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後編 リンさんが助けに来る

前編へ    ぼーさんが助けに来る

目次



透き通る指笛の音と共に、薄ぼんやりした白い物が体当たりするように飛んで来て、怪物は姿を消した。
――――リンの式だ―――――――
(……助かったんだ………あたし…………)
そう思ったら麻衣は全身の力が抜けて、地面に放り出された。

「もー、言われなくても帰りますよ―だ。ナルの秘密主義!」
バイトの少女が帰宅した数分後、何やら胸騒ぎがして庭を見に来たリンが発見したのは彼女が異形の物に襲われている光景だった。すぐさま彼女を助け出したが、少女の安全と救助を優先した結果、化物には逃げられてしまった。
「大丈夫ですか!?谷山さん―――」
急いで麻衣に駆け寄り声を掛けようとして、リンは叢に投げ出された少女の肢体に目を奪われる。コートから伸びた足が、少女から大人の女へと変わりつつある滑らかな曲線のラインを描き、暗闇の中で光を反射して白く浮かび上がっていた。
「………リンさん………………」
麻衣が虚ろな目で見上げてきて、リンはハッと正気に戻り安否を問う。
「送っていきます。立てますか?」
力の入らない麻衣を抱き上げるように立たせ、車で家まで送り届ける。道中、心細いのか寄り掛かるように身を預けられ、リンは平静な仮面の下でドギマギする。おかしな気持ちになりそうなので、あまりくっ付かないで欲しいのだが―――――。
麻衣を下宿まで送り、ふらふらしている彼女を二階の自室まで一緒に連れて行ってやる。布団を敷いて麻衣を寝かし付ける。
「つらいでしょうが、少し横になってお休みなさい。」
「………リンさん……この事、二人には……………」
「言いませんよ、安心していい。」
麻衣が安堵の息を吐く。
「それでは私は帰りますから」
「待って……少しだけ傍にいて………」
人恋しいのか、立ち上がって帰ろうとしたところを引き止められる。彼女のことは心配だが、あまり長く現場を離れるわけにもいかない。しかし、弱々しく訴えてくる少女の願いを無碍にするのは躊躇われたので、リンはしばらく麻衣の傍に付いていてやる事にした。
しんとした中で麻衣が口を開く。
「………何だったの、あれ?…………」
「分かりません、仙狸のようなものでしょうか。」
「センリ?」
「日本では猫魈というんでしたか、人間の生気を吸うと言われています。」
「……だからナルは来なくていいって言ったんだね………馬鹿だな、あたし。ちゃんとナルの言う事聞いとけばよかったのに……」
「いえ、きちんと説明しなかった私達にも責任があります。谷山さんの所為じゃない。そんな風に考えるのは良くありませんよ。」
リンは落ち込んで自虐的になっている麻衣を慰める。
また暫しの沈黙が続いた後、麻衣がどこか落ち着かない様子で言う。
「…………リンさん…………体が熱い…………」
「病院に行きますか?」
「……ううん、そうじゃなくて…………………」
上目遣いで見つめてくる麻衣の様子は何だかおかしい。上気した頬に潤んだ瞳が普段と違って色っぽい。
「どうしたんですか?」
「…………………あたし……何だか体が疼いて…………………リンさん、抱いて」

夢魔は人間の理想の形を取って現れるという。リンは自分が夢でも見ているのかという錯覚に陥った。自分の下心を見透かされたような麻衣の言葉に動揺を隠せない。
「リンさん、抱いて欲しいの。」
「落ち着きなさい。あんな事があって、あなたは混乱しているんです。」
努めて冷静に言う。分別のある大人を演じてはいるが、混乱しているのはリンの方だ。こんな事を言い出すような相手ではない。少女は一体どうしてしまったのか。
「お願い、リンさん」
麻衣に抱き付かれる。触れた部分から麻衣の体温が伝わって来た。相手の熱い体温を感じて、リンは自分の温度も上昇していくのを感じる。
「谷山さんっ!!」
無理に引き離して叱る様に大声を出すと、泣きそうな目で見られて、それに躊躇している間にまた少女に縋り付かれる。麻衣の体が発熱してるように熱い。本当は押し倒してしまいたくなるのを理性で押しとどめる。
そうやって暫く理性と欲望を闘わせていたが、ふと麻衣が濡れた瞳で見上げてきてリンの中で何かが弾けた。
(彼女が誘ってるんだからいいじゃないか…………)
途端に我慢が聞かなくなり、麻衣を引き剥がすとその上にのしかかった。

