サンタクルス・ライバック

サンタクルス・ライバック

俺はサンタだ。プレゼントなら、誰にも負けない!


サンタクルス・ライバックは、サンタの中のサンタと呼ばれたサンタクロース。アフリカ紛争地域の元担当であり、そこで残した数々の伝説は絵本になり世界中の人々に広く知られている。作中では日本担当であったが、ラストシーンでは北アフリカの紛争地域の担当に異動している。日本滞在中は世田谷在住。初登場は『沈黙の聖鐘』。現在の登場作品はこの一作のみ。


注意:以降の記述にはサンタクルス・ライバックに関するネタバレが含まれます。



略歴


元はアフリカ紛争地域担当のサンタクロースであり、そこで数々の伝説を残してきた。その活躍が絵本によって世界中の子供達に知られることになり(高倉蜂が幼稚園の頃にその絵本を読んだとの台詞から、20年前後ほど過去の話)、知らぬ者のいないほど有名なサンタクロースとなっている。その後、とある不幸な事件をきっかけに心に深い傷を負うことになり、それを心配した友人松越ハム・ハフハフの斡旋によって、平和な日本に担当を異動。心を癒していたが、20XX年のクリスマス過ぎ、怪音波事件によってハム・ハフハフが死亡。犯人である外道カニコ・クロヒョップを探しだし、仇をうつ。この戦いによって、「プレゼントではなく、大切な“心”を与えていかなくてはいけない」と悟った彼は、また北アフリカ某国の紛争地域へと身を投じていった。


人物


偉業やセンチメンタルなハートに反し、案外凶暴な性格。レオン・G・マクイーンや酔っぱらいへの過剰防衛にはじまり、自分から尋ねごとをしたにもかかわらず、ただ要領を得ない返答をしただけの(しかも怪音波によってまだ精神が不安定だったことが原因と考えられる)米俵スグルを寝込むレベルにボコボコにするなど、非人道的な行動をとる。
クロヒョップを退治したのも、結局は高倉に頼まれたことや人々が犠牲になっていたことが原因ではなく、ハム・ハフハフを殺された復讐のためであり、わりと自分勝手。
しかし、サンタクロースであることには誇りと強い使命感を持っており、恩人を死に追いやった憎い相手であるクロヒョップですら「サンタは奪うことではなく、与えることしか出来ない」として、命を奪おうとはしなかった。
この主義に、先述の酔っぱらいや米俵への暴行後の台詞「これで酔いが覚めるだろう」「これで少しは空気が読めるようになっただろう」を照らし合わせると、どうも本人的にはこれらの非道の数々も、むしろ善意でそういう「プレゼント」をしているだけで、悪気はないのかもしれない。

ところで大仏仮面は明らかにただ襲って情報を奪ってるだけなんですけど、それはいいんですかね……。


逸話


  • 誰もが知っている有名人だが、広まった媒体が絵本であるため正確な顔までは知られておらず、名乗るまでは普通のサンタだと認識されていることが多い。初見でその実力を見る前に感づいたのはクロヒョップのみ。
  • 普段つけているサンタらしい白いひげはつけひげ。刀にとっての鞘のようなもので、これを取ると手加減が出来なくなる。ちなみに2タイプある。サンタ服も2タイプあるが、いずれも新しいものを身につけているのはラストシーンの北アフリカ某国の紛争地域でのみであり、日本担当とは制服が異なるためと思われる。
  • 動物と会話する能力を持っているらしく、散歩中の犬から情報収集をしていた。
  • アフリカ紛争地域担当時代、飛び交う迎撃ミサイルをかいくぐり、子供たちにプレゼントを配って回ったことがある。
  • 同じく、アフリカの平原でゲリラに拉致、監禁され、ライオンの群れに放り込まれたにもかかわらず、次の日にはニッコリ笑ってカナダのサンタ式典に現れた。
  • 好きなな食べ物はローリングSUSHIバーのアボガド寿司。
  • プレゼントを配るだけでなく、悪い子にはお仕置きをするというサンタクロースの伝承は、実は我々の世界でも各地に実在している。


裏話


  • キャラクターのベースは言うまでもなく、『沈黙』シリーズのスティーブン・セガール。首をかしげたり、一息ついてからのパンチなどはその一端。苗字の『ライバック』も『沈黙の戦艦』でセガールが演じたキャラクター名からとっている。
  • …なのだが、実は演じたモササ氏は演じた際『沈黙』シリーズをろくに観ておらず、監督の外道Taxiも2作品ばかり観た程度であった。いわゆる『セガール拳』のような手の動き等、もっとセガールらしい演出ができたハズなのにやっていないのはその為である。「ゴメンね!次回作でちゃんとやるよ!」(監督談)
  • 名前の『サンタクルス』はサッカーで同名の選手がいたことと、サンタクロースを(メキシコとか南米みたいな)スペイン語圏で読んだらこんな感じじゃね、という監督のノリで決定した。
  • 『沈黙の聖鐘』当初のシナリオではカニコの陰謀により、公園で影山剣と対決するという展開があった。これは実際に戦闘開始部分まで撮影が行われている。しかし影山役の中澤匡智氏の都合などによりボツになった。この勝負、実現していたらおそらく尺がさらに伸びていたことだろう。なお勝敗はサンタクルスの勝利が予定されていた。


能力


  • 打撃技や関節技を得意とし、「祭じゃい!」の掛け声とともに相手を血祭にあげる。
  • 懐からは状況に応じ戦局を有利にするプレゼントを取り出せる。
  • 手にした袋は敵を中に閉じ込めて壁に地面に叩きつけまくるなどの攻撃にも使用できる。その際に明らかに閉じ込めた相手より袋の容積が小さいため、この袋には何らかの空間圧縮機能が搭載されていると推測される。
  • トナカイが引くサンタ専用ステルス戦闘機を所有している。トナカイの鼻は特定の人物を感知するレーダーになっており、作中ではクロヒョップの居場所を突き止めた。本来は、プレゼントを配るために目的の子供を探す機能であると思われる。


必殺技・得意技


「祭りじゃい!」の掛け声とともに繰り出される連撃で、最後は相手を失神に追い込む。

その形状からサイレンサーの働きを果たす他、ヘリウムガスが混入されているため、食べると地声の低い者は高く、高い者は低く変化する。 劇中では、これによってクロヒョップの高周波ボイスを無力化した。 ヘリウムガスは定番パーティ用品の一つであり、本来はクリスマスに食べて遊ぶためのまっとうなプレゼントであると考えられる。

相手を袋に閉じ込め、ジャイアントスイングの様に振り回したり、雄叫びをあげながら壁や地面に叩きつけることによってダメージを与える。「祭じゃE!」の掛け声とともに繰り出されるものや、最後に投げ飛ばすものなど幾つかパターンがある。仮にも外道である大仏仮面が受けて全治一ヶ月の重症になっているため、その威力は相当なもの。
余談だが、サンタクロースは良い子にはプレゼントをくれるが、悪い子は袋に入れて攫っていく、と伝承される地域が実際にある。きっと伝承の起源は彼に違いない。

相手をクリスマスツリー状に羽交い絞めにすることで視界をふらつかせ、「ちたにっく号」に乗って氷山に激突し海に放り出されるという幻影を見せる。なぜか松越一族が一緒に放り出されている。


関連キャラクター


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最終更新:2013年04月21日 22:50