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「桜井 琥一 文化祭」(2023/04/23 (日) 22:36:01) の最新版変更点
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#contents
*文化祭会話
***1年目
#blockquote(){#divclass(hide){
〇〇(あ、琥一くんだ)
琥一「〇〇。」
〇〇「琥一くんも出展の見物?」
琥一「誰がだ、メンドクセー。会長にやらされてんだよ。」
〇〇「やらされてるって、見物を?」
琥一「よそからパーティー荒らしが入って来ねぇか見張んだと。色いろ握られてるからよ……」
〇〇「なるほど。ちゃんと見張ってる?」
琥一「知るか。形だけブラついてりゃいいんじゃねぇか?」
〇〇「いい加減だなぁ……ちゃんと用心棒になってくれなきゃ。」
琥一「用心棒だ?」
〇〇「だって、つまりそういうことでしょ?」
琥一「おぉ……そうとも言うな。」
〇〇「琥一くんが用心棒なら、安心だもんね?」
琥一「まあ、妙な連中に好き勝手させやしねぇけどよ?」
〇〇「そうだよ。がんばって!」
琥一「じゃ、ちっと行って来るわ。」
琥一「用心棒かよ。……ククッ、悪かねぇ。」
〇〇(わかりやすいな……琥一くん)}}
***2年目
#blockquote(){#divclass(hide){
琥一「〇〇、おい。」
〇〇「ん? あ、琥一くん。」
琥一「よぉ、なんか揉めてねぇか?」
〇〇「大丈夫だよ? 今年も用心棒?」
琥一「まあな。」
〇〇「がんばってる?」
琥一「頑張りようがねぇんだよ。なんも起こりゃしねぇ……」
〇〇「ふふっ、いいことだよ。」
琥一「そうかもしんねぇけどよ、なんつーかこう……いっそのこと余多高の馬鹿でも来ねぇかな。」
〇〇「嫌なこと言わないでよ……」
琥一「ハァ~ア。愚痴ってもしょうがねぇ。もっとよく探してくるわ。」
〇〇(……くれぐれも琥一くんが揉めごと起こさないようにね)}}
***3年目
#blockquote(){#divclass(hide){
琥一「〇〇、おい。」
〇〇「あ、琥一くん! 今年も用心棒?」
琥一「まあな。なんも起こりゃしねぇけどよ。」
〇〇「そっか。でも、平和が一番だよ?」
琥一「どうだかな。生まれる時代が遅すぎたってヤツだ。」
〇〇「ふふっ……あれ?」
男子A「琥一! ここに居たのか!」
琥一「おぉ、どした?」
男子B「他校の変なのが、校門にたむろしてんだよ!」
琥一「おっ? 来やがったな、コラ!」
〇〇「琥一くん、ケンカじゃないからね? 注意するだけだよ?」
琥一「わかったわかった。じゃあ、ちっと行って来るわ!」
〇〇「気をつけてね!」
男子A「先に行くぞ!」
琥一「待て待て! 俺が行くまで手ぇ出すんじゃねぇ!」
〇〇(大丈夫かな……でも、琥一くん、みんなに頼られてるんだな。)}}
*出展
**クラス出展
***1年目・メイド喫茶
・友好
#blockquote(){#divclass(hide){
〇〇「紅茶とサンドイッチ、お待たせしました!」
〇〇(ハァ~、忙しい……こんなにお客が来るなんて想像してなかったよ)
琥一「おぉ!?」
〇〇「あっ、琥一くん! いらっしゃいませ!」
琥一「オマエ、なんつーカッコしてんだよ……」
〇〇「メイドさんだよ。何か食べていって!」
琥一「じゃあ、ピザとコーヒー。」
〇〇「ピザはないけど……イングリッシュマフィンはいかが?」
琥一「イング――メンドクセーな……じゃ、それ3つだ。」
〇〇「1つで十分だよ?」
琥一「腹減ってんだよ。いいんだ3つで。3つだ。」
〇〇「もう……イングリッシュマフィン、スリーとホットコーヒー入りました!」}}
・好き以上
#blockquote(){#divclass(hide){
〇〇「スコーンとサンドイッチ、お待たせしました。」
〇〇(ハァ~、忙しい……こんなにお客が来るなんて想像してなかったよ)
琥一「おい。」
〇〇「あっ、琥一くん! いらっしゃいませ!」
琥一「オマエ……その格好。」
〇〇「メイドさんだよ。似合う?」
琥一「馬鹿オマエ――馬鹿。」
〇〇「……なに?」
男子「あっ、可愛いメイドさんいんじゃん! 男2人、入れる?」
〇〇「はい、ただい――」
琥一「あぁ? 悪ぃけど入れねぇなあ!」
男子「す、すいません!!」
〇〇「あ、ちょっと……もう、琥一くん!」
琥一「俺が3人前食や、文句ねぇだろうが。」
〇〇「スコーンとサンドイッチとイングリッシュマフィンとコーヒースリー入ります!」
琥一「……マジで?」}}
&bold(){成功}
#blockquote(){#divclass(hide){
琥一「食った……」
〇〇「お味はいかがでしたか?」
琥一「味? おぉ、悪かねぇ。ウマかった。」
〇〇「わっ、全部食べちゃったの!?」
琥一「まあな。いくらだ?」
〇〇「えぇと……お会計が5リッチになります。」
琥一「へぇ……お友達料金でもか?」
〇〇(払えるのかな……でも、喜んでるみたい! 大成功かな?)」}}
&bold(){失敗}
#blockquote(){#divclass(hide){
琥一「……おい。」
〇〇「あ、琥一くん、お味はいかがでしたか?」
琥一「いかがじゃねんだよ……オマエこれ、食ってみたか?」
〇〇「まだだけど……美味しくなかった?」
琥一「ルカが作ってもこうはならねぇぞ?」
〇〇「どれどれ……」
琥一「な?」
〇〇(うっ、これは、無いかな……大失敗……)}}
***2年目・お化け屋敷
・友好
#blockquote(){#divclass(hide){
〇〇「世にも恐ろしいよ~お化け屋敷だよ~」
〇〇(ふぅ……お化けになって客寄せは大変だ……)
琥一「おい。」
〇〇「あ、琥一くん! お化け屋敷だよ~」
〇〇「どう?」
琥一「入らねぇよ。つーかオマエ……毎年なにやってんだ?」
〇〇「可哀想だと思ったら入ってよ!」
琥一「ま、同情はするけどな?」
〇〇「じゃあ、お客様1名、入りまーす!」
琥一「……おい。」}}
・好き以上
#blockquote(){#divclass(hide){
〇〇「世にも恐ろしいよ~お化け屋敷だよ~」
〇〇(ふぅ……お化けになって客寄せは大変だ……)
琥一「よぉ、やってんな。お化け。」
〇〇「あっ、琥一くん。入って行って?」
琥一「馬鹿。入んねぇよ。」
〇〇「そんなこと言わないで、ちょっとだけ! ね?」
男子「あ、カワイイお化けぇ~! お化けちゃんも一緒に入ってくれるの?」
〇〇「あ、いらっしゃいま――」
琥一「ついて来ねーんだそれが! 悪ぃな?」
男子「す、すいませんでした……」
〇〇「琥一くん!」
琥一「入りゃいいんだろが……」
〇〇「お客様1名、入りまーす!」}}
&bold(){成功}
#blockquote(){#divclass(hide){
???「オ゛ォーー!!」
男性客「オワッ!? た、助けて――!!」
〇〇「???」
琥一「ハハハッ! おい、楽しいじゃねぇか、ここ。悪かねぇぞ?」
〇〇「……」
〇〇(まあ……やった! 琥一くんは楽しんでくれたみたい!)」}}
&bold(){失敗}
#blockquote(){#divclass(hide){
琥一「なぁ、おい。」
〇〇「あ、琥一くん! どうだった?」
琥一「そんなことより、ちょっと暴れたら、壁が倒れたぞ? 危ねぇな、オイ。」
〇〇(大変っ! もっとしっかり準備すれば良かった……)}}
**吹奏楽部
***1年目・クラシック
#blockquote(){#divclass(hide){
・友好
〇〇(そろそろ出番。今年はオーソドックスなスタンダードナンバーだけど、緊張するな……)
〇〇「あれ? 琥一くん。」
琥一「あ?」
〇〇「どうしてこんなところに?」
琥一「あぁ……まあ、ちょっとな? オマエも出んのかよ。ドンチャカに。」
〇〇「ドンチャカ……そうだよ? 演奏会だけど。」
琥一「そうか、まあ、がんばれ。」
〇〇「あ、もう出番みたい。聴いて行ってね!」
琥一「あいよ。」
〇〇(よし! がんばろう!)}}
・好き以上
#blockquote(){#divclass(hide){
〇〇(そろそろ出番。今年はオーソドックスなスタンダードナンバーだけど、緊張するな……)
琥一「〇〇。」
〇〇「あれ? 琥一くん。」
〇〇「どうしてこんなところに?」
琥一「俺か? まあ、ほら、アレだ。たまたまだ。」
〇〇「そっか……」
琥一「ホントはな? オマエがガチガチになってやしねぇかって、な。」
〇〇「ありがとう……たぶん、大丈夫。」
琥一「せっかくの初舞台だ。いいじゃねぇか、ダーッと行け。いいな?」
〇〇「あ、もう出番みたい。行って来る!」
琥一「あいよ。」
〇〇(よし! がんばろう!)}}
&bold(){成功}
#blockquote(){#divclass(hide){
〇〇(やった! 大成功!)
