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甘楽ちゃんのドキ☆ドキ身体&精神検査!?◆GOn9rNo1ts






――現在、チャットルームには誰もいません――

――現在、チャットルームには誰もいません――


――甘楽さんが入室されました――


《はーい。皆のアイドル、甘楽ちゃんですよー☆》
《全く、大変なことに巻き込まれちゃいましたねー》
《殺し合いなんて、怖くって怖くってぶるぶる震えまくりなのですよう》
《見たところ太郎さんもいらっしゃるみたいですし、とりあえずここに来てみたのですが……》
《太郎さーん、生きてますかー?生きてたら返事してくださーい》
《って皆が皆、私みたいな場所にいるとは限らないですよねー》
《ピラミッドとか墓地とか!海の家ってのもあるみたいだし中々カオスですねえ》
《前二つは、死んだ人たちを埋葬してあげるためなんでしょうか。きゃっ、怖ーい》
《とまあ冗談は置いといて、もしもここを見つけた方がいらしたらどうぞ、遠慮せずにどしどし押しかけちゃって下さい!》
《何故か私のとこではお気に入りに登録されてましたし、他の所でもそうだという可能性は十分あると思いますよう》
《私みたいなうら若き乙女が一人でいるのは色々怖いですし、ネット上だけでも誰かと繋がっていたいんです!》
《それに、出来るだけ多くの人と関わって情報を共有できたら、何か役に立つこともあると思うんですよう》
《……おっと、こんな時間にお客さんが。それじゃ、今のところはこれくらいにしておきますね》
《あれっ?もしかして、これって死亡フラグ!?》
《……やはり太郎さんやセットンさんの突っ込みがないと今一つ盛り上がりませんねえ》
《ということで再度言いますけど、もしもここを見つけて下さったらどうぞ参加して下さい!》
《ログは残る形式になっているようなので、一言でも何か残していって下さると感謝感激雨霰なのです☆》
《ではでは、生きていたらまたどこかでお会いしましょう∞》


――甘楽さんが退出されました――

――現在、チャットルームには誰もいません――

――現在、チャットルームには誰もいません――



◇ ◇ ◇



あんたさ、人を殺したことはあるかい?

そう、人だよ人。豚でも牛でも鶏でも魚でも虫でも化け物でもなく、人間。
俺かい?俺はないよ。人を殺すなんてとんでもない!
こんな場でいっても説得力はないかもしれないけどねえ。
それで、あんたはどうなんだ。そんな立派に銃を構えて中々様になっているじゃないか。
見たところ俺と同じ日本人っぽいけど「平和ボケの国」の普通の人間はそんな堂に入った構え方なんてできないだろ。
もしかして警官とか?それともヤのつく仕事してたり?もしかしてガンオタって人間だったりする?
へえ、お医者さん。それも外国の。それはそれは。
……まあ、向こうでは銃がコンビニとかで売ってるらしいからねえ、銃に慣れるのも当たり前なのかな。

で……質問に答えてよ、ドクター。

あんたは、人を殺したことがあるのか。

それとも、ないのか。

…………。

直接的には殺したことがない、と。
良いよ。それを信じようじゃないか。
うん?あんまりあっさり信じると良くないんじゃないかって?
あはは、情報屋なんて仕事をしてるとね、嘘をついてるか本当のことを言ってるか何となく分かるもんなんだよ。
そうじゃなきゃ商売やってらんないしね。ああ、これはただの愚痴だから。
目だとか口だとか鼻だとか心拍数だとか勘だとか、どんな風に判断してるかは企業秘密だけどねえ。



それで……あんたは間接的に何人殺してきたんだい。



一人?二人?十人?百人?
何人見殺してきた。何人手遅れになった。何人あんたは冥土に送ってきたんだ。
はは、別にあんたを責める気はないさ。俺だって立派な大人だ。世の中の不条理さとか命の儚さとかは十二分に理解してるつもりだよ。
もしもあんたが俺の家族よりも超有名な俳優の手術を優先したとしても、俺は怒らないだろう。糾弾しないだろう。
命の価値は平等だ。だが、それ以外は不平等だ。
影響力。財力。知り合いの多さ。繋がりの深さ。他にも沢山あるだろう。
それらを全て考慮に入れて、どうしようもなくどうしようもなければ、そうするのは間違いじゃない。
俺の家族を優先したとして、得するのはあんたのモラルと良心くらいだろ。
そして、そんなものを得たところで世の中を上手く渡っていける筈がない。
この世界はアニメや漫画とは違うんだ。その場その場の善行で幸せになれるほど簡単単純なものじゃない。
欲望と思惑とが二重三重以上に絡み合い、噛み合い、複雑怪奇の様相を呈している。それが社会だ。
医者ってのは世界で最も大事なものを扱う以上、そういうのに必要以上に囚われやすいんじゃないのかな。


