出展

クラス出展

1年目・メイド喫茶

〇〇「紅茶とサンドイッチ、お待たせしました!」
〇〇(ふぅ……こんなにお客が来るなんて想像もしてなかったな……)
大迫「6名様ご来店だー! 案内係、急げぇ!」
〇〇「あっ、この声は……大迫先生!」
大迫「オッス! 儲かりまっか~?」
〇〇「ふふっ、ボチボチ!」
大迫「そうか! ラグビー部の後輩連れてきた。おまえら、ここがうちのクラスだ!」
部員たち「失礼します!」
〇〇「い、いらっしゃいませ~!」
大迫「頼んだぞ~。こりゃ売り上げ倍増間違いなしだな?」
〇〇(売り上げっていうか材料、足りるかな……)
  • 成功
大迫「ごちそうさんでした!」
部員たち「ごちそうさんでした!」
〇〇(本当に全部食べられちゃった……)
大迫「美味かったぁ! 文化祭の即席メニューとは思えないぞ?」
〇〇「ありがとうございます! あの……お腹、一杯になりましたか?」
大迫「ハハハ、なったなった。そっちはどうだ?」
男子学生A「ウス、満足っす!!」
部員たち「腹一杯です!」
男子学生A「……じゃ、大迫先輩、腹もふくれたところで、オレたちはそろそろ――」
大迫「おう、どうもな! ……大学対抗、がんばれ。全てを出し切って来い!」
男子学生A「ウスッ! ありがとうございます。お先に失礼します!」
部員たち「失礼します!」
大迫「ご苦労さん! ……あ、他のクラスも見ていけよー!」
〇〇(みんな喜んでくれたし、売り上げも……先生の作戦は成功、かな?)
  • 失敗
〇〇「お待たせしました……きゃっ!」
大迫「おいおい、大丈夫かぁ!?」
〇〇「は、はい……わたしは。……あっ、先生のシャツ!!」
大迫「んん? ……ありゃ、背中がケチャップまみれか。」
〇〇「す、すみません!! すぐに……」
大迫「ハッハッハ!! こんなの気にすんな! 洗えば落ちる!」
〇〇「で、でも……」
大迫「失敗したおかげで、気が引き締まっただろ! 他のお客のときは気をつけろよぉ?」
〇〇(ううっ……大迫先生に迷惑かけちゃった……)

2年目・お化け屋敷

〇〇「お化け屋敷でーす!お化け屋敷はいかがですかー!」
〇〇(ふぅ……客寄せって意外と大変……)
大迫「そんな小さい声で、客寄せができるかぁ!」
〇〇「えっ!? あっ、大迫先生!」
大迫「背筋を伸ばす! 顎を引く! 両手は後ろ! 鼻から息を吸って、腹から声を出す!」
〇〇「あ、あの……」
大迫「すっ……」
大迫「お化け屋敷はぁあああ!! いかがですかぁあああ!!」
大迫「……こうだ!」
〇〇「は、はいっ!!」
大迫「じゃ、先生は中見てくるから、頑張れよ? アッハハハ!」
〇〇(大きな声……お化け見るよりびっくりした……)
  • 成功
〇〇「お化け屋敷はぁ!! いかがですかぁ!!」
大迫「おっ、やってるなぁ? いいぞ、その調子だ!」
〇〇「あ、大迫先生、お帰りなさい。中はどうでしたか?」
大迫「う、うん! 内装もお化けも、なかなか本格的だったぞ? ……予想以上だ。」
大迫「ま、先生ならもっとスゴイ演出にしちゃうけどな? 上出来だ。アーッハハハ!」
〇〇(良かった! 大迫先生にも、楽しんでもらえたみたい。)

男子A「おーい、先生~! 大迫チャーン!」
〇〇「どうしたの?」
男子A「……くくッ、俺のお化けメイクに驚いて、財布落としてったんだよ。意外と怖がりだったんだな?」
〇〇(ふふっ。先生、強がってたんだ……)
  • 失敗
〇〇「すぅ……お化け屋敷は~!! いかがですか~!!」
大迫「……ハァ。先生は悲しいぞ?」
〇〇「あ、大迫先生。あの、どうでしたか?」
大迫「お化けってああじゃないぞ? なんていうか、ホラ……不気味で足がすくんで、冷や汗が止まらなくて――」
大迫「見回りは楽だったけど、これじゃあダメだ。」
〇〇(ううっ……もっとしっかり準備すれば良かったな……)