琥一「〇〇。」
〇〇「あ、琥一くん! 聴いてくれた?」
琥一「まあな?」
〇〇「……どうだった?」
琥一「あぁ、そうだな……」
〇〇「うん。」
琥一「スゲェよ。驚いた。オマエら全員カッコよかったぜ?」
〇〇(やった! 日頃の練習の成果だね!)}}
&bold(){失敗}
#blockquote(){#divclass(hide){
〇〇(ハァ……大失敗……)
琥一「コラ。なんだ、ありゃ?」
〇〇「あ、琥一くん……」
琥一「しけた面すんな。」
〇〇「でも……」
琥一「そう簡単に上手く行くかよ。音楽なめんな。」
〇〇「ホント、そうだよね……」
琥一「だからよ……しょうがねぇ、なんかおごってやる。行くぞ。」
〇〇(う~っ、もっと練習しとけば良かった……)}}
***2年目・ゲームミュージック
・友好
#blockquote(){#divclass(hide){
〇〇(そろそろ出番。今年はみんなで選んだゲームのテーマだけど、上手くいくかな……)
〇〇「あれ? 琥一くん。」
琥一「おう。」
〇〇「どうしたの、こんなところで?」
琥一「そりゃオマエ、オマエらのドンチャカも、去年からちった進歩してねぇかと、よ。」
〇〇「ドンチャカ……でも、ちゃんと聴きに来てくれたんだ!」
琥一「そんなとこだ。まあ、がんばれ。」
〇〇「じゃあ、行って来るね!」
琥一「おう、行って来い。」
〇〇(よし! がんばろう!)}}
・好き以上
#blockquote(){#divclass(hide){
〇〇(そろそろ出番。今年はみんなで選んだゲームのテーマだけど、上手くいくかな……)
琥一「〇〇。どんな調子だ?」
〇〇「あ、琥一くん。うん、やっぱりちょっと緊張するかな……」
琥一「そんなこったろうと、思ってよ。」
〇〇「?」
琥一「いいか?手の平の真ん中をよ、ギュッと押せ。」
〇〇「こう、かな?」
琥一「リラックスしたか? 店の常連の医者に聞いたから、間違いねぇ。……どうだ?」
〇〇「え? えぇと……」
〇〇「あ、もう出番みたい。行って来る!」
琥一「おう、もう大丈夫だからな!」
〇〇(琥一くん、ありがとう……よーし、がんばろう!)}}
&bold(){成功}
#blockquote(){#divclass(hide){
〇〇(良かった! みんな、喜んでくれたみたい!)
琥一「おぅ、かぶりつきで聴いてたぞ。」
〇〇「あ、琥一くん!」
琥一「スゲェじゃねぇか、オイ! ビッグバンドみてぇだった。やるな、オマエら!」
〇〇(やった! 琥一くんにほめられた!)}}
&bold(){失敗}
#blockquote(){#divclass(hide){
〇〇(ハァ……大失敗……)
琥一「ハァ……」
〇〇「あ、琥一くん……」
琥一「まあ、なんだ。人間ダメな時はダメよ。」
〇〇「うん……」
琥一「ほら、来い。氷室のヤローも、命までは取らねぇだろ。」
〇〇(う~っ、もっと練習しとけば良かった……)}}
***3年目・サード・ストーリー
・友好
#blockquote(){#divclass(hide){
〇〇(これで高校生活最後の演奏。みんなで作ったオリジナル曲、なんとしても成功させなきゃ……)
琥一「とうとうこれで最後だな?」
〇〇「琥一くん。そうだね……」
琥一「いいじゃねぇか? 三年間続けたんだ、後はもう、楽しめ。いいな?」
〇〇「うん、そうする!」
琥一「よし、行って来い!」
〇〇(よーし、三年間の集大成! やるぞ!)}}
・好き以上
#blockquote(){#divclass(hide){
〇〇(これで高校生活最後の演奏。みんなで作ったオリジナル曲、なんとしても成功させなきゃ……)
琥一「〇〇。」
〇〇「琥一くん。」
琥一「緊張してるか?」
〇〇「やっぱり、ちょっとね。」
琥一「そうか。出来ることなら、替わってやりてぇけど、こればっかりはな。」
〇〇「琥一くん……ありがとう。」
琥一「どんなことになってもよ、俺だけは最後の最後まで、ここでちゃんと聴いてやる。覚えとけ、いいな?」
〇〇「うん、そうするよ!」
琥一「よし、行け!」
〇〇(よーし、三年間の集大成! やるぞ!)}}
&bold(){成功}
#blockquote(){#divclass(hide){
〇〇(やった、大成功!!)
琥一「〇〇。カッコ良かったぜ?」
〇〇「琥一くん! ありがとう!」
琥一「バカ、例を言うのはこっちだ。」(原文ママ)
琥一「正直、何が楽しくて、三年間部活なんてやんだと思ってたけどよ、今わかった。オマエらが教えてくれた。」
〇〇(やった!! 三年間続けて、本当によかったな……)}}
&bold(){失敗}
#blockquote(){#divclass(hide){
〇〇(最後だったのに大失敗だなんて……)
琥一「〇〇。」
〇〇「琥一くん……」
琥一「あぁ……なかなか良かったんじゃねぇかと思うぞ?」
〇〇「……ウソ。」
琥一「ダメか。まあ、聞けよ。」
琥一「正直、何が楽しくて、三年間部活なんてやんだと俺は、思ってた。けどよ、オマエら見てて今わかった。」
琥一「三年間一緒に泣いたり笑ったり……そういうの全部、誰にも触れない大事なモンなんだろうってな。」
〇〇(最後に失敗しちゃったけど、吹奏楽部の三年間、いい思い出になったな……)}}
**美術部
***1年目・デッサン展
・友好
#blockquote(){#divclass(hide){
〇〇(今年はデッサン展。たくさんの人に見て欲しいな)
琥一「…………」
〇〇「あっ、琥一くん、いらっしゃい。」
琥一「……何やってんだ?」
〇〇「デッサンを展示してるんだよ。」
琥一「なるほどな、そういうことかよ。……地味だな、おい。」
〇〇「見ていかない?」}}
・好き以上
#blockquote(){#divclass(hide){
〇〇(今年はデッサン展。たくさんの人に見て欲しいな)
琥一「よぉ。」
〇〇「あっ、琥一くん。」
琥一「暇そうだな、ここ。」
〇〇「今年はデッサンの展示だしね……」
琥一「なるほどな? じゃ、サクラでもやってやる。」
〇〇「ありがとう!」}}
&bold(){成功}
#blockquote(){#divclass(hide){
琥一「…………」
〇〇「どうだった?」
琥一「どうって言われてもよ。まあ、絵だわな。」
〇〇「う~ん……」
琥一「オマエの描いたのは、他のよりちょっぴり良かったかもしれねぇぞ?」
〇〇(やった! 琥一くんにほめられた!)}}
&bold(){失敗}
#blockquote(){#divclass(hide){
〇〇「どうだった?」
琥一「俺に聞かれてもよ……あ、そういや、オマエの目立ってたぞ?」
〇〇「ホント?」
琥一「もうちっと練習しろ?」
〇〇(ううっ……もっと丁寧に描くんだった……)}}
***2年目・油絵展
・友好
#blockquote(){#divclass(hide){
〇〇(今年は油彩展示……花椿さんがモデルになってくれたから、お客さんも多いみたい……)
琥一「……おい。」
〇〇「あっ、琥一くん。いらっしゃい。」
琥一「油絵か?」
〇〇「そうだよ? 見ていかない?」
琥一「いいけどよ、観てもわかんねぇからな、俺は。」
〇〇「うん!」}}
・好き以上
#blockquote(){#divclass(hide){
〇〇(今年は油彩展示……花椿さんがモデルになってくれたから、お客さんも多いみたい……)
琥一「〇〇。」
〇〇「あっ、琥一くん。」
琥一「おっ、油絵か? 芸術じゃねぇか。」
〇〇「そう。花椿さんの肖像画。抽象画にした人もいるよ。」
琥一「チューショーな? あれだ、つまり……オマエ、説明しろ。」
〇〇「うん、いいよ。」}}
&bold(){成功}
#blockquote(){#divclass(hide){
〇〇「どうだった?」
琥一「どうって言われてもな、俺に分かるワケねぇだろ。でもよ――オマエのは、悪かねぇ。」
琥一「こう、よ。素直で、オマエが描いたって感じがしたぜ。」
〇〇(やった! 琥一くんにほめられた!)}}
&bold(){失敗}
#blockquote(){#divclass(hide){
琥一「………………」
〇〇「どうだった?」
琥一「どうもこうもオマエ……」
〇〇「えぇと……」
琥一「オマエのは、こう……芸術すぎなんじゃねぇか? もうちっと普通じゃねぇと、わかんねーだろ。」
〇〇(ううっ……もっと丁寧に描くんだった……)}}
***3年目・壁画展
・友好
#blockquote(){#divclass(hide){
〇〇(今年はみんなで作った壁画展示。サクラソウの花畑、きれいにできたなぁ……)
琥一「おい。」
〇〇「あっ、琥一くん。」
琥一「美術部のくせに、ずいぶん賑わってんじゃねぇか。」
〇〇「まあね! 今年は壁画を作ったんだよ?」
