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Deus Irae, or The Men in the High Castle ◆yCCMqGf/Qs



一人の男が疾駆する。
ぬばたまのソドムの市を、仄かな街灯の明かりを背に、己の延びた影を踏みながら。

男は疾駆する。
賀来巌は疾駆する。
今なお宵闇に包まれた、偽りのゴッサムの街中を疾駆する。

使命を果たす為に。その身に課せられた使命を果たす為に。
結城美智夫を殺す為に…

「結城…」

「結城……」

「結城………ッ!!」

血の引いた真っ青な顔の上の口の端に、呪詛の如く其の名を乗せる。

結城美智夫――

殺人者。狂人。テロリスト。現代のメフィストフェレス。
彼を評す言葉は余りに多く、そして、その全てがおぞましい。

結城美智夫――!

自分の人生を変えた、あのおぞましい地獄より産み落とされた、20世紀の鬼子。
賀来巌の半身にして、その罪の象徴である男。

結城美智夫――!!

今までも賀来が結城を抹殺するチャンスは幾度となくあった。
それでも彼が結城を殺さなかったのは、結城こそ彼の罪の象徴であり、
結城を『救う』事こそが賀来にとっての贖罪だったからに他ならない。
しかし…

「結城美智夫…ッ!!!」


今の賀来の心を満たすのは、マグマの様に真っ赤にドロドロと焼けた殺意。
自分が地獄の住人である事を自覚した賀来の胸中にある思いは贖罪では無く断罪。
彷徨える罪人が救われる為に必要な事は、罪人を救う事に非ず。
自らの半身たる悪魔を十字架に掛けて主に捧げる事に他ならぬ。

「結城ィィッ!!」

賀来は駆ける。
結城の姿を求めて、ゴッサムの街並みを闇雲に駆けまわる。




血の引いた相貌、口から洩れる呪詛、頻繁に焦点のぼやける双眸…
今、賀来巌は尋常の精神に無い。
そもそも、結城を殺すと決めたとは言っても、彼は今結城が何処に居るかも知らないばかりか、
今現在自分が何処に居るのか、何処に向かっているのかすら把握していないのだ。
現在地を確認しようにも、参照すべき地図は剣持刑事の手元にあるのだからしたくても出来ないのではあるが。

殺す殺すと呟きながら、相手の所在も知らず、
闇雲に相手の姿を求めて見知らぬ街を全力で走り回るなど、尋常の人間のする事では無い。

賀来は、今自分がやっている行動が如何に馬鹿げているかも解らない程に錯乱していた。
しかしそれもせんなき事なのかもしれない。
賀来にとっては結城を殺す決断など、錯乱でもしなければ到底出来ない事だからだ。

賀来巌と結城美智夫との関係は尋常ではない。
賀来巌にとって結城美智夫は、
恋人であり、
半身であり、
悪魔であり、
罪人であり、
彷徨える子羊であり、
男でもあり、女でもある。

『生前』の賀来は結局、死ぬまで結城に本気の殺意を抱く事が出来なかった。
そういう存在に対し、殺意を抱く事は、尋常の心持では叶わない。
狂気に身を任せねばならい。
そういう意味では、賀来の今の在り様は、ある意味正しいとも言える。
ただその狂気が現状では滑稽な空回りしか見せてはいないのだが。
彼が自分の現状をの愚かしさを認識できるまで落ち着くには、もう少しばかり時を置かねばならぬ。


――私は一体何をやっているのか…

賀来がようやく冷静になれたのは、
地図上で【H-6】とされた区画の橋の上である。
橋の欄干を背もたれに、座り込んだ賀来の息はゼェゼェと上が切り、
暫くは動けそうに無かった。



(クソッ…私は一体全体何をやっているというのだ…)
(結城が何処にいるかも解らないであてずっぽうに走り回るなど…どうかしている…)

額に浮かぶ汗を手の甲で拭いながら、賀来はようやく冷静に自分が何を為すべきか考える。

(ダメだ…もっと冷静にならなくては。相手はあの悪魔なのだ…)
(迂闊に掛れば、いつもの繰り返しだ…確実に、奴を葬れる手だてを考えねば…)

