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第38回『木下に第二の能力を覚えこませよう』

●プロローグ
新たなる戦い『レズマゲドン』を前にして、崩壊した学園に急遽召集された希望崎学園の生徒達。
彼らに与えられた任務は『転校生、木下に新たな魔人能力を習得させる』という無理難題であった。

話は遡り数日前、木下はいつものように橋の下でホームレス生活を送っていた。
川で衣類を洗濯し、焚き火にあたりながら木下は思う。

(どうしていつも俺ばかり、出てきた途端瀕死にされたり能力発動する暇もなく不遇な扱いを受けるのだろう…転校生なのに…)

今の自分を改めて見つめ直し、自然と目頭に熱いものがこみあげてくる木下…。
星空を眺めながら、木下はある決意をする。

(このままじゃ駄目だ、俺は…変わらなきゃ!!)



そして時間軸は現在へと戻り、希望崎学園生徒会室(仮設テント)には4人の魔人能力者が集められていた。
"レイプ魔"阿晴魔羅之助、"風紀委員"守口衛子、"羅漢学園保健委員長"愛頽行次、"正義のヒーロー"リ・ホープ!!

彼らに与えられた任務は、不遇の転校生木下に新たな魔人能力を覚え込ませること。
その珍妙な任務に首をかしげる4人の視線の先には、ド正義の後ろで申し訳なさそうにうつむく木下の姿があった…。

●ミッションスタート!
★チャプター1:『非情なるスパルタ医学的ムロフシッ!!』
まず一番手は保健委員長、愛頽行次!
「こいつが木下か……転校生の癖にみすぼらしいな」
「噂の転校生、ね。見た感じ、大した脅威には思えねぇが‥‥」
「ところでよ。お前らは転校生っていったらどんなイメージ持ってる?」

木下のあまりにみじめな姿を目の当たりにしながら他の生徒達が自身の思い描く転校生像に花を咲かせる中、この男、愛頽行次だけは違った。
なんとこの男、近くを偶然通りかかった範馬慎太郎を利用して木下に魔人能力を習得させるという妙案を思い付く!
ホルモン剤の副作用に悩む範馬慎太郎に持ち前の医学知識と薬品を提供することを条件に、範馬慎太郎を言いくるめた愛頽は
ひたすら範馬の魔人能力『ムロフシ』で木下を痛めつけるという荒行を見せつけた。
死にかけるたび愛頽の能力で治療され、立ち上がってはまた砲丸を投げつけられるという無限地獄に陥った木下は精神的に追い詰められていく…


★チャプター2:『ただ、レイプがしたかった…』
そして、二番手はレイプ魔、阿晴魔羅之助!
集められた魔人能力者の中で、唯一の女性である守口衛子を犯したくてたまらない彼であったが、守口の護身術を前に手を出しあぐねていた。

「うう……レイプ、もう誰でもいいからレイプさせてくれ……」
「もう、男でも良い! レイプさせろ!!

彼にとっては、任務など最初からどうでもよかったのだ!ただ、目の前にいる相手を犯す、それだけが彼の望みであり唯一の行動指針…!!
血迷った魔羅之助は、なんと突如木下を押し倒すという凶行へと走る!!
嫌がる木下を無理やり組み伏せ、着衣を剥ぎ取り、無慈悲にも自身の猛々しい一物で刺し貫く阿晴ッ!!
苦痛が快感へと変わり、新たな性癖に目覚めていく木下…!!
やはり、彼が新たな能力に目覚め活躍することなど…不可能だったの…か…?

「うぉぉおおおおお」【パンパンパン!】
「うっ!」【ドクンドクン】
「ふぅー、少しは気がまぎれた……本来ならばこういうことはしたくないのだが仕方が無い」

スッキリとした魔羅之助の足元には、力なく崩れる被害者の姿があった…。

★チャプター3:『ピコーン!』
三番手は風紀委員、守口衛子!!
衛子の目の前には、ひたすらに自らの欲望を解放する魔羅之助と、
もはや抵抗を諦めひたすらに犯される、かつて転校生として畏れられた惨めな木下の姿があった。
あまりにも無残なその光景に、目眩を覚える衛子。
このままでは駄目だ…なんとかしなければ…。
ひたすら首を捻らせ、どうしたものかと思考する衛子の周りにはいつの間にか人だかりができていた。

不良1「おう、そこの姉ちゃん、俺たちと付き合えよ」

(また変な人が来た…)

不良2「おう、てめえ俺たちの誘いにのれねえっていうのか」

生来トラブルに巻き込まれやすいという体質の彼女であるが、まさかこんな時に不良達に絡まれるとは…。
或いは、不良独特の野生の勘で、レイプの匂いを嗅ぎつけたのだろうか。
思考を中断されうんざりとする衛子であったが、ここで突如木下を救う起死回生の策を思い付く!

