- ヒルベルト計画
- 形式的体系の導入
- 数学を《形式的体系》として表現する
- すなわち、数学を形式的な記号の列として表現する
- 無矛盾性の証明
- 形式的体系に《矛盾がない》事を証明する。
- すなわち、任意の論理式Aに対して《Aと¬Aの両方は形式的に証明できない》ことを証明する
- 完全性の証明
- 形式的体系が《完全である》ことを証明する。
- すなわち、任意の文Aに対して、《Aと¬Aの少なくとも片方は形式的に証明できる》ことを証明する。
《形式的証明》
論理式
,
,
・・・,
の有限列の一種で、次の条件を満たすもの。
●
は公理である。
●
は公理である。または、
から推論規則で
を導ける。
●
は公理である。または、
,
のどちらか(あるいは両方)から推論規則で
を導ける。
●・ ・ ・
●
は公理である。または、それ以前の論理式のどれかから推論規則で
を導ける。
- ゲーデルの第一不完全性定理
- ある条件を満たす形式的体系には、以下の両方が成り立つ文Aが存在する
- その形式的体系には、Aの形式的証明は存在しない。
- その形式的体系には、¬Aの形式的証明は存在しない。
- ゲーデルの第二不完全性定理
- ある条件を満たす形式的体系には、自己の無矛盾性を表現する文の形式的証明は存在しない。
最終更新:2010年07月01日 22:31