〇〇「男の人が女の子にドキドキするのって、どんな時?」
琉夏「そうだな……」
〇〇「なになに?」
琉夏「わかんない。いろいろあり過ぎて」
〇〇「う~ん……例えば?」
琉夏「例えば……」
琉夏「いつもと違う感じのお洒落してたり。前髪がちょっとだけ短くなってたり……」
〇〇「……うん、他には?」
琉夏「つまんないことでクスクス笑ったり、手が離れた瞬間、ハッとした顔したり……」
〇〇「なるほど……」
琉夏「そばに居ると、ドキドキが止まらなくなる。きれいなことが多すぎて」
〇〇(……そばに?)
琉夏「でも……それは全部、他のヤツのためにある。俺のためじゃない」
琉夏「わかってるのに、それでもドキドキする。……そんな感じ」
〇〇(琉夏くん……)