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いそがしい鳥


第1章


「何を言ってるんだ!それじゃあ台無しじゃないか!」
マっさんはそういいながら鍋の中に醤油を入れだした。しかめっ面で俺を見ている。
「おい、ガッタ王。鍋ってのは順番があるんだぜ」
ガッタ王とは俺のことだ。池崎和樹、俺の名前だ。なぜガッタ王なのかはいつか語ろうと思う。
「ごめんよ、まっさん。俺、シロナガスクジラだから」
そういうとまっさんは黙って鍋の中に涙を一滴こぼしていた。



~過去~その1

小学校2年生のころだった。
転校生がやってきた。外国人だ。金色の髪に青い目が光ってとてもびっくりした。
下町の橋の下で捨てられ生きてきた俺には刺激的だった。なぜ捨てられていたのかはいつか語ろうと思う。
先生が言った。
「紹介します。アメリカから来た チンチン・ペロペロリーナちゃんです。みんな仲良くしてね」
「はーい、よろしくおねがいっしまーす!」
まっさきに大きな声を出したのはまっさんだった。
まっさんはこの頃から明るくてクラスの人気者。俺には特別優しかった。理由は今でもわからない。
「ミナサン、チンペロ ト ヨンデクダセイ ドゾ ヨロチクビ」
ペロペロリーナちゃんはそう言って頭を下げた。さらさらの髪がふわっとなびいて俺はちびった。
だがこれは今でも忘れられない衝撃の事件に発展する序章だった。



続かない