「途中で止めませんよ。」
リンは麻衣を布団の上に押し倒すと、迫力のある声で言った。
麻衣のシャツをたくし上げ胸を揉む。身を捩じらせる麻衣のブラジャーを外して直に素肌に触れていく。
「はぁっ………ん……」
麻衣の口から溜息が漏れる。リンの指が性急に麻衣の胸をまさぐっていく。麻衣は自分から誘ったとはいえ、リンの普段からは予想も付かない激しさに驚いていた。犯されたまま、途中で中断され体の奥で燻っていた快感の種が全身に散らばっていく。
助け出された後、リンに抱き上げられ触れられる度にどうしようもない疼きが身体の中に生まれていって、麻衣は自分が発情してる事を認めざるを得なかった。まるで夢魔の体液によって自分の体が変えられてしまったかのようだ。
首筋にリンの長く伸ばした前髪がかかって、ぞくりとする。
(……リンさんって…両目の色が違う…………)
男の微かな体臭が鼻腔をくすぐり、下半身がじんじんと疼く。下も触って欲しくて、麻衣は自然と膝をもじもじ擦り合わせてしまう。
それを察したようにリンの手が下に伸びる。太腿を撫でさするようにした後、リンの手が麻衣のパンツの中に潜り込む。そこは下着の上からでも分かる程ぐっしょり濡れていた。
リンはいきなり麻衣の穿いていたショートパンツを下着ごと引きずり下ろすと、麻衣の股間に顔をうずめた。
「いやぁぁっ!見ないでぇ!!」
「見なければ出来ませんよ。」
「でも……せめて明かり消して…」
突然大股開きをさせられ悲鳴を上げる麻衣に構わず、リンは秘部に口付ける。
「はぅっ!!」
陰部にリンの息がかかって、麻衣は飛び上がりそうになる。
麻衣の性器は強い興奮から充血してめくれ上がっていた。秘口は男を誘うようにひくひくと収縮を繰り返している。パックリと開いた下の口からはいやらしい蜜が絶え間なくこぼれて、尻の穴までぬるぬるに濡らしていた。
リンはその蜜を舐め取るように麻衣の秘部に下を這わせる。
「そんなの…………しないでぇ…………」
リンは陰唇に沿うように舐め上げた後、丁寧に陰核の包皮を剥き始める。
「あっ……ふっ………リンさぁん……」
麻衣が泣きそうな声を出す。剥き終わると、直接麻衣の肉芽を押し潰すように舌でねぶる。湿った舌の感触に堪え切れず逃げ腰になってしまう麻衣の両足を、リンはがっちり掴んだまま離さない。
「はぁぁぁぁ………………」
リンが尖らせた舌を蜜壺に挿し入れて来て、麻衣は息を漏らす。内部に入れた舌をゆっくり動かしながら、指で麻衣の淫核を捏ね回す。
秘豆を強く押し潰されて、瞬間、麻衣は浮遊感を感じ目の前が真っ白になった。
「―――――――――――――!!!」
自分の中心を更に濡らしてしまった。お漏らししたような感覚に放心していると、カチャカチャと金属音が聞こえた。何かと思って目をやるとリンがベルトを外し服を脱いでいる。リンの男根は既にはち切れんばかりに勃ち上がり、天井を向いている。
それを他人事のように眺めていると、下半身の衣服を取り払ったリンが麻衣の上に再び覆い被さって来た。