吹奏楽部

1年目・クラシック

〇〇(今年の演目はクラシック。ちょっと緊張……)
大迫「〇〇、いよいよだな!」
〇〇「あっ、大迫先生。」
大迫「応援に来たぞ! クラスのみんなも客席で応援してるからな!」
大迫「大丈夫だ。先生とみんながついてる。行って来い!」
〇〇「はい!」
大迫「ヨシッ!」
〇〇(大迫先生が、みんなが応援してくれてる……うん、頑張ろう!)
  • 成功
〇〇(よかった! 大成功!)
大迫「よくやった! 先生、大感激だぁ!」
〇〇「大迫先生! はいっ、やりました!」
大迫「先生あまりに感激して、周りのお客さんに自慢しちゃったぞ。ハハハ!」
〇〇(やった! 大迫先生にほめられた!)
  • 失敗
〇〇(ハァ……大失敗……)
大迫「……うつむくな!」
〇〇「大迫先生……」
大迫「人間、誰しも失敗はある。大切なのは、そこから学べるかどうかだ!」
〇〇「でも、わたしのせいで……」
大迫「だったら、なおさらだ。顔を上げて、どうすればいいかよく考えろ!」
〇〇(ううっ、もっと練習しとけば良かった……)

2年目・ゲームミュージック

〇〇(今年の演目はゲームミュージック。ちょっと緊張してきた……)
大迫「こらぁ!」
〇〇「きゃっ!?……あっ、大迫先生!」
大迫「情けない顔してたから、気合注入だ、ハハハ!」
〇〇「あの……わたし、ちょっと緊張しちゃって……」
大迫「失敗なんか気にすんな!みんなが聴きたいのは、上手な演奏じゃない。」
大迫「おまえたちの演奏なんだ。上手なのなんかいつでもCDで聴ける。」
〇〇「大迫先生……」
男子A「吹奏楽部のみなさーん。スタンバイお願いしまーす!」
〇〇「あ、はいっ。……じゃあ、行ってきます!」
大迫「うん、いい顔だ!行って来い!」
〇〇(よし、頑張ろう!)
  • 成功
〇〇(よかった!大成功!)
大迫「おう、お疲れさん!」
〇〇「あ、大迫先生!どうでしたか、わたしたちの演奏?」
大迫「クラシックってのは奥が深いなぁ。あんないい曲があるなんて、先生知らなかったぞ?」
〇〇「……えっ?」
大迫「作曲はモーツァルトか?バッハか?やっぱりベートーベンか?」
〇〇(ううっ、ゲームミュージックのアレンジだなんて言えない……)
〇〇(でも、先生も喜んでるみたいだし……とりあえず、大成功かな?)
  • 失敗
〇〇(ハァ……大失敗……)
大迫「背筋を伸ばせ!胸を張れぃ!!」
〇〇「大迫先生……」
大迫「落ち込むのはもう終わりだ。失敗のあとは成長が待ってる。」
〇〇「は、はいっ。」
大迫「ローマは一日にしてならず!甲士園も華園も武闘館も、日々の努力の結果だぞ?まだまだ道のりは長い!」
〇〇(うう……もっと練習しておけばよかった……)

