※上記の広告は60日以上更新のないWIKIに表示されています。更新することで広告が下部へ移動します。

灼熱の赤が燃える◆KQoCua90H




「何なんだよ、これはよォーっ!?」
目を覚ましたら炎の中に囲まれていた。そんな訳も分からない状況にサンレッドはパニックになっていた。
「あの変態カラス避けヤローが目覚めてからそれから…。クソッ、後からは何も思い出せやしねぇ…」
何故こんなことになったのか、必死に考えてみるが、これといった記憶は思い当たらない。
いつもの二日酔いで記憶がぶっ飛んだか?いや、そんなことを考えるよりも、まずは逃げることが先だ。

そう思い、サンレッドは一目散にこの場を去ろうとする。
その直後
「あー、私の名前は賀来巌……」
第一放送がサンレッドの耳に響き渡った。



「かよ子が死んだ…だと?何言ってやがんだよ、あのヤローはよ…?」
賀来の放送によって上げられた名前の列は、細かい内容こそ頭に入っていないものの内田かよ子という名が呼ばれただけでも十分すぎるほどサンレッドに大きな衝撃を与えた。
そもそもこの殺し合いがヴァンプ将軍の仕業だと(勝手に)思っているサンレッドにとっては信じがたい話だ。
かよ子とヴァンプは近所付き合いで仲がよい。そんな関係にあるヴァンプがかよ子を死なせる…といったことは考えられない。
というか、あの小物臭いヴァンプが誰かを殺したり死なせたりするようなタマじゃないことは分かるほどサンレッドはヴァンプを心底から悪だと思ってはいない。
だったら、今の放送は…

「熱ぢぃっ!?」
ガラでもなくいろいろ考えている間も、炎は容赦なくサンレッドを襲う。
「と、とにかく今は考えている暇がねぇ!あの放送だって悪戯かなんかだろ!きっとそうなんだよ!」
こんな状況で物事にふけっている余裕は無い。
サンレッドは、とりあえず今の放送は聞かなかったことにして、ただひたすらこの場を脱出することに専念することにした。


だが、しかし
「・・・チッ、どこもかも炎で囲まれてやがる。どーやって逃げりゃいいんだよ?」
炎。炎。炎。
サンレッドが辺りを見渡してもどこもかも炎に包まれていて見た限りだと逃げ場は見当たらない。
このままだとなすすべなく焼け死んでしまう。

「冗談じゃねー・・・。灼熱の戦士であるこのオレ様がよりによって炎で死ぬだと?笑いものってレベルじゃねーぞ?」
いっそ炎を無視して突っ込むか?
そう思ったが、そもそも黒い煙や巨大な炎の壁が視界を塞いでいるのでどこから突っ込めばいいかも分からない。
用は、完全に手遅れ。
サンレッドは将棋やチェスでいう、チェックメイトにはまったのだ。

「チックショー!シャレになんねーよ!オラァ!!」
ヤケクソで手に持っていた鋼のマスクを思いっきり投げ飛ばす。
さっきから手に持っていたその金属マスクが炎の熱を吸収して熱かったというのも理由でもあった。
だが、その行為もサンレッドにとっては意味はなさないだろう。
「…チッ、ここまでか。ヴァンプのヤロー。後で覚えとけよ…」
もう何をやっても無駄なのだろうか。そう思ったサンレッドは、全てを諦めたかのように膝を付いて座り込んだ。





ドバシャー!!

「ウオッ!?」
その時、今度はサンレッドの視界が白い粉塵で真っ白になった。
何が起こったのかとその方向を見ると、なんとそこで激しく燃えていたはずの炎の壁が吹き飛んでいた。
『おーい、こっちだ!早く来い!』
ひょっとして助かったのか?
誰かが炎を消し飛ばし、声をかけてくれているのだろうか。

無意識のうちに声があったところへ足を運ぶと、微かながら炎の道が出来ており、その向こうには人影がちらついていた。
「助かった…のか?」



◇ ◇ ◇



「あー、なんつーか…ワリィな。こんな炎の中を助けてくれるなんてよ。えーっと、あんたの名は…?」
無事に炎の中を抜け出したサンレッドは、近くにあったベンチに座りこみ自分なりに感謝の言葉を示す。