「入れますね。」
耳元で囁かれ、濡れそぼった女芯にリンの昂りを押し当てられて体の芯が熱くなる。麻衣はこれから起こる事への期待で胸が張り裂けそうになった。
(早く入れて欲しい―――――)
返事代わりに小さく頷くと、ゆっくりとリンの物が麻衣の体の中に入って来る。すっかりほぐれた其処はずぶずぶと男の欲望を飲み込んでいった。
待ち望んでいた刺激に身体中が歓喜する。麻衣は膣全てを埋め尽くされる満足感で心が一杯になった。
「クッッ――――――!」
処女のきつい締め付けに、リンは僅かに顔を歪ませる。
「…………リンさん……」
麻衣が蕩けきった眼差しでリンを見ている。リンはすぐにでも動き出したい衝動を必死で堪える。
「そんなに締め付けないで下さい。もう少し体の力を抜いて――」
麻衣は気持ちを落ち着けて、体の力を抜く。
「じゃあ、動きますから」
リンは静かに抽送を開始した。熱くて硬い物が胎内を往復する度に、麻衣の背中にぞくぞくする感覚が走る。
「あぁん!」
不意にリンが麻衣の乳首を摘まんで、麻衣は甘い声を上げて身をひねらせた。全身に快楽のスイッチが仕掛けられているかのようだ。
最初はゆっくり腰を動かしていたリンも、麻衣が慣れてきたのを感じると緩急をつけてピストン運動を行う。浅い出し入れを続けた後に深く突き入れるような挿入を繰り返す。初心な少女はそれだけで軽くイってしまったようだ。
リンは休む事無く腰を前後させる。麻衣はリンのもたらす快楽に溺れていった。

「ああぁぁぁん!!」
動きが止まったかと思うと弧を描くように内部を捏ねられて、麻衣は高い声を上げた。リンが互いの性器をぴったり押し付けたまま前後左右に回すようにして麻衣を責め立てる。
「あぁっ、リンさん………そんなぁ…………」
身体の中をぐちゃぐちゃに掻き回されて、麻衣は頭の中まで滅茶苦茶になる。嫌がる麻衣の声はどこか嬉しそうだ。
リンは天真爛漫な少女の、見た事が無い淫蕩な表情に更なる肉欲を掻き立てられる。麻衣は恍惚とした顔で、口元からは涎を垂らしている。
リンは悩ましげに顰められる少女の表情を堪能すると、麻衣の膝裏に手を当て彼女の身体を折り曲げるようにした。そして体重を掛けながら腰を突き下ろす。
「やあっ!!いやぁ、こんなの―――」
不自然な体勢に麻衣は抗議するが、リンは構う事無く腰を打ち下ろし続ける。
「あっ、あっ、駄目ぇっ…………そんな奥までっ……いやぁぁん………」
「嫌ではないでしょう。」
そう言われて麻衣は耳まで真っ赤にすると、口をへの字に曲げてリンを睨む。
「……リンさんの意地悪……………」
薄く笑うとリンはそれに答える事無く、動きを再開する。
(……こんな格好恥ずかしい…………)
羞恥心に身を震わせながらも、身体の中心に男の楔を打ち込まれ、麻衣は否応無く官能の淵まで押し上げられていく。
一際奥を突かれた際、麻衣は絶頂に達してしまった。鋭い電撃が脳天まで突き抜けると共に、凄まじい快感が麻衣の身体を駆け抜けていく。細い喉を仰け反らせて、大きく腰を揺らめかせる。生まれて初めて味わう感覚に身体中から震えが止まらない。
「……あっ………あっ………」
「まだ終わりではありませんよ。」
短い悲鳴を連続させて痙攣している麻衣にリンは容赦なく言い放つ。


