「深さ1マイルの深海にこの流出量…誰にもこの流出を止められない気がしますが…」


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「流出量の多さ、海底1600メートルでの作業、誰も止められない気がします」(6.24 派遣社員さんのご質問)

 幾つかのニュースでは海底面で割れ目が見つかったという噂や、井戸の中のケーシング(鉄管)が既に無くなっているんじゃないかという推測などが流れていますので、派遣社員さんのご心配はよく理解できます。

 その上でご回答致しますと、この流出を止められる可能性のほうが、止められない可能性より遥かに高いと思います。問題は、その作業に何時までかかるかです。

 まず、リリーフ井戸による根元でのセメント作業は、技術的には相当に実績のある方法です。核オプションを考慮すべきだと指摘しているマットシモンズは、ケーシングが無ければリリーフ井戸でのセメント作業は成功しないと言っています。私はこの作業の専門家ではないので自信を持ってシモンズにノーと言えるわけではありませんが、少々言いすぎでは、と思います。Kill Fluidといわれる圧入用の液体は、温度圧力環境に応じて、粘り具合を調整できる優れものが多数存在しています。油層と海底の間にある別の層への孔が出来てしまっていたとしても、それごと塞ぐ事は十分可能であると想像します。

 また、通常のリリーフ井戸が失敗した場合には、問題の井戸をリリーフ井戸で挟み込み、無理やり油を生産してしまうという手もあるでしょう。初期に誤訳で伝えられていた「圧抜き」の手法です。これには海上で油を貯蔵出来るタンカーが必要となりますが、とりあえずはそれでしばらくは油の流出量を抑える事が出来るでしょう。(というよりも、最悪のケースを考えてその準備をしておくべきだと思うんですが、BPがそこまで準備をしているかどうかの情報はありませんね)

 「油を抜くって、そしたら同じ事故がまた起こるんじゃ?」という質問もあるかと思いますが、私はその心配は無いと思います。調査委員会の資料をある程度読んでみましたが、今回の事故原因はBPの判断ミスで、油層自体はそこまで特別なものではありません。長期の生産を想定しないならば、かなり早めに井戸を作ることも出来るでしょう。1からやった場合は更に数ヶ月はかかりますから、今のリリーフ井戸を最悪のケースに備え、効果的な流用が出来るようにしておけば、流出は止められると思います。
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