「噴出している量がどんどん増大しているように見えるのですが…」


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「噴出している量がどんどん増大しているように見えるのですが…」(6.22 名無しさんからの質問)

 噴出量に関しては、当初BPは一日1000バーレル、続いて5000バーレルと推定していました。一方でNOAAや、他の研究者は12000から19000バーレル、また最大で70000バーレルなど、様々な推測が生まれました。現在の流出量予測は、1日50000バーレルと言われていますが、正確な数値は誰にもわかりません。

 さて、流出量ですが、ビデオの映像から流量を予測するのはとても難しい事です。キャップにぶつかって巻き上がった油は、より流量を多く見せてしまう事でしょう。また原油から遊離したガスも噴出しています。その難しさを踏まえて言いますと……はい、私も増えているように見えます。

 普通、油が流出するほど井戸の底の圧力は下がりますから、流出量は減って行きます。但し、それは「綺麗に仕上げた井戸」の場合です。今回の井戸は、底部や上部にセメントやシールを入れ、更に井戸上部にBOPが置かれ、更にその先にドリルパイプとライザーパイプがついていました。これら全ては、油の流出を妨げる「栓」の役割を担っていました。

 しかし、ドリルパイプとライザーパイプは、LMRP Cap作戦で除去されてしまいました。海底に長さ1000m以上に渡って横たわっていたこれらの鉄管は、油の温度を冷やす事によって多少なりとも粘性(ねばり具合の事。お皿洗いにお湯を使うと水の切れがいいのは、水の粘性は、お湯のほうが冷水よりも低い、つまりさらさらだからです)が強くなり、それが鉄管と油との間の摩擦によるエネルギー損失を引き起こし、結果的に油を流れづらくしていたと推測されます。

 それに加えて、この井戸からは油とガスがかなりのスピードで吹き出しています。おそらくは、砂も一緒に吐き出している事でしょう。すると、高速で動く砂は、セメントや、井戸内の鉄の管をガリガリと削り、油の通り道を拡張し、流れやすくしてしまいます。結果として、井戸は次第に、そのフルポテンシャルに近い流出量で、油を吐き出すようになるという次第です。

 ライザーとドリルパイプは退かさないほうがいいのでは、と思っていたのですが、その通りだったかもしれません。今更どうにもなりませんが。

 以上です。





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