リンは麻衣の片足を持ち上げて自分の両足と交差するように体勢を入れ替えた。いわゆる松葉崩しにあたる体勢だ。
結合が深くなって麻衣が気違いじみた声を出す。
「イヤァァッ!!!リンさん、待ってぇ!!」
「途中で止めないと言ったでしょう。」
「ああっ………でも…少し休ませて………」
達したばかりの体を揺さぶられ、快感が苦しい位だ。それでも麻衣の身体は新たな快感を求めようとしているのか、知らず扇情的に腰を動かしてしまう。
「………すごいですね。そんなに感じるんですか?腰が動いていますよ。」
「やっ……違うの…………体が勝手に…………」
リンが人が悪そうに言う。麻衣は口では否定するものの、腰の動きを止める事が出来ない。体の奥から込み上げる衝動が麻衣を支配していた。
(……………こんなの知らなかった……………あそこが溶けちゃう…………)
繋がった部分が熱くてたまらない。既に麻衣の意識は快感の渦の中に飲み込まれてしまっていた。身体の奥深くまで丹念に犯していくリンの手管は、性に疎い麻衣の理性を吹き飛ばすには十分なものだ。
夢魔の体液だけでなく、リンによって自分の体が内側から作り変えられていくようで麻衣は恐ろしい反面、どこかしら喜びも感じていた。
欲望のままに、麻衣は焦点の合わない目でリンに自分の足を絡ませ、腰を押し付ける。その乱れ様は少し前まで純潔だった少女とは思えない。少女は完全に女にされていた。
「ああ……リンさん…………いいよぉ…………」
初めてだろうに、少女の肉壷は男の肉棒をしゃぶるように締め上げる。
リンが腰を動かす度、二人の結合部からはぬちゃぬちゃといやらしい水音が聞こえる。麻衣は再び高みに押し上げられつつあった。


リンは一旦麻衣の中から己の剛直を引き抜くと、体位を交換し麻衣を四つん這いにさせた。麻衣はリンの方に腰を突き出すような格好になる。
麻衣は今度は後ろから犯される事になった。もはや足腰が立たなくなっている麻衣にとって、膝だけで体を支えるのは至難の業だ。
「谷山さん、もう少し腰を上げてください。」
ともすればへたり込みそうになる麻衣にリンは言うが、思考力の低下した頭ではまともに返事をする事も出来やしない。すすり泣いてしゃくり上げている麻衣の腰を掴むと、リンは引き上げるようにして己の腰を打ち付けた。
「―――――あううッ!!」
パンパンと肉のぶつかり合う音が室内に響く。繋がった部分から二人の淫液が流れて、麻衣の太股を激しく濡らしている。
リンの激しい打ち込みに麻衣は泣きじゃくりながら限界を訴える。
「うっ……うっ……リンさん…もう駄目っ………なんか来ちゃう………」
「いいですよ、思いっ切りイって…………私もそろそろ……………」
先程まで処女だったというのに娼婦のように艶めかしく締め付けてくる麻衣の肉壁にリンの限界も近い。肉棒がそれまで以上の速度で行き来する。
「……ああ、イク……イク…………」
麻衣が足をぶるぶる震わせる。
「――――――――クッ!」
リンは眉を顰めると、麻衣の中に熱い精を注ぎ込んだ。
「――――――――!??」
一瞬リンの物が膨らんだ後、子宮口に何かがドクドクと叩きつけらるのを感じて、麻衣はリンの絶頂に続いて果てた。
「あ、ふあぁぁぁぁ…………………」
熱い息を漏らしながら麻衣はシーツを握り締め、布団に突っ伏す。麻衣の肉襞が持ち主の意識と無関係に、男の精を一滴残らず搾り取るかのように妖しく蠢く。麻衣は男の物が自分の中で脈動するのを感じ、何故か相手が愛しくなった。



エピローグ

さて、冒頭の事件はというと――あの後、原因の怪物を所長様があっけなくPKでやっつけてめでたしめでたし、だったんだけど、あたしはというと――――リンさんと付き合っちゃったりなんかしている。
今のところ皆には内緒にしてるから公然といちゃついたりできないんだけど(安原さんあたり気付いてる気がするなあ……)、休日は忙しい時間をやりくりしてデートしたりもしている。
それで今はその待ち合わせ中なのだ!!そんじゃそーゆー事で!

           ~おしまい~             

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