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アーチャー(エネミー)

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アーチャー

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CLASS アーチャー
マスター ダン・ブラックモア
真名 ロビンフッド
宝具 祈りの弓
キーワード シャーウッドの森
顔のない王

筋力C 耐久C 敏捷B 魔力B 幸運B
対魔力D 単独行動A 破壊工作A

KEYWORD

  • 祈りの弓(イー・バウ)
+ ...
このサーヴァントが拠点とした森にある、イチイの木から作った弓。
標的が腹に溜め込んでいる不浄を瞬間的に増幅・流出させる力を持つ。
対称が毒を帯びているなら、その毒を火薬のように爆発させるのである。

イチイはケルト、北欧における聖なる樹木の一種であり、かの森のイチイから弓を作るという行為は「この森と一体である」という儀式を意味する。
また、イチイは冥界に通じる樹とされる。
このサーヴァンはその特性を知ってか、末期の時には「自分をこの矢が落ちた場所に埋葬して欲しい」と言って矢を放った。
矢は果たしてイチイの木の根元に刺さり、彼は望み通り、親愛なるパートナーだった大樹の元に埋葬されたという。

  • シャーウッドの森
+ ...
かつて、暴君ジョン失地王に抵抗したある義賊が活躍した森。
ドルイド信仰に満ちた、精霊の宿る森。

  • 顔のない王
+ ...
ケルトの習慣であるベルティーン祭を受け継いだ五月祭(メーデー)に現れる、透明の王。森の人。
彼は緑色の異象に茶色のアクセントをつけた、姿の見えない自然の化身とされた。

SKILL

  • 対魔力[D]
+ ...
一工程(シングルアクション)による魔術行使を無効化する。
魔力除けのアミュレット程度の対魔力。

  • 単独行動[A]
+ ...
マスターからの魔力供給を断っても自立できる能力。
ランクAならば、マスターを失っても一週間は現界可能。

  • 破壊工作[A]
+ ...
戦闘を行う前、準備段階で相手の戦力をそぎ落とす才能。
トラップの達人。
ランクAならば、相手が進軍してくる前に六割近い兵力を戦闘不能に追い込むことも可能。
ただし、このスキルが高ければ高いほど英雄としての霊格は低下していく。

SETTINGS

  • 人物背景
+ ...
大本の伝説は、シャーウッドの森に潜む義賊から。
オリジナルのロビンフッドは暴君ジョン失地王に抵抗したが、カークリースの修道院にて修道院長の陰謀によって出血多量で死亡したとされる。

ギリシャ神話のオリオンとケルト神話の妖精たち、そしてドルイド信仰とが融合して誕生した義賊。
モデルとなる人物は存在するが、それが複数混合した結果と思われる。

              ◆

ロビンフッドはもともと、度重なる諸外国からの侵入を受けたイギリス人たちの「祈り」から生まれた顔のない英雄である。
古代ヨーロッパに登場する森の人グリーンマンの化身として考えられるのは、彼が民衆が生んだ“願望”であることを示唆している。
その時代にいた小さな英雄が、人々の願いを受けて顔のある英雄・ロビンフッドの名を襲名していた。
このアーチャーも、そんな“英雄を襲名した”名も無き狙撃手の一人である。


善良で、やや小心もの。
正義にこだわる青臭い自分を隠すため、不真面目な素振りをしている。
死よりも生を尊重し、生き抜いた末に温かいものが残ればいい、と考えているようだ。
もっとも、それらは彼の人生で手に入れる事がなかったものなので「そんなものは夢物語みたいなもんだ」と肩をすくめるだけであるが。


オリジナルのロビンフッドと同様、精霊の加護を持ち、ドルイド僧としての知識を持つ。
このアーチャーが自然界の毒に精通しているのは、彼が優れた“森の守り手”である証拠だろう。

  • 『ロビンフッド』
+ ...
このロビンフッドは、数ある“ロビンフッド”たちの一人にすぎない。
もともとは村の厄介者、村はずれに住む天涯孤独の青年だった。
彼はひょんな事から領主の軍隊に関わり、成り行きでこれを撃退してしまう。
その後、正体を隠して戦う内に「緑の人」として扱われる事になった。

              ◆

もともとは放浪していたドルイド僧の子供で、幼くして父を亡くした孤児である。
森の知識はドルイド僧であった父譲りで、森でのサバイバルに長け、また、村人には見る事のできない森の妖精とも交友があった。
(その為、妖精付きとして村人に迫害を受けていたのだが)
村人は孤児である彼を受け入れず、彼も村人に歩み寄る事はなかった。
が、それでも、父の最後を看取ってもらった義理を感じていたらしい。

……彼は村人たちを愛してはいないが、捨て去るほど、嫌ってもいなかったのだ。

そんな中、激化していく領主の圧政に苦しむ村を見捨てられず、若さ故の勢いで弓を手に取った。
はじめは偶然に助けられて領主軍を撃退。
二度目からは、村人たちの願い、希望を背中に感じての奮戦となった。
……ただし、その顔と姿を緑の衣で隠したままで。
多少の知識はあれ、彼は一般人にすぎない。
偽りであれ英雄として機能する為には、何もかもを欺かなければならなかったのだ。

              ◆

村の部外者であった彼は、ロビンフッドになる事で村の英雄となるが、同時に日夜過酷な戦いを強いられる事になった。
森に罠を張り、生涯に渡りフードで素顔を隠し、村人にさえ素性は明かさない。

“正義である為に、人間としての個を殺す”

彼もまた、そういった無銘の英雄の一人だった。


村人たちは王に逆らいながらも、保身の為、王に弁明する。
“ロビンフッドは村の人間ではない”
“我々とは無関係に、森を通る人間を襲うのです”
“全ての責任は、あの狩人にある―――”
このように、ロビンフッドを村と領主、共通の害敵にすれば、村人たちは罪に問われない。
それでも、彼は村の為に戦い続けた。

              ◆

彼は村を守り続けたが、たった一人の青年に英雄の真似事ができようはずもなく、ロビンフッドとして活躍してから二年足らずで敵の凶弾に倒れた。
この青年は、その死をもってロビンフッドとして英霊化した姿である。

正体を隠し、徹底して奇襲・奇策に走った彼の生涯は、卑怯者とそしられるものだった。
なにしろ一人対軍隊の戦いである。
待ち伏せの罠、食事に毒など日常茶飯事。
殺した兵士たちの「せめて戦いの中で死にたい」といった願いすら踏みにじった。


彼は武器を隠し、誇りを隠し、自らの素顔さえ隠した。
そうでなければ勝ち続けられなかった。
そうでなければ、村人が望む“英雄”を維持できなかった。

彼は卑しい戦いを徹底した。
自身の誇りよりも村の平和をとり続けた。
その果てに無名のまま、酬われることなく土に還った。

……己の顔を隠し続けた一人の青年。
村人たちを愛しはしなかったが、村人たちの穏やかな生活を愛したもの。
ただの一度も英雄として戦えなかった彼が、死の淵で本当に望んだものは―――

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