3年目・サード・ストーリー

〇〇(今年の演目は”サード・ストーリー”。会場は満員みたい……)
大迫「ハハハ、不安丸出しだぞ~?」
〇〇「……あっ、大迫先生!来てくれたんですか?」
大迫「当たり前だ。可愛い教え子の、高校最後の晴れ舞台だしな?」
大迫「たとえ来るなと言われても、押し掛けるのが担任の義務だ!アッハハハハハ!」
〇〇「ふふっ!……ありがとうございます!ちょっと緊張してたから……」
大迫「緊張?それはな――」
大迫「もう出番か。」
大迫「失敗を恐れるから尻込むんだ。最高の自分を想像してみろ。……どうだ、楽になるだろ?」
〇〇「……はい!わたし、がんばります!」
〇〇(よしっ、行くぞー!)
  • 成功
〇〇(よかった!大成功!)
大迫「お疲れさん。」
〇〇「あ、大迫先生!どうでしたか、今年の演奏は?」
大迫「ああ、うん。そうだな……」
大迫「……先生、すごく感動したぞ。感動しすぎて、ちょっと放心状態だ。」
〇〇「先生……」
大迫「……よくがんばったな、〇〇」
〇〇「…………先生!」
大迫「努力が必ずしも報われるとは限らない。でもな、成功を掴む人間は、大抵努力しているもんだ。」
大迫「おまえの3年間が見える、本当にいい演奏だった。先生、きっと一生忘れない。」
〇〇「……はい、先生!」
〇〇(3年間、がんばってきて良かった……)
  • 失敗
〇〇(ううっ……最後だったのに大失敗だなんて……)
大迫「どうした、落ち込んでるのか?」
〇〇「大迫先生……」
大迫「いい思い出になったな?」
大迫「先生にもある。ほろ苦くて、ちょっと甘い思い出がな。」
〇〇「…………」
大迫「旧友に会えば、いつもその話で盛り上がる。苦い記憶は、大人になると熟して美味しくなるんだ。」
大迫「今日のおまえの失敗も、数年後にはきっとそうなる。だから、顔を上げろ。前に進め!」
〇〇「……はい!」
〇〇(でも、やっぱり成功したかったな……もっとちゃんと練習しておけば……)


美術部

1年目・デッサン展

〇〇(今年はデッサン展。たくさんの人に見て欲しいな)
大迫「おー、やってるなぁ! デッサン展か。」
〇〇「あっ、大迫先生。」
大迫「どうだ? 自信作か?」
〇〇「その……あまり自信は……」
大迫「ハッハッハ! 弱気だなぁ。よし、見せてみろ!」
〇〇「あっ、はい! こっちです。」
  • 成功
大迫「ウーン、ホホォ……」
〇〇「あの、どうでしょう?」
大迫「……さっぱりわからん。スマン!」
〇〇「ええっ!?」
大迫「……専門的なことはな。でも、おまえの情熱はヒシヒシと感じるぞ!」
〇〇「はい! 一所懸命描きました!」
大迫「うん、よく完成させたな。さすがは俺の生徒だ!」
〇〇(やった! 大迫先生にほめられた!)
  • 失敗
大迫「ウーン……ン?」
〇〇「あの、どうでしょう?」
大迫「スマン、さっぱりわからん。」
〇〇(うう、もっと丁寧に描けばよかった……)

2年目・油絵展示

〇〇(今年は油絵展示……花椿さんがモデルになってくれたから、お客さんも多いみたい……)
大迫「おー、大盛況だなぁ!」
〇〇「あっ、大迫先生!」
大迫「花椿がモデルなんだって? 職員室でも話題になってるぞ!」
〇〇「そ、そうなんですか?」
大迫「アッハハハハハ! ビビることはないだろ! おまえの絵はどこだ? 見せてみろ。」
〇〇「あっ、はい! こっちです。」
  • 成功
大迫「ホォ……おおっ!」
〇〇「あの、どうでしょう?」
大迫「……先生は今、感動してる! これが芸術なんだな? 先生には見える。 この絵から立ち上る、熱い友情の炎が!」
大迫「花椿には、もう見せたのか? きっと喜ぶぞぉ!」
〇〇(やった! 大迫先生にほめられた!)
  • 失敗
大迫「おっ……オォ?」
〇〇「あの、どうでしょう?」
大迫「……花椿にはもう見せちゃったのか?」
〇〇「えっ?」
大迫「包み隠さず、すべてを話せばきっとわかってくれるはずだ。2人の友情が本物ならな?」
〇〇(うう、もっと丁寧に描けばよかった……)

