ミッション10:ILSを用いたベース・レグからの着陸


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 ミッション10:ILSを用いたベース・レグからの着陸

 このミッションでは、計器とHUDを利用して滑走路に機体を正対させ、アプローチ、着陸を行います。天候不良あるいは暗闇などで視界が悪いときに、機体を滑走路に正対させるためによく用いられるHSI(姿勢儀)という計器が今回の計器着陸作業では重要な役割を果たします。2DコクピットビューでHSIを確認する場合はテンキーの[ 2 ]をおしてください(正面コンソールの下部にあります)。

 図10-1

 HSIは現在選択しているTACAN(Tactical Air Navigation:戦術航法装置)ステーションおよびコースに関連して機体の現在位置を表示します。TACANステーションは各空港に設けられており、自分でそれぞれ選択することができます。これらのステーションのチャンネルは接近コースに応じて入力設定します。これにより、HSIはアプローチ・パス(接近経路)に相対した機体の位置を真上から見下ろした形で表示することができます。電波信号を巨大なタイヤのスポークのように放射しているTACANステーションは滑走路付近にあるため、滑走路に対する接近航路と一致している信号の周波数を入力設定することでHSIを見ながら機体を滑走路に正対させることが可能となります。
HSIの中心にある航空機の形をした固定の機体マークは自機を表し、また文字盤は方位板となっており機首の磁方位を12時の位置に表示します。図10-1は機体の針路を示すHSIの方位板と12時の位置に表示されている機首方位マークを示したものです。

 図10-2

 HSIのもうひとつの重要な点はコース設定(CRS:Course)ノブであり、このノブは選択航路指示ウィンドウ中に5度単位でコースを設定する際に使用します。選択航路指示ウィンドウで設定したコースは、CDI(Course Deviation Indicator:コース偏位指針)によって方位盤上に表示されます。CDIとは選択した航路からの機体のずれを表示する指針のことです。図10-3はCDIの指針と、選択したTACANステーションの方位を示すベアリング・ポインター(方位指標)を表した図です。ベアリング・ポインターは赤く塗られた先端部分と尾部を持った矢印(指針)です。

 HSIの中央には複数のドット(点)があり、目的の航路からCDIの針が何度ずれているかを表しています。各点はHSIの選択モードに応じて5度または2.5度を表わします。針が完全にずれてしまうと機体が目的の航路から10度以上ずれていることになります。

 選択航路指示ウィンドウの左側にはレンジ(距離)表示があり、選択したTACANステーションあるいはナビゲーションステアポイント(目標地点)までの距離を海里の単位で表示します。HSIはその基本機能の1つとして、TACANデータ以外の航法情報も表示することが可能であり、ILS(Instrument Landing System:計器着陸装置)などの情報も表示することが可能です。F-16ではTACANステーションの他にもINS(Inertial Navigation System:慣性航法装置)ステアポイントを使用して機体をナビゲートすることができます。INSステアポイントとは予め機体のINSに入力されている特定の地点のことです。INSはレーザー・ジャイロスコープを使って、機体の位置を常に割り出しています。またILSの航路パターン内にこのステアポイントを配置することもできるので、その操作を行いさえすればHUDとHSI上に目的地までのナビゲーションデータを表示して情報を確認しつつ飛行するといことも可能になります。このINSデータやILSデータは、HSI上ではTACANデータと同じ方式で表示されます。同様にHSIはILSデータも表示可能です。ILSは夜間や悪天候などの状況下で着陸する際に、滑走路に対する正確な方位とグライド・パスを参照するために使用するシステムです。ILS信号は滑走路付近に設けられた
一連のアンテナから放射されており、図10-4はILSアンテナの信号放射パターンを図示したものです。着陸機はこの放射信号を機上の装置で受信して、その信号パターンの交差部に向かって飛んでいきます。つまりこのシステムは、機体を滑走路に導くための航路を空中に描いているわけなのです。

 図10-4

 ILSを起動すると、HUD上にはHSIと同じようにILSステアリングが表示されます。しかしILSのひとつの欠点は、機体が基地に接近し(約20nm内)、アンテナから放射される信号パターンの付近を飛行しないとILS信号を受信できないという点です。このため、まずTACANを使用して機を滑走路から20nm内の接近コース付近に進入させ、それからILSに切り替えるのが最良の使用法となります。以上のことをまとめると、HSIは選択したTACAN航路に対する機体の位置の他にも、ステアポイントあるいはILSのコース情報などを表示できることになります。また、これらのデータ源を複数選択して組み合わせ表示することも可能です。HSIの横には計器モード(lnstr Mode)のノブスイッチがあり、NAV , NAV/ILS , TCN(TACAN) , TCN/ILS の4つのモードを切り替えることができます。