「俺は剣持勇。警察の者だ。人々を守るのが仕事のようなものだからな。礼はいい」
剣持という名の中年は答える。
彼によると、放送の少し前に激しい爆発が起き、駆けつけてみるとゴミ処理場が火の海に包まれていたという。
爆発なんていつ起きたか?なんて傍から見ればマヌケなことをサンレッドは思っていたが、それはとりあえず置いておく。

「あー…そう。ところで、よくオレの居場所が、いやオレがあの中にいることが分かったな」
「ああ、それか。突然こんなものが炎の中から飛び出してきてな。誰かが炎の中から投げつけて助けを求めているのかと思ったんだ」
そう言う剣持の手には、ついさっき自分が投げ捨てた鋼のマスクが握られている。そしてどこかで調達してきたのか、傍らにはいくつかの消火器が転がっていた。
ああ、なるほど。八つ当たりで投げつけたマスクがこんなところで役立ったとは。
だが、間接的に命を救ったはずのそのマスクを見ていると、なんだかムカつきを覚えるのだが…

「ところでだが、何故お前はあの炎の中にいた?あの爆発は誰が起こしたのか?」
「いや…。それが、よく覚えていねぇ…。いつの間にかあの炎の中にオレがいたとしか…」
「…はぁ?あんな爆発に巻き込まれて、頭に残らないわけが無いだろう」
「だーかーらー!本当に覚えてねーんだよ!カラス避けヤローが目を覚ましてからそれっきりで…」
「本当か?しらばっくれているんじゃないだろうな。お前の態度からだと、金田一のように頭が良くない俺から見れば、お前が爆発を起こしたようにさえ感じるぞ…」

なんなんだよ、このオッサンは!?
必死にありのままのことを伝えようとしてもまるで聞いちゃいない。
マッポというからには証拠という証拠を搾り取ろうとする魂胆は納得できるだろうが、ここまでしつこいとは…
助けてもらっといて恩知らずかもしれないが、スゲェむかつく。ぶっ飛ばしたいくらいに
「あーもう。誰か、本当のことをこのオッサンに説明してくれよぉ…。このままだと、オレの怒りが爆発寸前…」
サンレッドは頭を抱えながら、殺し合いが始まってから溜まりに溜まっていた怒りを抑え俯いていた。




『サンレッドよ。私が全てを話してやるぞ』
と、そこへ一人の男が現れ、サンレッドの名を呼ぶ。
その男の外見はというと

1.頭に折れたモップの毛の部分を被っている

2.半袖の丈夫そうな鎧を着用

3.下半身はパンツだけの男

…どう見ても変態である。変態以外の何者でもない。
『サンレッドよ…。しばしの仲だったとはいえ、このロビン…』

「黙れ、変態モップ頭!オレはてめーなんざ知らねーっ!!」
同等の変態度の誇る平坂黄泉に出会った当時のように、サンレッドは反射的に蹴りを仕掛けた。
それも、今までの鬱憤の晴らすがごとく、情け無用の一撃を

ドグシャア!
『アッー!!!!!!!!!!』
変態モップ頭の股間にそびえ立つ、立派なゴッサムタワーにぶちまけた。




「あー…ちっとやりすぎちまったか?」
ついうっかり急所を攻撃してしまったサンレッドは、恐る恐る相手の顔色を覗こうとする。
だが、先に相手の具合を調べていた剣持はこう言った。
「…だめだ。急所を潰され、死亡している」
「はぁ?冗談だろ、オイ!?」

【変態モップ頭 死亡】


「………(汗)」
「…とりあえず、殺人の現行犯としてお前を逮捕する」
瞬間、剣持に手を捕まれ、ガチャリと手錠をかけられる。
「なんでそーなんだよぉーッ!つーか、あれで殺っちまったってシャレになんねーよ!?」
「俺たちも男だから分かるだろうが、アレは相当痛いぞ?ショック死するのも無理は無い」

