マダガスカル共和国
Republic of Madagascar
1 基本情報
1.1 地理・経済情勢
- 人口:1,890万人(2008年、UNFPA)※1
- 首都:アンタナナリボ(人口150万人:2008年)※1
- 主要産業:農牧業(米、コーヒー、バニラ、砂糖、クローブ、牛)、漁業(えび、まぐろ)※1
- GNI:79.3億米ドル(2008年:世銀)※1
- 一人当たりGNI:420米ドル(2008年:世銀)※1
- 経済成長率:0.4%(2008年:世銀)※1
- 成人識字率(1999~2007年、15歳以上の割合):70.7% ※2
- 総就学率(2007年):61.3% ※2
(その他、基本情報は後日一覧表から一括で転記)
1.2 年表
(当該国の歴史的経緯と水に関連する主要なイベントの発生時期を記述)
2 水資源と水利用
2.1 水資源
(水資源の豊富さ、雨期と乾期、どのような水源が使われているか、等)
年平均降水量 1513mm/年 ※4
一人あたり水資源賦存量 17590m3/年/人 ※4
一人あたり水使用量 873.0m3/年/人 ※4
2.2 水利用
(農業用・工業用・家庭用の配分、廃水の再利用など、水の使われ方の特徴、等)
用途別水利用 農業95%、工業1%、家庭用2% ※4
2.3 家庭用水需要
(水道の一人一日使用水量やその範囲、都市村落給水の間での違い、等)
3 水に関する住民意識
3.1 徴収率
(水道料金の徴収率、あるいは水供給に対してお金を払う気持ちや文化があるかどうか、等)
3.2 料金体系
(平均的な水量あたり料金、料金の決め方、等)
一般家庭の水道料金は現在0.15$/m3(約15円)となっている。料金徴収は毎月行っている。※5
3.3 水に対する不満・クレーム
(平均的な水ニーズ、特徴的な水に関する意識、等)
4 水関連の政策・法規制・基準
4.1 政策と計画(policy and plan)
(国の開発計画、水セクターのマスタープラン、等)
1999年に「水に関する法令」を策定し、給水分野の機構改革、受益者負担の原則、民間活力の積極採用等を柱として政策を打ち出すとともに、2000年には「貧困削減戦略ペーパー」(PRSP)を策定し、2015年までに地方の給水率を80%に改善する目標を定め、他ドナー・国際機関の協力を得ながら給水政策を推進している。※5
4.2 法規制
(上水下水などの水関連の個別法、基準のうち環境基準や水質基準)
水道水の水質はWHOの飲料水水質基準に準拠している。※5
4.3 水行政機関
(法規制を執行する機関)
水道統括官庁
- エネルギー・鉱山省(Ministry of Energy and Mining)
水道事業を管轄するのエネルギー・鉱山省の水道・環境衛生総局である。※5
5 上下水道事業の実施状況
5.1 上下水道の普及状況
(上下事業の数、当該国における分布状況、普及率、安全な水アクセス率、等)
改善された水供給へのアクセス率(2006年) 47%(都市:76%、村落:36%)※3
改善された衛生施設へのアクセス率(2006年) 12%(都市:18%、村落:10%)※3
現在都市部の水道普及率は約83%に改善されてきているものの、村落部での水道普及率は依然として僅か12%程度であることから、同国全体の水道普及率は約26.2%の低水準に留まっている。※5
現在マダガスカルには4つの水道事業がある。※5
- 都市公共水道(UPWS):人口2000人以上の都市を対象
- 農村公共水道(RPWS)
- 専用水道(RPWS):工場、会社、医療機関、病院等を対象
- 小規模公共水道(SCWS):浅井戸、泉、雨水
普及率はUPWSで92%、全体で21%である。
5.2 その他パフォーマンス
(漏水率、24時間給水の実現度、その他水供給事業の水準を定量的に把握できる数字)
6 上下水道への援助・民営化
6.1 国内援助
(中央政府から地方事業への援助等)
6.2 その他の援助
(外国からの援助等)
6.3 民営化
(民営化、公民連携の進行状況)
7 水技術
(どんな技術が使われているか、現場の技術レベルはどうか、技術基準は、その国発祥の技術は、その他おもしろネタ等)
UPWSの水道水の原水は、鉄分が多いために急速ろ過の浄水処理を行っており、殺菌についてはUPWS、RPWSともに塩素を使用している。1人1日当たり平均使用水量35L、1人1日当たり最大使用水量150Lを指針として事業計画している。※5
出典
最終更新:2011年07月29日 20:43