 モード説明用の表


 トレーニングミッションの概要

 これから行う訓練では、ベースレッグの15マイル地点からの着陸を行います。ベースレッグとは機首が滑走路に対して90度の方向を向いている状態のことです。このトレーニングミッションでは、どのようにHSIを用いてILS着陸を行うのか指導していきます。


 初期コンディション
 ・対気速度 :200ノット
 ・高  度 :2,000フィート(対地高度)
 ・スロットル:中程
 ・環境設定 :通常、ギアアップ状態
 ・初期位置 :滑走路に対して90度方向を向いて、15マイル離れた位置
 ・兵装モード:NAV




 ○ミッションの手順

 ミッションが始まると機体はファイナルアプローチのコースから90度ずれた針路をとっています。このミッションではすでにILSモードが起動していますが、実際の飛行では滑走路へ着陸するために自分でTACANのノブスイッチを操作してILSを起動しなければなりません。なおHSIには既に滑走路の方位が入力設定されており、接近コースにアプローチ中の機体の位置を表示しているはずです。図10-5は、滑走路に対する機体の位置を真上から見た様子を表しています。では、以下の手順に従って着陸を実施してください。

 1.トレーニングミッションのリストから"10 Instruments Landing"を選択してください。
 2.HUDをみながらパスマーカをレベルライン(0度)にしっかり並べてください。
 3.図10-6のように、燃料流量が1,200-1,300パウンド/時になるよう出力を調整してください。ギアをを格納した状態で水平飛行を行なっている場合、この燃料流入量であれば速度約200ノットを維持できます。
 4.[ Shift + P]を押してフリーズモードをONにしてください。
 5.ここで、TACANのチャンネルを合わせます。場所がバルカン半島ならレッチェ(Lecce)空軍基地に、韓国ならクンサン(群山:Kunsan)空軍基地のTACANステーション用にTACANチャンネルを設定する必要があります。TACANを設定する際は、UFC(Upfront Control:前面操作パネル)を使う方法と、バックアップ・システム(BACKUP)を使う方法の2通りがあります。

 ・UFCを使って設定する場合:
 TACANチャンネルやその他のナビゲーション情報を設定する場合は"T-ILS"ページを使用するので、UFC上のボタンで「1」を押してページを移動してください。するとDED(Data Entry Display:正面コンソール右端の小さいディスプレイ)に二つの*(アスタリスク)で囲まれた「スクラッチパッド」と呼ばれるデータ入力領域が表示されます。そこへUFC上の入力ボタンを操作してTACANチャンネルを着陸する基地にあわせ、最後にUFC上の"Enter"を押してください。今回の場合はレッチェ基地でもクンサン基地でもTACANチャンネルは"075X"になります。またTACANで使用するのは"X"バンドであり、もしバンドが"Y"になっていた場合はT-ILSページで「0」だけ入力してUFC上の"Enter"をおしてください。こうすることでバンドが切り替わります。さらにTACANで使用するモードは"TR"(Transmit Receive:送受信モード)なので、もし変更する必要がある場合はDCS(Data Command Switch:データ入力スイッチ)を操作してモードを切り替えてください。なおDCSはUFC下部中央にある四点式のトグルスイッチのことです。

 ・バックアップ・システムを使って設定する場合:
 レフト側補助コンソールの、"AUXCOMM"(補助通信管制)パネルのCNI(通信・航法・敵味方識別)スイッチを"BACKUP"の位置に切り替えてください。つぎにTACAN機能切り替えノブを"TR"の位置に切り替えます。最後にTACANステーション切り替えパネルの数字をクリックして、チャンネルを"075X"に設定してください(AUXCOMMパネルについてはチャプター:17を参照してください)。

 6.テンキーの[ 2 ]をおして正面コンソールの下部をみてください。"Instr Mode"(HSIの計器モード)スイッチを"TC/ILS"の位置に切り替えてください。次にILS用の接近コースを320度(レッチェ基地)あるいは340度(クンサン基地)に設定します。コース設定(CRS)ダイアルスイッチを操作して、選択コース指示ウィンドウ内の数字を変更してください。非常に面倒な作業ですが、あくまでもリアリ
ティを追求するとこれらの一連の作業が必要となるのです。なお着陸する基地のTACANチャンネルおよび滑走路の情報などについては付録の「飛行場マップ」か、あるいはコクピット画面でずっと視点を下げていくと表示される"Airbase Chart"を参照してください。非常に面倒な作業ではありますが、あくまでもリアリティを追求するとこれらの一連の作業が必要となるのです。
 7.[ Shift + P]をおしてフリーズモードを解除します。
 8.HSI上のCDI(コース偏位指針)をよく見てください。針が自機のシンボルへ近づき始めたら、滑走路に向かって30度のバンク角で旋回を開始します。するとHSIは滑走路の方向を指す筈です。この旋回を正確に行なうには、ADI(Attitude Direction Indicatorr:姿勢儀)を使用します。ADIは計器パネルの中央に配置されている球状の計器であり、機体のピッチ角およびロール角を表示します。球は自体は地球を、球を横切る横線は水平線をそれぞれ表わしています。機体の翼はディスプレイ中央のW型の線で表わされており、この線は機体がピッチ運動またはロールしても動きません。ADIの横にある目盛りはバンク角を表わしていますが、バンク角はHUDでも確認可能です。視界不良などで水平線を視認できない状況下において、正確なバンク角で旋回を行なうにはADIを使用する以外に方法はありません。図10-7は、30度のバンク角で旋回している最中のADIの表示を示したものです。

