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第六話

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前回までのあらすじ:やっとる→やった

今回のアバン:
※おもらしがあるからマジ注意



月の色。
―――――――聖なる侵入6

 目を開けると、まだ外は月の支配下だった。
 ベースにも、隣にも人はいない、布団の温もりだけが自分以外に人がいたことを証明している。
 不安に辺りを見回すと、縁側でリンが月を眺めていた、既にシャツとズボンを身につけている。
「早いですね、まだ寝たりないのでは」
 綾子はホッとした、声と眼差しはまだ自分を愛している声だった。目が覚めたらこの男は昨日のことは忘れ、いつもの事務的な態度に戻ってしまうんじゃないかと怯えていた。その不安で眠りも浅くなっていたのが本音だ。
 時間を聞くと、まだ2時前だと言われ、どのくらい前に寝たのかも聞くと、綾子は黙り込んでしまった。諸々を逆算すると、夕飯時にあの爛れた行為をしていたようだ。他のメンバーが何をやっていたかを想像すると、綾子は羞恥に耳まで赤くした。

「きれいね…」
 半襦袢を羽織り、布団に入ったまま、リンと月を眺めていた。
「…散歩に行きませんか」
 おすがりした樹は桜の木だった。昼は五分咲き程度だったが、いまならもっと咲いているんじゃないかと、リンは夜桜見物を提案した。
 昼は冷えていたが今は妙に暖かい、寒暖差で咲いているかも知れない。こくりとうなずくと、二の腕を引っ張られ、そのまま連れて行かれそうになった。
「何も着てないのよ!」
「こんな山奥、誰も来ませんよ。熊だって出没しないと事前調査で報告したでしょう」
 結局、半襦袢に足袋で草履を突っかけ、とぼとぼとリンの後ろを歩き始めた。
(あんたは着ているのに…)
 山道ならではのでこぼこした道になると、リンが自然と手を貸してくれた。そのまま平坦な道になっても手を取られたままだった。
「リンって、手を繋ぐのね」
「それが?」
「意外だと思っただけよ…」
 離れようとすると強く握り返された。
「もう平気よ」
「……」
 少し頬に朱を入れたリンの表情に、綾子の方が気恥ずかしくなった。一晩でこんなに表情が変わる男だとは思わなかった、その表情の一つに、自分だけしか知らない顔があればいいのにと、ぼんやり考えていた。

「…きれい…」
 月光の下、大木の桜は満開だった。月がこんなにも明るいのかと改めて思い知らされる。
 両手の平を合わせ、うっとりとため息をついた。その表情はまるで少女のようだ。
 ちらり横目で桜を見て、リンは綾子を見つめていた。
「本当にきれい」
 吸い込まれるように、樹の幹に触った。花びらから木漏れ日のように差し込む月光は、幻の世界に迷い込んだのかと錯覚させた。
「リン、ここから見るととてもきれいよ」
 綾子は手招きをした、しかしリンは動こうとしなかった。
「こっちの方がよく見える」
 歪んだ笑いを浮かべた。

「こっちもきれいよ」
「貴女、昼間ここで何をされたか憶えてますか」
「あ…」
 カッと身体が熱くなった。精霊の辱め、そしてそれを一部始終視ていたリン――
「いや…」
 泣きそうな、それでいて哀願するような目でリンを見つめた。リンがゆっくりと近づいてくる。
「綾…」
 息が荒い、目だけをぎらつかせて近づいてくる。
「年末の調査を憶えてますか?」
 年末に、ナルとリン、そして綾子の3人で事件を解決したことがあった。珍しく殆どのメンバーが都合がつかなかったのと、綾子に有利な立地条件だったこともあって、延長もヘルプも呼ぶことなく、ものの3日で終了した。
「貴女が木の下で休んでからベースに戻ると言い、私もナルも特に気に留めようともしなかった」
「…やだ…もしかして」
「…ナルは夢中になってデータ解析をしていて、私は手が空いてたんですよ」
 まばたきもせずに、リンは語りかける。
「ふと、外にいる貴女が気になって。冬もいいところ、あんな薄着では風邪を引くだろうと上着を持っていったんです」
 リンは高ぶる自分を落ち着かせるように深呼吸をした。
「今日と違って、周囲には誰もいなかった。お節介を焼くようなメンバーもいなかった、だからあなたは…」
「言わないで!」
 耳をふさぐ綾子の腕を両方の手で掴み、樹に押しつけた。空気がざわめきだった。
「…はぁ…、貴女は自ら帯をほどき、前を開いて一心に樹の愛撫を受けていた。一つに結っていた髪はほつれて、こめかみや首に張り付いて…」
「いやぁっ!やめて!」
「これほどおぞましいものはないと思いました。貴女の肌が見えなくなるほど樹は枝葉を巡らせて、何度も何度もあなたを貪り続けた…」
 ごくりとリンは息をのんだ。
「お願い、忘れて…儀式の後のことは」
「忘れられなかった…あの日からずっと…。目に焼き付いて…はぁ…」
 潤んだ目で、熱い吐息をかけられた、綾子は首を横に振った。
「私は毎晩のようにあの日のことを思い出す…苦しかった。わかりますか?この気持ちが」
 綾子は怯えた、この流れだと確実にこの場で抱かれる。神聖な樹の下で…あの日のことを口で嬲られ、全身を辱められる…。
「やめて!お願いだから…家の中で…お願い」

