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幼気(後編)◆2XEqsKa.CM



【F-6 市街地 AM 4:38】


その男には、正常と呼べる箇所は何一つなかった。
発する雰囲気も、一糸纏わぬ肉体の体色も、人間のそれではない。
それでいて、今にも消え去りそうな儚さで、男―――ジョナサン・オスターマン(らしきもの)はそこにいた。
だがその濃い青色の体色は、かのDr.マンハッタンの水色の肌とは違う。ならば、この男は一体何者だろうか。

「召喚に応じ参上した。君の願い……確かな成果に対する報酬の要求を聞こう」

(……首輪、うっかり触っちゃった。早くここを離れたいんだけど……)

由乃は、突如全裸で現れた男に面食らいながらも、首輪をつけていないこの男が、
この実験の主催者側に位置する者だと理解する。ブラブラと揺らしている男根に目をやらないように、
手早く願いを告げる。由乃にとって、欲するものは余りに明確。雪輝に関する全て―――雪輝日記である。

「私の未来日記を返して。こんなレプリカじゃ、ユッキーの居場所が分からないじゃない」

「それは出来ない」

「……何?」

その返答に、由乃が気色ばむ。本来なら飛び掛かっていてもおかしくなかったが、
流石に得体の知れない主催者の一味に喧嘩を売るほど頭に血が上っているわけでもなかった。

「何で、渡せないの?」

「簡単な話だ。この褒賞ルールにはいくつか縛りがある。
 その中の一つに、『参加者に直接危害を加える望みは不可』というものがある」

「……?」

「君達が知る未来日記というアイテムは、破壊される事で所有者が消滅するという相克を持っている。
 仮に君がここで雨流みねねの逃亡日記の譲渡を望めば、参加者を無条件で一人排除できる権限を、
 渡す結果になってしまうだろう? よって、生存している、また参加していない者の未来日記の原典の譲渡は、
 出来ないという裁定が下された。融通がきかないと思うだろうが……別の望みを選びたまえ」

「……じゃあ、ユッキーの居場所を」

「待ちたまえ、それは奨められない。参加者の現在位置は常に変わるし、
 君のようなタイプの参加者に奨めるのは、情報ではなく戦力を補う道具だ。
 そもそも情報は信用できるかどうかという点で普遍的価値があるとは言いがたいだろう?」

「私の勝手でしょう……」

全裸の男にあれこれと指図され、由乃は苛立ちを隠しきれなくなっていた。
だが、確かに居場所を聞くというのは下策かもしれない、とも思う。
どうせ、大体の当たりはついているのだ。それならば、より重要な情報を。

「例えばこういう物がある、キャレコM50短機関銃。毎分700発の発射速度で、神経断裂弾という特殊弾丸を……」

「参加者が属するグループの情報は?」

「一名のみなら、可能だ」

腹の中に手を突っ込んで重火器の類を示していた全裸男は、
質問が来るとまるでプログラムに従うかのようにすっとその話題に乗る。
由乃の口元が緩んだ。彼女にとって、自分がどうすれば生き残れるかなど二の次。
雪輝の為に何をすれば、彼の援けになるのか―――それこそが……それだけが、彼女の行動原理。

「ユッキーのグループを教えて!」

「自分の属性ではなく、天野雪輝の属性を聞くのだな?」

「ええ」

「Isiだ」

あっさりと、褒賞は与えられた。功労者が歓喜に拳を握り締める。
雪輝が所属するのはIsi……ただ最後まで生き残るだけで勝利条件を満たす事の出来るグループ。
これが分かった以上、もはや無駄な危険を犯して参加者と交戦する意味は、由乃にはなくなった。
雪輝と合流し、彼を安全な場所に閉じ込めるだけで彼の生還は確定するのだから。

(もしかしたら、ユッキーにまた嫌われちゃうかもしれないけど……凄く悲しいけど、
 嫌われる事さえ、ユッキーの為なら我慢できる。ユッキー! 待っててね! すぐ助けに行くよ!)