(ちょうどいいですし、ここで能力を発動してヒントにしましょう)

すると、突如彼女は不良達に暴言を吐き挑発するという恐るべき行動に出たッ!!
不良達の顔つきは、衛子に罵られるうちに見る見る怒気をはらんで紅潮していく!!
不良達が衛子の挑発に堪えかね、まさに一触即発となった瞬間ッ!突如衛子は彼らの目の前から姿を消したッ!!

「き、消え…!?」

これこそが衛子の能力『ブラインドスポット』である!
不良達の死角へと瞬時に移動した衛子は、自慢の護身術でバッタバッタと不良達をなぎ倒すッ!!
不良達が一人、また一人と吹き飛ばされていく光景を…確かにあの男は見ていた…ッ!!


★チャプター4:『ザ・ラストヒーロー』
ラストバッターは"正義のヒーロー"こと、リ・ホープ!!

魔羅之助に犯された木下は、朦朧とした意識の中で見ていた。
衛子が不良達と力強く戦うその雄姿をッ!

(ああ、なんて強くて、かっこいいんだろう…)
(俺も…あんな風に…)

木下は見惚れていた。衛子の、その"強さ"に…
そして…

「ん?」

突如、木下の頭の上には大きな豆電球が出現し、ピコーン!と、大きな音をたてて点滅したッ!!

「い…今…何かを閃いたような…」

???「いつまでそうしているつもりだ?」

木下が振り向くと、そこには両腕を組み、仁王立ちしたヒーローがいたッ!

「はっ、それでもお前はあの『転校生』か‥‥? ただの魔人に好き勝手にされていいのかよ?」

皮肉を込めて、精一杯の挑発を送るリ・ホープッ!!

(ここで挑発に乗らず、ただ倒れ伏しているだけの男ならそれまでだ…。その時は、俺はお前を見捨てるぞ…ッ!)

自分を挑発するリ・ホープを前にして、木下は睨み返すッ!!そして───

「フッ馬鹿にされたモンだぜ…転校生をここまでコケにした代償は…高くつくぜ?」

これでもかと砲丸を投げつけられ、魔羅之助に犯されつくした木下は…震える膝を抑えつけ必死に立ち上がるッ!!
まるで…産まれたての小鹿が、今、これから歩き出すかのように…。

「その意気だ、かかってこいッ!!」

夕焼け色に染まる河原でひたすら殴り合う木下とリ・ホープッ!!
拳と拳で語り合い、そしていつしか二人はお互いをライバルとして認め合っていたッ!

{「へへっ、さすがに転校生。やるじゃねぇか‥‥! なら俺も本気を出さなきゃなぁ!!」
}
そして、木下とのバトルで熱くなったリ・ホープは遂に自身の最強の能力『黄金の螺旋(ゴールド・スパイラル)』を発動したッ!!
これは若干やりすぎな感もあり、木下の生存が危ぶまれたがどうにか一命を取りとめた木下。

「さぁ! お前も男なら、男らしく! このピンチを切り抜けてみせろおおお!!!」

熱い台詞でライバルを激しく叱咤するリ・ホープッ!!

「やってやる、やってやるぜ・・・ 僕は・・・             」

そして次の瞬間───ッ!!?

「な、なんだコレはッ!?僕の体が…ッ!!」

「こ、これは…ッ!!」

「く、空間歪曲じゃないッ!?これはまさか───ッ!?」

アオリ:新たなる能力、遂に───開眼ッ!!?

●エピローグ
この物語の結末は、はっきりとは記されてはいない。
原因は学園崩壊による混乱と、復旧作業に追われる激務によって生徒会日報に記録されなかったためである、と思われる。
新たな能力に目覚めた木下は愛頽行次に治療された不良達に挑みかかるも満身創痍であったためにいつも通りに瀕死にされ放置されたと言われているが、
別な噂では、その後愛頽行次の能力で復帰した木下は本戦で見事能力を発動して大活躍した、とも言われている。

ただ、確かなことがある。
我々は知っている。どん底から這い上がろうと足掻いた一人の転校生がいたことを。
我々は憶えている。ひたすらに苦難をその身に受け、力強く生きようとした漢がいたことを。

彼は、確かにそこに存在したのだ。
彼は、我々に勇気を与えてくれた。
それを、私達は決して忘れない───

木下が不遇な扱いから脱して、次のキャンペーンで大活躍することを祈って…



──第38回【木下に第二の能力を覚えこませよう】── ─完─
(文:ε)