「もうすぐ文化祭か……今年も学園演劇、あるみたいだね?主役の投票が始まったって。」
「あぁ、それか……」
「なに?」
「クラスの子に、一票入れたって言われた。」
「琉夏くん、モテモテだもんね?」
「外側はカッコいいからね。」
「ふふっ、主役に選ばれるといいね?」
「ヤダ。」
「えぇっ!?なんで?」
「チューとかさせられるだろ?きっと。」
「ふりだけだと思うよ?でも、琉夏くん、そういうの平気かと思った。」
「あれ、俺ってそんな?」
「だって、よく平気で、ほら……」
「平気じゃないよ?」
「……本当かなぁ?」
「○○。オマエは、主役やりたい?」
「まさか、選ばれないよ!でも……もし選ばれたら、やっぱり、いい思い出になるし……」
「そっか……じゃあ、俺も考え直さなきゃ。」
(……?)