『ま、待ってくれ…』
「うぉっ?死人が生き返った!?」
剣持がサンレッドをどこかへ連れていこうとする直後、死んだと思われたモップ頭が剣持の足をつかみ、引き止めようとした。
『わ、私は超人レスラーなのだ…。急所を攻撃されるなど、リングにおいてはよくあること…。だが、やっぱり痛い…(汗)』
そして、正体不明のウイルスで復活したゾンビか何かのように、ゆっくりと立ち上がった。

【変態モップ頭 生存確認】


◇ ◇ ◇



「…オメー、本当にあのロビンか?何つーか、マスク取ってモップ被っただけでまったく別人に感じるんだが…」
「…そうか。まぁ、無理も無いだろうな。この姿はかつての復讐鬼だった頃の私と酷似しているからな…」
「あー、そう。ま、この辺は俺たちとは関係なさそうだし細かいところはごちゃごちゃ言わねぇ」
「ところで、何故お前はそんなモップをわざわざ被っているんだ。サンレッドでなくとも、誰だって変人に見えてしまうぞ?」
「うむ、それはだな…」

ロビンマスク(変態モップ頭の正体)は辛くも起き上がった後、サンレッドに自分の正体を明かし何故自分がこんな姿になってしまったのかを語る。

サンレッドがカラス避けの男に催眠術で操られていたこと。
アリサが黄色いボンテージを着た女に殺されたこと。
その女が仕掛けた爆弾で自分たちが炎の中に閉じ込められたこと。
マスクを脱ぎ捨ててサンレッドの拘束を解き、そのままカラス避けの男を爆殺したこと。
そして放送後、死なせてしまったと思っていたサンレッドが放送でまだ名前を呼ばれていないということから、まだ生きているのではないかと思い急いで戻ってきたという。

覚えの無い、だが本当ならば辻褄のあうロビンマスクの事実にサンレッドは頭を抱えうつむく。
「マジかよ…ぜんぜん覚えてねぇ…」
「そうか、それほどまでに、あの男の催眠術は強力だったということだな」
敵ながらあっぱれだった。その点だけは、ロビンマスクは感心しているようだ。


「それにしても胸糞悪くなる話だな。年半ばいかぬ少女を殺した挙句、爆弾で皆殺し…。
俺は今まで多くの殺人犯を見てきたが、ここまで腹立たしい話はほとんど無かったぞ」
ロビンマスクの話を傍から聞いていた剣持はというと、彼が語る惨劇に怒りを露にし、身を震わせていた。
催眠術とか言う訳の分からない話があったものの、それ以上に酷い惨状の前にはそんなことは頭に入らない。
それほどまでに直情的で正義感が強い警官である、剣持の感想である。

「警官を務めている剣持どのでもそう思うか。だからこそ、私はここで立ち止まるわけにはいかんのだ。
アリサ嬢だけではなく、サンレッドには辛いだろうがかよ子さんも死んだ。他にも10人ものの犠牲者がいる。
私が殺したあの悪党も含まれているだろうが、それ以外はどうかは分からない。
アリサ嬢のようにか弱き者かもしれないし、あのカラス避けのような悪党が成敗されたのかもしれんが…とにかく犠牲者が出ていることは確かなのだ」
「………」
サンレッドは答えない。剣持は相変わらず怒りで拳を奮わせるばかり。





「私は立ち止まらん。この手で弱き者を守り、悪を成敗する。だからこそ、私は行く。
あの黄色い女は放っておくと何をしでかすか分からんし、あの悪魔将軍もいる。こうしている間も犠牲者が出ないとは限らないものだからな」
ロビンマスクはくるっと背を向き、サンレッドたちから離れていく。
表向きでは隠していただろうが、相当怒りと自責の念でいっぱいだったのだろう。足取りだけでもそれらのオーラが痛いほど伝わっている。

「………」
剣持は他にも山ほど聞きたいことがあったはずなのだが、なぜかロビンマスクを呼び止めようとする気になれなかった。
あんな危険そうに見える奴を野放しにしていいのかと傍から見ればそう思えるが、あれでもかなりの正義感に満ちた男なのだろう。先ほどの彼の誓いともいえる言葉は嘘偽りを感じない。
そして、その正義感と直情的な性格は自分に良く似ている。もし自分がロビンマスクと同じ立場だったら同じような行動を取ってしまうだろう。冷静沈着な明智がいない今ならなおさらだ。