ようやく息を落ち着けた賀来は、橋の欄干に手を置きながら立ち上がり、周囲を見渡す。
海上に位置する橋は、周囲に障害物が無い為、ずいぶんと見晴らしが良かった。

「む…」

辺りを見渡していてふと、賀来の目に“あるもの”が目にとまった。
白み始めた闇の中に、ぼんやりと浮かぶ“あるもの”。それは…

「電波塔か…?」

賀来が見た物。
太い円柱をキクラゲの如く幾つものパラボラで覆った代物。
それはH-4にあるテレビ局の建物上部に屹立する電波塔であった。

(テレビ局やラジオ局…桜田門の警視庁でも似たようなのがあったな…)

ふと、賀来の頭に一人の人物の姿がよぎる。
今時のマスコミ関係者にしては珍しく、正義感とジャーナリストのプライドを持った男。
悲劇の新聞記者、青畑の姿が…

(新聞記者…マスコミ…テレビ…テレビ局…)
「――!そうかっ!」

賀来は体の疲れも忘れて、テレビ局の方へと走り出した。

「結城めっ…見ていろ…貴様の本性を暴露してやるッ!」

賀来に去来した考え、それは遠くに見えるテレビ局だかラジオ局だかの電波塔を利用する事である。
闇雲に結城を探しまわっても埒が明かない。
それに、あの悪魔の事である、いまこうしている間にも、
犠牲者を求めてこの地獄の園を跳梁跋扈しているに違いない。



「知らせねば奴の事を…一刻も早く多くの人々に…」
「そして集わねば…戦士を…奴と闘う為に!」

あの電波塔を利用して、結城の危険性をこの地獄全体に発信し、
その上で奴の情報、もしくは奴と共闘できる戦士を集める、それが賀来の方策であった。

(奴は私の罪そのモノだ。出来れば私一人でケリを付けたいが…)
(奴は悪魔だ!一人で立ち向かえる相手じゃない…何とか仲間を集わねば…)
(奴を倒し…贖い、脱出するのだ…この煉獄から…)
(神よ…見ていてください…貴方の与え給うた試練…乗り越えてみせる!)

賀来はテレビ局へと向けてひた走る。
しかし彼は知らない。彼の目指す場所が、もう一人のメフィストフェレスの牙城となっている事を…

【H-6:橋の上:一日目・早朝】

【賀来巌@MW】
 [属性]:その他(Isi)
 [状態]:健康、錯乱中
 [装備]:なし
 [道具]:なし
 [思考・状況]
  基本行動方針:結城美智夫を倒す
 1:テレビ局の機材を使って、結城美智夫の危険性を会場全体に知らせる。
 2:悪魔である、結城美智夫を倒す
 [備考]
 ※参戦時期はMWを持って海に飛び込んだ直後。






「…一体何があったんてんだ…」

幾つもの瓦礫の山と、焼け焦げ、大きくへこんだライトバン、
同じく焼け焦げた地面を見ながら、剣持勇は小さくつぶやいた。

支給品としてデイパック中にあり、今は彼のコートの内ポケットに忍ばされた、
マテバModel-6 Unica、通称“オートリボルバー”の銃把を握りしめえる。

神父を探して飛び出したものの、
予想以上の脚の速さと、薄暗く入り組んだゴッサムの街並み翻弄され、
剣持は完全に賀来を見失っていた。
それでも彼を探して街を彷徨う剣持の耳に飛び込んできたのは、大きな爆発音であった。

警察官として無視できなかった剣持は、
運よくデイパックの中にあった拳銃を引っ掴むと、
爆発音のした地点に急行したのだが…

彼が到着した時には、
今、剣持がいるビル建設現場で死闘を繰り広げていた当事者たち、
バットマンも、雪輝も、アーチャーも、まひろも、そして悪魔将軍も、
何れもが既に立ち去った後であった。

「クソッ…」

どうやら時すでに遅し、あったらしい。
足元の小石を蹴飛ばしながら、剣持は短く毒づいた。

(神父の野郎はみつからねぇし…一の野郎とも美雪ちゃんとも出会わねぇし…)
「うまくいかねぇもんだな…」

人生ままならぬものとはよく知っているが、
剣持には今はとにかくタバコとコーヒーが無性に恋しかった。




【H-9:ビル建設現場:早朝】

【剣持勇@金田一少年の事件簿】
 [属性]:その他(Isi)
 [状態]:健康
 [装備]:マテバModel-6 Unica(装弾数6/6)@現実
 [道具]:基本支給品一式×2、不明支給品1~5(うち1~3は、賀来の分)
 [思考・状況]
  基本行動方針:この事件を金田一一と共に解決する
 1:何があったんてんだ…
 2:神父(賀来巌)を探す。
 3:金田一一、七瀬美雪との合流
 4:異次元? MWという毒ガス兵器? 死神? ばかばかしい…。
 [備考]
 ※参戦時期は少なくとも高遠遙一の正体を知っている時期から。厳密な時期は未定。
 ※Lの仮説を聞いています。

