お花(‐はな)は、春が近づく冬の日、けなげなに咲いていたお花。初登場は『Edge of The Blade SPECIAL』。同作品内で死亡したため、これが唯一の出演になると思われる。
注意:以降の記述にはお花に関するネタバレが含まれます。
線路脇にけなげに咲いていたところを 影山剣に発見され、無職になった上に少年達に悪口を言われて落ち込んでいた彼を元気づけた。しかし、そこを刑法の教本を読みふけりながら通りすがった米俵スグルに踏み潰され、圧死。(テロップ上は死亡確認だが、影山が言うには怖がって蕾を閉じてしまっただけらしい。晴れた日にのみ一日数時間しか開いていない花なので撮りそこねたのだろう)その後、影山は米俵を咎め、このお花に対し謝罪させている。
しかし何の因果かこの数年後『Edge of The Greed』にて、影山は同じ線路脇に咲いていた別の花を今度は踏み殺している。
「片喰(カタバミ)」と呼ばれるカタバミ科カタバミ属の多年草。クローバーによく似た葉を持ち、5枚の花弁の黄色い花を咲かせる。
再生力が非常に高いことで知られるため、ジロリアンなおかげで若干体重は重めとはいえ、米俵スグルに踏まれた程度では平気なはず。松越一族以外の「死亡確認」の通例どおり、今回もあれはあてにならないと思われる。
クローバーと同様に四つ葉などの変異体が存在する種であり、後のシーンでもうひとりの自分と出会うことになる影山、ダブルキャストである米俵を繋ぐお花としては面白い。
薬草としても利用され、影山の再起のきっかけのシーンによく合っている。
一方で、片喰という名は葉の形が虫に喰われたように見えることからつけられたという説があり、自分の中に眠る闇に蝕まれつつあった影山の陰の部分も現わしている。
花言葉は「輝く心」。当時の影山がまだ失っておらず、また、米俵がヒーローとなるためにまだ欠けていたものを見事に象徴していると言える。加えて葉がハート型をしているのも特徴であり、まさに「心による正義」を語るに相応しいお花である。