琥一「おぉ、じゃあ、あの人だかりか?」
〇〇「そう、琥一くんも観て行きなよ!」
琥一「言っとくけどよ、観ても分かんねぇぞ、俺は?」}}
・好き以上
#blockquote(){#divclass(hide){
〇〇(今年はみんなで作った壁画展示。サクラソウの花畑、きれいにできたなぁ……)
琥一「〇〇、いるか?」
〇〇「あっ、琥一くん。」
琥一「大盛況じゃねぇか、良かったな?」
〇〇「ありがとう! 今年は大作だからね!」
琥一「壁画だろーが。ちゃんと知ってんだよ、俺だってよ。」
〇〇「ふふっ! マチエールがいい感じだから、近くで観てよ!」
琥一「マチエ――おぉ、あれな? ……解説たのむわ。」
〇〇「うん、いいよ。」}}
&bold(){成功}
#blockquote(){#divclass(hide){
〇〇「どうだった?」
琥一「おぉ、スゲェよ。マチエールな? プロみてぇだったぜ。」
〇〇「みんな頑張ったから……」
琥一「美術部なんてよ、オマエが入ってでもなきゃ、俺には一生縁がなかったろうからな。」
〇〇「そっか、良かった。」
琥一「おかげでこの俺も、ちっとは芸術的になったんじゃねぇか?」
〇〇(良かった……琥一くん、気に入ってくれたみたい)}}
&bold(){失敗}
#blockquote(){#divclass(hide){
〇〇「どう?」
琥一「あぁ、あれだ、抽象画っつーんだろ?」
〇〇「え? 違うよ?」
琥一「でもよ、ほら、あそこだけ、こう、グチャっとしてよ抽象画だろうが。」
〇〇「そこ、わたしの担当……」
琥一「あぁ……そういうこと、な。」
〇〇(ううっ……もっと丁寧に描くんだった……)}}
**生徒会執行部
***1年目・雑用
・友好
#blockquote(){#divclass(hide){
〇〇「全校生徒の皆さん、開場まで、あと30分です。繰り返します。開場まで、あと30分です。」
〇〇(ふぅ……雑用、連絡係って予想以上の忙しさかも……)
琥一「よぉ。」
〇〇「あ、琥一くん。」
琥一「今の放送、オマエか。猫なで声出しやがって。」
〇〇「もう、うるさいなぁ! ……なにか用事?」
琥一「おぉ、それだ。これ頼むわ。」
〇〇「なに?」
琥一「大迫からだ。呼び出しだと。」
〇〇「はいはい、呼び出しね? ええっと……」}}
・好き以上
#blockquote(){#divclass(hide){
〇〇「全校生徒の皆さん、開場まで、あと30分です。繰り返します。開場まで、あと30分です。」
〇〇(ふぅ……雑用、連絡係って予想以上の忙しさかも……)
琥一「〇〇。」
〇〇「あ、琥一くん。」
琥一「今の放送オマエだろ。よそ行きの声出しやがって。サマになってんじゃねぇか。」
〇〇「そ、そうかな? ありがとう。……なにか用?」
琥一「おぉ、それだ。このリストに載ってる奴、職員室に呼び出してくれ。」
〇〇「はいはい、呼び出しね? ええっと……」}}
&bold(){成功}
#blockquote(){#divclass(hide){
〇〇「……よし、と。これで全部?」
琥一「おぅ。やるじゃねぇか。」
〇〇「まあね?」
琥一「オマエ、あれか? さては、女子アナ目指してんのか?」
〇〇(やった! 琥一くんにほめられた!)}}
&bold(){失敗}
#blockquote(){#divclass(hide){
〇〇「……ふぅ。」
琥一「なんだかつっかえまくりだな、おい……あれじゃ分かんねぇぞ。」
〇〇「緊張しちゃって……」
琥一「マイク貸せ。」
琥一「1-Aの谷口、松岡、田中。ちょっと、職員室来いや。」
〇〇(ハァ……大失敗……)}}
***2年目・資材担当
・友好
#blockquote(){#divclass(hide){
〇〇「ペンキの予備はそっちの戸棚の中です。」
〇〇(ふぅ……資材担当って、こんなに大変なんだ……)
琥一「おぅ、働いてんな。」
〇〇「あ、琥一くん。どうしたの? 何か用事?」
琥一「プラプラしてると、大迫にこき使われるからよ、サボりに来た。」
〇〇「もう……そうだ、じゃあちょっと手伝って?」
琥一「チッ……メンドクセーな、なんだよ?」
〇〇「えぇと……」}}
・好き以上
#blockquote(){#divclass(hide){
〇〇「ペンキの予備はそっちの戸棚の中です。」
〇〇(ふぅ……資材担当って、こんなに大変なんだ……)
琥一「〇〇。」
〇〇「あ、琥一くん。どうしたの? 何か用事?」
琥一「俺か? あぁ……いや。ただの冷やかしだ。……なんか、手伝うか?」
〇〇「本当? 助かる!」
琥一「どってことねぇよ。……それ、運びゃいいのか?」
〇〇「えぇと……」}}
&bold(){成功}
#blockquote(){#divclass(hide){
〇〇「はい。じゃあこのリストに従って、配布してください。受領のサインは、そこね?」
琥一「あいよ。」
〇〇「ありがとう。助かっちゃった。」
琥一「おぅ。それにしてもオマエ……手際いいな?」
〇〇「そうかな?」
琥一「さてはあれか? キャリアウーマンか?」
〇〇(よく分かんないけど……でも、琥一くんにほめられた!)}}
&bold(){失敗}
#blockquote(){#divclass(hide){
〇〇「えぇっと……足りないのはガムテープ……あっ、あとマジックも……」
琥一「おい……まだかよ?」
〇〇「ちょっと待ってよ! あれ、何個ずつだっけ?」
琥一「オマエな。そんなんじゃよ、キャリアウーマン出来ねぇぞ?」
〇〇(ハァ……大失敗……)}}
***3年目・フロア担当
・友好
#blockquote(){#divclass(hide){
女子「フロア担当! 2-Aと2-Bがまた揉めてるよ? 今度はケンカになりそう……」
〇〇「えぇ、また!? 困ったな、男子はみんな出ちゃってるし……」
琥一「おぅ。」
〇〇「あ、琥一くん、いいところに!」
琥一「……つまり、メンドクセー用事だな? で、なんだ?」
〇〇「ちょっと一緒に来て!」}}
・好き以上
#blockquote(){#divclass(hide){
女子「フロア担当! 2-Aと2-Bがまた揉めてるよ? 今度はケンカになりそう……」
〇〇「えぇ、また!? 困ったな、男子はみんな出ちゃってるし……」
琥一「〇〇。」
〇〇「あ、琥一くん、いいところに!」
琥一「みてぇだな。モメごとか?」
〇〇「ちょっと一緒に来て!」
琥一「あいよ。」}}
&bold(){成功}
#blockquote(){#divclass(hide){
〇〇「はい、これでお互い様。どっちも納得できた?」
男子A「まあ、そういうことなら。」
〇〇「次に問題が起こったら出展停止です。いい?」
男子B「おぅ、わかったよ。」
:
琥一「へぇ……やるじゃねぇか。」
〇〇「琥一くんが、居てくれたから。女子だけじゃこうはいかないよ。」
琥一「俺は突っ立ってただけだ。……前から思ってたけどよ、オマエ、アレだな?」
〇〇「なに?」
琥一「人に言うこと聞かせんの、上手ぇな。親分肌って奴だ。」
〇〇(親分……でも、生徒会を三年間、がんばって良かった!)}}
&bold(){失敗}
#blockquote(){#divclass(hide){
〇〇「えぇと……じゃあ、そういうことで、お願いします。」
男子A「ふざけんなよ! それじゃA組が損するだろ!」
男子B「ぜんぜん納得いかねぇよ!」
〇〇「で、でも……」
琥一「がたがたウルセーぞコラ!!」
男子A「ヒッ!!」
琥一「テメェら生徒会ナメてんのか、あぁ?」
男子B「す、すいません!!」
〇〇(結局、こうなっちゃった……三年間、頑張ったんだけど)}}
**手芸部
***1年目・カジュアル服
・友好
#blockquote(){#divclass(hide){
〇〇(自分の作った服を着てファッションショー。ちょっと緊張する……)
琥一「おい。」
〇〇「あっ、琥一くん。」
琥一「なんだ、その服? それ着て出んのか?」
〇〇「そう。自分で作ったんだよ?」
琥一「じゃ、モデルかよ。オマエがねぇ……」
〇〇「あっ、始まる。行ってくるね。」
琥一「おう。まあ、コケねぇようにな。」
〇〇(よーし、がんばるぞ!)}}
・好き以上
#blockquote(){#divclass(hide){
〇〇(自分の作った服を着てファッションショー。ちょっと緊張する……)
琥一「〇〇。」
〇〇「あっ、琥一くん。」
琥一「なんだ、ビビってんのか?」
〇〇「ちょっとね。緊張しちゃって。」
琥一「大丈夫だ。悪かねぇぞ、そのカッコ。」
〇〇「そう思う?」
〇〇「あっ、始まる。行ってくるね。」
琥一「おう、行ってこい。」
〇〇(よーし、がんばるぞ!)}}
&bold(){成功}
#blockquote(){#divclass(hide){
〇〇(よかった、大成功!)