3年目・壁画展示

〇〇(今年はみんなで作った壁画展示。サクラソウの花畑、きれいにできたなぁ……)
大迫「〇〇、いたいた。お疲れさん!」
〇〇「あっ、大迫先生。見回りですか?」
大迫「いや、絵を見に来たんだ。おまえらが素晴らしい壁画を仕上げたって聞いてな!」
〇〇「はい!みんなで力を合わせて作りました。」
大迫「絵にもチームワークがあるんだなぁ。よーし、じっくり鑑賞させてもらうぞ!」
〇〇「あっ、はい!こっちです。」
  • 成功
大迫「これは……よく、がんばったな!」
〇〇「はいっ!」
大迫「先生にもわかる。この壁画には、おまえたちの大切なものがぎっしりと詰まっている。」
大迫「青春、友情、恋愛、努力……そのすべてが混じり合い、こんなにも素晴らしい花畑を形作って……」
〇〇「大迫先生……」
大迫「先生、お前のことを誇りに思うぞ。」
〇〇「……はい。ありがとうございます!」
〇〇(うん、がんばって本当によかった……)
  • 失敗
大迫「これは……よく、がんばったな!」
〇〇「はいっ!」
大迫「これだけの大作だ。苦労しただろ?」
〇〇「あ、はい。みんなでがんばりました!」
大迫「端っこがまだ途中だけど、先生は気にしない。ハッハッハ!」
〇〇「えっ?あの……あそこがわたしの担当で……描き終わってます。」
大迫「……えっ?」
〇〇(うう、もっと丁寧に描けばよかった……)


生徒会執行部

1年目・雑用

〇〇「倉庫の傘立て、生徒玄関の横に置いてきましたー!」
生徒会役員「はーい、ご苦労さま!」
〇〇(ふぅ……雑用、連絡係って予想以上の忙しさかも……)
大迫「オーッス! 生徒会、がんばってるかぁ?」
〇〇「あっ、大迫先生。お疲れさまです!」
大迫「お疲れさん! 雑用とはいえ、表を支える重要なポジションだ。がんばれよ~!」
〇〇「はいっ!」
大迫「……そうだ。悪いけどお茶を一杯くれ。搬入の指示出ししてたから喉がカラカラでな?」
〇〇「はい、お待ちください!」
  • 成功
〇〇「はい、先生。お茶をどうぞ。」
大迫「おぉ、スマン。いただきます! …………美味い!」
〇〇「喉が渇いてるときは、そのくらいの温度がいいと思って……」
大迫「ホォ~……なるほど。いいお嫁さんになれるぞ! ハハハ!」
〇〇(ちょっと恥ずかしい……でもうれしいな!)
  • 失敗
〇〇「大迫先生、どうぞ。」
大迫「おお、どうもどうも。……アチッ!」
〇〇「だ、大丈夫ですか!? スイマセン!」
大迫「フゥ~、ビックリした……先生、猫舌だってこと忘れてた、アハハハハ!」
〇〇(大迫先生、笑ってくれてるけど……ハァ……大失敗……)

2年目・資材担当

〇〇「ゴミ袋は全部ここで……あとガムテープは……」
〇〇(ふぅ……資材担当って、こんなに大変なんだ……)
大迫「おっ、いたいた!」
〇〇「あっ、大迫先生!お疲れさまです。」
大迫「緊急事態だ!」
〇〇「えっ?」
大迫「正門のアーチが倒れかかってる。すぐに補強用の資材を持ってきてほしいそうだ!」
〇〇「えっ!?大変、今すぐ行きます!」
大迫「よし、先生も手伝うぞ!」
  • 成功
〇〇(ふぅ……よかった、間に合って……)
大迫「いやぁ、ギリギリだったな!」
〇〇「はい、大迫先生にまで手伝ってもらって……」
大迫「ハッハッハ!生徒のピンチに役立たん教師は教師じゃない!」
〇〇「ふふっ。ありがとうございます!」
大迫「でもな、おまえの手際の良さで事無きを得たんだと思うぞ?素晴らしかった!」
〇〇(やった!大迫先生にほめられた!)
  • 失敗
〇〇(うぅ……間に合わなかった……)
大迫「素人の作ったものだし、仕方ない。幸いケガ人も出なかった。あまり自分を責めるな。」
〇〇「でも、せっかくみんなが一生懸命作ってくれたアーチなのに……」
大迫「いつまでもそんな顔してたら、周りが心配するぞ?ほら、顔を上げろ!」
〇〇(ハァ……大失敗だ……)