……予想以上にしんみりとした顔をするんだね。色々あったと見える。
まあ、詮索はしないでおくよ。ただ、俺は話し好きで聞き好きだから、幾らでもその辺の話は聞いてあげても良いけどね。
ま、俺はカウンセラーじゃないし、あんまりためになるアドバイスは返してあげられないだろうけど。
まあ、そんな顔をするあんたは偉いさ。素晴らしいさ。
俺の知り合いにも医者、まあ闇だけど、がいるけど、あいつは人格が色々破綻してる。
高校時代に女の子にコクられて、なんて返したと思う?
「君は首から上があるから好みじゃない」だってさ!あはは、面白いジョークだろう。
あいつに比べりゃ、少しでも殊勝な顔をするあんたは医者の鑑だよ。誇ってもいい。

それでさ、俺は思うんだよねえ。


医者は一番目か二番目に神様に近いんじゃないかって。


医者は人を救う。死の淵から命を掬う。
人を殺すのなんて、下手すりゃ3歳の子供だって出来る。そこらの銃はガキをブルース・
リーより強くする。
ああ、今のは例えだから、もしあんたがブルース・リーの大ファンでも気を悪くしないでくれよ?
話を戻そう。命を奪うのは簡単だ。だけど逆は違う。
医者じゃなくとも人を救える?そりゃそうだ、正論だね。
俺たちだって心臓マッサージの真似事くらいは出来るかもしれないし、人工呼吸だって見よう見真似で実行できるさ。


でもさ、あんたは思わないかい。
神ってのは他の人間よりも出来ることが多いから神なんだってさ。
普通の人間と何も変わらず、何も特別なことをできない奴なんて、神と呼べるかい?
今の日本じゃ簡単に「神だ!」とか使っちゃったりするけど、それでもそこらにいる通行人を神とは呼ばないさ。
神ってのはね、特別なんだ。普通とは違うんだ。だから崇め奉られ、時には畏敬されたりする。
普通の人間は、他人の腹を掻っ捌いて中の腫瘍を切り除くことなんかできない。
普通の人間は、他人の脳髄を引っ掻き回して神経を繋ぐことなんてできない。
普通の人間は、銃弾で撃たれた時にどう処置していいか分からないし、包丁で刺された時にどうすれば助かるのか分からない。
でも、あんたは出来るし、分かる。そうだろう、ドクター。
他の人間よりも多くの手段を使い、用い、寿命を引き延ばすことができる。
それは、十分に神と呼べるものだと思わないかい?
神の特殊性を示すのに良く、命を創造するとか死んだ人間を蘇らせる、とか使われるけどさ。
つまるところ、医者ってのはそれに最も近い人間じゃないかな?
壊すのは簡単だが創るのは難しい、上手く言ったもんだよね。
特に、こんな場においてはね。

何が言いたいのか分からない?ああ、そうだろうね。分かるように言ってないから。
ははは、そう怒るなよ。本題はここからさ。
ボディチェックは終わったかな?銃どころかナイフ一本持ってない丸腰の俺をひんむいて満足したかい。

それじゃ、おそらくこの場で、殺し合いの中で、慈悲深く情け深く神に近いあんたに忠告しよう。


無闇に他人は救うな。助けるな。


……銃を下してくれ、ドクター。俺はあんたと争いを、殺し合いをしたいわけじゃない。
ただ、これから一緒にやっていく仲間として、はっきりさせておきたいことをはっきりさせるだけだ。
ああそうさ、俺はあんたと手を組みたい。だからこそ抵抗もせずにボディチェックも受けたし今も無抵抗でいる。
誰だって好き好んで殺し合いなんてするもんか。あんただって殺し合いなんて乗るつもりはないんだろう。
だから、俺たちは生き残るため仲間を求める。
信頼のおける仲間を。有用で有効で優秀な仲間を。
だからこそ、俺は警告しよう。知らない他人を助けるな、と。


