ハシコフ・R(‐あーる)は、ホジテレビのお天気キャスターとして働くロシア人の出稼ぎ労働者。モスクワ出身。元KGB、及び黒服組織に所属していた。弟に、同じく元KGB所属の暗殺者ハシコフ・ロジンスキーがいる。
注意:以降の記述にはハシコフ・Rに関するネタバレが含まれます。
かつてKGBに所属していたが、「飽きた」の一言で裏稼業をやめ、地元ロシアで観光ガイドを商った後、日本に渡りアナウンサーに。
どの時期かは不明だが、日本では一時期黒服組織にも所属しており、その中でもナンバー1の仕事人であったらしい。
その後、テレビ局のお偉いさんや視聴者に媚びへつらいながらお天気キャスターとして人気を博していたが、祖国ロシアのアルシャービンでの独立戦争勃発を受けて、鎮圧のため帰国。弟にも加勢を促した。
戦火の中、ある男(おそらくはヤマノフ・アカチャーチフ)が双方の軍に兵器を横流ししていることをつかみ、上層部にそのことを伝えるべく急いでいたところに、(性格から考えると、多分その男に雇われたとかではなくただ単に通りすがっただけの)土佐鶏毅と交戦、これに勝利した。
過保護に育ったが故に短気・我侭になった弟とは違い、厳格に育てられた為、その性格は冷静沈着。いつ何時においても適確かつ冷静な判断力を備えている。
同時に仕事とプライベートの線引きを徹底するところがあり、それが表と裏、二つの顔を生んだ。
弟のロジンスキーが一貫して流暢な日本語で話すのに対し、ロシア語に字幕を付ける形でしゃべる機会が多いが、実は日本語も弟と同じくらい話せる。基本的に、仕事中以外でロシア語を使っている時は口が悪い。
弟の使う「ロシア流殺人術」の亜種といったところだろうか。「ロシア流殺人術」が圧縮した冷気を飛ばしたり殴打を中心とするのに対し、こちらはその名の通り斬撃を中心としている違いがみられる。
なお、劇中の台詞ではこの名前だが、公式ホームページでは「ロシア流斬撃術」とされていた。
愛用しているロシア帽の耳あてを広げて回転させながら飛ばすことで、相手を切り刻む。
実は一発でコンバットヘリや戦車の一団を丸ごと一掃してしまうほどの高威力で、戦局を変える力を持った技。独立戦争の鎮圧においてその力を発揮したが、本人はそれを「UFOが助けてくれた」と嘯いている。
鉤爪のようにした手で空を裂き、紅い飛ぶ斬撃を発生させる。縦横無尽に繰り出すことで、格子状にして飛ばすことも可能。これとシベリアンオーロラカッターの合わせ技を食らった相手は2、3日間ロシアの郷土料理ボルシチになってしまう。
なお、我々の世界ではボルシチはロシアではなくウクライナの郷土料理である。なんでも起源を主張するどこかのお国の所業が如く、ウクライナは郷土料理を奪われてしまったのであろう。アレクサンドル・ウラジミールの言っていた「ロシアに侵され、汚されてきた歴史」がひとつ、明らかになった。
設定上はこのような名称の、弟であるロジンスキーの「北極横断白熊絶叫波」の対になる技を持っていることが公式ホームページに記載されていた。劇中で披露される日は来るのだろうか。