3年目・フロア担当

〇〇「じゃあ、インカムちゃんと使えるか、各班ごとに確認してください。わたしからは以上です。」
〇〇(ふぅ……フロア担当ってすごく大変……)
大迫「〇〇。かっこいいぞぉ?」
〇〇「あっ、大迫先生。」
大迫「オッス!さすがは最上級生。いいリーダーっぷりだな!」
〇〇「ふふっ、ありがとうございます。先生は見回りですか?」
大迫「これから行くところだ。生徒会の巡回もそろそろだと思ったんでな。どうだ、一緒に行くか?」
〇〇「はい!ご一緒します!」
  • 成功
〇〇「異常ありませんね。」
大迫「生徒会の仕切りがいいからだな!」
〇〇「ふふっ、みんながちゃんとルールを守ってくれてるからですよ!」
大迫「要がしっかりしていれば、扇は綺麗にひらく。」
大迫「はば学生の要は生徒会だ。おまえたちはよくやってる。胸を張っていいんだぞ?」
〇〇「大迫先生……」
大迫「ハッハッハ!先生はちゃんと見てるからな!」
〇〇(やった!大迫先生にほめられた!)
  • 失敗
〇〇「……ん?あの人だかりは……」
男子A「あぁ?からんできたのは、テメェのほうだろ!」
男子B「んだと、コラ。テメェがぶつかって来たんだろが!」
〇〇「……大変!」
大迫「ん?」
〇〇「あ、あの……!校内でケンカは……」
男子A「うっせぇな!どいてろ!」
男子B「カンケーねぇだろ!」
〇〇「きゃっ!」
大迫「コラァ!そんなに元気が余ってんなら生徒会の手伝いしろ!バカタレがぁ!!」
男子A「げっ、大迫……」
男子B「やべっ……逃げろっ!」
大迫「〇〇。正しいことをするときは、毅然としてろ。気持ちで負けるな!」
〇〇(ううっ……大失敗……)


手芸部

1年目・カジュアル服

〇〇(今年はカジュアル服。ステージ、上手にこなさなきゃ……)
大迫「おおっ。それおまえが作ったのか?」
〇〇「あっ、大迫先生。はいっ。」
大迫「すごいなぁ! 裁縫は女子のステータスだもんな?」
〇〇「ふふっ!」
大迫「あ、そうだ。服もすごく似合ってるぞ! なんだか新鮮でいいな。ステージがんばれ!」
〇〇「はい! 行ってきます!」
〇〇(よーし、がんばるぞ!)
  • 成功
〇〇(よかった、大成功!)
大迫「あ、いたいた。お疲れさん!」
〇〇「あ、大迫先生。」
大迫「大盛況だったぞ! おまえが一番、注目されてたんじゃないかぁ?」
〇〇(やった! 大迫先生にほめられた!)
  • 失敗
〇〇(うう、転んじゃった……)
大迫「お疲れさん! 派手にやっちゃったなぁ。」
〇〇「大迫先生……転んじゃったし、服まで破けちゃいました……」
大迫「気にすんな! 人間は失敗を重ねて成長するものだぞ! ハッハッハッハ!」
〇〇(ハァ……大失敗……)

2年目・パーティードレス

〇〇(今年はパーティードレス。優雅にみせなきゃね!)
大迫「オォ……今年はまた華やかだな! 見違えたぞ?」
〇〇「あっ、大迫先生!」
大迫「先生、応援に来た。うん、よく似合ってる。普段より大人っぽく見える。」
〇〇「本当ですか? ありがとうございます!」
大迫「ステージが楽しみだな。みんなびっくりするぞぉ?」
〇〇「えっ、そんなに違いますか?」
大迫「おう。大変身だ!」