※【マテバModel-6 Unica@現実】
1997年にイタリアのマテバ社が開発した半自動回転式拳銃。別名“オートリボルバー”。
バレルがシリンダーの一番下にある、その上リボルバーなのにオートマチック機構を持つと、
世にも珍しい拳銃だが、その珍しさがいまいち性能に反映されておらず、
ただ単に物珍しいだけの“ロマン拳銃”である。






運命に翻弄される者どもあらば、その逆もまたしかり。
状況に流される賀来、剣持とは対照的に、
確固たる方針を以てこの現代のソドムを歩く者達がいた。
ここで、その彼らの方に視点を転じて見る。


「ここ…ですか…予想通りで助かります」
『…人の気配は無いようだな』
「そのようですね。と、いうより我々以外の人間はまだ誰もこのビル自体に訪れてはいなかったようですが…」
『廊下や一階ロビーの床か…』
「ええ…一階はおろか、このビルのどの床も、新築のように綺麗でした。ワックスも掛けたばかりのようです」

Lとロールシャッハ。
裁判所を共に後にした二人は、今、ゴッサムタワー最上階に設けられた、“ある施設”に足を運んでいた。

『その割にはこの部屋は物の並びが煩雑だ…』
「ええ…生活臭はまるでしないのに、まるで誰かが此処を使っていたかのような物の配置です
 そういう“演出”なのでしょうか…?」
『さあな…世界一の天才の考える事など、誰にも解りはしない…』
「しかし、その不可解に挑むのが我々の“仕事”です」

二人はそこで会話を一旦打ちきって、それほど広くは無いこの施設を物色し始めた。

『Humh…随分と機材が古いようだな』
「音楽用の機材はカセットとレコードだけのようでし、確かに全体的に機材は古いですが…
 しかし…この程度の古さならば、地方のラジオ局でも然程変わらないでしょう」
『使えそうか?』
「この程度の機材ならば問題なさそうです」

“機材”を弄るLの傍らで、ロールシャッハは机の上に置かれたカセットケースを拾い上げる。
カセットケースの裏面には、このテープに収められた曲名が、几帳面そうな文字で羅列されている。



『 Side:A
  1:Killer Queen-Queen
  2:Sympathy for the Devil-The Rolling Stones
  3:The Beginning Is the End is the Beginning-The Smashing Pumpkin
  4:Get Back-The Beatles
  5:Gyudon Ondo-Suguru Kinniku
  6:Disillusion-Sachi Tainaka
  7:Dani California-Red Hot Chili Peppers
  8:The Times They Are A-Changin'―Bob Dylan…… 』

知っている曲もあれば、知らない曲もある。
特に役に立ちそうな物では無さそうであり、ロールシャッハは一瞥が済むと、
元の机にカセットケースを放り投げた。

「問題なさそうです…いつでも“放送”を発信できるでしょう。と言ってもまだ使う時機ではなさそうですが…」
『………』

二人が今いる場所、それはレプリカのゴッサムタワーの最上階に設けられた『放送局』であった。
何故二人が裁判所よりここに来たのか…その理由について話すには、
少しばかり時間を巻き戻さなくてはなるまい。


『電波塔…?』
「はい。エンパイア・ステート・ビルディングがニューヨークにおける電波塔の役割を果たしているのはご存知ですよね」
『Hunh…確かに似てはいるな…』
「はい。距離もあり、まだ夜の為に詳細な部分では不明ですが…地図上ではゴッサムタワーと記されるこのビルは、エンパイア・ステート・ビルのイミテーションとみて間違いないでしょう」

ニューヨークに類似した街割に設置された高層ビル“ゴッサムタワー”。
その高さこそ、文字通り“魔天楼”なエンパイア・ステート・ビルにこそ及ばないものの、
この殺し合いの会場においては最も高い建築物である事に間違いは無いだろう。
その威容を二人は眺めながら、そんな会話を交わしていた。

参加者が異なる世界から連れてこられた仮説について考えるのは一先ず置き、
当分、この実験場においてLはロールシャッハと共闘する事を決めた。
成程、彼の言う事も最もである。
この『事件』の解決のタイムリミットは48時間。だとすれば正に『時は金なり』。
何にもまして自主的に『行動』する事が必要であろう。
ロールシャッハはその外観こそ不気味な怪人物だが、
その内なる正義感、信念、そして知性と行動力には充分信頼を置くに足りる、とLは判断する。
ロールシャッハも又、『行動する』探偵と共闘する事は吝かでは無かった。
二人のディテクティブヒーローの共闘は成ったのである。



