設楽「なぁ……今日はいるのか?」 紺野「姉貴? どうかな。あんま身構えるなよ。あれでも設楽のこと気に入ってるんだから。」
〇〇「アルバム結構ありますね。」 紺野「いや! それは見ちゃダメだよ!」 設楽「……と言われてやめるやつはいないよな。」 〇〇「ふふっ! そうですね!」 紺野「こら、やめろって!」 設楽「ははは! 俺のオススメはその緑の表紙のやつだな。笑えるぞ。」 紺野「ああっ!? やめてくれーっ!!」
〇〇「すごい、机の上が参考書でいっぱい。」 紺野「去年のでよかったら、持って行く? まだ役に立つと思うよ。」 〇〇「欲しい!」 設楽「紺野、人に参考書薦めるの好きだよな。」 紺野「“絶対いらない!”って投げ返したのは設楽だけだよ。」
設楽「また増えてるな、お笑いコレクション。」 〇〇「DVD-BOXに……これはTVの録画ですね。」 紺野「読書以外では、ほとんど唯一の趣味みたいなものだからなぁ。」 設楽「この趣味を活かして、ほら、なんか面白いこと言ってみろ。」 紺野「それはハードル上げすぎだよ!」
紺野「やっぱり、何度見てもすごい家だな。」 設楽「単に広いだけだろ。とにかく入れ。」
紺野「意外に映画のDVD多いよな。『宇宙から来たロブスター男』『空飛ぶ殺人ハンバーガー』『悪魔の手旗信号』……?」 〇〇「……なんだか、B級なタイトルばかりですね。」 設楽「どれも最高にくだらないぞ。」 紺野「それって、面白いの?」 設楽「は? 面白いわけだろ。見るか?」 〇〇「遠慮しておきます……」
〇〇「なんだか落ち着かない部屋ですよね……」 設楽「失礼だな。俺はここが一番落ち着くんだよ。」 紺野「わかるよ。僕も最初の頃は緊張した。」 設楽「今は緊張しないんだな。」 紺野「そういえば何度か来てるうちに。」 設楽「そうか、じゃあおまえも何度も来れば慣れる。慣れるまで来いよ。」 紺野「来てください、だろ?」 〇〇「ふふっ、はい。」
〇〇「この棚に飾ってあるのはなんですか?」 紺野「これは木彫りの仮面だよ。西アフリカのゴマン族のものだな。」 設楽「そういう変わったのが好きなんだ……しかし、よく知ってるな。」 紺野「ウチにもあるんだ。お揃いだな。」 設楽「…………」
紺野「うーん……今はこういう柄の服が流行ってるの?」 設楽「まさか。」 〇〇「あ、でもそれ雑誌で見ました。流行ってるみたいです。」 紺野「…………」 設楽「…………」 紺野「わかんないな……」
設楽「〇〇。ちょっと来い。」 〇〇「はい。えっと……この服は?」 設楽「いいからじっとしてろ。紺野、どうだ?」 紺野「いいな、すごく似合う。やっぱセンスいいんだな、設楽は。」 紺野「僕はよくわからないから……ちょっと羨ましいよ。」
〇〇「これ、わたしには似合わないかなぁ。」 紺野「アクセサリー? うーん、たしかにちょっと派手かな。」 設楽「そうだな、5年は早い。おまえにはもっとシンプルなやつが似合う。なぁ?」 紺野「僕?えっと、そうだな。素材を活かした方がいいというか……」 設楽「何照れてんだよ。気色悪い……」
タグ:
このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー と 利用規約 が適用されます。