黒服A(くろふくえー)は、秘密犯罪結社“黒服組織”のトップメンバー。黒服A自体がすでにコードネームであるが、暗号上のコードネームは「ミック・ジャガー」。初登場は『The Snow Hiding』。現在の登場作品はこの一作のみ。
注意:以降の記述には黒服Aに関するネタバレが含まれます。
黒服組織の精鋭だけがなれる、トップメンバー25人のうちのひとり。
カバンの受け渡しのため、取引場所のトイレの個室にそれを置き、離れて様子をうかがっていたところ、カバンを受け取るはずだった仲間の黒服Bから「カバンが無い」との連絡を受ける。
トイレ清掃員の鱈場蟹了が持ち出そうとしているのを見つけた彼はBと二人でカバンを返すよう迫るが、鱈場蟹は「遺失物係で書類にサインをしろ」と一歩も譲らない。
そして悶着の末に、彼が拳銃を取り出したことに対し「正当防衛行為」を実行に移した鱈場蟹によってBと一緒にボコボコにされてしまう。
その後も単身懸命に鱈場蟹を追い、狙撃なども試みるがカバンの回収には至らず、逆に返り討ちに。
頼みの綱の組織お抱えの殺し屋ハシコフ・ロジンスキー先生も倒されてしまい、とうとう観念して遺失物受取の書類に震えながらサインを済ませ、なんとかカバンを手にその場を逃げ出した彼だったが、運悪く橋之巻末太郎に衝突。因縁をつけてしまい…以後、彼の姿を見た者はいないという。
機転が利く男であり、カバンの受け渡しの際には中身を確認した証拠として傍に落ちていたヤングマガジンを入れておいたり、そのグラビアはしっかり切り取っておくなどしていた他、棒を持っていない状態であれば鱈場蟹の戦闘能力が落ちると知れば、すぐさま棒を持っていない時をねらって狙撃するなどしていた。
加えて、最優先であるカバンの奪還のためならば、多少の騒ぎはやむを得ないと街中での発砲に踏み切るなどの臨機応変さ、決断力も見せており、相手が悪すぎなければきっと卒なく仕事のこなせる人物だったのだろう。
ただし冷静さに欠けるようで、仲間のBが鱈場蟹にやられた際に激昂して周りが見えなくなってしまったり、遺失物係に行きたがらないのは身元や計画バレを気にしているのかと思ったら、理由が「そんなめんどくさいこと出来るか」だったり、棒を持っていない鱈場蟹相手に調子に乗ってライフルを持ったまま近づいて行ったりと、残念な部分もある。
名称のあるものは特になし。