琥一「おう、観てたぞ。」
〇〇「どうだった?」
琥一「俺にはわかんねぇ。でもまあ、オマエは悪かなかったぞ。」
〇〇(やった! 琥一くんにほめられた!)}}
&bold(){失敗}
#blockquote(){#divclass(hide){
〇〇(大失敗……転んじゃったよ……)
琥一「おい!」
〇〇「あ、琥一くん。」
琥一「オイ、見てたぞ。ウケたじゃねぇか?」
〇〇「ハァ……」
琥一「……違うのか?」
〇〇(大失敗……)}}
***2年目・パーティードレス
・友好
#blockquote(){#divclass(hide){
〇〇(今年のショーはパーティードレス。がんばったつもりだけど……)
琥一「おい。」
〇〇「あっ、琥一くん。」
琥一「”あ”、じゃねぇんだよ……オマエ、ほら、アレだ。つまりよ……、見せ過ぎじゃねぇか?」
〇〇「だって、パーティー用のドレスだし――」
琥一「でもよ、そんなカッコで暴れたら、オマエ――」
〇〇「あっ、始まる。行ってくるね!」
琥一「おう、暴れんな? そっとな?」
〇〇(よーし、がんばるぞ!)}}
・好き以上
#blockquote(){#divclass(hide){
〇〇(今年のショーはパーティードレス。がんばったつもりだけど……)
琥一「〇〇。」
〇〇「あっ、琥一くん。」
琥一「おっ? なんだかオマエ……」
〇〇「このドレス、パーティードレスなんだよ?」
琥一「ドレス? あぁ、そうか。いやオマエ、その顔……」
〇〇「あ、バッチリお化粧してるから――おかしい?」
琥一「悪くねぇ。へぇ、そうかよ……」
〇〇「じゃあ、行ってくるね!」
琥一「お、おう!」
〇〇(よーし、がんばるぞ!)}}
&bold(){成功}
#blockquote(){#divclass(hide){
〇〇(よかった、大成功!)
琥一「ヒヤヒヤしたぜ……」
〇〇「あっ琥一くん、どうだった?」
琥一「悪かねぇ。ほら、やってみろさっきの。クルッて回るやつよ。」
〇〇(やった! 琥一くんにほめられた!)}}
&bold(){失敗}
#blockquote(){#divclass(hide){
〇〇(大失敗……転んじゃうなんて……)
琥一「おい!」
〇〇「あ、琥一くん。」
琥一「派手にコケやがって……ケガは?」
〇〇「大丈夫。」
琥一「だから、そっと歩けってよ……ほら、つかまれ。」
〇〇(ハァ……大失敗……)}}
***3年目・ウェディングドレス
・友好
#blockquote(){#divclass(hide){
〇〇(高校最後のショーは伝統のウェディングドレス。緊張するな……)
琥一「オマエ……」
〇〇「あっ、琥一くん。」
琥一「スゲェことになってんな……」
〇〇「うん。これ自分で作ったんだよ?」
琥一「へぇ……スゲェぞ。もっとよく見せろ。」
〇〇「え? ちょっと恥ずかしいよ……」
琥一「お、おう、悪ぃ。」
〇〇「あっ、始まる。行ってくるね!」
琥一「おう。」
〇〇(よーし、がんばるぞ!)}}
・好き以上
#blockquote(){#divclass(hide){
〇〇(高校最後のショーは伝統のウェディングドレス。緊張するな……)
琥一「スゲェ……」
〇〇「え? あっ、琥一くん。」
琥一「オマエ、花嫁か?」
〇〇「うん。今年はウェディングドレスだから。これ、自分で作ったんだよ?」
琥一「そうか……」
琥一「あ、いや、悪かねぇけどよ。でもオマエ……いや……、」
〇〇「なに?」
琥一「ほら、始まるぞ。」
〇〇「ホント! 行ってくるね。」
琥一「おう。」
〇〇「よーし、がんばるぞ!」}}
&bold(){成功}
#blockquote(){#divclass(hide){
〇〇(よかった、大成功!)
琥一「おう、観てたぜ。」
〇〇「あ、琥一くん。……どうだった?」
琥一「そうだな……正直に言えば――」
琥一「一発殴りたくなった。」
〇〇「えっ?」
琥一「いつか、そのドレスのオマエの横に、立つヤローを。」
〇〇「あ、ヤキモチ?」
琥一「まあな? ほら、もういいんだろ? 早く着換えろよ。」
〇〇(3年間続けてきた成果! いい思い出になったな……)}}
&bold(){失敗}
#blockquote(){#divclass(hide){
〇〇(ハァ、大失敗……最後のショーだったのに……)
琥一「コラ。」
〇〇「あ、琥一くん……」
琥一「いいじゃねぇか。まあ、オマエにはまだ、早ぇってことだ。」
〇〇「うん……」
琥一「ほら、泣くな! なんか食わせてやる。なんだ、甘いもんか?」
〇〇(ハァ……3年間続けてきたのに。これも思い出になるのかな……)}}
*学園演劇
**主役
#blockquote(){#divclass(hide){
琥一「おい。」
〇〇「あ、琥一くん。わぁ! 衣装、似合ってるよ?」
琥一「バカ。嬉しかねぇんだよ。まるでピエロじゃねーか。」
〇〇「そんなことない、カッコいいよ。」
琥一「ウルセー。オマエこそなぁ、それ、その服は――」
〇〇「……どう? 変じゃない?」
琥一「あぁ……まあ……いや、どうってよ……悪かねぇよ。ああ。」
放送「これより、はばたき学園、学園演劇を開演いたします。」
〇〇「あっ、始まる! がんばろうね?」
琥一「あいよ。」
:
琥一「踊っていただけますか?」
〇〇「えぇ、もちろんですわ!」
〇〇(大丈夫かな……琥一くん、すごく緊張してるみたいだけど)
琥一「えぇと……また会った。知らない……でしょう。三日前、橋の上で、その……会いました。」
〇〇(うわぁ……予想以上かも……)
〇〇「知っているわ。あなたは川面を見ていたでしょ?」
琥一「…………」
〇〇(”本当ですか! 僕はあれからずっと……”)
琥一「本当ですか! ボクはあれから、ずっと……オマエを追いかけて……あぁ……」
琥一「大体でいいだろ? スジは憶えてんだ。な?」
〇〇「もう……じゃあ、出来るだけ丁寧に! わかった?」
琥一「上等。」
〇〇(気を取り直して、えぇと……)
〇〇「そんなお世辞はおっしゃらないで?」
琥一「お世辞じゃねぇ。俺はあの日から毎朝、森に……あぁ、”スズカケ”だ。まあ、その森であなたに会えるように、願掛けです。」
〇〇「ま、まあ! すれ違いね。わたしは、毎日お昼にあの森へ……」
琥一「待てよ。じゃあオマエには、心に決めたヤツがいるんですか?」
〇〇「……えぇ。」
琥一「そんなヤローは、俺がぶん殴って――」
〇〇(もうっ! 丁寧にっ!)
琥一「ああ……えぇと、その幸せ者を殴ってやりたい!」
〇〇「それは出来ないわ。だってその方は……」
琥一「どうして? そんなにすげぇヤツ……ですかい?」
〇〇(あぁ……なんてガラの悪いロミオ……わたしだけでも頑張る!)
〇〇「はい……とても素敵な方ですわ。三日前、端の上でお見かけしてから、もうずっと、わたしの心はその方のもの。」
琥一「ふざけてんですか? こっちはマジで聞いてんだぞ?」
〇〇「わたしだって!」
琥一「じゃあ教えてくれ。そいつの名前を。」
〇〇「口に出さなくてはだめ?」
琥一「言いたくなきゃいい。その代わり……それが俺の事なら……あぁ……わかってるな?」
〇〇(もう無理……)
〇〇「ちゃんと言ってくれなきゃ、ぜんぜん分かりません!」
琥一「おい、怒んなって……言うから。」
〇〇「…………」
琥一「もしそれが俺のことなら……キス、させろ。いいな?」
〇〇(なんだか琥一くんに言われてるみたい……)}}
**裏方
#blockquote(){#divclass(hide){
〇〇(これをこうして……うん、よしっ。間に合ったみたい!)」
琥一「おう、どうだ?」
〇〇「あ、琥一くん。こっちは平気。そっちは?」
琥一「なんとかな。これで俺らはお役ご免だ。」
〇〇「じゃあ、あとはゆっくり見物するだけだね。」
琥一「そういうこった。」
放送「これより、はばたき学園、学園演劇を開演いたします。」
〇〇「とうとう始まるんだね……」
琥一「来い、裏方は消えようぜ?」
:
ロミオ「あなたは知らないでしょう? 三日前、橋の上で、僕らは出会っています。」
ジュリエット「知っているわ。あなたは川面を見ていた……」
〇〇(いい感じ。お客さんも聞き入ってるし……)
琥一「よぉ。」
〇〇「あ、琥一くん!」
琥一「どんな感じだ?」
〇〇「今のところ大成功だよ?」
琥一「へぇ……」
ロミオ「僕はあれから、ずっとあなたに焦れつづけていました。」
ジュリエット「そんな、お世辞なんて……」
ロミオ「お世辞じゃない!」
琥一「……なぁ、オマエもやっぱり、ああいう台詞、言われてみてぇのか?」
〇〇「それは、もちろん、うれしいと思うよ? 恥ずかしいかもしれないけど。」
琥一「ハァ……なるほどねぇ。」
ロミオ「あぁ、その幸せ者を殴ってやりたい!」
琥一「お、それなら、俺もできそうだな。」
〇〇「もう……茶化しちゃダメだよ。二人は命がけで恋してるんだから。」
琥一「そうだな。歯の浮くような台詞も命がけだから言えんのかも知れねぇな。少しは俺も、見習うか……」
〇〇「?」
琥一「いや? なんでも?」