「君は彼らの与える情報を疑うかもしれない。実験のルールそのものを疑うかもしれない。
 だが、彼らに君達を騙す理由も、必要もない事は理解して欲しい。
 反抗も反逆も自由だが、無意味だと言う事も。彼らはその気になれば、君達全員を殺せたのだから」

俯いて震える由乃の姿をどう捉えたのか、男は淡々と語る。
由乃にも多少の疑心はあったが、そこを疑ってしまえば彼女が前進する事はできない。
黙考する由乃がふと気付くと、全裸の男は影も形もなく消えうせていた。
荷物を全て回収した以上、由乃にはもうここに留まる意味もないし、猶予もない。
本郷の前に立ちはだかった新たな怪物も、どれほど足止めしてくれているか分からないのだから。

「ユッキーを探しに行こう。その為には……」

喜悦の極地、と言った態の由乃が腕を振った。
じゃらりと、由乃がたった今善吉から奪ったバイクの鍵が音を立てる。
小回りの利く足を手に入れた由乃に、もう本郷に拘泥する心算はない。
本郷が雪輝の害になるより先に、雪輝を見つけるだけ―――と、由乃の耳に、小枝が折れる音が届く。
振り返って薄闇を見通すと、中年の男―――先ほどすれ違った男が、街角に消えるようにその身を翻していた。

(――――― ヨンヒキメ、ミッケ)

由乃の精神が、『殺す』状態に移り変わる。
目撃者を、しかも本郷と出会う可能性の高い人間を見逃すわけにはいかないという当然の理屈を持って、
由乃は男を殺戮するべく駆け出した。必要以上に交戦はしないが、必要とあらば殺す。
三人の人間の命を奪って、なお新たに人間を"殺す"事にいくばくの感情を交えない、雪輝以外の命の極端な軽視。
それが、我妻由乃という『悪』の根源である事を正しく理解できた者は、散乱した屍の中には居なかった。


【F-6 市街地 AM 4:40】


この吉良吉影、『追い駆けっこ』はあまり得意ではないらしい。
喉をせりあがる呼気にむせながら、優美な町並みを全力疾走する。
追われているのは私で、追っているのは今しがた驚くべき手練で三人の人間を殺害した少女。
平穏な日常とは程遠いデッドレース……しかし、恐怖は不思議と感じない。
先ほど目にしたあの怪物―――今も五代と戦っているのだろうか―――アレには、確かに恐れを抱いたのだが。
確実に距離を詰め、疲弊する私を油断なく狩りたてる少女を、首だけ回して見遣る。彼女の姿は見えない。
致命的な隙を晒す私に、見えざる少女は何故か発砲してこない。銃弾が尽きているのだろうか?

(いや……彼女が私から掏り取った銃には残り3発の銃弾が込められているはず。確実に―――)

懐に仕舞ったビデオカメラに意識をやる。先ほどの少女の凶行は、全てこれで記録している。
参加者三名を殺害した際のボーナスの詳細が撮影できたのは幸運だった。
折原へのいい土産になりそうだが、私が死んでしまっては意味がない。足に力を込めよう。

(……彼女の顔を見た。とても、『幸せ』そうな表情だった)

ビデオカメラに映した少女の姿。運悪く枯れ木を踏みつけてしまい、見つかった時の少女の顔。
そこには、少女の"生きがい"がふんだんに鏤められていた。今の私には、ないものだった。
脇に見えていた壁が、途切れる。100mは走っただろうか。既に私は限界だった。
周囲の町並みから隔絶されたような一軒家の前で、力なく崩れ落ちる。
身体を反転させると、追っ手は少し離れた場所に立ち止まってこちらの様子を窺っていた。
少女は、バイクに跨っていた。不自然な程音を立てない、禍々しい機械―――それには少し、震えが来た。

「……この銃の換えの弾、持ってるんでしょう?」

「私は持っていない」

事実だ。あのコルトパイソンに、弾のスペアはなかった。
少女は残念そうな顔をして、キョロキョロと周囲を見渡し始める。
先ほどの行いから考えて、銃弾を節約する為に私を撲殺する凶器を探しているのだろう。
この状況でろくに反逆も出来ない私を、武器も持たない無力な人間だと決め付けて。
おそらく数分後か十数分後には私は殺されるのだろう……客観的に考えれば、その推測は容易だ。
だが―――何故だ。まるで、恐怖が、湧いてこない。殺されれば、全て御終いだと、知っているのに。
私は、『死』という概念を恐れないような人間では、ないはずだ。全てがリセットされる愕然……リセット……。

(……軋んで、痛む。私の、頭が)

