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■臨海公園・煉瓦道

「走るか」
「(選択肢)ここに来てまでトレーニング?」
「悪ぃ。退屈してんじゃねーかと思って。気の利いたことも言えねーし」
「そんなことないよ?」
「本当か?」
「ウソ、言ってるように見える?」
「…………見えない」
「うん。当たり」
「そっか。ならいい。……安心した。俺だけじゃねーって。よかった」
(嵐くん……)

■臨海公園・遊覧船

「子どもの頃、これ乗ってメチャクチャ酔ったの思い出した」
「(選択肢)えーっ、この程度で!?」
「うん。とにかく体、弱かったから」
「! ごめん、わたし……」
「いい。今はこんなだし」
「でも……ごめんなさい」
「…………。おまえのそういうとこも好きだ」
「えっ?」
「気に入ってるんだ。だから、そのままでいろ」
「う、うん」
「よし」
(嵐くん……)

■臨海公園・波止場

「なあ。ここって、何回も来るようなとこか?」
「(選択肢)あなたとならば孫氏の代まで!」
「いいな、そういうの」
「うん?」
「その頃まで一緒にいるの、おまえとならムリじゃねー気がする」
「おじいちゃん、おばあちゃんになっても?」
「うん。いてーな。こんな風にさ」
(嵐くん……)

■水族館

「こいつら、海にかえしたら生きていけねーのかな」
「(選択肢)そんなのムリムリ!」
「そうか? 鍛えれば、それなりにいけそうな気がする」
「そう?」
「うん。できねーって決め付けて道を挟めるより、できるかもって希望を持って少しずつ前に進むほうが俺はいい」
「じゃねーと、つまんねーよ。最初から冷めてたら」
「……そか。そうかもしれないね」
「うん。だから、おまえもなんかあったら諦めずに一度は立ち向かえ。つれぇ時は、支えてやる」
「二人なら、なんとななるだろ。きっとさ」
(嵐くん……)

■水族館・イルカショー

「あ、すげー混んでる」
「(選択肢)よし、今日はもう帰ろう!」
「…………マジで?」
「えっ!」
「帰るのか?」
「え、あの……」
「見てかねーの? イルカ」
「う、ううん! 見ていく!」
「だよな。行こ」
(あんな子どもみたいな嵐くん、初めて見たかも……)

■水族館・巨大水槽

「このトンネル、すげー長いな」
「(選択肢)この先は永遠の闇っ……!」
「永遠の闇、か……」
「嵐くん?」
「やっぱ1回でも闇ん中に入り込むと、出られなくなるんかな」
「そんなことないんじゃない?」
「そうか? なんで?」
「明けない夜はないっていうし、きっと闇からも抜けられる方法があるよ。光、ある限り! なんちゃって」
「…………」
「どうしたの?」
「うん。それ、掴むまで前に進むしかねーよな?」
「光。掴みてーな。なるべく早く」
(いつもの嵐くんじゃないみたい……)

■海

「あ。ちゃんと日焼け止め塗ってきたか?」
「(選択肢)そんなもの、必要ないッ!」
「…………」
「だいじょうぶ!」
「いや。塗っとけって」
「うーん……どうして?」
「今の感じがいいから」
「え!?」
「今の感じがいいから」
「あ、あの。聞こえてたからだいじょうぶ」
「そっか。塗るか?」
「う、うん。塗ろうかな……?」
「よし。じゃ、俺あっち行ってる。早く来い」
(ふふっ、もう……急ぎましょうかね!)

■海・青の洞窟

「ここで結婚したカップルがいるんだってさ。テレビでやってた」
「(選択肢)さすがにここで結婚式は……」
「そうか? けっこう良かったけどな、テレビで見てる分には」
「うーん……酔っちゃいそうじゃない?」
「ああ、船酔いか。訓練次第である程度はどうにかなるから平気」
「そうなの?」
「うん」
「それに、金額も……」
「割と安かったと思った。ちゃんとは見てねーけど」
「そっか。それならいいかな?」
「うん。つーか……俺らがすること前提みたいな話になってねーか?」
「え! あ、あの、わたしそういうつもりじゃ……!」
「まあ、現時点で不安な点は解消できたんだし、いいんじゃねぇ?」
「う、うん」
「またいつか、こういう話ができたりするといいかもな。いつになるかわかんねーけど」
(嵐くん……)

■冬の海

「ここに来ると、何かせずにはいられなくなる」
「(選択肢)砂でお城を作りたくなるとか?」
「ちげーよ。どっちかっつーと……砂で城が作ってあったら壊してぇほう」
「そんなことしたら、二度と元には戻らねーのに」
「でも、もう一度作れるよ?」
「!」
「子どものころ、そうしなかった? 砂でトンネル作って、波にさらわれて」
「…………懲りずに、また作り始めるんだよな?」
「そう。何回も、何回も」
「そっか。……そうだな。なんかトンネル作りたくなった。手伝え」
「波が来たらどうする?」
「作り直す!」
「ふふっ、押忍!」

■花火

「終わって欲しくねーな。花火」
「(選択肢)始まりあれば終わりあり!」
「まあな。けど、終わるにはなんか惜しい気がする」
「何かまだ、足りてないような。よく、わかんねーけど」
「うん……」
「終わったら。時間が進んだらわかるんかな。それの正体」
「かも、しれないね」
「そっか。…………」
「でも、やっぱり終わって欲しくねーよ」
「こんなに時間が進むのが怖ぇって思ったの、初めてだ。なんなんだろうな。ホント」
(嵐くん……)

■フードコート

「のど渇いた。なんか飲まねー?」
「(選択肢)じゃあ、カップルストローで!」
「カップルストロー?」
「うん、吸い口が二股に分かれてるストロー。ほら、あそこ」
「ああ、あれか」
「……どう?」
「べつに、二股じゃなくてもいいんじゃねー?」
「えっ?」
「普通のやつが一本あればいい」
「……ええっ!?」
「おまえがストロー使って、俺が直接グラスで飲めば」
「あ、そういうことか……」
「どういうことだと思ったんだ?」
「えっ! えぇと、その……」
「? ヘンなやつ。」
(うう……)

■プラネタリウム

「星にまつわる神話ってやるせないっつーか、ほろ苦いオチ、多いのな」
「(選択肢)バッドエンド上等!」
「ハッピーエンドがいいな。俺は。悲しいまま終わるなんていやだ」
「幸せな結末になる可能性が少しでもあったら、あがきてぇよ」
「限界まで?」
「限界超えても」
「……うん。きっとできるよ、嵐くんなら」
「おう。俺もそう思う。……できるって、信じる」
「うん」
「うん」




更新日時:2011/01/06 22:28:17
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最終更新:2011年01月06日 22:28