 さわさわと内股を撫でられる感覚が脳に走った。
「ひっ…ああ」
 リンはいぶかしげな表情で、綾子の両手を離すと、忌々しく舌打ちをした。
 綾子の手首は、綾子と、リンの右目でしか確認できない枝でくくりつけられていた。
「…うそ…」
 事態を飲み込んだ綾子は目を丸くした。そういえば…と、昼間は途中で滝川が入ってきて中断していたことを思い出した。
「非処女の巫女も辱めたいということですか…」
 リンは見学を決め込むと、樹から少し離れ、綾子を眺めた。
「見ないで!いやっ!」
 半襦袢の前はとうにはだけ、胸は蹂躙の対象になっていた。
「ううっ…くっ」
 乳首はしこり立ち、容赦なく責め立てられた。
「私の前だからって、遠慮しなくていいんですよ、あの日のようにうんと声を上げなさい」
 飛んでしまいそうな意識の中、太股をぴったりと合わせ、頑なに拒んだ。羞恥心と、他のものに抱かれる罪悪感が綾子の中でせめぎ合っていた。

「ひゃっ!許して!お願いします!ひっ」
 業を煮やしたように、樹は綾子の足をぐいっと持ち上げた。片足ずつ上げられ、M字に固定された。
「見ないで!」
 親が子供に小用を足させるような格好で縛められ、それを真正面からリンが見ている。生々しい女園がリンに向かって咲き誇っていた。
 さんざん見られたとは言えこんな屈辱的な姿勢を取るのはいたたまれなかった、必死に身体を揺すり、抵抗した。
「あぐっ!くっ…うう」
 先ほどからの抵抗が相当気に障ったのか、きりきりと綾子の全身を締め上げた。
「ひいぃいっ!」
 締め上げられると、全身がさらに敏感になり、少し樹に擦られただけで喘ぎ声を漏らしはじめた。押さえつけてる手首を頭の上に持ち上げられ、腋下をなぞられ、綾子は泣きそうな声を上げた。
「…怒らせてしまったようですね…徹底的にいたぶるつもりですよ。だからあの時私を気にせずに全てを樹に委ねるべきだったんだ」
 腕を組んで、高見の見物といった具合にリンは綾子を眺めた。リンに助けを求めてもどうにもならない事はわかっている。
「見ないで…お願い…先に戻っていて」
 供物になるところは見られたくない、さっきまでリンに愛された躰を無惨に食い散らかされるところは見せたくなかった。
「お願い」
 リンは唇をゆるめた。ポケットに手を突っ込んだまま、冷酷な眼差しで綾子を視姦し続けた。
「あっ…ひぃいいいいいっ」
 むき出しの排泄器官をなぞられ、全身から脂汗をこぼした。信じられないという顔で樹を見つめた。汚れの象徴であるすぼまりを触れられるとは思わなかった。
「私が開発していたこと、気づかれましたかね」
 息も絶え絶えに嬲られている綾子とは対照的に、リンは冷静に状況を答えて見せた。
「違うの…そこは…汚い…あん…お願い…しま…はぁ…ああ」
 樹が与える快楽というものは、恐らく精神に依存するモノだろうとリンは考える。暮れに見た光景では、綾子は樹の太い触手に深々と突き刺されていた。しかし、さっき抱いたときは明らかに処女だった。痛みも感じていた。
 直に脳への刺激を与えることができるのなら、全く拡張を受けていない綾子でも、尻での快感を与えることは容易い。肉体を介しないのなら、痛みなどは無いだろう。
「そっちでも感じるようですね、今宵はあなたが後ろで極める姿が見れそうだ」
「違う!あう!感じてなんか!ぐっ…ぅうう…」
 頭で否定しても、秘芯からとろとろと蜜がこぼれ、すぼまりにしたたってゆく。自分の躰が信じられなかった。
「…どうして…どうして…なんで…こんな…んんんんっ」
 蜜を纏わせた樹の触手が、菊門を押し広げ、じわじわと侵入してくる。直腸から伝わる妖しい感覚に、綾子はそそけ立った。
 綾子が嬲られている箇所は肛門だけではない。全身を縛められ、耳から足先まで、女園以外は全て愛撫されている。死んでしまいそうだ。
「あううぅ…だめ…太いの…だめ…はぁ」
 執拗に抽速を繰り返す触手は、徐々に太くなっていく。全身をこわばらせ、快感に耐えた。
「なかなか意地悪な精霊ですね」
 綾子はリンの言葉をすぐ理解した。躰の中心でびくびくと脈打つ秘豆がその身を露出させ、時折風だけが嬲ってゆく。肛門も感じるが、そこもいじって欲しい…快感が増えれば増えるほど貪欲になる。
「だめ…そこだけは許して」
 躰は求めている、しかし、いまそこを攻められたら大変なことになると、理性を捨てきれない綾子は首を振りたくった。
「はぁ…ああん…んっんっ」
 肛交で甘い声を漏らし始めた綾子に気をよくしたのか、樹は綾子の肉芽をきゅっと根元からつまみ上げた。