目の前の少女ではなく、『死』そのものへの恐れは確かにあるのに。
どうしてだろう、全てが茶番―――取り返しのつく出来事にしか、思えないのは。
負けた者は死ぬ(BITE THE DUST)という当然の帰結さえも、無視できるような幻想が実在すると思えるのは。
生き残ろうと逃げていた筈の私は、今や生死への頓着を捨てていた。求めるのは―――唯一つ。
少女が、困り果ててこちらを凝視している。どうやら、得物が見つからないようだ。
私は意識せずに、少女に語りかけていた。

「……君には、いくつ"選択肢"がある?」

「え?」

「私には一つ―――これから君に殺される、という選択肢しか残されていない。君もそう思うだろう?」

「……ええ、お前を殺すのは確定しているわ」

「だが君には、私をどうやって殺すのか選択する余地が残されている。羨ましい事に……ね」

「何が言いたい?」

「提案だよ。私は抵抗しない……私の首を絞めて殺してくれないだろうか? 君のその手で」

少女がギョッとしたような顔をする。当然だろう、私が同じ立場でも同じ反応を取る。
私は彼女の返答を待つ間、少女の手を眺める事にする。先ほどの外人の物には劣るが、魅力的ではあった。
あの手で、銃を撃って私を殺せば、その音を誰かに聞きつけられて現場を目撃される可能性が出る。
手持の戦力も減り、新たな労力を強いられることになるだろう。彼女は、恐らくそれを望まない。
先ほどの殺戮も、明らかに"次"を想定し、体力と武器を温存して行っていたのだから間違いあるまい。
ならば、音も立てず抵抗もされずに最低限の労力で参加者を一人殺せるこの提案に乗らない事は有り得ない。

「……企んでいるんだろう! 私を出し抜こうと」

「君には"生きがい"がある。私にはない」

親の仇を見るような目でこちらを警戒する少女に、淡々と語りかけた。
たくらみなど、何もない。ただ、この少女が羨ましかった。だから妬みを、ぶつけてみた。

「私は今、空っぽだ。何も思い出せないし、どうすれば幸せになれるのかも不明だ。
 生きがいがないまま生きることに、何の平穏がある? 何を平穏と定義できる?
 自分の嗜好も、自分の使命も、自分の夢も、自分の性格すらも定かではない……そんなのはごめんだ」

「……」

「ひょっとしたら、自分が今のこの虚無的な状態の方が良かったと思えるような"それ"らの持ち主だとしても。
 私は、"自分の本質"が欲しい。そう、真の平穏に向かうべき道筋が知りたいのだ……ッ!」


そのために、"女"の"手"で絞め殺される経験が必要だと、少女に告げる。
死に至るコンマ1秒の間でも、自分の本質を知りたいと、そう願う。
少女は……もう、困惑してはいなかった。私の話を聞いていて、何か感じるところでもあったのだろうか。
変化は明白だった。何かに―――"生きがい"に燃えていた、彼女の瞳は、死んでいた。
私が折原に言われた、死人の眼だ……彼女も、生きがいを見つけるまでは、私と同じ虚無だったのだろうか?
少女はバイクから降りて、こちらにゆっくりと近づいてくる。死人の目で、しかし暖かい手で、私の首を絞める。

「―――ぐ、う……」

「死ね。……死ね、○○○」

力は、なるほど強かった。一瞬で気道が圧迫されて視界に澱が混ざる。
死の実感―――少女の手―――フラッシュバックが、脳裏を走る。
削り減る命と反比するように、記憶の鍵が体内に構築されていく。
その鍵は、時計の長針のようにも見えた。時間を刻む……命を削む、時計の音を立てている。
                       ................
カチ、コチ。カチ、コチ。それはまるで、爆弾の起爆装置のような――――――。

命が終わる最終刹那。この鍵で、私の全てが見えるような気がして。

「―――!」

鍵は消えた。少女が手を離して、耳を澄ましている。
意識が拡張され、死に瀕していた私にも、誰かが近づいてくるような音が聞こえた。
"死"に瀕する事で自分の本質を見つけようと決める前に、逃げ回っていた私は、約束の場所に辿りついていた。
外人の少女が眠る、この一軒家の前に。近づく足音は、二つ……。五代と、誰だろう?