大迫「さぁ、出番だ!」
〇〇「はい、行ってきます!」
〇〇(よーし、がんばるぞ!)
  • 成功
〇〇(よかった、大成功!)
大迫「すごいぞおまえー!?」
〇〇「わあっ! 大迫先生、ビックリした……」
大迫「ああっ、スマン! この興奮を、すぐに伝えたくてな。」
大迫「客席は大騒ぎだったぞ? おまえだって気づかずに、『あのモデルは誰だ?』ってなぁ。」
〇〇「ほんとですか!? よかった!」
大迫「先生も鼻が高いぞ!」
〇〇(やった! 大迫先生にほめられた!)
  • 失敗
〇〇(うう、転んじゃった……)
大迫「おいおい、ケガはないか?」
〇〇「あっ、大迫先生……はい、大丈夫です。」
大迫「ちょっと集中力が足りなかったみたいだぞ?」
〇〇「……はい、なんだか頭が真っ白になっちゃって……」
大迫「そうか。まあ、おまえに大事がなくてよかったけどな。」
〇〇(ハァ……大失敗……)

3年目・ウェディングドレス

〇〇(ショーも今年で最後。がんばって作った、ウェディングドレス……)
大迫「…………」
〇〇「あっ、大迫先生。……どうしたんですか?」
大迫「噂には聞いてたが……見事なもんだな。」
〇〇「あ、はい。今年はウェディングドレスなんです。」
大迫「……おまえのお父さんは、観に来られてるのか?」
〇〇「えっ?」
大迫「お父さん。お気持ち、お察しします。」
〇〇「???」

〇〇「あっ、時間だ……じゃあ、行ってきます!」
大迫「……うん、行って来い。」
〇〇(よーし、がんばるぞ!)
  • 成功
〇〇(よかった、大成功!)
大迫「くぅ…………」
〇〇「大迫先生! ……どうしたんですか?」
大迫「お父さんは嬉しい! でも、悲しい!」
〇〇「えっ?」
大迫「おまえがあんまりに本物の花嫁さんみたいだから、先生、お父さんの気持ちだ。」
大迫「独身のうちにお父さん気分を味わうなんてな。うん、いいステージだったぞ?」
大迫「……先生、お嫁さんがほしくなってきたな……」
〇〇(大迫先生……がんばってよかった!)
  • 失敗
〇〇(うう、転んじゃった……)
大迫「〇〇。落ち込むことないぞ!」
〇〇「大迫先生……」
大迫「ハッハッハ! 嫁に行くのはまだ早いってことだ。」
〇〇「でも……」
大迫「お父さんも、ホッとされてたんじゃないか?」
〇〇「えっ?」
大迫「……なんでもない、こっちの話だ。大丈夫、本番ではバッチリうまくいくさ!」
〇〇「本番……?」
〇〇(ハア……大失敗……)

学園演劇

※裏方のみ
〇〇(ふぅ……なんとか間に合った)
大迫「よーし……そろそろ時間だな?」
〇〇「あ、大迫先生。」
大迫「じゃあ、みんな! ちょっと集まってくれ!」
大迫「みんな。今日までよくがんばった。舞台の成否なんて考えるな。」
大迫「ここからは目一杯楽しめ!高校生活最後の文化祭なんだ。一生記憶に残る思い出を作れ!」
(開始のアナウンス)
大迫「よし、行くぞぉ! ファイトォ――」
一同「おー!!」

かぐや姫「おじいさん、おばあさん。私はもう、月に帰らねばなりません……」
竹取の翁「そんな……かぐや姫、嘘だと言っておくれ!」

〇〇(いい感じ。お客さんも聴き入ってるし……)
大迫「ウーン……」
〇〇「大迫先生。……どうかしたんですか?」
大迫「やっぱりクラス全員が、舞台に出られたほうが良かったんじゃないかって思えてきてな。」
大迫「……かぐや姫と求婚者を10人ずつ増やすべきだった。」
〇〇「じ、10人ずつ!? それじゃお話が……」
大迫「10組の姫と求婚者コンビが、最強の夫婦の座をかけて、熱い闘いを繰り広げる!」
大迫「――という筋書きの熱血大恋愛ドラマだ。オォ……面白そうだ!」
〇〇(熱血大恋愛……)




更新日時:2024/01/22 04:29:54
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最終更新:2024年01月22日 04:29