 図10-7

 9.CDIの針がHSIの中央に来たら、翼面が水平になるようにロールします。この時ベアリングポインタは12時の位置を指しており、滑走路が機首の方向にあるはずです。図10-8は、旋回を終えた時のHSIの表示を示したものです。もし旋回が速すぎたり遅すぎたりすると、機体が滑走路に正対していない恐れがあります。現在選択しているTC/ILSモードでは、HSIのベアリングポインタは滑走路を指しています。なので針路が滑走路からずれている場合は、細かくロールして機体が滑走路のファイナルアプローチコースに正対するように修正してください。
 10.機体が水平に戻ったら、現在機体は滑走路から10-12マイルの位置を飛んでいます。ここで[ G ]を押してギアを下ろしますが、速度を300ノット以下に落としておかないとギアが破損してしまう恐れがあるので注意してください。HUD上には、横線のグライドスロープバーと縦線のローカライザで構成されるILSステアリングキューが表示されます。ILSモードを呼び出した時点で、これらのバーを参照しながら機体をILSグライドパスに乗せることになります。ILSグライド・パスに機を乗せるには、これら2つのバーがHUD中央に来るよう機体を操作する必要があります。

 図10-8

 図10-9

 11.まず、針路偏差を示している縦バー(ローカライザ)を最初に中央に移動させる必要があります。HUD中央にローカライザが移動するまでバーの方向に細かくロールしてください。ただし、ローカライザの動きを追いかけてロールしないようにしてください。バーの方向に僅かにロールしながら、針路を約15度変更してください。ローカライザが中央に来たら、その位置を維持するようにしてください。滑走路の方位は、レッチェ基地で320度またクサン基地で340度なので忘れないようにしてください。この時点で、グライドスロープはパスマーカーの上に表示されているはずです。しかし、機体を上昇させてバーを中央に移動させてはいけません。グライドパスにアプローチしながらバーが自然に下がってくるまで待ってください。HUDに表示されるILSバーの他にも、HIS上にもまたILS偏差とグライドスロープインジケータが表示されています。
 12.ギアを下ろしているため、機体の速度は急速に160ノットまで落ちていく筈です。速度が160ノットに近づいたら、燃料流入量を2,000パウンド/時に設定してください。これでギアが下りている状態で水平飛行を行なっている場合でもスピードブレーキを開かずに速度約160ノットを維持できます。

 図10-10

 13.ILSローカライザーをHUD中央に表示させたまま、水平飛行を保ってください。グライドパスにアプローチするにつれて、横線のバー(グライドスロープ)が下がってくる筈です。グライドスロープがHUDの中央まで来たら[ B ]を押してスピードブレーキを開き、グライドパスを降下し始めてください。図10-11は、この時点でのHUD上のグライドスロープの様子を示したものです。なお、ギアを下ろしてスピードブレーキを開いている状態で2~5度の角度のグライドパスを降下している場合、燃料流入量が2,000ポンド/時であれば速度約160ノットを維持できますので、推力を大きく変更する必要はありません。

 図10-11

 14.HUD上でグライドスロープとローカライザが両方とも中央に来たら、スロットルを使って速度を調整し、AOA(迎え角)11度を維持してください。AOA表示計はADI(姿勢指示計)のすぐ横に配置されています。
 15.高度300フィートまで降下したら、[ P ]を押してゲームを一時停止してください。そしてキーボード上部の[ 0 ]を押して、HUDオンリー・ビューに切り替えます。すると滑走路が目の前に見える筈です。この時点で計器飛行を止め、自分の目で確認しながら滑走路にアプローチしていきます。
 16.滑走路上で機体高度が100フィートまで下がったら、フレアを行なってください。前回のトレーニングミッションと同様、フレアを行なって機体の降下率を減らし、機体を優しく接地させます。F-16でフレアを行なうには、ゆっくりと操縦桿を手前に引いて、目標地点(パスマーカ)を滑走路の先端から末端へとゆっくりと移動します。また、この時点でスロットルをゆっくりとアイドルに戻してください。
 17.脚がタッチダウンして車輪の接地音が聞こえたら、前脚が接地してから[ K ]を押して車輪ブレーキをかけてください。
 18.前回ミッションと同様に機体を駐機して、エンジンを停止させます。


 状態表











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