「……私にとっても、君に、とっても……残念な、結果だ……選択肢は、我々が選ぶ物では、ないらしい―――」

「糞―――ッ!」

少女の瞳に、"生きがい"の火が再び燃え始める。
一瞬の躊躇いもなく、私を完全に無視してバイクを駆って逃走する。
目撃者の私を撃ち殺す時間も銃弾も惜しいほどに、その"誰か"から逃げたいのだろう。
取り残された私は、少女の背中を未練たらしく眺めていた。
少女は一度も、振り返らなかった。


【F-6 市街地 AM 4:43】


パチパチと、人間の死体が燃える音。
充満する死臭を押し退けるように、燃焼の燻りがその場を伝播していく。
三つの死体が転がる護送車の周りに、男が二人立っていて、男が一人うずくまっていた。
隣り合って立っているのは吉良吉影と本郷猛。
死者に詫びるように頭を下げているのが、五代雄介。
吉良を救出しに来てから、二人は吉良が撮影したビデオカメラの映像を見せられた。
半信半疑のまま、ここに来て。それを事実と、認めざるを得なかった。

「私には、彼女の凶行を止められなかった……。せめて、止められる誰かに真実を遺すことしか出来なかった」

「……懸命な判断だ。だからお前は、生き延びた」

吉良が恐れた怪物の正体―――本郷猛は、吉良の行動を責めない。
本郷は、吉良に"悪"を感じなかった。感じすぎない程に、感じなかった。
蹲る五代の背中に、本郷が声をかける。慰めではない、事実を淡々と告げる。

「お前が仮面ライダーとなって戦った結果が……ここに広がる、この惨状だ」

「……!」

「お前に、仮面ライダーである資格はない」

ビクリ、と震える五代の背中を見下ろしながら、護送車の脇に散らばる死体に歩み寄る本郷。
膝を下ろして自分を慕っていた善吉の、葡萄のように膨れ上がった顔を見て、呟いた。

「そして、俺にも」

善吉の首が、ねじ切られる。
人外の怪力を持つ本郷の腕によって捻断された少年の首からはゲル状の血液が糸を引いて、
外れた首輪に纏わりついている。その血を拭って、ディパックに仕舞いこむ。誰も止める間もない、一瞬の出来事。
本郷の目には、自分への怒りが燃えていた。三人を殺した我妻由乃という悪よりも、自分自身を苛んでいた。
悪だけを見て、悪だけを討つ―――そんな聞こえのいい言葉で、自分に羨望の目を向けるこの少年から、
離れようとしていた。そこに、彼の期待や高望みから逃げようという弱さはなかっただろうか?
守るべき者から目を背け、戦う事だけを選ぶなど……仮面ライダーに、許される事であろうか?

「悪の跳梁に間に合わない正義に……存在する意味はない」

一瞬の気の迷いが―――直接的にでも間接的にでもないにせよ、この結果を招いた。
許されざる失態。有り得ない筈の不手際。だがそれは、本郷猛の歩みを些かも衰えさせはしない。

「俺は、往く。俺の"仮面ライダー"を、成す」

搾り出すような声で、死んだ者たちへの別れを告げて。
悲しみも憎しみもなく、『仮面ライダー』を張り通す為に、本郷猛はその場を後にした。
由乃の向かった方角も既に聴き取れず、当てもなく歩いていくその姿を、吉良が見送っている。

「……凄絶な男だな、本郷というのは。共に行動しようなど、言い出せる雰囲気ではなかったな」

吉良の呟きに、残された五代は反応しない。
彼のこれまでの未確認生命体との戦いの中で、本郷の言った『間に合わない』が幾度あったろう?
五代は、目の前に広がる無惨な死体を見て、それを再認識して……悲しみにくれていた。
自分が守った少女が、この惨劇を引き起こした事もショックだったが、何よりも。
ビデオで見た我妻由乃の笑顔が、心からの喜悦……五代が守りたいと思う、純粋なモノだった事が、辛かった。

「……」

五代は弱音を吐かない。時に能天気とも取られる彼の心は強く、その強さ故に痛みを溜め込み過ぎる節があった。
『仮面ライダー』……クウガの事を指すらしいその言葉に、五代の強さが押しつぶされそうになる。
自分がここにいれば―――あるいは少女が本郷に抹消されかけた場所にいなければ。
仮面ライダー・クウガの力がなければ、彼らは死なずにすんだ筈だったのだ。