剣持と賀来には悪いが、二人は裁判所を後にする。
一応、故あって此処を離れる旨の書き置きをLが残したものの、行先は敢えて記さなかった。
書き置きの手紙を見るのは、宛先の当人たちとも、通りすがりの善人とも限らないからだ。

二人が向かう先は、Lの提案により『ゴッサムタワー』と相成った。
その理由は当人よると三つ。

「一つは、ゴッサムタワーが、現状で確認出来る限りにおいて、この実験場における最も高い建築物だと言う事です」
「恐らくは、この実験場の全景を見渡す事が出来るでしょう。地図に嘘がある可能性は限り無く低いでしょうが、
 やはり地図だけで見るのと、実際に見て地形を把握するのとでは現状認識に大きな隔たりがあります」

「次に、この手の高層ビルは電波塔の役割を担っていると言う事が多いという事」
「我々に利用可能な送受信施設があるかは現時点で不明ですが、一先ずはそれを確認しに行くとします」

“情報を制する者が現代戦を制す”とは、良く知られた金言だが、
その“情報”とは何も受信・収集する物だけにとどまらない。
“情報の送信”もまた、立派な情報戦の一つなのだ。
偽報・流言は古来より用いられる情報戦における送信の手管である。
さらに現代においては上記2つに“宣伝”が加わる。
“宣伝”を戦略とするのは古来よりのものだが、その重要性は現代において大きく高まっている。
コソボ紛争におけるセルビアとユーゴスラヴィアの命運を分けたのが、
セルビア側に雇われた一広告代理店の優れた宣伝戦略にあったという事実は、
現代戦に置ける“宣伝”の重要性の証明となるだろう。

この実験場は広くて狭い。
故にこの場において大多数に情報を送受信できると言う事は、
その立ち位置に関わらず、反抗者でとっても殺人者でとっても、はたまた日和見者でとっても、
大きなアドバンテージであるのは変わらないのだ。

『何故、テレビ局の方へ向かわない?』
「我々が情報の送受信の重要性を認識している様に、我々以外の人間もその事実を認識していると言う事です」
『…成程、所属する陣営に関わらずテレビ局には人が集まる可能性がある…』
「善悪問わず、他の参加者との接触は悪いわけではなく、むしろ歓迎される事です。
 しかし陣営を問わない過度な接触はあまりにリスクが大きい。装備も現状では貧弱です」

Lの支給品には武器になるような物は無く、ロールシャッハには一つだけ武器が支給されていた。
Lともロールシャッハとも違う世界の住人にして、FBI捜査官“滝和也”の愛用するナックル状の武器がそれだ。
“爆薬を仕込んだメリケンサック”とでも言うべき代物で、
現在はロールシャッハのトレンチコートの右ポケットの内側で握りこまれており、
何時でも使える様に成っている。
火力自体は高いが、使い捨ての上に射程距離は格闘可能な範囲だけ、と決して優秀な武装とは言えまい。
ロールシャッハは戦術と機転とありあわせの日用品と格闘技術だけで、
SWATや暴徒の群れと渡り合える戦闘能力を有しているため、
多少の数の差であれば殺人者を相手取れない事も無いが、不必要なリスクを冒す必要もあるまい。



「さらにゴッサムタワーに情報の送受信が可能な放送設備があった場合、
 こちらを敢えて使う事により、情報発信に釣られて発信基地を狙う殺人者の襲撃のリスクを減らせます」
『………Hummh』

映像であれ音声であれ、それが発信されたと言う事は、
発信基地に誰かがいる可能性が高いと言う事でもある。
情報発信は殺人者を過度に呼び寄せる諸刃の刃だが、テレビ局の存在はそのリスクを軽減させる。
テレビ局と高層ビル。どちらが発信基地として疑わしいかは言うまでもあるまい。

ロールシャッハとしては、敢えてテレビ局を使い、飛んで火に入る夏の虫と、
テレビ局に引き寄せられた殺人者どもを待ち伏せて『始末』するのも悪くは無いとも思う。
しかし、それはこの実験を加速させる要因にもなりうる。
自分とLの目的は実験の破壊、そしてオジマンディアスの真意を探る事であることは忘れてはならない。

