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第26回 REALBOUZ稗田伝説SPECIAL

4名もの魔人が禅寺に挑み、そして非業の最期を遂げた禅寺修業編よりしばしの時が経ち……
ついに希望崎学園上層部は、転校生の投入による希望崎寺撲滅を決定した!
まさに決死の任務、悪名高き禅僧集団に挑むバカヤロウは総勢6名――
賢者、ウザき竜童、青島雪緒、廃人木下、鈴木ブリュー、四悠光速。

一番手は、禅僧を倒すためだけに生まれし特化型転校生、賢者。
「既に悟っているから悟らない」――異形の戦略で禅寺へと挑む。
その転校生レベルの指揮能力、回復能力をもって多数の魔人達を率いて攻め入るが……
切り札として現れた闇の巨大召喚獣、和田アキコは禅僧達の聖なる力に浄化されてしまう。
もう終わりかと思われたその時。和田アキコの中に蓄積された俗悪のオーラが開放される。
悟りの力を打ち消す俗悪の力。賢者はその機を見逃さず数の力で攻め入り、
見事、禅僧の4分の1を壊滅させる事に成功したのであった。

だが当然、この数を削った程度では禅寺壊滅には到底届くわけはない。
「僕みたいな先輩がいるからこそ賢者も頑張れたんだろうねえ」――
賢者は私が育てた。そう豪語する竜童は事実、賢者以上の狂気の戦術を打ち立てた。
禅寺には禅寺――! 精神攻撃にも上下関係にも耐性を持つ禅僧軍団を潰すには、
同じ力を持った禅僧軍団をぶつけるのが最上の策と語る竜童。
そのうざさで両禅寺へと浸透し、一般人を遠ざけた上で両者の直接対決を招く。

賢者を始め、ブリューや光速をも唸らせる竜童の働きに続くのは、青島。
しかし竜童と違い、本当にただうざいだけの先輩である青島に武器はない……
あるのはある意味独創的なMTGのデッキと、極悪な心理の揺さぶりのみ。
ならば、その唯一の武器を使う。負けた者が即座に禅寺へと特攻する、闇のMTGゲームだ。
背景で壮絶なアナルセックスに興じる木下とブリューを尻目に、
彼女は流浪の実力派転校生、龍閃獅殺へと挑む。戦闘は強くとも奴はMTG初心者。勝てる。
多大な運気を消費する技、ホワイトサイクロンのせいで初手に魂流しが4枚来たり、
土地が3マナ以上に伸びなかったりしながらも、揺さぶりに弱い龍閃獅に辛くも勝利。

だが、次の挑戦者は問題児が来る――廃人・木下。
普通の木下ですら絶望的な禅僧に、廃人と化した木下はまともに戦う事ができるのか?
しかしその認識は違う。廃人には廃人なりの戦闘法がある。
木下は壊れているほど強いのだ!!
廃人レベルに達した異常性欲!衆道の起源である禅僧を理不尽なコミュニケーションと、
悟りにも似た空虚の精神で絡め取り、そして自慢のチンコを容赦なくぶち込む!
くそみそ廃人テクニック――そして一人の禅僧が快楽に堕ち、希望崎のスパイと化した。

内部から崩された禅僧達の統制。そこに突入するは氷雪系最強・鈴木ブリューである。
黒幕を演じ禅僧達の攻撃を一手に引き受けるブリューであったが、
黒幕を倒すためではなく、ただ悟りのために殴る禅僧に次第に追い詰められ、窮地に陥る。
口と股間から起死回生のダブルブリザードブレスを放ちボス禅僧を引き離す事に成功するも、
この戦いでブリューは瀕死に陥り、勇者達の運命は光速の呼んだ救援者に託される……
「稗田先生へ。今、僕の街で奇妙な現象が起こっています どうか調査に来て下さい」

ついに現れる最強の対怪異EFB能力者、稗田礼二郎。
その民俗学的講義が炸裂する――!!