「五代くん……」

吉良が、五代の様子を見て心配そうに言葉を選ぶ。
同行人の彼が使い物にならなくなれば困るという打算的な考えも多分にあったが、
僅かな時間とはいえ行動を共にした、この気のいい男が苦しむ姿を見ていたくない、という気持ちもあった。

「吉良さん、俺はっ……!」

「間違ってなど、いない。君が我妻由乃を助けた事で彼らが死んだのであっても。
 君が我妻由乃を助けようとした思いに、非難される謂れなど、何一つないのだからな」

「―――っ、ぐ、ぅ」

五代の瞳から、一滴だけ雫が落ちる。それは本当に一滴で、吉良に気付かれることもなく終わった。
吉良の言葉……五代の精神性を尊重し、それでも厳しい語調のそれは、何より深く五代を侵食する。
暫し無言の時が流れて、護送車の周囲の熱が散らばって冷ややかな外気が戻りゆく中で、顔を上げた五代は。
自分の過ちから目を逸らすことなく、自分の根幹を守ったまま、この惨状に向き合っていた。

「俺、戦います。吉良さんや折原さんのいう、善い人たちのグループを作って、こんな事をする奴らと……戦います」

由乃のような少女と戦うのを想像して、一瞬顔を歪めるが、それでも決意を露わにした五代。
それを見て、吉良は何故か『喜び』を感じられなかった。
吉良のかけた言葉は、100%善意からきた物で、作意や悪意など微塵もない。
だというのに、それを聞いて真っ当に立ち直った五代と、その喜びを共有できなかった。

(私は、彼とは違うのだろうか―――)

何が違うのかは、吉良自身にも分からないが。
彼は未だ、五代の真の意味での仲間には、なれていなかった。
だが、後一歩だ。我妻由乃との対峙で、彼の本質は殻まで見えてきていると言っていい。

「彼らの墓を作ろう、五代くん。それが我々の責任だと言いそうな顔をしているからな、君は」

ともあれ今のところは、二人が衝突することはない。
共に目指す生還というゴールに、同じ足並みで歩いていた。

【F-6 市街地 AM 4:50】


金髪の少女―――ニナ・フォルトナーは、護送車の中で寝息を立てている。
吉良の救出後に本郷たちによってここまで連れてこられた彼女の覚醒は間近だった。
彼女の兄・ヨハンに縁深き場所……511キンダーハイムに在籍していたグリマー・ヴォルフガングは物言わぬ亡骸となって、
車の装甲一つ隔てたすぐそこに転がっている。互いが互いを知らないにせよ、皮肉な奇縁であった。
ニナはキンダーハイムとは別の地獄を、兄ヨハンと人格・苦しみを分け合い、最後には全て押し付けて生き抜いた。
一方のグリマーは、己の中に超人シュタイナーという異なる人格を形成する事で、例外的に生き残った。
奇しくも二人は、フランツ・ボナパルタの「人はなんにだってなれる」という言葉を証明した、
優良種であったと言えるだろう。その二人も、いまや生と死という分厚い壁に阻まれている。
果たしてニナは、グリマーとは違う末路を選択できるのだろうか?
何かの夢にまどろみながら、ニナはほんの少しだけ……微笑みを、浮かべていた。

本郷猛は「仮面ライダー」に「された」。
我妻由乃は「天野雪輝の嫁」に「なろうとした」。
吉良吉影は「自分」に「なれずにいる」。
五代雄介は「仮面ライダー」に「なった」。

ならば、彼女は……何に、なるのでしょうか。

【人吉善吉@めだかボックス 死亡確認】
【ヴォルフガング・グリマー@MONSTER 死亡確認】
【夢原のぞみ@Yes!プリキュア5シリーズ 死亡確認】
【残り49人】



【F-6/市街地:早朝】

【本郷猛@仮面ライダーSPRITS】
[属性]:正義(Hor)
[状態]:ダメージ(小)
[装備]:ベレッタM92@MONSTER
[道具]:基本支給品一式、支給品1~3(本人確認済)、善吉の首輪
[思考・状況]
基本行動方針:仮面ライダーとして力なき人々を守る。
1:全ての善を守り、全ての悪を倒す
2:首輪を解析する
[備考]
※参戦時期は次の書き手さんにお任せします。

