ヤマノフ・アカチャーチフは、元KGB高官の売国奴。初登場は『ハシコフ・ロジンスキー(作品)』。現在の登場作品はこの一作のみ。
注意:以降の記述にはヤマノフ・アカチャーチフに関するネタバレが含まれます。
彼の悪事だとは明言はされていないが、どうもロシアのアルシャービンで勃発した独立戦争を裏で糸引いており、さらに双方の軍に武器の横流しをして利益を得、果ては国家転覆まで企てていたようである。
愛国者であるハシコフ兄弟にこのことが知れれば計画を妨害してくるであろうことを予見した彼は、ハシコフ・ロジンスキーを彼と同等の実力である影山剣(旧ソ連時代に北極戦線で何度もやりあっていたため、KGBでの上官である彼もよく知っていたのであろう)とぶつけて相討ち、もしくは消耗を狙い、始末しようと画策。ハシコフ・Rにも同様に刺客を差し向けた。
しかし、全てを知ったロジンスキーによって潜伏していたホテルの一室へシベリアンオーロラフィンガー波を撃ちこまれ、生死不明となった。
知略に長けた狡猾な人物であり、共に元諜報組織のKGB所属であるため本来こういった謀略への対応能力が高く頭もきれるはずのハシコフ兄弟を、まとめて手玉にとってみせた。
そんな高い能力を持ちながら、愛国心は微塵も無く、金のためなら自国の内戦を煽ることも辞さず、計画の障害になりかねない人物は旧知の間柄であろうと容赦なく始末しようとする。長編シリーズきっての純粋な悪人の一人である。
・頭脳は明晰だが、シベリアンオーロラフィンガー波一発でやられており、戦闘能力はほとんど無いようである。高官であっため、ハシコフ兄弟とは違い戦地での任務はなかったのだろう。