ジュリエット「その人の名を口に出さなくてはだめ?」
ロミオ「いいえ。もし、その答えが僕の望みと同じならば。この唇を咎めないで……」
琥一「クッ……悪ぃ。やっぱり俺は一生ロミオにはなれそうにねぇよ。」
〇〇(……琥一くん?)}}
更新日時:&update(format=Y/m/d H:i:s)
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#contents
*文化祭会話
***1年目
#blockquote(){#divclass(hide){
〇〇(あ、琥一くんだ)
琥一「〇〇。」
〇〇「琥一くんも出展の見物?」
琥一「誰がだ、メンドクセー。会長にやらされてんだよ。」
〇〇「やらされてるって、見物を?」
琥一「よそからパーティー荒らしが入って来ねぇか見張んだと。色いろ握られてるからよ……」
〇〇「なるほど。ちゃんと見張ってる?」
琥一「知るか。形だけブラついてりゃいいんじゃねぇか?」
〇〇「いい加減だなぁ……ちゃんと用心棒になってくれなきゃ。」
琥一「用心棒だ?」
〇〇「だって、つまりそういうことでしょ?」
琥一「おぉ……そうとも言うな。」
〇〇「琥一くんが用心棒なら、安心だもんね?」
琥一「まあ、妙な連中に好き勝手させやしねぇけどよ?」
〇〇「そうだよ。がんばって!」
琥一「じゃ、ちっと行って来るわ。」
琥一「用心棒かよ。……ククッ、悪かねぇ。」
〇〇(わかりやすいな……琥一くん)}}
***2年目
#blockquote(){#divclass(hide){
琥一「〇〇、おい。」
〇〇「ん? あ、琥一くん。」
琥一「よぉ、なんか揉めてねぇか?」
〇〇「大丈夫だよ? 今年も用心棒?」
琥一「まあな。」
〇〇「がんばってる?」
琥一「頑張りようがねぇんだよ。なんも起こりゃしねぇ……」
〇〇「ふふっ、いいことだよ。」
琥一「そうかもしんねぇけどよ、なんつーかこう……いっそのこと余多高の馬鹿でも来ねぇかな。」
〇〇「嫌なこと言わないでよ……」
琥一「ハァ~ア。愚痴ってもしょうがねぇ。もっとよく探してくるわ。」
〇〇(……くれぐれも琥一くんが揉めごと起こさないようにね)}}
***3年目
#blockquote(){#divclass(hide){
琥一「〇〇、おい。」
〇〇「あ、琥一くん! 今年も用心棒?」
琥一「まあな。なんも起こりゃしねぇけどよ。」
〇〇「そっか。でも、平和が一番だよ?」
琥一「どうだかな。生まれる時代が遅すぎたってヤツだ。」
〇〇「ふふっ……あれ?」
男子A「琥一! ここに居たのか!」
琥一「おぉ、どした?」
男子B「他校の変なのが、校門にたむろしてんだよ!」
琥一「おっ? 来やがったな、コラ!」
〇〇「琥一くん、ケンカじゃないからね? 注意するだけだよ?」
琥一「わかったわかった。じゃあ、ちっと行って来るわ!」
〇〇「気をつけてね!」
男子A「先に行くぞ!」
琥一「待て待て! 俺が行くまで手ぇ出すんじゃねぇ!」
〇〇(大丈夫かな……でも、琥一くん、みんなに頼られてるんだな。)}}
*出展
**クラス出展
***1年目・メイド喫茶
・友好
#blockquote(){#divclass(hide){
〇〇「紅茶とサンドイッチ、お待たせしました!」
〇〇(ハァ~、忙しい……こんなにお客が来るなんて想像してなかったよ)
琥一「おぉ!?」
〇〇「あっ、琥一くん! いらっしゃいませ!」
琥一「オマエ、なんつーカッコしてんだよ……」
〇〇「メイドさんだよ。何か食べていって!」
琥一「じゃあ、ピザとコーヒー。」
〇〇「ピザはないけど……イングリッシュマフィンはいかが?」
琥一「イング――メンドクセーな……じゃ、それ3つだ。」
〇〇「1つで十分だよ?」
琥一「腹減ってんだよ。いいんだ3つで。3つだ。」
〇〇「もう……イングリッシュマフィン、スリーとホットコーヒー入りました!」}}
・好き以上
#blockquote(){#divclass(hide){
〇〇「スコーンとサンドイッチ、お待たせしました。」
〇〇(ハァ~、忙しい……こんなにお客が来るなんて想像してなかったよ)
琥一「おい。」
〇〇「あっ、琥一くん! いらっしゃいませ!」
琥一「オマエ……その格好。」
〇〇「メイドさんだよ。似合う?」
琥一「馬鹿オマエ――馬鹿。」
〇〇「……なに?」
男子「あっ、可愛いメイドさんいんじゃん! 男2人、入れる?」
〇〇「はい、ただい――」
琥一「あぁ? 悪ぃけど入れねぇなあ!」
男子「す、すいません!!」
〇〇「あ、ちょっと……もう、琥一くん!」
琥一「俺が3人前食や、文句ねぇだろうが。」
〇〇「スコーンとサンドイッチとイングリッシュマフィンとコーヒースリー入ります!」
琥一「……マジで?」}}
&bold(){成功}
#blockquote(){#divclass(hide){
琥一「食った……」
〇〇「お味はいかがでしたか?」
琥一「味? おぉ、悪かねぇ。ウマかった。」
〇〇「わっ、全部食べちゃったの!?」
琥一「まあな。いくらだ?」
〇〇「えぇと……お会計が5リッチになります。」
琥一「へぇ……お友達料金でもか?」
〇〇(払えるのかな……でも、喜んでるみたい! 大成功かな?)」}}
&bold(){失敗}
#blockquote(){#divclass(hide){
琥一「……おい。」
〇〇「あ、琥一くん、お味はいかがでしたか?」
琥一「いかがじゃねんだよ……オマエこれ、食ってみたか?」
〇〇「まだだけど……美味しくなかった?」
琥一「ルカが作ってもこうはならねぇぞ?」
〇〇「どれどれ……」
琥一「な?」
〇〇(うっ、これは、無いかな……大失敗……)}}
***2年目・お化け屋敷
・友好
#blockquote(){#divclass(hide){
〇〇「世にも恐ろしいよ~お化け屋敷だよ~」
〇〇(ふぅ……お化けになって客寄せは大変だ……)
琥一「おい。」
〇〇「あ、琥一くん! お化け屋敷だよ~」
〇〇「どう?」
琥一「入らねぇよ。つーかオマエ……毎年なにやってんだ?」
〇〇「可哀想だと思ったら入ってよ!」
琥一「ま、同情はするけどな?」
〇〇「じゃあ、お客様1名、入りまーす!」
琥一「……おい。」}}
・好き以上
#blockquote(){#divclass(hide){
〇〇「世にも恐ろしいよ~お化け屋敷だよ~」
〇〇(ふぅ……お化けになって客寄せは大変だ……)
琥一「よぉ、やってんな。お化け。」
〇〇「あっ、琥一くん。入って行って?」
琥一「馬鹿。入んねぇよ。」
〇〇「そんなこと言わないで、ちょっとだけ! ね?」
男子「あ、カワイイお化けぇ~! お化けちゃんも一緒に入ってくれるの?」
〇〇「あ、いらっしゃいま――」
琥一「ついて来ねーんだそれが! 悪ぃな?」
男子「す、すいませんでした……」
〇〇「琥一くん!」
琥一「入りゃいいんだろが……」
〇〇「お客様1名、入りまーす!」}}
&bold(){成功}
#blockquote(){#divclass(hide){
???「オ゛ォーー!!」
男性客「オワッ!? た、助けて――!!」
〇〇「???」
琥一「ハハハッ! おい、楽しいじゃねぇか、ここ。悪かねぇぞ?」
〇〇「……」
〇〇(まあ……やった! 琥一くんは楽しんでくれたみたい!)」}}
&bold(){失敗}
#blockquote(){#divclass(hide){
琥一「なぁ、おい。」
〇〇「あ、琥一くん! どうだった?」
琥一「そんなことより、ちょっと暴れたら、壁が倒れたぞ? 危ねぇな、オイ。」
〇〇(大変っ! もっとしっかり準備すれば良かった……)}}
**吹奏楽部
***1年目・クラシック
#blockquote(){#divclass(hide){
・友好
〇〇(そろそろ出番。今年はオーソドックスなスタンダードナンバーだけど、緊張するな……)
〇〇「あれ? 琥一くん。」
琥一「あ?」
〇〇「どうしてこんなところに?」
琥一「あぁ……まあ、ちょっとな? オマエも出んのかよ。ドンチャカに。」
〇〇「ドンチャカ……そうだよ? 演奏会だけど。」
琥一「そうか、まあ、がんばれ。」
〇〇「あ、もう出番みたい。聴いて行ってね!」
琥一「あいよ。」
〇〇(よし! がんばろう!)}}
・好き以上
#blockquote(){#divclass(hide){
〇〇(そろそろ出番。今年はオーソドックスなスタンダードナンバーだけど、緊張するな……)
琥一「〇〇。」
〇〇「あれ? 琥一くん。」
〇〇「どうしてこんなところに?」
琥一「俺か? まあ、ほら、アレだ。たまたまだ。」
〇〇「そっか……」
琥一「ホントはな? オマエがガチガチになってやしねぇかって、な。」
〇〇「ありがとう……たぶん、大丈夫。」
琥一「せっかくの初舞台だ。いいじゃねぇか、ダーッと行け。いいな?」
〇〇「あ、もう出番みたい。行って来る!」
琥一「あいよ。」
〇〇(よし! がんばろう!)}}
&bold(){成功}
#blockquote(){#divclass(hide){
〇〇(やった! 大成功!)
