設楽「さっきのカラオケ、オペラもあったな。」 紺野「なんでもあるよな。童謡とか浪曲とか野球の応援歌とか……」 ○○「たまには変わった曲歌ってみようかな。」 設楽「アニメとか?」 紺野「それは定番だろ。子供の時に見てたやつは絶対盛り上がるし。」 設楽「俺はほとんど見てないから盛り上がらない。」 ○○「アニメ、見てないんですか?」 設楽「ピアノばっかだったしな。」
紺野「カラオケにはあまりいい印象がなかったんだけど……」 ○○「……けど?」 紺野「思っていたより健全な場所だな。明るいし、不良のたまり場ってわけじゃないし。」 ○○「健全……」 設楽「……おまえ、実は年を誤魔化してないか?」 紺野「してないよ。どういう意味だよ。」
紺野「もぐらたたきなんてまだあるんだなぁ。」 設楽「もぐらじゃなくてタコだったぞ。」 紺野「ああいうのを総称してもぐらたたきって言うんだ。」 ○○「結構難しかったですね。全然スコアが伸びなくて。」 紺野「反射神経が必要なゲームはちょっとね……」 設楽「ピアノを弾くみたいにはいかないな……」
紺野「最近はいろんなゲームがあるんだなぁ。今日は楽しかった。」 設楽「何、世間から取り残されたようなこと言ってるんだよ。」 紺野「取り残されてるよ。ゲームはあまり詳しくない。」 ○○「紺野先輩は好きそうですけど……」 紺野「うん。ハマるのわかってるから、普段は手を出さないようにしてる。」 ○○「なるほど……」
紺野「耳が痛い……」 設楽「情けない奴だな。」 ○○「迫力ありましたね。」 設楽「ボーカルが惜しかったな。ドラムは鬼気迫るものがあった。」 紺野「ロックはみんな同じに聞こえる……」 設楽「ロックに限らないだろ、おまえの場合。」
紺野「なんというか……ノリノリだったね。」 ○○「ノリノリ……」 設楽「確かに、おまえにしてははしゃいでたな。」 ○○「そうですか? 恥ずかしい……」 紺野「あの場ではそれが当たり前だと思うよ。周りもみんなそんな感じだったし。」 設楽「紺野はずっと座りっぱなしだったな。」 紺野「楽しみ方は人それぞれだろ?……ノリについていけてなかったのは、確かだけど。」
設楽「……腕がぷるぷるする。」 ○○「大丈夫ですか?」 紺野「3ゲームもするから……」 設楽「おまえだって乗り気だったろ。」 紺野「断る理由がないからな。勝ってたし。」 設楽「……もう1ゲームやるか?」 ○○(ううっ。目が燃えてるような……)
紺野「今日は接戦だったな。」 設楽「かなりレベルの低い戦いだったけどな。」 ○○「3人続けてガーターとか……」 紺野「まぁ、レベルの拮抗してる戦いほど、面白いものはないよ。」 設楽「やっぱり紺野が最初にコケたのがよかったな。あれで調子崩したろ。」 紺野「……人の不幸を嬉々として語らないように。」
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