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第27回 ぽぽ道ランキング前哨戦

近く行われる路上最強を決めるバトルランキング、ぽぽ道ランキング。
その裏で、ランキング前哨戦へと挑む3つの影。髪白幽、針ヶ谷夕雲、高橋炭素。
プロモーションとして手始めに禅僧かぶれのチンピラ集団を壊滅させ、
購買部のおばちゃんからのアキカン駆除のバイトで軍資金をも得た3人。
魔人は全て殺す。狂気と憎悪の衝動に身を任せながら、ひたすらにランカーを狩る幽。
自分より弱い者を徹底的に狩り、自身の剣豪遺伝子の無敵さを知らしめたい夕雲。
そして2人をランキングに登録し、実録ドキュメンタリーの作成を目論む炭素。
三者三様の目的を持った彼らだが、他のランカーを潰すという手段は皆同じだ。
炭素はその能力で各所のPCへと侵入、さらにガトリングガンによる脅しをも駆使して、
全ランカー及び関係者の弱点や家族構成を調査……戦闘を大幅に有利に進める。

「針(シン)ちゃん どうしてもやるのかい?」幽の呼びかけに答える夕雲。
「ゆう、お前は安心して見てろって 炭素と俺に任せとけよ。なーに井沢さんもいるから大丈夫」
そんなやり取りを経て夕雲が実行するのはやはり弱い物いじめだった。
21位の相手の弱点に嬉々として木刀を振り下ろす夕雲だったが、
「弱い者いじめは最高だっ!!」と悦に浸っていたら逃げられてしまった。

だがまだ終わらない。本命の幽がいる……
今度こそ万全の体制を整えるべく、幽霊の苦手な対戦相手を(それとなく)幽に教える炭素。
自分が既に死んでいると気付いてない幽は、夜毎ランカーを狩り恐怖の噂を撒き散らす――
30位以下のランカーのおよそ半数が彼のキックボクシングの前に血の海に沈み、
残りは髪白幽の恐名を広めるための生き証人となる虎眼流メソッドである。
だがそんな恐怖に震えるランカー残党にも、夕雲の凶刃は容赦なく振り下ろされる。
「弱い者いじめは最高だ」……ゲラゲラと笑いながら負傷者達をなぶり殺す夕雲。
これがゲノムX 伝説の剣豪遺伝子の力――
だが彼の凶行もついに終わりを告げるときが来た。
「君はもう生きていてはダメな人だ…」
突如として夕雲へ襲い掛かる髪白幽。まさかのパーティアタック。
逃走しようにもその退路は幽霊に怯える下位ランカー達に塞がれ、
あらゆる打撃は幽の幽霊の体(シャドウボディ)の前では無効化されてしまう。
キックボクシングによる的確な攻めに、弱い者いじめされる側の気分を存分に味わう夕雲。
だがその木刀が幽の体を掠った瞬間、その体がふわふわと浮き始めた……
偶然にも夕雲の木刀は物凄い神木で作られた霊刀であり、強力な除霊作用があったのだ。
どんな強能力者でも相性次第で負ける。残酷だがこれも厳しい能力バトルの掟なのである。

しかしこの事態を面白く思わない機械が居た。実録映像を撮影していた高橋炭素。
彼は追い続けてきたファイターがランカー1位というサクセスストーリーを作るべく、
家族を真似た合成音声でランキング管理者を路地裏へと呼び出す。
直後、背後からガトリング砲の乱射。管理者はデスダンスを踊り、物言わぬ肉片へと変わる。
[やったね。ランキングの直接操作で針ヶ谷君と髪白君が同率1位になったよ]――
全ては視聴率の高い番組を作るため。機械の体である高橋炭素には、人の心などないのだ。
そして彼の目論見どおり、路上最強ドキュメンタリーは希望崎生徒の間で大人気を博する。
……ただし、世にも恐ろしい幽霊が登場する心霊ドキュメンタリーとして。
彗星のごとくランキング1位の座を奪い取り、そして消えた謎の心霊ランカー。
彼の名は今も、希望崎学園の生徒達の間で恐怖と共に語り継がれている。
もしかしたら、あなたがランキングバトルをしているとき……気がつくと後ろにアイツが――