF2800→5600
「な・・・攻撃力7000だとぉ!?」
まさか、ここまでやるとは思わなかったけどね(汗
「サイボーグヤンキーを攻撃、『サンダーパイル』!」
不良A 4000→0
「くっ・・・この女、ただもんじゃねぇぞ!!」
「次はおれだ・・・そんなデけぇモンスター従えてるからって、勝てると思うなよ!?」
二戦目
神皇沙姫
『極天煌帝』
vs
不良B
『じわじわいこうぜ』
「おれのターン、ドロー!」
あんな見事なワンキルを見せられて、その自信はどこから来ているのか、気になるな。
「カードを3枚セット、【ボーガニアン】を召喚してターンエンド!」
「私のターン、ドロー」
「罠カード発動、【宮廷のしきたり】!永続罠の破壊を防ぐぜ!」
「でも今は関係ないわ、極星皇トールでボーガニアンを攻撃よ」
「永続罠、【グラヴィティ・バインド-超重力の網-】!
レベル4以上のモンスターは攻撃できねぇぜ!」
どうやら、彼のデッキはロックバーンらしい。
予感はしてたが、実際相手取るのは辛いデッキだ…。
神皇さんもやや苦々しい顔を・・・していなかった。
むしろ涼しそうな顔をしている。
「モンスターをセット、カードを伏せて、ターンエンドね」
「余裕なのもいまのうちだ、おれのターン!
ボーガニアンの効果で、テメェに600ダメージをくれてやる!」
神皇 3600→3000
「へっ、ターンエンドだ」
「私のターン、ドロー」
「【極星霊リョースアールヴ】を召喚。
効果により極星皇トールを選択し、手札から【極星霊デックアールヴ】を特殊召喚するわ」
なんでだろう、驚くほど流れが読み易いんだが。
「【レベル・スティーラー】を反転召喚し―
レベル1レベルスティラーとレベル4極星霊リョースアールヴに、レベル5極星霊デックアールヴをチューニング!
星界に生まれし、気まぐれなる神よ、絶対の力を我らに示し世界を笑え!シンクロ召喚!光臨せよ、【極神皇ロキ】!」
「ま、またすごそうなのが出てきやがった・・・が、そんなモンスターたちじゃ、超重力の網は抜けられないぜ!」
確かにそうだ。
二体の極神はともにレベル10、一体どうするつもりなんだ・・・?
「実はこんな抜け穴があるの。
魔法カード【神々の黄昏】を発動よ」
「なんだそのカードは・・・って、なんだこりゃあ!?」
極神皇ロキが相手フィールド上に移っている・・・どういうことだ?
「神々の黄昏は、私の極神のコントロールを相手に移すことで効果を発揮するカード。
次のあなたのエンドフェイズ時、移した極神を破壊し、相手フィールド上に存在するカードを全てゲームから除外するわ」
「なん・・・だと・・・?」
「つまり、あなたのターンでロキを処理できなければ、フィールド上が消し飛ぶわ」
「く、くっ・・・お、おれのターン・・・」
ドローする手が震えている。
ロックデッキに自身のモンスターをリリースするカードが入っているのだろうか…。
「ボーガニアンで600ダメージを与える…」
神皇 3000→2400
「くっ・・・ターン、エンドだ」
「じゃあ、神々の黄昏の効果で、あなたのフィールドのカードはすべて除外されるわ」
ロキが破壊され、相手フィールドが綺麗に吹き飛ぶ。
「じゃあ私のターンね、ドロー」
「魔法カード【死者蘇生】、蘇らせるのは…当然【極神皇ロキ】よ」
再びロキが現われる・・・この人、絶対威圧したかっただけだよ、それだけだよ。
その証拠に、相手はがら空きの場に君臨する二体の極神に怯えているように見える。
「じゃあ、極神皇トールと極神皇ロキでダイレクトアタック、『サンダーパイル』『ヴァニティバレット』!」
不良B 4000→0
「く、くそう!覚えてろよ、テメェ!!」
そんな噛ませ犬のような台詞を言わないほうがいい。
親分格の男も、呆れているようだ・・・この状況をどうでもいいと思っているんだろうか?
「今度はオレが相手だ!!次こそはおれ達が勝つ!」
三戦目
神皇沙姫
『極天煌帝』
vs
不良C
『渦巻く炎』
「オレのターン、ドロー!」
一人で三人目までいくって・・・どこかのア〇ドレかよ・・・。
これ、オレの出番大丈夫か・・・?
「魔法カード【光の護封剣】を発動!。
テメェのモンスターの攻撃を3ターンの間防ぐぜ!