だが、それでもどうしても言いたいことがある。それは…


「…待てよ」
そんな中、空気を読めないかのようにサンレッドがロビンマスクを呼び止める。
その声に反応し、ロビンマスクもこちらを向かずとも足を止める。

「オメーがあの放送がマジだと思ってんのか?かよ子が死んだっていう…」
「少なくとも私は本当だと思っている。現に目の前で殺されたアリサ嬢も名を呼ばれた。そして、定期放送はルールでもあるからな。それに嘘偽りは無いだろう。
お前も口で否定しているだろうが、内心では同じことを思っているはずだ」
「………」
ロビンマスクの答えにサンレッドはしばし黙る。

そして、一息ついた後
(チッ、そうかも知れねーな…。オレはてっきりヴァンプの野郎のイタズラかと思っていたけどよ…
あいつがあんな手の込んだことが出来るわけねぇしする度胸もねぇ。こりゃ、アイツの仕業じゃねぇ。マジなイカレ野郎の手立てだろーな…)
そう思わざるを得なかった、サンレッドだった。



サンレッドの態度から見て、彼も全てを悟ったであろう。そう思い、ロビンマスクはまた歩みを始める。
すると、そこへ…

カラン…コロン…

鋼のマスクが自分の足元へと転がってきた。
そう、今までずっと自分が被ってきた大切なマスクだった。
「…忘れもんだろ。持ってけよ」
後ろからサンレッドのやる気の無い声が聞こえる。彼なりの気遣いだろう。だが、しかし…

「いや…。それは受け取れない」
「…はぁ?」
ロビンマスクは、足元のマスクを拾う素振りすら見せず、ただ転がっているマスクを見つめるのみ。

「正義超人を名乗っておきながら、目の前の少女を救うことの出来ぬ私に、それを被りロビンマスクを名乗る資格は無い」
「…よく分かんねーけど、オメーからマスクを取ったら何が残んだよ。いや、その鎧とパンツだけで十分っちゃ十分だけどよ。それと、モップ頭」
「ロビンマスクを名乗れない今の私には、かつての復讐鬼『バラクーダ』の姿がお似合いだろう。アリサ嬢もここにいるならば、同じようなことを言うだろうからな」
「いや、あのガキの場合、その格好をなんとかしろって言うんじゃ…」
「(聞いていない)そう言うわけだ。だから、そのマスクは置いていく。しばしの間、預かっていてくれ」

(ダメだ、聞こえちゃいねぇ…)
サンレッドのツッコミがまるで耳に入っておらず、激流になすすべなく流されるかのように勝手に話が進んでいく。
「(あー、もうメンドクセェ)ったく、分かったよ。こんな趣味悪ぃマスク、お荷物以外の何物でもねーけどよ。そんなにいらねーってんなら持っといてやるよ」
でも、何だかんだで義理堅いからなのか、サンレッドはマスクを拾いバッグの中に入れる。

「ったく、今度テメーに会ったらムリヤリ被せてやりてーぜ」
「心配は無用だ。次にそなたに出会うときは、ロビンマスクを名乗るにふさわしい男になっているだろう。いや、必ずやなってみせると誓おう」
ロビン…いや、バラクーダはそう宣言し、歩み始める。
こんな姿を自らさらけ出してでも、彼は目的のために前へと進み始めるのだった。




「待ってくれ」
だが、更にサンレッドとは別の声がバラクーダを呼び止める。
今までずっと沈黙を保っていた剣持からの声だった。
「一人で行くのか。俺たちが一緒ではいかんのか?」
「すまない、剣持どの。訳ありだが…それは承知できない」
せっかくの剣持の好意だが、バラクーダはそれを突き放す。
進んで復讐鬼となった彼にもプライドがある。先ほどまでロビンマスクを知る者と一緒だと、気まずい気持ちがあるのだろう。

「ならば、忠告だけでもしておく。これだけは忘れないでくれ。
復讐だとか正義だとかさんざん言っていたが…そう語りながら犯罪に手を出した人間を俺は何人も見てきた。
お前もそれに捕らわれすぎて、取り返しの付かないことだけはするなよ」
「…承知した。それも徹した上で、私はロビンマスクを名乗れるよう努力しよう。それでよろしいかな?」
「分かった。その言葉を信じるぞ」
お互いに相槌を打ち、了承を確認する。