琥一「〇〇。」
〇〇「あ、琥一くん! 聴いてくれた?」
琥一「まあな?」
〇〇「……どうだった?」
琥一「あぁ、そうだな……」
〇〇「うん。」
琥一「スゲェよ。驚いた。オマエら全員カッコよかったぜ?」
〇〇(やった! 日頃の練習の成果だね!)}}
&bold(){失敗}
#blockquote(){#divclass(hide){
〇〇(ハァ……大失敗……)
琥一「コラ。なんだ、ありゃ?」
〇〇「あ、琥一くん……」
琥一「しけた面すんな。」
〇〇「でも……」
琥一「そう簡単に上手く行くかよ。音楽なめんな。」
〇〇「ホント、そうだよね……」
琥一「だからよ……しょうがねぇ、なんかおごってやる。行くぞ。」
〇〇(う~っ、もっと練習しとけば良かった……)}}
***2年目・ゲームミュージック
・友好
#blockquote(){#divclass(hide){
〇〇(そろそろ出番。今年はみんなで選んだゲームのテーマだけど、上手くいくかな……)
〇〇「あれ? 琥一くん。」
琥一「おう。」
〇〇「どうしたの、こんなところで?」
琥一「そりゃオマエ、オマエらのドンチャカも、去年からちった進歩してねぇかと、よ。」
〇〇「ドンチャカ……でも、ちゃんと聴きに来てくれたんだ!」
琥一「そんなとこだ。まあ、がんばれ。」
〇〇「じゃあ、行って来るね!」
琥一「おう、行って来い。」
〇〇(よし! がんばろう!)}}
・好き以上
#blockquote(){#divclass(hide){
〇〇(そろそろ出番。今年はみんなで選んだゲームのテーマだけど、上手くいくかな……)
琥一「〇〇。どんな調子だ?」
〇〇「あ、琥一くん。うん、やっぱりちょっと緊張するかな……」
琥一「そんなこったろうと、思ってよ。」
〇〇「?」
琥一「いいか?手の平の真ん中をよ、ギュッと押せ。」
〇〇「こう、かな?」
琥一「リラックスしたか? 店の常連の医者に聞いたから、間違いねぇ。……どうだ?」
〇〇「え? えぇと……」
〇〇「あ、もう出番みたい。行って来る!」
琥一「おう、もう大丈夫だからな!」
〇〇(琥一くん、ありがとう……よーし、がんばろう!)}}
&bold(){成功}
#blockquote(){#divclass(hide){
〇〇(良かった! みんな、喜んでくれたみたい!)
琥一「おぅ、かぶりつきで聴いてたぞ。」
〇〇「あ、琥一くん!」
琥一「スゲェじゃねぇか、オイ! ビッグバンドみてぇだった。やるな、オマエら!」
〇〇(やった! 琥一くんにほめられた!)}}
&bold(){失敗}
#blockquote(){#divclass(hide){
〇〇(ハァ……大失敗……)
琥一「ハァ……」
〇〇「あ、琥一くん……」
琥一「まあ、なんだ。人間ダメな時はダメよ。」
〇〇「うん……」
琥一「ほら、来い。氷室のヤローも、命までは取らねぇだろ。」
〇〇(う~っ、もっと練習しとけば良かった……)}}
***3年目・サード・ストーリー
・友好
#blockquote(){#divclass(hide){
〇〇(これで高校生活最後の演奏。みんなで作ったオリジナル曲、なんとしても成功させなきゃ……)
琥一「とうとうこれで最後だな?」
〇〇「琥一くん。そうだね……」
琥一「いいじゃねぇか? 三年間続けたんだ、後はもう、楽しめ。いいな?」
〇〇「うん、そうする!」
琥一「よし、行って来い!」
〇〇(よーし、三年間の集大成! やるぞ!)}}
・好き以上
#blockquote(){#divclass(hide){
〇〇(これで高校生活最後の演奏。みんなで作ったオリジナル曲、なんとしても成功させなきゃ……)
琥一「〇〇。」
〇〇「琥一くん。」
琥一「緊張してるか?」
〇〇「やっぱり、ちょっとね。」
琥一「そうか。出来ることなら、替わってやりてぇけど、こればっかりはな。」
〇〇「琥一くん……ありがとう。」
琥一「どんなことになってもよ、俺だけは最後の最後まで、ここでちゃんと聴いてやる。覚えとけ、いいな?」
〇〇「うん、そうするよ!」
琥一「よし、行け!」
〇〇(よーし、三年間の集大成! やるぞ!)}}
&bold(){成功}
#blockquote(){#divclass(hide){
〇〇(やった、大成功!!)
琥一「〇〇。カッコ良かったぜ?」
〇〇「琥一くん! ありがとう!」
琥一「バカ、例を言うのはこっちだ。」(原文ママ)
琥一「正直、何が楽しくて、三年間部活なんてやんだと思ってたけどよ、今わかった。オマエらが教えてくれた。」
〇〇(やった!! 三年間続けて、本当によかったな……)}}
&bold(){失敗}
#blockquote(){#divclass(hide){
〇〇(最後だったのに大失敗だなんて……)
琥一「〇〇。」
〇〇「琥一くん……」
琥一「あぁ……なかなか良かったんじゃねぇかと思うぞ?」
〇〇「……ウソ。」
琥一「ダメか。まあ、聞けよ。」
琥一「正直、何が楽しくて、三年間部活なんてやんだと俺は、思ってた。けどよ、オマエら見てて今わかった。」
琥一「三年間一緒に泣いたり笑ったり……そういうの全部、誰にも触れない大事なモンなんだろうってな。」
〇〇(最後に失敗しちゃったけど、吹奏楽部の三年間、いい思い出になったな……)}}
**美術部
***1年目・デッサン展
・友好
#blockquote(){#divclass(hide){
〇〇(今年はデッサン展。たくさんの人に見て欲しいな)
琥一「…………」
〇〇「あっ、琥一くん、いらっしゃい。」
琥一「……何やってんだ?」
〇〇「デッサンを展示してるんだよ。」
琥一「なるほどな、そういうことかよ。……地味だな、おい。」
〇〇「見ていかない?」}}
・好き以上
#blockquote(){#divclass(hide){
〇〇(今年はデッサン展。たくさんの人に見て欲しいな)
琥一「よぉ。」
〇〇「あっ、琥一くん。」
琥一「暇そうだな、ここ。」
〇〇「今年はデッサンの展示だしね……」
琥一「なるほどな? じゃ、サクラでもやってやる。」
〇〇「ありがとう!」}}
&bold(){成功}
#blockquote(){#divclass(hide){
琥一「…………」
〇〇「どうだった?」
琥一「どうって言われてもよ。まあ、絵だわな。」
〇〇「う~ん……」
琥一「オマエの描いたのは、他のよりちょっぴり良かったかもしれねぇぞ?」
〇〇(やった! 琥一くんにほめられた!)}}
&bold(){失敗}
#blockquote(){#divclass(hide){
〇〇「どうだった?」
琥一「俺に聞かれてもよ……あ、そういや、オマエの目立ってたぞ?」
〇〇「ホント?」
琥一「もうちっと練習しろ?」
〇〇(ううっ……もっと丁寧に描くんだった……)}}
***2年目・油絵展
・友好
#blockquote(){#divclass(hide){
〇〇(今年は油彩展示……花椿さんがモデルになってくれたから、お客さんも多いみたい……)
琥一「……おい。」
〇〇「あっ、琥一くん。いらっしゃい。」
琥一「油絵か?」
〇〇「そうだよ? 見ていかない?」
琥一「いいけどよ、観てもわかんねぇからな、俺は。」
〇〇「うん!」}}
・好き以上
#blockquote(){#divclass(hide){
〇〇(今年は油彩展示……花椿さんがモデルになってくれたから、お客さんも多いみたい……)
琥一「〇〇。」
〇〇「あっ、琥一くん。」
琥一「おっ、油絵か? 芸術じゃねぇか。」
〇〇「そう。花椿さんの肖像画。抽象画にした人もいるよ。」
琥一「チューショーな? あれだ、つまり……オマエ、説明しろ。」
〇〇「うん、いいよ。」}}
&bold(){成功}
#blockquote(){#divclass(hide){
〇〇「どうだった?」
琥一「どうって言われてもな、俺に分かるワケねぇだろ。でもよ――オマエのは、悪かねぇ。」
琥一「こう、よ。素直で、オマエが描いたって感じがしたぜ。」
〇〇(やった! 琥一くんにほめられた!)}}
&bold(){失敗}
#blockquote(){#divclass(hide){
琥一「………………」
〇〇「どうだった?」
琥一「どうもこうもオマエ……」
〇〇「えぇと……」
琥一「オマエのは、こう……芸術すぎなんじゃねぇか? もうちっと普通じゃねぇと、わかんねーだろ。」
〇〇(ううっ……もっと丁寧に描くんだった……)}}
***3年目・壁画展
・友好
#blockquote(){#divclass(hide){
〇〇(今年はみんなで作った壁画展示。サクラソウの花畑、きれいにできたなぁ……)
琥一「おい。」
〇〇「あっ、琥一くん。」
琥一「美術部のくせに、ずいぶん賑わってんじゃねぇか。」
〇〇「まあね! 今年は壁画を作ったんだよ?」