「ああああああああっ」
 目を見開き、全身を硬直させた。
「リン!みないで!でてって!お願い!見ないで!」
 これまでになく綾子が狼狽した。リンは綾子に近づいた。肉芽を見入った。
「ああ、私は別に構いませんよ。後ろだったら流石に躊躇しますが」
「…!!」
 図星だろう?という目線を綾子に送った。
「トイレに…でも…もら…粗相しちゃう…だから…ひっ!」
 肛交が激しくなる。痛みが無い分、むき出しの快感だけが劇薬のように体中に駆けめぐる。クリトリスへの刺激も優しく容赦のないモノに変化していった。
「見ないで!お願いだから!ひっ!ひぃっ!だめっ…いっちゃ…」
「あうっ!ああうっ!おうっ!あぐっ!いく!出ちゃう!」
 今ここにリンさえいなければ我慢できずに排出していただろう。リンさえいなければ…そう思うもリンは憑かれたように綾子を見ている。勃起している聖水口は、綾子の限界を表していた。
「いやぁああっ!あうっ!あううう!出ちゃ…出ちゃ!ああああああ!!」
 肛門と乳首、肉芽を同時にいたぶられ続けた綾子は、絶頂と同時に聖水を放出した。
「…はぁ…みないで…みないで…」
 最初は勢いがあったモノの、我慢をしすぎたのか量は多く、終盤はいつまでもちょろちょろと情けなく放尿した。
「…お願い…嫌いにならないで…」
 泣きはらした顔で呟いた。静寂の中、会陰からすぼまりを伝い、ポタポタと聖水が樹の幹に垂れていった。

「…綾…」
 会陰全体からすぼまりまでを、リンは子犬のように音を立てて舐め回した。綾子に抵抗する気力は残されて無かった。

 ひとしきり舌でぬぐったリンは、自分の濡れた唇を舐めると、熱を帯びた目で綾子を見つめた。
 綾子は力無く目を逸らした。この男には暮れの光景も見られ、今しがた排泄まで見られた、とうに他人ではなかった。
「忘れて…」
 目の前から消えてしまいたい、綾子の切なる願いだった。
「綾…」
 掌で顎を持ち上げられ、涙の跡をなぞるように舐め回された。下の方でカチャカチャとベルトのバックルを外す音が聞こえる。
「…ああ…」
 リンの嗚咽が闇に溶けた。こんな声も出るのかと、快楽の余韻と羞恥の間で漂っている綾子は、甘露な声を思考の端に刻んだ。
「んっ!んんんんんっ!」
 リンは火照った自身を綾子に埋めると、腰を打ちつけはじめた。
「あんっ…これ以上は…これ以上は…ああ…」
 自分を犯しているリンを見つめた、双眸は月を取り込んでいた。

 そうだ、今日は、満月だった―――――――――

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