更に【逆巻く炎の精霊】を召喚だ!」
逆巻く炎の精霊は直接攻撃を成功する度に、攻撃力をあげるモンスター・・・
コイツもロック系のデッキだったか。
「逆巻く炎の精霊で直接攻撃!」
神皇 2400→2300
「逆巻く炎の精霊は攻撃力をあげるぜ!」
逆巻く炎の精霊 100→1100
「ターンエンドだ!」
「私のターン、ドロー
【神獣王バルバロス】をリリース無しで召喚、ターンエンド」
「オレのターン、ドロー!」
逆巻く炎の精霊で直接攻撃だぁ!」
神皇 2400→1300
「直接攻撃の成功によって、逆巻く炎の精霊は更に攻撃力を上げるぜ!」
逆巻く炎の精霊 1100→2100
「更に、光の護封剣に対して魔法カード【マジック・ガードナー】を発動だ!
自分の魔法カードにカウンターを1個乗せ、破壊される場合、代わりにカウンターを1個取り除くことができる!
光の護封剣の自壊は防げねぇが・・・テメェを倒すまでには十分だ!」
「ターンエンドだ!」
「私のターンね」
「神獣王バルバロスのレベルを1下げ、墓地の【レベル・スティーラー】を特殊召喚よ。
更に手札から【極星天ヴァルキュリア】を召喚」
「またチューナー・・・まさか、三体目だと!?」
「えぇ、その通りね。
レベル7になった神獣王バルバロスとレベル1レベル・スティーラーに、レベル2極星天ヴァルキュリアをチューニング!
北辰の空にありて、全知全能を司る王よ!今こそ、星界の神々を束ね、その威光を示せ!!シンクロ召喚!天地神明を統べよ、最高神、【極神聖帝オーディン】!」
極神が三体・・・すごい威圧感だ、見ているだけで気圧される・・・。
相手はこれ以上の威圧感を受けていることだろう・・・。
「くっ・・・だが、護封剣の効果を忘れるな!
テメェがそんな強力なモンスターをいくら並べようと、こっちには―」
「極神聖帝オーディンの効果、【インフルエンス・オブ・ルーン】発動。
エンドフェイズ時まで、このカードは魔法・罠カードの効果を受けない」
「な、なんだと・・・?」
「よって護封剣はオーディンには効かないのよね。
オーディンで逆巻く炎の精霊を攻撃、【ヘヴンズジャッジメント】!」
不良C 4000→1900
「カードを一枚伏せて、ターンエンド」
「く・・・オレのターン!」
苦しそうな表情をしていた相手だが・・・引いたカードを見ると、ニヤリよ嫌らしい笑みを浮かべる。
「魔法カード【ブラックホール】発動だぁ!
テメェの自慢の三極神にはご退場願うぜ!」
三極神が黒き渦に飲み込まれる…。
オーディンの魔法罠無効効果は自分のターンのみ・・・裏をかかれたか。
そうなると、神皇さんの場にはカードが一枚だけ・・・。
「【ボーガニアン】を召喚して、ダイレクトアタック!」
「極星霊リョースアールヴと極星獣タングリスニを除外して、罠カード【極星の守護】を発動よ
このターン受けるダメージは、すべてその数値分だけライフを回復する効果になるわ」
神皇 1300→2600
「チッ・・だが、切り札を失ったテメェに手段はねぇ。
カードを一枚伏せて、ターンエンドだ!」
「あら、知らなかったかしら。
極神たちは蘇るのよ、極神皇トール、極神皇ロキ、極神聖帝オーディンの効果を発動。
それぞれ墓地の極星獣グルファクシ、極星霊デックアールヴ、極星天ヴァルキュリアを除外することで、墓地から復活するわ」
「「「「な、なんだってー!?」」」」
相手勢は驚きを隠せない・・・当たり前か。
オレも最初に知ったときは驚いたもんさ。
「更にそれぞれ蘇生時に効果が発動。
トールの効果で800ダメージを与え、ロキの効果で墓地の罠を回収、オーディンの効果でカードをドローするわ」
不良C 1900→1100
ロキの対象→極星の守護
「じゃあ私のターン、ドロー。
オーディンの効果を発動、魔法罠は効かないわ。
オーディンでボーガニアンを攻撃、【ヘヴンズジャッジメント】!」
不良C 1100→0
「くっ・・・コイツ、ただもんじゃねぇぞ!?」
今頃気付いたのか。
しかし・・・もう最後の一人か。
「蒼炎寺さん、オレのカードを使ってくだせぇ!!」
さっきのヤツが残したカードが次の相手に受け継がれる・・・ちょっと厄介だ。
まぁ、三極神には敵わないと思うけどな・・・。
「よくもここまでやってくれたなぁ・・・覚悟しろよ!!」
- この虫野郎!!って言いたくなったのは俺だけじゃないはず( -- adaman (2011-02-12 02:15:39)
- その発想はなかったw -- 旅人 (2011-02-12 07:56:01)
- HAGAwww -- Slime (2011-02-13 17:04:23)
#comment
表示オプション
横に並べて表示:
変化行の前後のみ表示: