琉夏「家ってさ、なんか足りないんだよな……」 琥一「なんかじゃねぇ、何もねぇんだよ。」 〇〇「テレビとか、洗濯機とか?」 琉夏「それもある。でも、もっとこう……あ、わかった、女っ気だ。な、コウ?」 〇〇「それはしょうがないでしょ?」 琉夏「そう。3人で暮らせば、いいんじゃない?」 〇〇「えっ……」 琥一「ルカ。その辺にしとけ。」 琉夏「だな、ゴメン。」
〇〇「ハァ……すっかりご馳走になっちゃった。」 琉夏「お粗末さまでした。」 琥一「テメェが言うな。まあ、大したもん出せねぇけどな。」 〇〇「でも、本当に琥一くんって、いい旦那様になりそうだね?」 琥一「なんだかクールじゃねぇなぁ……」 琉夏「コウはウォームだろ? 本当はさ。」 琥一「あ?」 琉夏「カッコつけんな。」
〇〇「テラスから見える夕日、いつ見てもいいね……」 琥一「そうか。あんなもんで良けりゃ、いつでも見に来い。」 〇〇「うん、ありがとう。」 琉夏「忘れてるかも知れないけどさ、俺の家だよ?West Beachは。」 琥一「夕日は誰のもんでもねぇだろ。」 琉夏「ヤベェ、カッコいい……」
琥一「おかしなもんだな。」 〇〇「なに?」 琥一「いつもオマエが帰った後は、家の中がガランとしたみてぇに感じる。」 琉夏「そうだな。」 琥一「なんつーか、こう……」 琉夏「それを寂しいって言うんだ、コウ。」 琥一「なるほどな……」
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