「○○。」
「聖司先輩、卒業おめでとうございます。」
「・・・・・・ああ。」
「こっちに来ちゃっていいんですか?みんな、校門の方に集まってますけど・・・・・・」
「別にいい。永遠の別れってわけじゃないし。」
「それはそうですけど・・・・・・」
「何なんだろうな。普段ろくに話もしなかった奴らが、急に馴れ馴れしく声かけてきて。
みんな言うことが同じだし。ピアノを聴いてたとか、もう聴けないとか・・・他にないのかってくらい。」
「・・・・・・・・・」
「・・・・・・まぁ、悪い気はしないけどな。」
「聖司先輩・・・・・・」
女子A「ねぇ、設楽君、写真一緒に撮っていい?」
設楽「え?」
女子B「あ、わたしも!」
女子A「じゃあみんなで撮ろうよ!」
設楽「・・・・・・・・・・・・」
○○「・・・・・・みんな集まって来ちゃいましたね?」
設楽「卒業アルバムがあるのに、なんでわざわざ写真なんか・・・・・・」
○○「・・・・・・・・・」
設楽「まぁ、最後だからな。今日くらいはクラスの奴らに付き合うか。」