ニケ・マダイーニは、元フランス外人部隊で現在は麦踏会に雇われたテロリスト。初登場は『SH2 -The Snow Hiding 2-』。
注意:以降の記述にはニケ・マダイーニに関するネタバレが含まれます。
もとフランス外人部隊所属。階級等は不明だが当時10代で入隊した鱈場蟹 了の直属の上官を務め、彼の棒術を鍛え上げた。
鱈場蟹が除隊してからの足取りは不明だが、その間に歪んだ思想を抱くようになる。
外人部隊を去ってからは部隊で得た知識・技術を一般市民への暴力の手段として使うテロリストと化す。
北アフリカをはじめ世界各地で、人質を用いた脅迫など非人道的な行為をテロリスト達に伝授。トラックを使った爆弾テロを行い国際手配となるもCIAをはじめ捜査の手をすり抜け、日本へと潜入。
日本で勢力を拡大していた広域暴力団・麦踏会と接触し、彼らに協力するようになる。
警察を弄びながら首都圏を中心に連続爆破テロ事件、国会議事堂爆破事件を引き起こす。
しかし総理大臣補佐官であった松越正太郎を殺害したことでかつての部下だった鱈場蟹 了が抵抗。激しい闘いのすえ敗れ、逮捕される。
危険人物として特別拘置所に拘束されていたが、高倉蜂を利用した海月大和の手引により脱走。麦踏会に保護され行方をくらます。
麦踏会と“白雀蜂”高倉との全面抗争が勃発し組本部が襲撃を受けるなか、組長のロベルト・ヨーンの逃走を幇助。メキシコへと逃亡する。
追跡してきた高倉に対し組長ロベルト・ジャック・ワイルドと共に交戦。一時は優位に立つも毒針の前に敗れ去ったのだった。
言葉遣いは丁寧だが常に人を見下すような態度・表情をとり慇懃無礼な性格。手塩にかけたかつての部下に対してさえ、見込みがないと判断するや「つまらん」を切り捨てる冷酷さをもつ。
ハシコフ・ロジンスキーとは異なり怒りが露わになっても言葉遣いは変わらない。
現在の民主主義・政府を嫌悪し、理想国家樹立を目論む発言を行っている。だがその理想の主張・詳細は明らかにしておらず、テロという暴力行為の「建前」である可能性も指摘されている。
本来ならば嫌悪の対象であろう民主主義の暗部である暴力団、麦踏会に参加・協力している事からもそれは伺える。
“テロリスト”として国際手配されているものの、世間一般のテロリストとは異なり政治理念が存在せずどちらかといえば愉快犯、ただ破壊・殺戮を楽しむシリアルキラー的な面のほうが強い。
フランス外人部隊内で隊長以上の地位にいた経歴上、指導力・判断力に優れ頭脳明晰。隊の特性上フランス語に長けている可能性も高い。
武器弾薬などのサバイバル知識に富み、特に爆薬に関しての知識に富む。捜査の眼を逃れられ、かつ襲撃の際は攻撃が制限される森林を隠れ場所に選択するなど地の利を活かす術にも長けている。
彼の教えを受けた北アフリカのテロリストは敬意をもって教えを実践しており、テロリストの中でも影響力のあった事を伺わせる。
シャツにドイツ国旗のワッペンを着けているがドイツ人であるか、またはドイツと関連のある経歴なのかは一切不明。
ヤクルトを嗜好しポケットには常に一本携帯している。開封する際蓋を剥がさず爪で穴を空ける癖があり、空の容器を見つけた鱈場蟹も元上官が忍び寄ってきていることに気付いた。
元軍人であることを考えると、おそらく本人にとっては一般の軍人が煙草・葉巻を一服する感覚で嗜好している可能性が高い。
なお同商品は本来ならば冷蔵保存必須であり、ポケットなど常温~高温になる環境下ではヤクルト菌の低下・味の劣化等を招く為彼がヤクルト本来の美味を味わえている可能性は低い。
ヤクルトを好む子供のような一面と、ためらわず殺戮に走る残虐性。そして軍隊で培った知識・技能が同居している。
飛行能力を有しており、移動や攻撃に用いる。重力や揚力、空気抵抗などお構いなしに高速で宙を舞う。長編シリーズの世界で、跳躍ではない明確な飛行能力を有しているのは劇中でも彼と魔神カネックだけである。
フランス外人部隊時代、棒を持った鱈場蟹了でさえ手も足も出なかったほどの実力者。華奢な体型からは想像出来ない身体能力を誇る。
戦況での瞬時の判断力に長けており、地の利を活かし戦局を優位に運ぶ。肉弾戦では自分からは仕掛けることなく相手の出方を伺い、的確なカウンターを打ち込むスタイルを得意とする。
国会議事堂テロ事件にて使用。超大型のヤクルト型爆弾を空中から投下。頑丈な議事堂を半壊させるほどの大爆発を生じさせた。
しゃがみ状態で待機し、無謀な攻撃を仕掛けてきた相手に容赦のないカウンター掌底を連続で叩き込む。空中に吹き飛んだ相手は無防備になり、後述のLu KulipやAsab-Maが追撃で決まることとなる。おそらくこの技のコマンドは↓溜め↑+パンチボタン、立ち上がりモーション中は無敵判定があると思われる。
相手の首に手刀を突き刺した状態で高速回転する技。あまりの速さから揚力が生じ、相手を空中へと持ち上げていく。その様はヘリコプターの離陸のよう。
組長・ロベルトの頭上を高速で旋回・回転し浮上、飛行する技。彼に捕まり空を飛ぶロベルトの姿はまるで『メ○リーポピン○』のよう。Dady As Ring-Oを移動用手段として応用したものと思われる。なおDady~とは異なりロベルト自身へのダメージはない模様。
空中に相手を弾き飛ばし、飛行能力で追撃。掌底を打ち込みつつ、そのままの勢いで相手を壁面へと叩きつける。森林など障害物の多い環境下で使用した場合その威力は倍増する。
上記Lu Kulipの強化版。空中の相手の周囲を高速で飛行・往復し、連続で掌底を打ち込む技。Lu Kulipよりもスピードが増しており相手に反撃の隙を与えない。
Ver.Aの亜種。空中の相手の周囲を飛ぶ移動距離が短縮され、より多くの打撃を打ち込めるようになっている。ロベルト世恩の連携技で使用。
直訳すれば「孤独なエース」。まばゆい閃光ののち、強烈なアッパーカットを相手に見舞う。技の内容が酷似していることから、おそらく鱈場蟹の鬱怒凄突空のモチーフになった技と思われる。
ダウンした相手への容赦のないダメ押し。爆弾満載の大型トラックの山で下敷きにし、超大型ヤクルト爆弾をも投下。その上からさらに打撃連打し衝撃を与え爆破する。鱈場蟹もダウンするほどの大ダメージを与えた。元ネタは空耳で有名なデスメタルバンド・CANNIBAL CORPSEの曲より。