そして、今度こそバラクーダは前へと進み、あっという間に姿を消す。
残されたのは、二人の男と、未だに近くで燃え続ける炎の嵐とそれに焼かれる建物の悲鳴だけだった。



【G‐10/ゴミ処理場近辺:朝】
【ロビンマスク@キン肉マン】
 [属性]:正義(Hor)
 [状態]:マスク喪失、軽い火傷、ゴッサムタワーが痛む
 [装備]:いつものリングコスチューム、頭にモップ(変態モップ頭)
 [道具]: 無し
 [思考・状況]
 基本行動方針:正義超人として行動する。それを貫き通し、ロビンマスクの名を名乗れる男になる。
 1:黄色い女(雨流みねね)を探し、凶行を止める。
 2:なのは、すずかを探す
 3:うう……マスク……
[備考]
 ※参戦時期は王位争奪編終了以後です。
 ※アノアロの杖が使えるかどうかは不明です。
 ※マスクを失い、バラクーダの外見となっています。モップが取れると長髪風ではなくなります。
 ※ヴァンプを悪行超人として認識しています。




◇ ◇ ◇



「あーあ、何やら何までめんどくせー奴だったな」
バラクーダが去った後、サンレッドは本人がいないことをいいことに真っ先に本音を漏らした。
「まぁ、否定は出来んな。だが、不思議と好感を持てる男だったと俺は思うぞ」
「はぁ?オマワリさんよぉ、あんたの目は腐ってんのか?
あんな見た目だけでも十分犯罪者くせぇアレをどーやったらそんな目で見れるんだよ。
オレがあんたの立場だったらあんなの即タイホだぜ!?」
「いや…なんだろう。外見さえ目を瞑れば、警官として勧誘したくなるほどの正義漢だったから…と言うしかないだろうな」
「ムチャクチャだな…」
サンレッドは呆れ顔になりながらため息をつく。

「ところで、お前はどうなんだ」
「は?」
突然話がそれて妙なことを聞かれたサンレッドは疑問に思う。
「これまでの話の流れからすると、お前も放送で呼ばれた名前の中に知り合いがいたようだからな。それに関してお前はどう思っているんだ?」
「……」
剣持の質問を聞いた瞬間、サンレッドはピタリと動きを止める。

内田かよ子
サンレッドと同棲している女性で彼の恋人である。
そんな彼女が6時間足らずで何者かに殺され、この世を去った。
そのことに対し、彼はどう思うのだろうか。


「分からねぇ…。分からねぇけどよ…」
瞬間、近くにあった壁が陥没しひび割れが起きる。
どうやら、サンレッドが素手でコンクリートを殴り砕いたようだ。
「今、オレは最高にムカついている。ただ、それだけだ」




「…もし、構わんならば、お前も俺と同行するか?」
「なんだよ、突然」
「いや、今のお前は何もすることが無くて無気力なように感じてな。そこで、俺と一緒に警官としての仕事を手伝ってもらおうと思っただけだ」
「……」
突然の剣持の誘いだが、サンレッドは何も答えない。
「俺は今、一人の神父を追っている。名前は賀来巌だ。残念なことに、行方が分からなくなったがな。
あの放送が奴本人とは思えんし、手詰まりに近い状態だが…」
「……」
「お前も付き合ってみないか?…警官として働いてみるのも、悪くないかもしれんぞ?」
そう言い、剣持はサンレッドの顔を見やる。

「オレにサツになれってか?ガラじゃねーなぁ」
「…ダメか。流石にムシがよすぎるか…」
どう見てもチンピラにしか見えないこの男に働けと言っても無駄なのだろうか。
そう思った剣持は心の中でため息をつくが…
「…いや」
うつむいたままだったサンレッドは、ここでふと顔を上げた。

「…でもま、このままボケッと突っ立っているよりはマシか。
いいぜ、刑事さん。オレも、ウサ晴らしついでに付き合ってやっからよ」
なんだかんだ言って、相手は自分を炎の中から助けてくれた命の恩人なのだ。
こういう形で借りを返すのも悪くは無いだろう。そうサンレッドは思った。