「四悠君。わたしに話してくれてよかったよ。わたしの予感だがこれはひどく邪悪な事件だ」
「わたしも君と同じように、禅僧は元々は常世(※神の国)の存在ではなかったかと考えている」
「『三好郡志』の高坊主……『甲斐昔話集』のお倉坊主……阿武隈川の瀬坊主……
 ふしぎな事に、坊主にまつわる妖怪伝説は日本各地にあるんだ。
 およそ交流のなかった遠く離れた地域でさえ、妖怪に同じく坊主の字を当てている……
 その中にはたとえば海坊主のように、僧侶とはまるで無縁の場所に登場する坊主の妖怪すらいる」
「さらに、一つ目小僧や豆腐小僧といった妖怪にも『僧』の字が用いられる事がある。
 入道というのは元々仏道に入る事を意味する言葉だが、
 それもまた大入道や見越し入道……一つ目入道……輪入道……単なる偶然とはいえないだろう」
「そして柳田国男によると、妖怪とは拠り所となる信仰が失われた神々の姿だともされている……」
「つまり神の一種だ。といっても禍つ神に近い、信仰される事のない神だったようだがね」
「また海坊主の中には出会った船乗りに問答を仕掛け、答えられないものを襲うものもいる。
 これは禅僧の禅問答と理不尽な暴力が別の形で伝承されたものと考えられないだろうか」
「坊主や入道の妖怪伝説と当時の禅寺の位置を私なりに調べてみた。
 それがこの地図だ! 2つのしるしがほとんど符合しているのがわかるだろう!」
「そして出家……僧になるという事は今以上に俗世を捨て 常世の国へと近づく行為だった。
 禅僧は現世と常世をつなぐ存在であり……強大な彼らを閉じ込めている禅寺自体、
 元々はあの世との境界を象徴する結界の意味合いの方が強かったのではないか……?
 一度入ってしまえば、もう俗世に戻ってくる事はできないと戒めていたとしたら……」
「かつて日本人にとって 禅僧は畏怖と理不尽の象徴だったのだ……
 だからこそ恐怖を感じたとき、彼らはその恐怖を坊主の形として妖怪のイメージを作り上げ、
 この世の理から外れた理解不能な論理を禅問答として恐れた……」
「四悠君。暴走族の君なら知っているだろう……仏契り、天上天下唯我独尊……
 元々、禅僧と暴走族は共通の言語が多い。さらに理不尽に暴力をふるう点も共通している。
 これも古来日本人の持っていた、禅僧への恐怖の名残かもしれないと私は考えている。
 彼らは相手を威圧するために、絶対的な畏怖の象徴である禅僧の振る舞いを敢えて真似ているのかもしれない」

延々と薀蓄を語る稗田礼二郎。その間にも周囲の人間は次々に凄惨な死を遂げていき、
連れてきたアキカンはメカラッタと叫びながら禅僧の群れに飲み込まれていく。
そしてついに禅僧の魔の手が、光速と稗田の元へと伸びるが……
「危ない稗田先生!!」音速でアキカンを蹴り飛ばし、稗田を助ける光速。
その瞬間、禅僧に覆い尽くされた里全体がまばゆい光に包まれる――
「禅僧達が常世に帰っていく……」禅僧と共に消滅していく里を呆然と眺める光速と稗田。
彼らの戦いはついに終わったのだ。(禅寺のふもとにあった里は消滅した)


毎度のごとく怪異から生き残った稗田礼二郎のモノローグと共に、喜びを分かち合う6人。
こうして、禅僧達との壮絶な運命の戦いは終わりを告げた。
目的を果たした賢者は元の世界に帰り、廃人だった木下は言葉を取り戻した。
ブリューは巨大オカマロリババアからただのロリババアになり……
光速は今も生徒会の会計を助け、青島はエレベーターの中で延々とデュエルを続けている。
ウザき竜童の行方は誰も知らないが、全国の禅寺を巡りながら禅僧との絶望的な戦いを繰り広げているという……
あの時私達が見たものは一体なんだったのだろうか……
かつて禅地があった地は荒地と化し、その痕跡は残っていない。
彼らの存在は、各地の禅僧伝説から得られた私の考えを裏付けるものだった。
だがこれで良かったはずだ……禅寺は禁断の場所だ。二度とあけてはいけないのだ!

対禅僧専用転校生。巨大召喚獣和田アキコ。魔人多数。もう一つの禅寺。
龍閃獅殺。裏切り禅僧。氷雪系最強の巨竜。そして対怪異EFB能力者稗田礼二郎……
その膨大な戦力の総動員により、ついに希望崎の禅寺は壊滅した。
しかし――

――希望崎寺はワシらの中でも一番の小物よ――
  ――知らなかったのか?悟りからは逃げられんのじゃ――
 ――世に光があれば闇があるように 煩悩の数だけ悟りがある
      人々の心に煩悩がある限り ワシらは必ず蘇るのじゃ――

禅僧達の脅威は、まだ終わらない…………


賢者「MP足りなくて帰れませんでした…(´;ω;`)」

                                     ギャフン END