【ニナ・フォルトナー@MONSTER】
 [属性]:その他(Isi)
 [状態]:気絶
 [装備]:護送車@DEATH NOTE
 [道具]:基本支給品一式、ハンドガン
 [思考・状況]
 基本行動方針:
 1:気絶中
[備考]
ジョーカーの名前を知りません


【五代雄介@仮面ライダークウガ】
[属性]:正義(Hor)
[状態]:疲労(中)
[装備]:アマダム
[道具]:基本支給品、サバイバルナイフ、鉄パイプ
[思考・状況]
基本行動方針:誰一人死なせずに、この実験を止める
1:悪と戦い、倒す
2:Horと見た人を仲間に加え、Isiと見た人を保護する。
3:死んだ人たちを埋葬する。
4:臨也、吉良を守る。
5:臨也を警戒。

[備考]
登場時期は原作35話終了後(ゴ・ジャラジ・ダを倒した後)。
クウガの力の制限については、後の書き手にお任せします。
ペガサスブラストで火器の残弾が減るかどうかは後の書き手にお任せします。

【吉良吉影@ジョジョの奇妙な冒険】
[属性]:悪(Set)
[状態]:健康、記憶喪失
[装備]:なし
[道具]:基本支給品、Queenの楽曲三つが入ってるCDとそれが入ってるウォークマン
    爆弾の作り方が書いてある本 ビデオカメラ@出典不明
[思考・状況]
基本行動方針:生き残り、平穏の中で幸福を得る
1:爆弾の起爆装置……? 私の本質とは一体……。
2:コロッセオに向かい、Horと見た参加者を擬似Hor集団に加え、Isiと見た参加者を保護する。
3:自分の"本質"を知り、"抑えられない欲求"を解消したい。
4:『東方仗助』と『空条承太郎』はなんだか危険な気がするので関わりたくない
5:首絞め……惜しかった……。

[備考]
登場時期は原作で死亡した直後。
記憶の大半を失い、スタンド『キラークイーン』を自分の意思で出せなくなり、その存在も不認知です。
なんらかのきっかけで再び自在に出せるようになるかどうかは、後の書き手にお任せします。
ビデオカメラには由乃が善吉・のぞみ・グリマーを殺害してご褒美を貰うまでの映像が記録されています。
ビデオカメラの出典・詳細は、後の書き手にお任せします。

【F-5 市街地:早朝】

【我妻由乃@未来日記】
[属性]:その他(Isi)
[状態]:ダメージ(小) 疲労(中)
[装備]:雪輝日記(レプリカ) 剃刀 バギブソン@仮面ライダークウガ コルトパイソン(残弾3/6)
[道具]:基本支給品、支給品(確認済み)3 ピンキーキャッチュ@Yes!プリキュア5シリーズ
     アストロライト液体爆薬入りの小瓶@現実×6 マッチ箱@現地調達
[思考・状況]
基本行動方針:ユッキー(天野雪輝)と共に生き残る。
1:ユッキーを探す。情報を頼りに東南の都市(下水道)へ向かう。残りは愛でカバー!
2:Isiであるユッキーを保護し、ゲーム終了まで安全な場所で守る(雪輝の意思は問わない)
3:邪魔をする人間、ユッキーの敵になりそうな奴は排除する。殺人に忌避はない。
4:最終的にユッキーが生き残るなら自己の命は度外視してもいい。
[備考]
※雪輝日記(レプリカ)
ユッキーこと天野雪輝の未来の行動、状況が逐一書き込まれる携帯電話。
劣化コピーなのでごく近い未来しか記されず、精度はやや粗い。更新頻度が落ちている。
※プリキュアに変身できるかどうかは、後の書き手にお任せします。

【支給品紹介:アストロライト液体爆薬@現実】
常温で液体である爆薬の一種。
爆薬としての威力はそれほど高くないが、安定性が高く不揮発性であるため、爆発力を維持しやすい。
何かにしみこませた状態での爆破も可能であり、上手く使えば建物を倒壊させることも可能だろう。


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正義の業 我妻由乃 仮面ライダー対プリキュア ジャスティスバトルロワイアルで大冒険!
ヴォルフガング・グリマー 死亡
夢原のぞみ 死亡
人吉善吉 死亡
本郷猛 仮面ライダー対プリキュア ジャスティスバトルロワイアルで大冒険!
記憶の欠片 ニナ・フォルトナー
五代雄介 [[]]
吉良吉影 [[]]







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