「そして最後に一つ。これが、実は一番重要な点なのですが…“6時間毎にアナウンスがある”
 マニュアルにそう記されていたのを覚えていますか?」
『…ああ』
「その“アナウンス”…アナウンスの内容も重要ですが、その放送形態が事件解決の鍵となるかもしれません」
『……中継基地か』
「はい。その通りです」

エンパイア・ステート・ビルディングはニューヨークに置ける電波の中継基地の役割も担っている。
もしゴッサムタワーが電波塔であり、アナウンスの中継基地を担っているとしたら…

「電波の出所を逆探知できれば、この実験の主催者…エイドリアン・ヴェイト氏と接触を取れるかもしれません」
「無論、この推論は二重の希望的観測の上に成り立っている心許ない代物ですが…」

しかしもしこの推論が事実であったとすれば、事態の解決に大きく前進できる。

「我々が幸運な点は、このデスゲームの目的が“実験”であるということです」
「実験とは、飽くまで何らかの“結果”を求めて行われるものです」
「逆言えば、我々がこの実験を停止させる最も簡単な方法は、この実験が無意味である、
 望むような結果が得られない、とヴェイト氏に納得させる事です」
「もしこれが、一昔前に日本で流行した“バトルロワイアル”と言う小説の様に、
 殺し合い自体を目的としたものならば、そのような隙は相手にはありませんでした」
「そういう意味では、我々は“幸運”です」
『仮に実験が無意味と納得させたとして…その腹いせに奴が我々を鏖にする可能性もある…』
「いえ…それはないでしょう。貴方の持つヴェイト氏の情報からは読み取れる彼の人柄は、
 非常に理知的な人間だと言う事です。そのような無意味な事をするとは思えません。
 貴方自身、そう思っているのでは?」
『奴が正常ならば、な…』
「彼は狂っているやもしれぬ…と?」
『解らん…そもそも』

『世界一賢い男が狂っているかなど、誰が判断するというのだ?』

「…一先ずこの話は此処までです。続きは、ゴッサムタワーに着いてからにしましょう」





「一先ず、ここが情報の送受信基地として使える事は確認できました」
『だとすれば、今はアナウンス街…か?』
「ええ、もうすぐ時間です」

“実験の手帳”に埋め込まれた時計を眺めながら、Lは言う。
放送局の窓から見える空は、僅かながらも白み始めている。
もう直ぐ夜が明ける。

来るべき放送に、二人の“探偵”は備える。


【I-8:ゴッサムタワー最上階の放送局:早朝】

【チーム“ディテクティブヒーロズ”】
【ロールシャッハ@ウォッチメン】
 [属性]:正義(Hor)
 [状態]:健康
 [装備]:ロールシャッハの手帳@ウォッチメン、スマイリーフェイスの缶バッチ@ウォッチメン、
   滝和也の爆薬付きナックル@仮面ライダーSPIRITS
 [道具]:基本支給品一式、ハインツの煮豆の缶詰、角砂糖、いくつかの日用品類
 [思考・状況]
  基本行動方針:この実験を停止/破壊させ、オジマンディアスに真意を問う。
 1:放送を待つ
 2:Lと共闘する。
 [備考]
  ※参戦時期は、10月12日。コメディアンの部屋からダンの家に向かう途中です。

※【滝和也の爆薬付きナックル@仮面ライダーSPIRITS】
FBI捜査官、滝和也の『仮面ライダー』としての装備の一つ。
爆薬を仕込まれたナックル状の武器で、『ライダーパンチ』に使用する。
恐らくは使い捨てだと思われる。

【L@DEATH NOTE 】
 [属性]:正義(Hor)
 [状態]:健康
 [装備]: なし
 [道具]:基本支給品一式、シュガーポット、不明支給品1~3 (確認済み。武器になるようなモノはない)
 [思考・状況]
 基本行動方針:この事件を出来る限り被害者が少なくなるように解決する。
 1:放送を待つ。
 2:もし可能ならばオジマンディアスと交渉する。
 3:放送局の設備を有効に使って、他の参加者達へのイニシアチブをとる。
 [備考]
  ※ロールシャッハより、ジョン・オスターマン、エイドリアン・ヴェイトなどについて大まかに聞いています。
  ※参戦時期は、夜神月と一緒にキラ事件を捜査していた時期です。




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4人のイカれる男たち 剣持勇 「勇ましく剣を持つもの」
賀来巌 第一回放送 メフィストフェレスの一滴
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