「そうか。感謝する」
「勘違いすんじゃねーぞ。オレは借りを返すだけだからな。あと、ついでにウサ晴らしも兼ねてな」
悪ぶってはいるものの、灼熱のヒーローは情に厚い男なのだ。



「さて、これからどうするかだが…」
「とりあえず、テレビ局に行ったらいいんじゃねーの?よく覚えてなかったけどよ、あの放送ってあんたが探していたヤツのものなんだろ?」
「いや、あれが本物の神父だとは俺には思えんが」
「つっても可能性はゼロじゃねぇじゃねーか。どっちみちそれ以外に手がかりがねぇんじゃ、そっちに賭けるしか無いだろ」
「…確かに、それも一理あるか。それに、ブラフだったとしても主催者の手がかりを得られる可能性だってある。そう考えると、行かない手は無いな」
「んじゃ、行くか」
「おう」






剣持は思った。
自分がサンレッドを誘った辺りから彼の中の正義が見えたような気が…いや、元から持っていたものをやっと表へ引っ張り出してきたような感じだった。
自分の勘の当たり具合など金田一の推理の確実さと比べると雲泥の差だが、それでも自分はそう思った。

この腐ったゲームを終わらせるには、他にも正義感のある者たちが必要だ。
ロビンマスクのような者がいればいいし、そうでなくてもサンレッドのように引っ張り出してもいい。
今後もこのように丸く収まるといい…と願う剣持だった。



【H‐9:ビル建設現場:朝】

【サンレッド@天体戦士サンレッド】
 [属性]:その他(Isi)
 [状態]:全身に筋肉痛のような痛み、軽い打撲
 [装備]:お手製マスク
 [道具]:基本支給品一式、マルボロ(1カートン)@現実、ジッポーのライター@現実、ロビンマスクのマスク@キン肉マン
 エビスビール(350ml)×9@現実
 [思考・状況]
 基本行動方針:剣持と同行し、借りを返す。
 1:ヴァンプ将軍とさっさと合流し、主催者をシメる
 2:かよ子を殺した奴をブチのめす
 3:なのは、すずかを探す

 [備考]
 ※催眠中の記憶はありません。何かのきっかけで蘇る可能性はあります。
 ※悪魔将軍の説明について聞き流しているのでほとんど覚えていません。ロビンマスクもサンレッドがきちんと聞いていると思っているので、この作中でも再度話したりしていません。
 ※なのはとすずかのことを覚えているかは不明です。あのときのアリサの必死さ(と恐ろしさ)次第では覚えている可能性もあります。


【剣持勇@金田一少年の事件簿】
 [属性]:その他(Isi)
 [状態]:健康、主催者に強い怒り
 [装備]:マテバModel-6 Unica(装弾数6/6)@現実
 [道具]:基本支給品一式×2、手錠とその鍵(サンレッドからは既に外しています)、不明支給品0~4(うち0~2は、賀来の分。判明した支給品の一つは手錠)
 [思考・状況]
  現在の方針:テレビ局へ向かい、調査する
基本行動方針:この事件を金田一一と共に解決する
 1:金田一と合流する
 2:放送は必要な部分以外はブラフだろう。
 3:というかここ何処だよ?
 4:異次元? MWという毒ガス兵器? 死神? ばかばかしい…。 そういや、催眠術もあったような気が…。クソッ、頭が痛くなってきた…
 [備考]
 ※参戦時期は少なくとも高遠遙一の正体を知っている時期から。厳密な時期は未定。
 ※Lの仮説を聞いています。



時系列順で読む


投下順で読む


正義 VS 正義 ロビンマスク [[]]
正義 VS 正義 サンレッド [[]]
「勇ましく剣を持つもの」 剣持勇 [[]]


,




| 新しいページ | 編集 | 差分 | 編集履歴 | ページ名変更 | アップロード | 検索 | ページ一覧 | タグ | RSS | ご利用ガイド | 管理者に問合せ |
@wiki - 無料レンタルウィキサービス | プライバシーポリシー