……ここで一つ、ちょっとした思考実験をしようか。


今、あんたの目の前に二人の参加者が倒れている。
一人は悪人面した男。銃を片手に腹からどくどく血を流している。
一人はいかにも少女漫画に出てきそうな女の子。臓器を撃ち抜かれ虫の息だ。彼女の前には血に染まった包丁が落ちている。
あんたは直感する。どちらかを助けている間にどちらかは死ぬだろう、と。
そこで、悪人面した男は言うんだ。
「そこの女に不意を突かれて包丁で刺された。俺は必死で反撃してこいつを撃った。
俺は殺し合いに乗っていない。頼む、信じてくれ。俺を助けてくれ」ってね。


あんたは、どうする。


「どちらも助ける」か。ふむ、中々華麗に前提条件を覆してくれてるけど、そこは目を瞑ろう。
どちらも助けた上でどちらも拘束。後で話を聞いてどうするか判断する、か。
普通なら、合格点だ。前提条件を無視しているからー25点。75点はあげてもいい。

だけどね、今回の場合は0点だよ。ドクター。

良いかい、今の状況をしっかりはっきり思い起こしてくれ。
突然の拉致。理屈の分からない瞬間移動。俺たち以外誰もいない会場。殺し合い。
……あんたさ。自動販売機を投げつける男って信じるかい?
それか、おかっぱ眼鏡巨乳の大人し目の女の子が身体の中から日本刀を取り出すところを見たことはあるかい?
首がなくても活動する人型の化け物がこの世に存在することを、あんたは知っているかい?


信じても信じなくても結構。だけど、これは純然たる事実だ。
俺が何を言いたいのか分かるかな。つまり、この世は不思議だらけだってことだよ。
悪人面した男は、手も触れずに俺たちを一瞬で細切れにできる超能力者かもしれない。
虫も殺せなさそうな少女は、拘束をものともしない万力の力を宿したバーサーカーなのかもしれない。
実は、この俺は人間じゃなくて妖怪カマイタチなのかもしれない。
ま、俺はただの人間だけどねえ。あはははは。
分かるかい。この場において全く知らない他人を助けることはどれだけ恐ろしいことなのか。
あんたはさっきの心理テストみたいな状況でも、迷わずどちらも助けようとするだろう。
だけど、それは駄目なんだよ。それじゃあ生き残れない。
一つのミスで、十人が死ぬ。そんなのは許されないんだ。
さっきのテストの模範解答は「どちらも自らの手で殺す」だよ。
不確定要素を排除し、更に三人殺しの特典にも近づくことができる最良の一手だ。


冷血漢となじるかい。悪魔だと罵るかい。
だけど、俺はただの人間だ。力を持たぬ一介の情報屋だ。
俺は死が怖い。自分という存在が消滅し、塵と消えるのが怖くて怖くてたまらない。
だから、俺は『その時』が来たら躊躇わないだろう。戸惑わないだろう。
それが俺の選ぶ道だ。生き残るために選ぶ道だ。


……別に、強要しようってわけじゃない。俺もそこまで身勝手な人間じゃないさ。
あんたが助けたければ勝手に助ければいい。俺は俺で好きなようにやらせてもらう。
ただ、後で「話が違うじゃないか、この極悪人!」とか言って勝手に面倒事にされるのは嫌なんだよ。分かるだろ。
俺は善人気取りをして後で掌を返すような連中とは違う。そこを知ってて貰いたかったんだよ。
この話を聞いてあんたがどうするかは任せるさ。俺と組むか、組まないか。
言っておくが、俺はあんたと組みたい。やはり医者という職業は魅力的だし、あんた自身にも好感を抱いてる。
そこだけは、忘れないで欲しい。


さて、俺の長くてつまらない話はお終い。
そこに俺がかき集めた医薬品がある。より取り見取り、好きなのを持って行ってくれ。
他にも必要なものがあれば探してくるといいさ、俺はその辺は疎いからあんたに任せる。
俺が持つより優秀そうなあんたが持ったほうが良いと、合理的に判断したまでだ。だから遠慮は無し。
ああ、ついでに、出来れば救急車のキーとかも探してきてくれないか。やはり足が有るに越したことは無いからね。
じゃ、俺はこの待合室にいるから。どうするか決まったらまた来てくれよ。