琥一「おぉ、じゃあ、あの人だかりか?」
〇〇「そう、琥一くんも観て行きなよ!」
琥一「言っとくけどよ、観ても分かんねぇぞ、俺は?」}}
・好き以上
#blockquote(){#divclass(hide){
〇〇(今年はみんなで作った壁画展示。サクラソウの花畑、きれいにできたなぁ……)
琥一「〇〇、いるか?」
〇〇「あっ、琥一くん。」
琥一「大盛況じゃねぇか、良かったな?」
〇〇「ありがとう! 今年は大作だからね!」
琥一「壁画だろーが。ちゃんと知ってんだよ、俺だってよ。」
〇〇「ふふっ! マチエールがいい感じだから、近くで観てよ!」
琥一「マチエ――おぉ、あれな? ……解説たのむわ。」
〇〇「うん、いいよ。」}}
&bold(){成功}
#blockquote(){#divclass(hide){
〇〇「どうだった?」
琥一「おぉ、スゲェよ。マチエールな? プロみてぇだったぜ。」
〇〇「みんな頑張ったから……」
琥一「美術部なんてよ、オマエが入ってでもなきゃ、俺には一生縁がなかったろうからな。」
〇〇「そっか、良かった。」
琥一「おかげでこの俺も、ちっとは芸術的になったんじゃねぇか?」
〇〇(良かった……琥一くん、気に入ってくれたみたい)}}
&bold(){失敗}
#blockquote(){#divclass(hide){
〇〇「どう?」
琥一「あぁ、あれだ、抽象画っつーんだろ?」
〇〇「え? 違うよ?」
琥一「でもよ、ほら、あそこだけ、こう、グチャっとしてよ抽象画だろうが。」
〇〇「そこ、わたしの担当……」
琥一「あぁ……そういうこと、な。」
〇〇(ううっ……もっと丁寧に描くんだった……)}}
**生徒会執行部
***1年目・雑用
・友好
#blockquote(){#divclass(hide){
〇〇「全校生徒の皆さん、開場まで、あと30分です。繰り返します。開場まで、あと30分です。」
〇〇(ふぅ……雑用、連絡係って予想以上の忙しさかも……)
琥一「よぉ。」
〇〇「あ、琥一くん。」
琥一「今の放送、オマエか。猫なで声出しやがって。」
〇〇「もう、うるさいなぁ! ……なにか用事?」
琥一「おぉ、それだ。これ頼むわ。」
〇〇「なに?」
琥一「大迫からだ。呼び出しだと。」
〇〇「はいはい、呼び出しね? ええっと……」}}
・好き以上
#blockquote(){#divclass(hide){
〇〇「全校生徒の皆さん、開場まで、あと30分です。繰り返します。開場まで、あと30分です。」
〇〇(ふぅ……雑用、連絡係って予想以上の忙しさかも……)
琥一「〇〇。」
〇〇「あ、琥一くん。」
琥一「今の放送オマエだろ。よそ行きの声出しやがって。サマになってんじゃねぇか。」
〇〇「そ、そうかな? ありがとう。……なにか用?」
琥一「おぉ、それだ。このリストに載ってる奴、職員室に呼び出してくれ。」
〇〇「はいはい、呼び出しね? ええっと……」}}
&bold(){成功}
#blockquote(){#divclass(hide){
〇〇「……よし、と。これで全部?」
琥一「おぅ。やるじゃねぇか。」
〇〇「まあね?」
琥一「オマエ、あれか? さては、女子アナ目指してんのか?」
〇〇(やった! 琥一くんにほめられた!)}}
&bold(){失敗}
#blockquote(){#divclass(hide){
〇〇「……ふぅ。」
琥一「なんだかつっかえまくりだな、おい……あれじゃ分かんねぇぞ。」
〇〇「緊張しちゃって……」
琥一「マイク貸せ。」
琥一「1-Aの谷口、松岡、田中。ちょっと、職員室来いや。」
〇〇(ハァ……大失敗……)}}
***2年目・資材担当
・友好
#blockquote(){#divclass(hide){
〇〇「ペンキの予備はそっちの戸棚の中です。」
〇〇(ふぅ……資材担当って、こんなに大変なんだ……)
琥一「おぅ、働いてんな。」
〇〇「あ、琥一くん。どうしたの? 何か用事?」
琥一「プラプラしてると、大迫にこき使われるからよ、サボりに来た。」
〇〇「もう……そうだ、じゃあちょっと手伝って?」
琥一「チッ……メンドクセーな、なんだよ?」
〇〇「えぇと……」}}
・好き以上
#blockquote(){#divclass(hide){
〇〇「ペンキの予備はそっちの戸棚の中です。」
〇〇(ふぅ……資材担当って、こんなに大変なんだ……)
琥一「〇〇。」
〇〇「あ、琥一くん。どうしたの? 何か用事?」
琥一「俺か? あぁ……いや。ただの冷やかしだ。……なんか、手伝うか?」
〇〇「本当? 助かる!」
琥一「どってことねぇよ。……それ、運びゃいいのか?」
〇〇「えぇと……」}}
&bold(){成功}
#blockquote(){#divclass(hide){
〇〇「はい。じゃあこのリストに従って、配布してください。受領のサインは、そこね?」
琥一「あいよ。」
〇〇「ありがとう。助かっちゃった。」
琥一「おぅ。それにしてもオマエ……手際いいな?」
〇〇「そうかな?」
琥一「さてはあれか? キャリアウーマンか?」
〇〇(よく分かんないけど……でも、琥一くんにほめられた!)}}
&bold(){失敗}
#blockquote(){#divclass(hide){
〇〇「えぇっと……足りないのはガムテープ……あっ、あとマジックも……」
琥一「おい……まだかよ?」
〇〇「ちょっと待ってよ! あれ、何個ずつだっけ?」
琥一「オマエな。そんなんじゃよ、キャリアウーマン出来ねぇぞ?」
〇〇(ハァ……大失敗……)}}
***3年目・フロア担当
・友好
#blockquote(){#divclass(hide){
女子「フロア担当! 2-Aと2-Bがまた揉めてるよ? 今度はケンカになりそう……」
〇〇「えぇ、また!? 困ったな、男子はみんな出ちゃってるし……」
琥一「おぅ。」
〇〇「あ、琥一くん、いいところに!」
琥一「……つまり、メンドクセー用事だな? で、なんだ?」
〇〇「ちょっと一緒に来て!」}}
・好き以上
#blockquote(){#divclass(hide){
女子「フロア担当! 2-Aと2-Bがまた揉めてるよ? 今度はケンカになりそう……」
〇〇「えぇ、また!? 困ったな、男子はみんな出ちゃってるし……」
琥一「〇〇。」
〇〇「あ、琥一くん、いいところに!」
琥一「みてぇだな。モメごとか?」
〇〇「ちょっと一緒に来て!」
琥一「あいよ。」}}
&bold(){成功}
#blockquote(){#divclass(hide){
〇〇「はい、これでお互い様。どっちも納得できた?」
男子A「まあ、そういうことなら。」
〇〇「次に問題が起こったら出展停止です。いい?」
男子B「おぅ、わかったよ。」
:
琥一「へぇ……やるじゃねぇか。」
〇〇「琥一くんが、居てくれたから。女子だけじゃこうはいかないよ。」
琥一「俺は突っ立ってただけだ。……前から思ってたけどよ、オマエ、アレだな?」
〇〇「なに?」
琥一「人に言うこと聞かせんの、上手ぇな。親分肌って奴だ。」
〇〇(親分……でも、生徒会を三年間、がんばって良かった!)}}
&bold(){失敗}
#blockquote(){#divclass(hide){
〇〇「えぇと……じゃあ、そういうことで、お願いします。」
男子A「ふざけんなよ! それじゃA組が損するだろ!」
男子B「ぜんぜん納得いかねぇよ!」
〇〇「で、でも……」
琥一「がたがたウルセーぞコラ!!」
男子A「ヒッ!!」
琥一「テメェら生徒会ナメてんのか、あぁ?」
男子B「す、すいません!!」
〇〇(結局、こうなっちゃった……三年間、頑張ったんだけど)}}
**手芸部
***1年目・カジュアル服
・友好
#blockquote(){#divclass(hide){
〇〇(自分の作った服を着てファッションショー。ちょっと緊張する……)
琥一「おい。」
〇〇「あっ、琥一くん。」
琥一「なんだ、その服? それ着て出んのか?」
〇〇「そう。自分で作ったんだよ?」
琥一「じゃ、モデルかよ。オマエがねぇ……」
〇〇「あっ、始まる。行ってくるね。」
琥一「おう。まあ、コケねぇようにな。」
〇〇(よーし、がんばるぞ!)}}
・好き以上
#blockquote(){#divclass(hide){
〇〇(自分の作った服を着てファッションショー。ちょっと緊張する……)
琥一「〇〇。」
〇〇「あっ、琥一くん。」
琥一「なんだ、ビビってんのか?」
〇〇「ちょっとね。緊張しちゃって。」
琥一「大丈夫だ。悪かねぇぞ、そのカッコ。」
〇〇「そう思う?」
〇〇「あっ、始まる。行ってくるね。」
琥一「おう、行ってこい。」
〇〇(よーし、がんばるぞ!)}}
&bold(){成功}
#blockquote(){#divclass(hide){
〇〇(よかった、大成功!)
