不二山「まぁ、入れ。人を招待できるような部屋じゃねーけど。」 新名「押忍。お邪魔します!」
新名「嵐さん、ダンベル貸して。」 不二山「またか。ここはジムか。」 新名「だってさ、効果的なトレーニングの方法とか、すげぇ勉強になることだらけだし。なあ?」 〇〇「わたしも勉強させてもらってます。」 不二山「そうかよ。」 不二山「じゃ、やるか?」 新名「押忍!」 〇〇「ふふっ、押忍!」
新名「ダンベルはっけーん。……うわ、重ッ!」 〇〇「そんなに? わたしも挑戦――」 不二山「〇〇、やめとけ。それ、20キロある。」 〇〇「えぇっ!?」 新名「そりゃ強くなるよな……」 不二山「おまえも男ならもうちょっと鍛えとけ。」 新名「お、押忍。」
〇〇「あっ。これ、アルバム?」 不二山「小学生の頃の。柔道の地区大会んときのだな。」 新名「見せて見せて。……嵐さんこれでしょ!?」 不二山「なんで笑うんだよ。」 新名「だって今のまま小っちゃいだけじゃん! 超カワ!」 〇〇「ふふっ、カワイイ!」 不二山「二人してカワイイ言うな。」
新名「いらっしゃいませー。ようこそ新名邸へ♡」 不二山「お邪魔します。」
〇〇「整髪料がたくさんあるね。」 新名「まあね。ポイントでタイプを変えるし。それに、新作はとりあえず買うからすぐに増えちゃって。」 不二山「ふーん。なんかメンドくさそうだな。」 新名「楽しいっスよ。あ、嵐さん。ちょっとこれでイメチェンしてみねえ?」 〇〇「あ、見てみたい!」 不二山「ヤダよ。今のでじゅうぶんだから遠慮しとく。」
新名「さて、今日は何する?」 不二山「こないだの……ランブルなんとかの続き。」 〇〇「ふふっ、すっかりハマちゃったね? 不二山くん。」 新名「これ以上、格ゲー上手くなられても困っちゃうんスけど……」 不二山「追い越されたくねーなら、うだうだ言う前に歩け。」 不二山「自分の持ってる財産を食い潰すもよし、運用して増やすもよし。おまえの自由だ。」 新名「……運用あるのみ! 嵐さん、勝負だ!」
不二山「なんだ、このピンクの水槽みたいの。」 新名「ラバライト。電源入れると綺麗っスよ。」 〇〇「ホントだ……中の泡が生きてるみたいに動いてる!」 不二山「面白れー……俺も欲しいな、こういうの。一日見ててもきっと飽きねー。」 新名「今度見に行きます? いい店知ってんスよ。」
新名「〇〇さん。これ、ちょっと合わせてみ?」 〇〇「うん。……はい、どうかな?」 不二山「あ、すげぇ似合う。」 新名「でしょ? こないだ見つけたときからそう思っててさ!」 不二山「へぇ、さすがだな。うん、マジで似合ってる。」
不二山「この置物、おまに似てねえ? 〇〇。」 〇〇「わたし? どれどれ…」 新名「プッ!! こ、これだよな!? タヌキの……」 〇〇「えぇっ!? ……あっ。」 新名「似てんね、マジで。てか、超カワイイし。」 不二山「俺、買ってくかな。これ。」
〇〇「あ、これカワイイ!」 新名「それ、いま雑誌なんかで人気急上昇中のアクセ。」 〇〇「ふぅん、そうなんだ!」 不二山「女って大変だよな。服もそういうのも種類がいっぱいあってさ。」 新名「男モノのアクセだっていっぱいありますよ~。」
新名「マジ楽しかったっつーか。まだ帰りたくねぇし?」 不二山「そうだな、一日じゃ全然足りねぇな。」
不二山「ハァ、すっげぇ満足だ。今日。」 新名「押忍! オレもテンション最高潮だし?」
新名「マジ楽しかったっつーか。まだ帰りたくねぇし?」 不二山「そっか? 俺、なんか疲れた…」
不二山「なんかスッキリしねーな。」 新名「嵐さんテンション低め? オレ、すっげ満足だけど。」
不二山「ハァ、すっげぇ満足だ。今日。」 新名「んー…オレはちょいビミョー?」
新名「なんか、こう……ハァ。うまく言えねーわ。」 不二山「なんだよ? 俺はすっげぇ楽しかった。」
不二山「なんかスッキリしねーな。」 新名「オレもー。なんだろ、この不完全燃焼感。」
タグ:
このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー と 利用規約 が適用されます。