……おまえは神を信じるか、だって?
最近までは信じてなかったけど、今は天国の存在と一緒に信じても良いかな、って気にはなってる。
だって、そっちのほうが面白いだろ?信じる者は救われる、ってさ。
俺にとっちゃ、神様なんてその程度の存在だよ。



◇ ◇ ◇



――現在、チャットルームには誰もいません――


――現在、チャットルームには誰もいません――


――甘楽さんが入室されました――


《ふふふ。皆のアイドル、甘楽ちゃんは不滅なのです☆》
《お客さんは、なんとお医者さんでした!きゃーびっくり><》
《彼ったら強引にアプローチをかけてきちゃって、私ビックリしちゃいましたよう》
《でも、良く見ると結構イケ面だったり、きゃっ(*^o^*) 》
《今は彼をデートに誘ってるんですけど、ちょっと戸惑ってるみたいなんです》
《やっぱりこんなところだから皆緊張してるんですよね、ちょっとデリカシーがなさすぎたかもしれません……》
《まあ、過去は振り返らずに前進前進!甘楽ちゃんの愛の力でこんな殺し合いはきっと止めさせるのです☆》
《皆さんも、是非是非ご協力お願いしますね!》
《それでは、また生きていたら何処かでお会いしましょうー》
《バイバイキーン☆彡》


――甘楽さんが退出されました――

――現在、チャットルームには誰もいません――

――現在、チャットルームには誰もいません――




あはは、面白くなってきた!
医者はHorに分類されるのか。それともIsiに分類されるのか。どうなのかねえ。
まあいいや。移動がてら、色々火種を蒔いていこうじゃないか。
これでこそやりがいがあるってもんだ。あのドクターも色々隠してるようだったし、果たして鬼が出るか蛇が出るか。
……これだから、これだから人間観察は止められない!



さあて、次の一手は……。





折原臨也の「唯一」の友人、とある闇医者曰く。


『折原臨也は、善意なんてひとかけらも持ち合わせちゃいない』


折原臨也の「友達で大事な弟みたいな、捨て駒の王将」曰く。


『折原臨也には絶対に関わるな。あいつは信念が三秒で変わる』



コートの隠しポケットでひっそりと息を潜めている一本のメスが、ギラギラと鈍い輝きを放っていた。



【G-2/市街地:病院:黎明/一日目 黎明】


【天馬賢三@MONSTER】
 [属性]:正義(Hor)
 [状態]:健康
 [装備]:コルトガバメントM1911A1(7/7)、予備弾倉4つ
 [道具]:基本支給品、不明支給品1~2、月の腕時計@DEATH NOTE、医薬品多数
 [思考・状況]
 基本行動方針:ヨハンの抹殺。負傷している者がいれば治療する?
 1:病院内を探索。必要なものを探す。折原臨也に関しては……
 2:ニナ、テンマを探す。
 3:いずれ杳馬と合流する。


【折原臨也@デュラララ!】
[属性]:悪(Set)
[状態]:健康
[装備]:メス(コートの隠しポケットに入っている)
[道具]:基本支給品、セルティの首、属性探査機、属性電池(Isi)
[思考・状況]
基本行動方針:実験を完遂させつつ、その中で活躍してヴァルキリーに認められ、天国へ行く。
1:Horらしき参加者を見つけ、五代達との合流を促して擬似Horによる大集団を作る。
2:Isiらしき参加者を見つけたら、人間観察がてら人間不信に追い込む。
3:Setらしき参加者に遭遇した場合、様子を見て情報収集・擬似Set集団形成促進の為に接触する。
4:属性電池を探索する。
5:ここで活躍できなかった場合の保険の為に、本ちゃんの戦争に必要な竜ヶ峰帝人はなるべく保護したい。


[備考]
登場時期は原作2巻終了後。
吉良吉影と、第一放送後に合流する場所を密かに決めています(詳細は、後の書き手にお任せします)。


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いつか降るKILLER QUEEN 折原臨也









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