琥一「おう、観てたぞ。」
〇〇「どうだった?」
琥一「俺にはわかんねぇ。でもまあ、オマエは悪かなかったぞ。」
〇〇(やった! 琥一くんにほめられた!)}}
&bold(){失敗}
#blockquote(){#divclass(hide){
〇〇(大失敗……転んじゃったよ……)
琥一「おい!」
〇〇「あ、琥一くん。」
琥一「オイ、見てたぞ。ウケたじゃねぇか?」
〇〇「ハァ……」
琥一「……違うのか?」
〇〇(大失敗……)}}
***2年目・パーティードレス
・友好
#blockquote(){#divclass(hide){
〇〇(今年のショーはパーティードレス。がんばったつもりだけど……)
琥一「おい。」
〇〇「あっ、琥一くん。」
琥一「”あ”、じゃねぇんだよ……オマエ、ほら、アレだ。つまりよ……、見せ過ぎじゃねぇか?」
〇〇「だって、パーティー用のドレスだし――」
琥一「でもよ、そんなカッコで暴れたら、オマエ――」
〇〇「あっ、始まる。行ってくるね!」
琥一「おう、暴れんな? そっとな?」
〇〇(よーし、がんばるぞ!)}}
・好き以上
#blockquote(){#divclass(hide){
〇〇(今年のショーはパーティードレス。がんばったつもりだけど……)
琥一「〇〇。」
〇〇「あっ、琥一くん。」
琥一「おっ? なんだかオマエ……」
〇〇「このドレス、パーティードレスなんだよ?」
琥一「ドレス? あぁ、そうか。いやオマエ、その顔……」
〇〇「あ、バッチリお化粧してるから――おかしい?」
琥一「悪くねぇ。へぇ、そうかよ……」
〇〇「じゃあ、行ってくるね!」
琥一「お、おう!」
〇〇(よーし、がんばるぞ!)}}
&bold(){成功}
#blockquote(){#divclass(hide){
〇〇(よかった、大成功!)
琥一「ヒヤヒヤしたぜ……」
〇〇「あっ琥一くん、どうだった?」
琥一「悪かねぇ。ほら、やってみろさっきの。クルッて回るやつよ。」
〇〇(やった! 琥一くんにほめられた!)}}
&bold(){失敗}
#blockquote(){#divclass(hide){
〇〇(大失敗……転んじゃうなんて……)
琥一「おい!」
〇〇「あ、琥一くん。」
琥一「派手にコケやがって……ケガは?」
〇〇「大丈夫。」
琥一「だから、そっと歩けってよ……ほら、つかまれ。」
〇〇(ハァ……大失敗……)}}
***3年目・ウェディングドレス
・友好
#blockquote(){#divclass(hide){
〇〇(高校最後のショーは伝統のウェディングドレス。緊張するな……)
琥一「オマエ……」
〇〇「あっ、琥一くん。」
琥一「スゲェことになってんな……」
〇〇「うん。これ自分で作ったんだよ?」
琥一「へぇ……スゲェぞ。もっとよく見せろ。」
〇〇「え? ちょっと恥ずかしいよ……」
琥一「お、おう、悪ぃ。」
〇〇「あっ、始まる。行ってくるね!」
琥一「おう。」
〇〇(よーし、がんばるぞ!)}}
・好き以上
#blockquote(){#divclass(hide){
〇〇(高校最後のショーは伝統のウェディングドレス。緊張するな……)
琥一「スゲェ……」
〇〇「え? あっ、琥一くん。」
琥一「オマエ、花嫁か?」
〇〇「うん。今年はウェディングドレスだから。これ、自分で作ったんだよ?」
琥一「そうか……」
琥一「あ、いや、悪かねぇけどよ。でもオマエ……いや……、」
〇〇「なに?」
琥一「ほら、始まるぞ。」
〇〇「ホント! 行ってくるね。」
琥一「おう。」
〇〇「よーし、がんばるぞ!」}}
&bold(){成功}
#blockquote(){#divclass(hide){
〇〇(よかった、大成功!)
琥一「おう、観てたぜ。」
〇〇「あ、琥一くん。……どうだった?」
琥一「そうだな……正直に言えば――」
琥一「一発殴りたくなった。」
〇〇「えっ?」
琥一「いつか、そのドレスのオマエの横に、立つヤローを。」
〇〇「あ、ヤキモチ?」
琥一「まあな? ほら、もういいんだろ? 早く着換えろよ。」
〇〇(3年間続けてきた成果! いい思い出になったな……)}}
&bold(){失敗}
#blockquote(){#divclass(hide){
〇〇(ハァ、大失敗……最後のショーだったのに……)
琥一「コラ。」
〇〇「あ、琥一くん……」
琥一「いいじゃねぇか。まあ、オマエにはまだ、早ぇってことだ。」
〇〇「うん……」
琥一「ほら、泣くな! なんか食わせてやる。なんだ、甘いもんか?」
〇〇(ハァ……3年間続けてきたのに。これも思い出になるのかな……)}}
*学園演劇
**主役
#blockquote(){#divclass(hide){
琥一「おい。」
〇〇「あ、琥一くん。わぁ! 衣装、似合ってるよ?」
琥一「バカ。嬉しかねぇんだよ。まるでピエロじゃねーか。」
〇〇「そんなことない、カッコいいよ。」
琥一「ウルセー。オマエこそなぁ、それ、その服は――」
〇〇「……どう? 変じゃない?」
琥一「あぁ……まあ……いや、どうってよ……悪かねぇよ。ああ。」
放送「これより、はばたき学園、学園演劇を開演いたします。」
〇〇「あっ、始まる! がんばろうね?」
琥一「あいよ。」
:
琥一「踊っていただけますか?」
〇〇「えぇ、もちろんですわ!」
〇〇(大丈夫かな……琥一くん、すごく緊張してるみたいだけど)
琥一「えぇと……また会った。知らない……でしょう。三日前、橋の上で、その……会いました。」
〇〇(うわぁ……予想以上かも……)
〇〇「知っているわ。あなたは川面を見ていたでしょ?」
琥一「…………」
〇〇(”本当ですか! 僕はあれからずっと……”)
琥一「本当ですか! ボクはあれから、ずっと……オマエを追いかけて……あぁ……」
琥一「大体でいいだろ? スジは憶えてんだ。な?」
〇〇「もう……じゃあ、出来るだけ丁寧に! わかった?」
琥一「上等。」
〇〇(気を取り直して、えぇと……)
〇〇「そんなお世辞はおっしゃらないで?」
琥一「お世辞じゃねぇ。俺はあの日から毎朝、森に……あぁ、”スズカケ”だ。まあ、その森であなたに会えるように、願掛けです。」
〇〇「ま、まあ! すれ違いね。わたしは、毎日お昼にあの森へ……」
琥一「待てよ。じゃあオマエには、心に決めたヤツがいるんですか?」
〇〇「……えぇ。」
琥一「そんなヤローは、俺がぶん殴って――」
〇〇(もうっ! 丁寧にっ!)
琥一「ああ……えぇと、その幸せ者を殴ってやりたい!」
〇〇「それは出来ないわ。だってその方は……」
琥一「どうして? そんなにすげぇヤツ……ですかい?」
〇〇(あぁ……なんてガラの悪いロミオ……わたしだけでも頑張る!)
〇〇「はい……とても素敵な方ですわ。三日前、端の上でお見かけしてから、もうずっと、わたしの心はその方のもの。」
琥一「ふざけてんですか? こっちはマジで聞いてんだぞ?」
〇〇「わたしだって!」
琥一「じゃあ教えてくれ。そいつの名前を。」
〇〇「口に出さなくてはだめ?」
琥一「言いたくなきゃいい。その代わり……それが俺の事なら……あぁ……わかってるな?」
〇〇(もう無理……)
〇〇「ちゃんと言ってくれなきゃ、ぜんぜん分かりません!」
琥一「おい、怒んなって……言うから。」
〇〇「…………」
琥一「もしそれが俺のことなら……キス、させろ。いいな?」
〇〇(なんだか琥一くんに言われてるみたい……)}}
**裏方
#blockquote(){#divclass(hide){
〇〇(これをこうして……うん、よしっ。間に合ったみたい!)」
琥一「おう、どうだ?」
〇〇「あ、琥一くん。こっちは平気。そっちは?」
琥一「なんとかな。これで俺らはお役ご免だ。」
〇〇「じゃあ、あとはゆっくり見物するだけだね。」
琥一「そういうこった。」
放送「これより、はばたき学園、学園演劇を開演いたします。」
〇〇「とうとう始まるんだね……」
琥一「来い、裏方は消えようぜ?」
:
ロミオ「あなたは知らないでしょう? 三日前、橋の上で、僕らは出会っています。」
ジュリエット「知っているわ。あなたは川面を見ていた……」
〇〇(いい感じ。お客さんも聞き入ってるし……)
琥一「よぉ。」
〇〇「あ、琥一くん!」
琥一「どんな感じだ?」
〇〇「今のところ大成功だよ?」
琥一「へぇ……」
ロミオ「僕はあれから、ずっとあなたに焦れつづけていました。」
ジュリエット「そんな、お世辞なんて……」
ロミオ「お世辞じゃない!」
琥一「……なぁ、オマエもやっぱり、ああいう台詞、言われてみてぇのか?」
〇〇「それは、もちろん、うれしいと思うよ? 恥ずかしいかもしれないけど。」
琥一「ハァ……なるほどねぇ。」
ロミオ「あぁ、その幸せ者を殴ってやりたい!」
琥一「お、それなら、俺もできそうだな。」
〇〇「もう……茶化しちゃダメだよ。二人は命がけで恋してるんだから。」
琥一「そうだな。歯の浮くような台詞も命がけだから言えんのかも知れねぇな。少しは俺も、見習うか……」
〇〇「?」
琥一「いや? なんでも?」
ジュリエット「その人の名を口に出さなくてはだめ?」
ロミオ「いいえ。もし、その答えが僕の望みと同じならば。この唇を咎めないで……」
琥一「クッ……悪ぃ。やっぱり俺は一生ロミオにはなれそうにねぇよ。」
〇〇(……琥一くん?)}}